歯を磨いているのに歯周病になるのはなぜ?:その3

2017年10月21日(月曜日)です。
このブログは「大船駅北口歯科  歯周病専門サイト」です。
今日のテーマは、『歯を磨いているのに歯周病になるのはなぜ?:その3』になります。
ここまで2回に分けて解説してきました。
今までの内容は以下を参考にして下さい。
9月23日歯周病ブログ:歯を磨いているのに歯周病になるのはなぜ?
10月14日歯周病ブログ:歯を磨いているのに歯周病になるのはなぜ?:その2
ここまでで治りにくい歯周病の一つの原因として
悪性度の高い歯周病細菌の感染の話をしました。
代表的な悪性度の高い歯周病細菌は、
P.g.菌( Prophyromonas gingivalis )であることも解説しました。
また
こうした歯周病細菌が本当に感染しているのか?
また
感染しているとすると どれくらいの数(量)の細菌がいるのか?
ということを調べることができることも解説しました。
歯周病細菌遺伝子検査です。
リアルタイムPCR法という検査です。
「歯周病が進行している!」
「歯科医院に定期的に通院しているが、年々抜歯する歯が増えていく!」
「歯周病の治療ができないくらいの状態で抜歯しか方法がない」
というような方は、
歯周病がかなり進行している可能性が高いです。
このような方は、
まずは歯周病の検査をしっかりと行い、
歯周病の進行状態を把握することが必要です。
その上で歯周病細菌のリスクを診断するために
歯周病細菌遺伝子検査(リアルタイムPCR法)を行うことで
よりリスクの程度がはっきりとします。
根本的な話になりますが、
歯周病は、歯周病最近による感染症です。
悪性度の高い歯周病細菌が少なければ、
歯を磨かなくても歯周病になる可能性は低いです。
そのため、全然歯磨きをしていないのに
歯周病に全く問題がない人もいらっしゃるのも事実です。
実際に口腔内をみると
汚れがいっぱい付着しており、
歯石も多量に付いている方でも
全く歯周病に問題のない人もいらっしゃいます。
逆に
口腔内をみると
良く歯磨きをされていて
ほとんど汚れが付いていないにも関わらず
歯周病が進行している方もいらっしゃいます。
こうした方は、
悪性度の高い歯周病細菌の感染の可能性が高いです。
もし、このようなタイプの歯周病であった場合には、
それなりの対応が重要です。
先にも説明しましたように
悪性度の高い歯周病細菌として
P.g.菌( Prophyromonas gingivalis )の存在があります。
この悪性度の高い歯周病細菌は、
酸素の少ない部分で繁殖していきます。
酸素の少ない部分とは?
どこのことでしょうか?
それは歯周ポケットです。
歯周ポケットとは、
歯と歯肉の隙間のことです。

健康な方の歯周ポケットは、1〜3ミリ程度です。
しかし、歯周ポケットが7ミリ以上ある場合には、歯周病が進行しているといってもいいでしょう。
我々が普段生活する空間の酸素濃度は、約21%です。
しかし、歯周ポケットが7ミリ以上あるような
深い部分では、酸素濃度は、1%以下です。
そのため、歯周ポケットが深い部分では、
悪性度の高い歯周病細菌が繁殖しやすいのです。
そのため、歯周ポケットが深い部分がリスクが高いと言えます。
本日はここまでです。
次回は、歯周ポケットの深い部分の具体的な対処法について解説していきます。

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