歯周病 と 誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)

2020年11月16日(月曜日)です。
このブログは「大船駅北口歯科  歯周病専門サイト」です。
はじめに
いつものように
新型コロナウイルス感染症の話です。
第3波といってもいいほど
感染が広がっています。
現在の状況は、
緊急事態宣言の時以上にリスクが高いといっていいほどです。
コロナ禍に慣れてきていることもあり、
街中は人でいっぱいです。
ただし、ずっと自粛状態では経済は疲弊してしまいますので
経済活動をある程度戻しながら
感染対策をしていくことには多くの皆さんはご納得されていることでしょう。
そこで大切なのは、
もう一度基本に戻り、
3密を回避し、
消毒の徹底です。
特に会食事には、感染リスクが高くなりますので
特別に注意が必要です。
以下は神奈川県公式の
会食時の新マナー
「マスク会食」です。

それでは本題です。
前回までは、
歯周病 と 認知症について解説してきました。
最近は、テレビ や ネットで話題になっており、
患者様からも聞かれることがありました。
今日のテーマは、
『歯周病 と 誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)』
になります。

誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)
という病気を聞いたことがありますか?
若い方は聞いたことはないかもしれません。
その名前のとおり肺炎です。
(ガン)と聞くと
誰もが知っている病気であり、
もし ご自身がに罹患してしまった場合には、
当然ショックのことと思います。
「治るのか?」
「死んでしまうのか?」

不安があると思います。
それに対して、
誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)と聞くと
癌(ガン)ほどの深刻性を感じられないかと思います。
しかし、
高齢になればなるほど肺炎は、深刻な病気となります。
65歳以上の高齢者死因のトップは肺炎です。
肺炎の原因となる一般的な細菌は、
肺炎レンサ球菌、
肺炎桿菌、
緑膿菌、
黄色ブドウ球菌などですが、
口腔内に生息している細菌、
特 に歯周病細菌も肺炎を起こすことが知られています。
口腔内には、非常に多くの細菌が生息しています。
口腔内細菌の種類は、
研究報告によりある程度の違いはありますが、
おおよそ400〜500種類が生息しているのではないかと言われています。

その細菌の数は、
糞便1gに生息する細菌数より多いとされています。
びっくりですね。
糞便より口腔内細菌の数の方が多いなんて…。

普通、
食物等を飲み込む際には
肺の入り口にあたる気道への通路が遮断されます。
これにより肺に異物が行かないようになっています。
しかし、高齢者になると
その遮断機能がうまくいかなくなり、
誤って肺に入り込んでしまいます。
これが誤嚥(ごえん)です。
この誤嚥により起こす肺炎を
誤嚥性肺炎と言います。
高齢になればなるほど誤嚥のリスクは高まります。
食事の際に咳き込むことが多い方は、要注意です。
特に歯周病患者さんにおいては、
莫大な数の細菌が生息しており、
飲食の際 や 唾液を飲み込んだ際にも
誤嚥してしまう可能性があります。
また、
歯周病原菌の中には
タンパク質を分解する酵素を作りだすことがあります。
この酵素は、
咽頭粘膜(喉の粘膜) の表面に影響を与え、
肺炎の原因となる
肺炎レンサ球菌、
肺炎桿菌、
緑膿菌、
黄色ブドウ球菌などか
付着しやすくなってしまいます。
歯周病細菌の影響で
誤嚥性肺炎の危険性はますます高まってきます。
歯周病の問題がある方は、
まず徹底して歯周病治療を行うことが必要ですし、
日々の口腔清掃(歯磨き)も非常に重要です。

また定期管理(メインテナンス)を行い、
ご自身では清掃が難しい部位(歯周ポケット内部 等)の清掃を定期的に行うことも大変重要です。
歯周病に大きく影響している口腔内細菌
ポルフィ ロモナス・ジンジバリス
(Porphyromo- nas gingivalis)
アクチノバシラス・ アクチノミセテムコミタンス
(Actinob- acillus actinomycetemcomitans)
当医院では、
こうした歯周病細菌の種類 や 数を測定することが可能です。
以下を参照して下さい。
歯周病細菌遺伝子(DNA)検査 リアルタイムPCR

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