歯周病専門医サイトブログ

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2019年9月23日

歯を磨いているのに歯周病になるのはなぜ?

2019年 9月23日(月曜日)です。

このブログは「大船駅北口歯科  歯周病専門サイト」です。

今日のテーマは、『歯を磨いているのに歯周病になるのはなぜ?』になります。

私が歯周病専門医 であることから当医院には、歯周病が進行した患者様 が多くご来院されます。

その時によくあるご質問として
「私は毎日時間をかけて歯を磨いていたのになぜ歯周病が進行してしまったのでしょうか?」
と聞かれることがあります。

その原因にはいくつかのことが考えられます。

一つ目は、
患者様ご自身が頑張って磨いていらっしゃると思っていても
実際には、汚れが多くついていることがあります。

磨いていると感じられることと
実際に磨けていることの差が大きくあるのです。

例えば、
前歯は磨けているが、
奥歯に汚れがついている
という方は多くいらっしゃいます。

また歯ブラシは毎日行なっているが、
歯間ブラシ や フロス は全く使用していないために
歯の間に汚れが多く付着している方もいらっしゃいます。

こうした方の場合、治療としては比較的難しくないことが多いです。

それは汚れが付着しているわけですから
その汚れが取れるようになり、
歯周病治療をきちんと行えば、
十分改善していく可能性が高いです。

しかし、歯周病が進行しているにも関わらず
汚れの付着がほんとない方がいらっしゃいます。

清掃管理が難しい奥歯に汚れがついていなく、
歯間部にも汚れの付着が認められない方もいらっしゃいます。

それでも歯周病が進行してしまうのです。

なぜなのでしょうか?

歯磨きが十分に行えていても歯周病が進行してしまうのはなぜなのでしょうか?

こうしたことを理解するためには、
歯周病になぜなるのか?

ということを学ぶことが必要です。

そもそも歯周病は細菌感染症 です。

歯周病細菌は、誰の口腔内にも存在する細菌ですが、
その種類や数には大きく差があります。

数ある歯周病細菌の中でも
悪性度の高い歯周病細菌 がいます。

こうした細菌に感染している方は、
頑張って磨いていても
歯周病が進行しやすいのが現状です。

それに対して、
悪性度の低い歯周病細菌が多い方では、
極端な話、歯を磨かなくても歯周病になりません。

以前にもこのブログで解説したことがあるのですが、
「歯を磨けば歯周病にならないで、歯を磨かないと歯周病になるのか?」
という話を書いたことがあります。

その中で興味深い研究の話をしました。

その研究について説明していきます。

スリランカでの研究報告です。

スリランカで紅茶を作る農民の口腔内を長期的に観察したものです。

この農民達は、
生涯歯を磨くことがない民族でした。

生まれて、亡くなるまで
1回も歯を磨かないで過ごす民族です。

おそらくその住民達は、
ほとんど同じような食生活をしていると考えられます。

ある人は、
お菓子や甘い食べ物を食べたりし、
ある人は、野菜をメインとした食生活
という違いがあるわけではないと推測されます。

我々日本人は、
食生活をはじめとする生活習慣って
個人差が非常に大きいですよね。

でもこの研究の農民達は、
おそらく同じような生活習慣をしていると考えられます。

またこの人達は、
歯科医院を受診し、
治療を行なったり、
定期的に歯石を取ったりすることもない方です。

歯石がついたら
ついたまま
という口腔内の状態です。

つまり、
生活習慣がほとんど同じで、
歯を磨く習慣もなく、
歯科医院を受診することもない
方達を長期的に観察した結果、
歯周病は進行したのか?

ということをみた研究です。

結果からお話すると

約80%の方は、
歯石が多く付着し、歯周病がある程度進行していました。

約10%の方は、
歯周病が急速に進行し、
若い時期から歯が抜けて、
若年期から歯が多くなくなる人でした。

残りの約10%は、
歯石はついているが、
全く歯周病になっていない方でした。

つまり、
歯を全く磨かなくても
歯周病に一切ならない人がいるのです。

その反面、
同じ生活習慣をしていても
若い年齢で歯を多く失う方もいらっしゃったのです。

この違いはなんなのでしょうか?

歯周病になるか
歯周病にならないか
は、歯周病細菌の種類や数に大きく影響されます。

歯周病は、歯周病細菌による感染症であり、
生まれたばかりの乳児は歯周病細菌を持っていません。

どこからか感染してくるのです。

最初の歯周病細菌の感染は、小学校の頃から始まります。

両親や近い人から感染が起こります。

歯周病細菌といっても非常に多くの数の菌がいますが、
もっとも悪性度の高い細菌は、18歳頃に感染してきます。

20歳以降に口腔内の細菌層が完成していきます。

そして、歯磨きが十分に行なっていない人は、
歯周病の細菌数が繁殖していきます。

歯周病細菌は、
歯周ポケット という歯と歯肉の境目から侵入していきます。

この歯周ポケット 内部に侵入した細菌が原因で
歯肉が腫れたりします。

さらに病状が進行すると
歯の根を支えていた骨が吸収していきます。

骨吸収が進行することで
歯はグラグラとし、抜けてしまうのです。

つまり悪性度の高い歯周病細菌に感染してしまった場合には、
歯周病進行が早くなります。

また、悪性度の高い歯周病細菌が若年期に感染する場合があります。

こうした方では、
若い段階から骨吸収が始まります。

このようなタイプの歯周病のことを
侵襲性歯周炎(しんしゅうせいししゅうえん)と言います。

先ほどのスリランカの研究で
若い時期に多くの歯を失った10%の方がこのタイプであると考えられます。

話がだいぶ長くなりましたので、
また次回解説します。


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