歯周病専門医サイトブログ

カテゴリー: 未分類の記事一覧
2015年8月10日

歯を磨かないと歯周病になるのか? 歯を磨けば歯周病にならないのか?歯周病細菌遺伝子(DNA)検査 :2

2015年 8月10日(月曜日)です。


このブログは「大船駅北口歯科 歯周病専門サイト」です。



今日のテーマは、
前回の続きで
『歯を磨かないと歯周病になるのか? 歯を磨けば歯周病にならないのか?歯周病細菌遺伝子(DNA)検査 :2』になります。


前回のブログでは、
1986年から15年間行なわれた
歯を磨く習慣のない
また 歯を治療した経験もない
スリランカの紅茶農園の労働者480人を
未治療のまま定期的に検査し
歯周病の発生 や 進行 がどのように起こるかを観察した
論文を紹介しました。


全文は以下の2015年8月3日のブログを参考にして下さい。
2015年8月3日のブログ


先週のブログで紹介しました論文の結果を簡単に説明しますと

9割が歯周病となり
残りの1割はほとんど歯周病にはならなかった

という研究結果でした。


歯をまったく磨かないという
同じ環境であっても
10%の方は歯周病にならなかったのです。

その反面10%程度の人は、
非常に進行が早い歯周病になり、
若い年齢で多くの歯を失う状態でした。

進行が早い歯周病になってしまったのです。


この違いはどこにあるのでしょうか?


今日は、そうした違いについて説明します。




歯周病になるか ならないかは、
歯磨き習慣 等の生活習慣や
喫煙、
噛み合わせ、
ストレス、
糖尿病 等の全身疾患との関連

多くの因子がありますが、
口腔内の細菌の種類によっても大きく影響してきます。

歯周病は感染症ですから
ご家族等の周囲の人から
細菌感染していきます。

そして、感染した細菌は口腔内に定着していきます。

一度定着した歯周病細菌は、
基本的に口腔内で大きな変化はありませんので、
歯周病になりやすい細菌に感染してしまった人は、
歯周病になってしまうリスクが高くなるのです。

しかし、ご自身では
口腔内にどういった歯周病細菌に感染しているのかを判断することは
できません。

歯周病細菌は、進行してから
出血 や 腫れ、痛み、歯のグラグラ といった症状がでてくるからです。

問題が起こらなければ、
病状に気がつかないのです。

しかし、歯のグラグラといった症状が出始めた時点で
歯周病は進行してしまっていることがほとんどで、
その時点では治療が難しくなることが多いです。

そのため、事前にどのようなタイプの歯周病に感染しているかを
判断することで、
歯周病になりやすいかどうかを判断することが大切です。

もし、歯周病になりやすいタイプであった場合には、
相当な対策をとっていかないと
必ずと言っていいほど
将来的に多くの歯を失うことになります。

また、現在歯周病の方でも
悪性度の高い歯周病細菌に感染している場合には、
通常の歯周病治療を行なっても治すことは難しいため、
除菌を行なうような対策が必要です。

そのためにも
どのような歯周病細菌に感染しているかを
判断することが必要なのです。

現在健康保険で行なわれている歯周病の検査は、
現在どの程度歯周病が進行しているかを判断することは可能ですが、
そのリスクを診断することはできません。

それは
どのような歯周病細菌に感染しているかを判断することができないからです。

そのため、
将来的なリスクを知るためや
現在歯周病が進行している方では、
現在 口腔内にどのような歯周病細菌が存在しているのかを
正しく判断することが大切なのです。

つまり 歯周病のリスク診断 を行なうことが必要なのです。


ちなみに一般的な歯周病検査については、以下を参考にして下さい。
          歯周ポケット検査


感染している歯周病細菌の種類により その予後(将来性)は大きく変わります。
特に進行した歯周病の場合には、感染している歯周病細菌の種類により
治療法が変わるのです。


歯周病の病態は大きく分けて 以下の2つに分類されます。
1.慢性歯周炎
2.侵襲性歯周炎(しんしゅうせい ししゅうえん)


慢性歯周炎は、
歯周病の約8割以上の方に当てはまります。
このような方は、通常の歯周病治療で治る可能性が高いです。


侵襲性歯周炎は、
歯周病患者さんの約1〜2割で発症すると言われています。

20〜40歳以下で歯周病が進行している場合には
侵襲性歯周炎である可能性が高いです。

これは若年期に家族間 等から特定の歯周病細菌感染が起こっているからです。

特定の歯周病細菌とは、悪性度の強い A.a菌、P.g.菌 等の感染のことです。

侵襲性歯周炎の場合、通常の歯周病治療を行っても
治りが悪かったり、 再発を繰り返すことが多いです。

侵襲性歯周炎の場合には、
どのような歯周病細菌に感染しているかを検査することで適切な除菌療法が行えます。


歯周病に最も影響が大きい細菌は以下の5菌種であることが分かっています。
 
1. A.a.菌 ( Aggregatibacter actinomycetemcomitans )
           侵襲性歯周炎の発症に関連が深い菌 非常に悪性度の強い細菌

2. P.g.菌 ( Prophyromonas gingivalis )
           慢性歯周炎の発症に関連が深い菌
           年齢に比較して骨吸収が大きく この菌の比率が高い場合
           侵襲性歯周炎と診断される 非常に悪性度の強い細菌

3. T.f.菌 ( Tannerella forsythensis )
           慢性歯周炎の発症に関連が深い菌

4. T.d.菌 ( Treponema denticola )
           慢性歯周炎の発症に関連が深い菌

5. P.i.菌 ( Prevotwlla intermedia )
           思春期性 や 妊娠性歯周炎 の発症に関連が深い菌


上記の5菌種が歯周病に関連性が高いことが多くの研究により分かっています。


特に  P.g.菌 、 T.f.菌 、 T.d.菌 の3菌種は、
Red Complex(レッッドコンプレックス)と言われ、非常に悪性度の高い細菌です。


若い年齢から歯周病で抜歯した経験がある方では
これらの細菌が関与している可能性が高いです。

侵襲性歯周炎の可能性が高いのです。


侵襲性歯周炎の場合、
通常の歯周病治療では、細菌の数を減らすことが難しく、再発率が高いです。


そのため、侵襲性歯周炎のような重度歯周病を疑う場合には、
どのような歯周病細菌に感染しているのかを診断することが
必要なのです。

その方法が
歯周病細菌遺伝子(DNA)検査 リアルタイム PCR法 なのです。

歯周病細菌遺伝子(DNA)検査 リアルタイム PCR法 を行うことで 
正しい診断ができ、
従来の歯周病治療では行えなかった
除菌療法 や 最新の歯周病治療を行うための診断が正しく行なうことができるのです。


先にも解説しましたように歯周病は、歯周病細菌による感染症です。
特に悪性度の強い細菌感染が起こっている場合には、
通常の歯周病治療で治すことは
難しいので、病態に合わせた治療が必要となります。

また、侵襲性歯周炎は、家族内感染の可能性が高いので 
ご家族全てで治療(除菌)を行わないと 
ご自身の治療を行っても家族間で再感染が起こります。


本日の始めにも説明しました
1986年から15年間行なわれた
歯を磨く習慣のない
また 歯を治療した経験もない
スリランカの紅茶農園の労働者480人を
未治療のまま定期的に検査し
歯周病の発生 や 進行 がどのように起こるかを観察した論文

進行した歯周病の方は、
おそらく侵襲性歯周炎と考えられます。

日本人でも侵襲性歯周炎の方は、
全人口の10〜20%近くは存在すると言われていますので、
かなりの高確立でいらっしゃるのです。

歯肉から出血があったり、
歯肉が腫れている方であったり、
現在歯周病の治療を行なっているが なかなか治らない方
年々歯の数が少なくなっている方

問題を抱えている方は、
侵襲性歯周炎かもしれません。


ご心配な方は
歯周病細菌遺伝子(DNA)検査 リアルタイム PCR法
を行なってみてはいかがでしょうか?




8月は、歯周病ブログを休むかもしれませんので
次回のブログは少し先になるかもしれません。





このブログが始まって以来 毎週月曜日にアップしていましたが、
現在 毎週 大学病院で外来診療と講義を行うことになったため、
ブログの更新が不規則になると思います。
毎週ご覧になっていただいている方も多くいらっしゃるかと思いますが、ご理解いただければと思います。
できるかぎり毎週月曜日にアップしたいと考えております。


最新インプラント症例ブログは下記をクリックして下さい。
最新インプラント症例ブログ

インプラント基礎ブログは下記をクリックして下さい。
インプラント基礎ブログ

口臭外来ブログは、下記をクリックして下さい。
口臭外来ブログ

メール無料相談は こちらをクリック                          歯科治療で分からないこと や ご心配ごと をメールして下さい。基本的に、当日に回答させていただきます。

インプラントオンライン見積もりは こちらをクリック
欠損部からインプラントの治療費や治療期間(治療回数)等をお答えします。

インターネット・オンライン予約 はこちらをクリック
休診日でも24時間 オンラインで予約が行えます。


大船駅北口歯科サイトは、以下をクリック              
インプラントなら横浜の大船駅北口歯科
2015年8月3日

歯を磨かないと歯周病になるのか? 歯を磨けば歯周病にならないのか?歯周病細菌遺伝子(DNA)検査

2015年 8月 3日(月曜日)です。


このブログは「大船駅北口歯科 歯周病専門サイト」です。


始めに夏期休診の案内です。
8月12日(水曜日)〜17日(月曜日)まで休診となります。

多くの歯科医院ではお盆休みがありますので、
痛み等問題のある方は、早めに治療開始された方が良いでしょう。


予約は以下をご利用下さい
24H インターネット オンライン予約


今日のテーマは、
『歯を磨かないと歯周病になるのか? 歯を磨けば歯周病にならないのか?歯周病細菌遺伝子(DNA)検査 』になります。


最近は、この歯周病細菌遺伝子(DNA)検査をご希望されて来院される方もいらっしゃいます。

これは DNA検査 という名前自体が多くの人に認知されてきたかただと思います。


現在歯周病に問題がない方でも
当然のことながら 
今後歯周病で問題が起こる可能性はあります。

それでは歯周病は誰にでも起こる病気なのでしょうか?

本日はそうした話を論文からみたいと思います。

歯を磨かないと歯周病になるのか? 
歯を磨けば歯周病にならないのか?

という話です。

非常に興味のある話ですよね。

これは
Loe H, et al Natural history of periodontal disease in man
J Clin Periodontol. 13(5):431-45 1986 May

という論文から抜粋した話です。

簡単に言えば

歯を磨く習慣のない
また 歯を治療した経験もない
スリランカの紅茶農園の労働者480人を
未治療のまま15年間定期的に検査し
歯周病の発生 や 進行 がどのように起こるかを観察した論文です。


日本ではあり得ないような研究ですよね。

15年間もまったく歯磨きをしない人を
観察するわけですから…

しかも、虫歯 や 歯周病になっても
まったく治療もしないで
単に状況観察だけを行なっているわけです。

それを480人ですからね。

大変なことです。

さて今回の調査対象年齢ですが、
検査当初の年齢は
14歳から31歳の範囲でした。

比較的若い方を調査対象としたのです。

480人です。

調査は、1970年に始まりました。

その後
1971、
1973、
1977、
1982、
1985年

それぞれ どのような状態になっているかの検査を実施しました。

この検査に参加し480人は、
共通して汚れが多量に付着して
歯石 も多く確認されました。

当然と言えば 当然です。

1回も歯を磨くことがないのですから…

それでは
こうした人は、歯周病になったのでしょうか?

普通に考えれば、
若い頃から 歯をまったく磨かないのですから
歯周病は当然のこと、
虫歯も多くあることが予想されます。

結果は以下のようです。

9割が歯周病となり
残りの1割はほとんど歯周病にはならなかった

約10%の人は、
歯周病になにも問題がなかった?

15年間もまったく歯を磨かないのに?

1回も歯を磨くことがないのに
10%の人は歯周病になにも問題がなかったの?

ということになります。

内訳は以下です。

8%が急速な歯周病の進行がみられ

81%が中程度の歯周病の進行がみられ

11%がほとんど歯周病の進行がみられなかった

ということです。


口の中が汚れや歯石の塊だらけの状態でも
その状態を15年間放置したとしても
11%も歯周病にならなかった人がいたのです。


一方、
8%は15歳でも歯周病になってしまったりと
歯周病の発症が早く
また ものすごい勢いで歯周病が進行し
35歳で歯を平均12本失い
40歳で20本
45歳前に歯を全部失ったのです。

この調査からなにが分かったのかと言いますと
もともと
歯周病のリスクがある方と
歯周病のリスクの低い方がいるということです。

これは、歯周病細菌の質や種類による影響が強いことが考えられるのです。

想像されることは、
歯を磨く習慣のない
また 歯を治療した経験もない労働者ですから

日本のような国と違い、
生活習慣は、ほとんど同じと考えられます。

食生活や睡眠等にもさほど大きく違いはないと考えられます。

歯周病は、生活習慣の因子が大きい疾患です。

糖尿病 等の全身疾患をもった方や
喫煙者
では、歯周病のリスクが高まります。

睡眠 や ストレス
等も影響します。

歯を磨く習慣のない
また 歯を治療した経験もない地域ですから
そうした影響は最小限に少なくすることができるかもしれません。

同じ条件であっても
約10%の人は、まったく歯周病に問題がなかったのです。

しかし、
約10%の方は、急激な歯周病の進行が認められ、
どんどんと歯が抜けてしまったのです。

この違いはなんなのでしょうか?

次回のブログでは、
こうしたことについて解説します。


来週の月曜日にこの続きをアップ予定ですが、
今月は講演の数が3つあり、
毎日発表スライド作製に追われています。

もしかすると来週の歯周病ブログは延期するかもしれませんが、
できるかぎり来週もこの続きをアップしたいと思います。

 


このブログが始まって以来 毎週月曜日にアップしていましたが、
現在 毎週 大学病院で外来診療と講義を行うことになったため、
ブログの更新が不規則になると思います。
毎週ご覧になっていただいている方も多くいらっしゃるかと思いますが、ご理解いただければと思います。
できるかぎり毎週月曜日にアップしたいと考えております。


最新インプラント症例ブログは下記をクリックして下さい。
最新インプラント症例ブログ

インプラント基礎ブログは下記をクリックして下さい。
インプラント基礎ブログ

口臭外来ブログは、下記をクリックして下さい。
口臭外来ブログ

メール無料相談は こちらをクリック                          歯科治療で分からないこと や ご心配ごと をメールして下さい。基本的に、当日に回答させていただきます。

インプラントオンライン見積もりは こちらをクリック
欠損部からインプラントの治療費や治療期間(治療回数)等をお答えします。

インターネット・オンライン予約 はこちらをクリック
休診日でも24時間 オンラインで予約が行えます。


大船駅北口歯科サイトは、以下をクリック              
インプラントなら横浜の大船駅北口歯科
2015年7月27日

歯周病? 誤診? 詐欺?患者様の不安をあおる歯周病治療

2015年 7月27日(月曜日)です。

始めに夏期休診の案内です。
8月12日(水曜日)〜17日(月曜日)まで休診となります。

多くの歯科医院ではお盆休みがありますので、
痛み等問題のある方は、早めに治療開始された方が良いでしょう。



このブログは「大船駅北口歯科 歯周病専門サイト」です。



このところずっと金属アレルギーの話をしていましたが、
久しぶりに歯周病の話になります。


今日のテーマは、
『歯周病? 誤診? 詐欺?患者様の不安をあおる歯周病治療』になります。



今回の話は数年前にもした内容なのですが、
最近も同じようなことが起こっているので
情報発信という意味でも話たいと思います。


最近 歯周病の患者様が多くいらっしゃいます。

当たり前ですが、それは私自身が歯周病の専門医だからです。

もちろんご来院された患者様は、
歯周病を治したいとの希望があります。

当然です。

そこで 患者様の主訴をお伺いし、
歯周病の検査を行ないます。

そこで 患者様の訴えと歯周病の検査結果に
大きな違いがあることが本当に多いです。


患者様の主訴としては、

「他の歯科医院で 顕微鏡で歯周病細菌を見せてもらいました。」
「顕微鏡でみたら細菌がウヨウヨいました。」
「先生は、細菌がいっぱいいるので、歯周病治療が必要です。」
とおっしゃいました。
そして、
「歯周病細菌を殺すのみ薬を服用し、歯周病治療が必要です。」
というものです。


また
「重度の歯周病のため、抜歯が必要な歯があります。」
「徹底した歯周病治療を行なわないと歯が抜けてしまいます。」

と言われた方もいらっしゃいました。


共通していることは、
重度歯周病であったとの診断でした。


しかし、私自身が検査をしてみると
意外なことが分かりました。


当医院では まず歯周病検査 から始めます。

当たり前ですが、どの程度の歯周病があるのかを調べることが基本です。

歯周ポケット検査 と レントゲン検査を行なうことで
歯周病の進行程度は確実に分かります。

他にも噛み合わせの問題がある方や
生活習慣に問題があったり
等 の問題がある方は、さらに詳細な検査が必要になります。

まずは、歯周ポケット検査を行ないます。

歯周病検査の基本中の基本の
歯周ポケット検査 です。

inspection1


そして、レントゲン検査です。
スライド3

(上記のレントゲン写真は参考の写真であり、今回の問題となっているレントゲン写真ではありません)



しかし、こうした歯周病の検査を行ったところ
歯周病の問題がない方が多いのです。

多くの方では
健康な状態でした。

歯周ポケットも正常値ですし、
レントゲン写真からも問題となるような骨吸収は認められません。
(上記のレントゲンは重度歯周病の方の参考資料です)

「ん ?」
「歯周病?」
というような状態です。


ここで問題なのは、
歯周病でない状態の患者様を
なぜ歯周病と診断し、
抗生剤まで服用させて治療が必要であると言ったのか?
ということです。

こうした患者様が数人どころではありません。

またメール相談でも
内科的歯周病治療:飲み薬(抗菌薬)による歯周病治療
についての問い合わせが多くあります。


こうしたことは、
数年前にも同様のことがあり、
その時にも ブログでも警告したことがあります。


なぜ歯周病の検査で問題がない方に
「重度歯周病」と診断したり、
「抜歯が必要」と説明したりしたのでしょうか?


明らかに問題です。

誤診ではすまされません。

これは、過剰診療というレベルではありません。
病名のねつ造ですから…


健康な状態 もしくは 多少の歯周病のある程度の状態 にも関わらず、
顕微鏡で細菌を見せ、患者様の不安をあおり、
本来必要のない治療を強要する行為であり、決して許されることではありません。


実際に検査を行い、
歯周病に問題がないと診断された患者様には、
「歯周病の問題はありませんので、治療の必要性はありません。」
と説明を行ないました。


多少の歯周病のレベルの状態の方には、
通常の歯周病で問題がないことを説明致しました。


当然ですが、
検査結果で問題がない もしくは 多少の問題がある程度ですから…

歯周病は、血圧とは違い、1日の中で変動が大きくある病気ではありません。

例えば、
朝 重度歯周病で、
夜 歯周病が軽減している

ということはありません。

歯周病の検査である 歯周ポケット検査は、
急性的に腫れたりしないかぎり
1日の中で大きく変動することはありません。

さてなぜこのような 誤診(?)
が生じたのでしょうか?

また先ほど説明しました内科的歯周病治療:飲み薬(抗菌薬)による歯周病治療 というのは、
適切な診断と適応を守らないと使用する意味はありません。

適応症についての詳細は、以下のページをご覧になって下さい。
内科的歯周病治療:飲み薬(抗菌薬)による歯周病治療


上記のページを読んでもらえば分かりますが、
「薬を飲めば、歯周病が治る!」
というような魔法の薬はありません。

適応症をきちんと守らないと
効果がないだけでなく、逆に問題も起きてしまいます。

誤った薬の使用方法は絶対に避けなければいけません。



内科的歯周病治療:飲み薬(抗菌薬)による歯周病治療 の適応症を簡単に説明すると
以下のような患者様に対して抗菌療法を行うかの検討をします。

必ず行なうわけではありません。

抗菌療法を行うかの検討をするのです。


a. 通常の歯周病治療を行っても改善が認められない方
(ただし、歯磨きが十分にできていることが前提です)

b. 年齢に対して歯周病が非常に進行している方
(広汎型重度歯周炎、広汎型侵襲性歯周炎)

c. 全身的病気(血糖値不良の糖尿病、免疫機能低下患者、虚血性心疾患)を有する中程度以上の歯周病の方


上記のような歯周病のタイプでは、
通常の歯周病治療では改善されにくい場合があります。

しかし、進行した重度歯周病であっても
通常の歯周病治療で十分改善するケースもありますので
どのような対応になるかは、各ケースによって変わってきます。

通常の歯周病治療では改善が認められない場合等には、
歯周病治療と併用して歯周病抗菌薬を服用することにより
歯周病の効果を高めるのです。

きちんとした適応症が必要です。


それではなぜ歯周病でもない方に対して
歯周病であるという診断があったのでしょうか?


なぜ誤った診断をしたのか?
ということは正確には分かりませんが、
考えられることとして、
医院の利益の問題が考えられます。

当然 歯周病に問題がない方では
治療は必要ありません。

そうなれば治療費はかかりません。

普通の話です。

しかし、それでは歯科医院には利益がありません。

そのため、病気でない方を病気としてしまうのです。

これはあくまで私の考えですので、
正しいかどうかは分かりません。

しかし、歯周病の検査を行なえば
明らかに問題がないということが分かります。

歯肉が腫れて来院される場合で、
患者様が
「歯周病で歯肉が腫れているので 歯周病の検査(治療)を行ないたい」
と言われることがあります。

歯肉が腫れる場合には
歯周病だけが原因ではありません。

根尖病巣という歯の根の中に膿みが溜まってしまう病気もありますし、

歯根破折という 歯の根が折れたり、亀裂が入ることで
歯肉が腫れることもあります。

他にも原因はあります。

そのため、
上記のような病名と診断された場合には、
その病状にあった治療を行なわないと
当然のことながら治りません。



中には、歯周病に問題がないにもかかわらず
歯周病治療に数十万円かかると言われた方もいらっしゃいました。

もともと さほど歯周病の問題がない方なのに
(まったく問題がない方もいらっしゃいました)
高い治療費を払わされて、
効果がないだけでなく、問題が起こることもあるのにです。


必要のない病状に対して内科的歯周病治療 を行うと以下のような問題も引き起こす可能性があります。

1. 薬剤耐性(薬剤に対して抵抗性を持ち、これらの薬剤が効かない、
   あるいは 効きにくくなる現象のこと)が起こることがある!
   耐性菌については、以下のページを参考にして下さい。
   抗生剤と耐性菌の話し

2. 薬物アレルギーが起こる可能性がある!

3. 他の服用している薬との相互作用がある!
   例えば、ワルファリン(抗血栓薬)を服用されている方が
   ペニシリン系の抗生剤を服用すると作用を増強します。

4. 菌交代現象が起こる可能性がある!
   菌交代現象とは、抗生剤の長期投与等により正常細菌が減少し、
   通常では存在しない細菌や少数しか存在しない細菌が異常に増殖する現象のこと。


利益を得るための過剰診療としか言えません。

許しがたいことです。

顕微鏡を使用することは、患者様に歯周病ということを知ってもらうために
有効な検査です。

当医院でも必要があれば行います。

ただし、健康な状態の方もで 顕微鏡を用いて検査を行えば、
細菌は見えます。

位相差顕微鏡で唾液 や プラーク(汚れ)を見れば
多くの場合、細菌は認められます。

問題なのでは、
その見えた細菌が問題となる細菌なのか?
口腔内に常在している細菌なのか?
ということです。

患者様が分からなからと言って
歯周病に問題とならない細菌を見せて、
不安をあおることは決して許されることではありません。

また、位相差顕微鏡で細菌が見えることだけで
歯周病と診断するのは間違いです。

もっと簡便で、簡単で
確実性の高い検査方法があるのですから…


そうした検査を行なった上で
位相差顕微鏡を使用することには意味はあると思います。



患者様ご自身も
「おかしいな」
と思われたら、セカンドオピニオンを受けられた方が良いでしょう。

複数の医療機関で同様の診断と治療方針であれば、良いのですが…


このようなおかしな診断は、
時々あることです。



本日のブログは終わりです。



このブログが始まって以来 毎週月曜日にアップしていましたが、
現在 毎週 大学病院で外来診療と講義を行うことになったため、
ブログの更新が不規則になると思います。
毎週ご覧になっていただいている方も多くいらっしゃるかと思いますが、ご理解いただければと思います。
できるかぎり毎週月曜日にアップしたいと考えております。


最新インプラント症例ブログは下記をクリックして下さい。
最新インプラント症例ブログ

インプラント基礎ブログは下記をクリックして下さい。
インプラント基礎ブログ

口臭外来ブログは、下記をクリックして下さい。
口臭外来ブログ

メール無料相談は こちらをクリック                          歯科治療で分からないこと や ご心配ごと をメールして下さい。基本的に、当日に回答させていただきます。

インプラントオンライン見積もりは こちらをクリック
欠損部からインプラントの治療費や治療期間(治療回数)等をお答えします。

インターネット・オンライン予約 はこちらをクリック
休診日でも24時間 オンラインで予約が行えます。


大船駅北口歯科サイトは、以下をクリック              
インプラントなら横浜の大船駅北口歯科
2015年7月13日

金属アレルギー治療の最前線:金属アレルギー症例

2015年 7月13日(月曜日)です。


このブログは「大船駅北口歯科 歯周病専門サイト」です。


始めに夏期休診の案内です。
8月12日(水曜日)〜17日(月曜日)まで休診となります。



今日のテーマは
『金属アレルギー治療の最前線:金属アレルギー症例』になります。

再アップケースです。


本日は、症例(ビフォーアフター )報告です。

患者様は金属アレルギーのため、
口腔内金属を全て撤去し、オールセラミック治療を行いたいとのことで来院しました。


以下は初診時の口腔内写真(写真1)です。
スライド1


上下顎 左右側 ともに 多くの歯で金属製の詰め物や被せ物が装着してあります。

奥歯のみが噛み合っており、上下顎の前歯が噛み合っていないオープンバイトという状態です。

上顎右側の奥から4番目の歯は、白い状態に見えますが、これは仮歯のままです。




治療計画

まず下顎です。
小さい金属製の詰め物は、
コンポジットレジン(CR)●印 
という樹脂を詰める治療を行う計画を立てました。

コンポジットレジン(CR)利点は、
1.保険が適応されますので患者様の治療費負担は少ない治療法です。
2.1回の治療で終了できます。
3.基本的に金属を撤去するだけなので、歯を必要以上に削る必要はありません。
   *大きさにより違いますが 3割負担の方で約1.000円です
   *2014年保険診療計算で初診料やレントゲン等の検査は含まれません
   *噛み合わせ等によりCRが適応されない方もいらっしゃいます

コンポジットレジン(CR)欠点は、
1.強度は比較的弱いので、上下顎がしっかりと噛む場所では不適です。
2.また、金属部分が大きい部位でも不適です。
3.セラミックと比較すると変色を起こします。



次に上顎です。
オープンバイト(前歯は噛み合ずに奥歯のみが噛み合っている)のため、
強度を重要視して金属部分撤去後は、
全てオールセラミック治療を行う計画を立てました。
●印はオールセラミックの部分的な詰め物、
●印は全体的に被せるオールセラミックです。
スライド2



治療経過です。
下顎左側の奥歯です。
コンポジットレジン(CR)による治療です。
健康保険が適応されるのも利点ですね。

下顎左側の*印の歯の治療ステップを見てみましょう。
スライド3


ステップ 1:治療前
スライド4



ステップ 2:金属を除去
金属片が口腔内に飛び散らないようにゴムのシート(ラバーダム)を装着し、
金属片および虫歯も除去
スライド5



ステップ3:CR充填後
スライド6



ステップ 4:治療後
スライド7

削った穴につめたCRをきれいに研磨し、終了です。



次に上顎左側の奥歯です。
*印の歯の治療ステップを見てみましょう。
スライド8



ステップ 1:治療前
スライド9



ステップ 2:金属を除去
スライド10

金属片が口腔内に飛び散らないようにゴムのシート(ラバーダム)を装着します。
削ると金属片が飛び散っているのが分かるかと思います。
ラバーダムがなければ大変なことに…


ステップ 3:オールセラミック装着後
スライド11



次に上顎右側です。
*印の歯の治療ステップを見てみましょう。
スライド12



ステップ 1:治療前
スライド13



ステップ 2:金属を除去
スライド14

金属片が口腔内に飛び散らないようにゴムのシート(ラバーダム)を装着します。
削ると金属片が飛び散っているのが分かるかと思います。
ラバーダムがなければ大変なことに…
一番奥歯はCRです。


ステップ 3:オールセラミック装着後
スライド15



以下は、治療後の上下顎の写真です。

治療前
スライド1



治療後
スライド1





本日のブログはこれで終了です。








このブログが始まって以来 毎週月曜日にアップしていましたが、
現在 毎週 大学病院で外来診療と講義を行うことになったため、
ブログの更新が不規則になると思います。
毎週ご覧になっていただいている方も多くいらっしゃるかと思いますが、ご理解いただければと思います。
できるかぎり毎週月曜日にアップしたいと考えております。


最新インプラント症例ブログは下記をクリックして下さい。
最新インプラント症例ブログ

インプラント基礎ブログは下記をクリックして下さい。
インプラント基礎ブログ

口臭外来ブログは、下記をクリックして下さい。
口臭外来ブログ

メール無料相談は こちらをクリック                          歯科治療で分からないこと や ご心配ごと をメールして下さい。基本的に、当日に回答させていただきます。

インプラントオンライン見積もりは こちらをクリック
欠損部からインプラントの治療費や治療期間(治療回数)等をお答えします。

インターネット・オンライン予約 はこちらをクリック
休診日でも24時間 オンラインで予約が行えます。


大船駅北口歯科サイトは、以下をクリック              
インプラントなら横浜の大船駅北口歯科
2015年7月6日

金属アレルギー治療の最前線:金属アレルギーは治るのか?

2015年 7月 6日(月曜日)です。


7月4日(土曜日)、5日(日曜日)と
新潟の日本歯科大学で日本口臭学会が開催されました。

私は 相当数の学会に所属していますが、
この日本口臭学会は、他の学会と比べても大きく違うものです。

例えば、
インプラント学会や
歯周病学会、
審美歯科学会
等は、技術的な向上がなければ けしてうまくいく治療ではありません。

そのため、最新の情報(知識)、技術を常に身に付けることが必要な学問です。

しかし、口臭学会は、そうしたこととはまったく違う分野なので
また違った意味でとても勉強になる学会ではあります。

昨日行なわれた日本口臭学会については、
口臭ブログにアップしてありますので、
ご興味のある方は、以下をご覧下さい。
7月4日、5日の日本口臭学会に参加して




さて本日のブログを開始します。

このブログは「大船駅北口歯科 歯周病専門サイト」です。

現在は歯周病の話ではなく、
金属アレルギーについて解説しています。



今日のテーマは、
『金属アレルギー治療の最前線:金属アレルギーは治るのか?』になります。

まず、金属アレルギーが治るのか?
という答えから説明したいと思います。

治療を行なえば、
金属アレルギーが100%完治することはありません。

しかし、治らないということでもありません。

その理由について解説します。



まず金属アレルギーがどのようなものか?
ということについて説明致します。



口腔内金属がアレルギーの原因となっている場合、
口腔内で使用された金属から溶け出したイオン(金属イオン)が
生体内に入り込み、それを生体が異物と認識します
これを感作と言います。

そして、
次に侵入してくる 金属イオンに対して
身体を守るために働く機能が「免疫」なのです。


金属アレルギー反応とは、
身体に侵入してくるイオン(金属イオン)から生体を守る
「防衛監視システム」なのです。


そのため、一度「感作」されると
原因物質(アレルギーを起こす金属)と接触するたびに
反応が起こってしまうのです。


それでは、金属アレルギーは治らないのでしょうか?


いいえ、
金属アレルギーの症状が治ることもありますし、
軽減することもあります。

事実、パッチテスト 等で金属アレルギーに陽性反応が認められた場合で、
口腔内金属を撤去することで
アレルギー症状が治る方もいらっしゃいます。


現在金属アレルギーと最も因果関係の高いと言われているが
「掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)」
という皮膚疾患です。

しかし、
金属アレルギー と アレルギー疾患 を確実に結びつける根拠は少なく、
口腔内金属を撤去した結果、
アレルギー症状が治ったとか 
軽減した
ということしかいえないのも事実です。


しかし、口腔内金属を撤去することで症状の悪化を防ぐことにつながります。


以前のブログでも書きましたが、
金属アレルギーの症状を患者様に説明する際に、
以下のように説明をすることがあります。


「コップ」を人間の身体
「水」をアレルギーとなる物質(金属)
とします。


「コップ」に「水」を注ぎます。

コップが小さいと 水を少し入れただけでも 
「水」はすぐに溢れてしまいます。

この溢れた状態が「金属アレルギー」が発症した状態です。

「コップ」が大きければ、
ある程度「水」を入れても溢れません。

しかし、「コップ」がいくら大きくても
注ぐ「水」の量が 大量に注がれた場合には、
「水」はすぐに溢れてしまいます。

「コップ」が非常に小さければ、
注ぐ「水」の量が極端に少なくても
「コップ」からすぐに「水」が溢れてしまいます。

金属アレルギーが発症する方は、
もちろん金属に触れることが前提となりますが、
「コップ」つまり、生体の許容量の大きさにもよります。


「コップ」の大きさは、人によって大きく変わります。
子供 と 大人でも違いますし、

全身的な状態や
生活環境によっても変わってきます。

体調が不良であったり、
睡眠不足が続いたり、
ストレスが続いたり、
食生活が乱れたり、
等 さまざまなことで「コップ」の大きさは変わってきます。

もちろん「コップ」を大きくすることも大切ですが、
「コップ」に入れる「水」の量を少なくすることが大切です。

「水」を「コップ」に入れない、
「コップ」に入れる「水」の量を少なくすること
が大切なのです。

つまり、
金属アレルギーの原因を
身体に入れないことが重要なのです。

そのため、口腔内金属を徹底して少なくすることが
症状の改善、軽減になりますし、
今以上の悪化を防ぐことにもなります。

金属アレルギーの症状の代表的なこととして
「ピアス」の使用による金属アレルギー反応があります。

ピアスは、皮膚を貫通して 皮下組織に直接金属部分が触れるため、
指輪 や ネックレス といった装飾品によりも起こりやすいです。

もし、ピアスによる金属アレルギーが疑われた場合には
当然のことながら「ピアス」の使用を止めますよね。
ピアスから流出する金属イオンが生体内に入り込まないようにすることが
最大の防御だからです。

口腔内金属も同様であり、
コップ(生体)に注がれる 水(金属イオン)を少なくしないと
金属アレルギー症状がどんどんと起こってしまうのです。

もちろん、
口腔内に使用されている金属の種類 や
治療してある歯の数、
被せ物の古さ、
口腔内にあった期間
によっても変わってくるでしょうし、
体調不良があったり、
睡眠不足が続いたり、
ストレスが続いたり 
等の生活習慣も大きく影響してきます。

また、金属を多く含む食品の摂取によっても その効果は変わってきます。
金属アレルギー検査により高頻度で陽性反応が起こる「ニッケル」は、
チョコレートコーヒー に多く含まれています。

そのため、金属アレルギー症状の改善のためには、
口腔内金属の撤去だけでなく、
生活習慣、食生活習慣 ともに見直すことが必要になるのです。


金属アレルギーを治すためには、
口腔内金属を撤去し、
オールセラミック や レジン 等を使用した「ノンメタル治療」を行うことは
非常に有効ですが、
食生活 等の生活習慣を見直すことも必要なのです。

ちなみに 金属アレルギーの方は、タバコは禁止です。

タバコには4000種以上の物質が含まれています。

その中でも ニコチン や タール、一酸化炭素などは、
有害物質としてご存知のことと思います。
タバコにも「ニッケル」をはじめ金属アレルギーの原因物質が含まれているため、
禁煙が必要です。



次回もこの続きです。





最新インプラント症例ブログは下記をクリックして下さい。
最新インプラント症例ブログ

インプラント基礎ブログは下記をクリックして下さい。
インプラント基礎ブログ

口臭外来ブログは、下記をクリックして下さい。
口臭外来ブログ

メール無料相談は こちらをクリック                          歯科治療で分からないこと や ご心配ごと をメールして下さい。基本的に、当日に回答させていただきます。

インプラントオンライン見積もりは こちらをクリック
欠損部からインプラントの治療費や治療期間(治療回数)等をお答えします。

インターネット・オンライン予約 はこちらをクリック
休診日でも24時間 オンラインで予約が行えます。


大船駅北口歯科サイトは、以下をクリック              
インプラントなら横浜の大船駅北口歯科
2015年6月29日

金属アレルギー治療の最前線:オールセラミック:その7

2015年6月29日(月曜日)です。


このブログは「大船駅北口歯科 歯周病専門サイト」です。


始めに休診案内です。
7月4日(土曜日)
7月5日(日曜日)
日本口臭学会出席のため休診となります。



忙しい日々となっており、
なかなかブログアップに時間がない状態が続いています。

昨日ようやく1つの講演が終わりました。
でも7月にあと2回、
8月にも1回の講演があるので、
その資料作りにこれからも忙しくなってきます。


そのため、ブログアップも遅れるかもしれません。



さて 今日のテーマは、
『金属アレルギー治療の最前線:オールセラミック:その7』になります。


金属アレルギーのため、口腔内金属を全て撤去し、
オールセラミックにしたいとの希望があり、来院された患者様です。

初診時の上顎の口腔内です。
BlogPaint

大きい金属製の被せ物 や 詰め物が多く存在します。
これらの金属はラバーダムを装着して全て撤去し、
セレックで治療することになりました。

以下は初診時の下顎の口腔内です。
BlogPaint

奥歯には金属製の小さい詰め物が装着されています。
これらの金属は、ラバーダムを装着し、撤去して
CR(コンポジットレジン)で治療することになりました。
CRは保険が適応されます。

以下上顎左側の奥歯の術前(治療前) と 術後(治療後)になります。
治療前
IMG_5934 のコピーのコピー


治療後
IMG_6163 のコピー



このブログが始まって以来 毎週月曜日にアップしていましたが、
現在 毎週 大学病院で外来診療と講義を行うことになったため、
ブログの更新が不規則になると思います。
毎週ご覧になっていただいている方も多くいらっしゃるかと思いますが、ご理解いただければと思います。
できるかぎり毎週月曜日にアップしたいと考えております。


最新インプラント症例ブログは下記をクリックして下さい。
最新インプラント症例ブログ

インプラント基礎ブログは下記をクリックして下さい。
インプラント基礎ブログ

口臭外来ブログは、下記をクリックして下さい。
口臭外来ブログ

メール無料相談は こちらをクリック                          歯科治療で分からないこと や ご心配ごと をメールして下さい。基本的に、当日に回答させていただきます。

インプラントオンライン見積もりは こちらをクリック
欠損部からインプラントの治療費や治療期間(治療回数)等をお答えします。

インターネット・オンライン予約 はこちらをクリック
休診日でも24時間 オンラインで予約が行えます。


大船駅北口歯科サイトは、以下をクリック              
インプラントなら横浜の大船駅北口歯科
2015年6月22日

金属アレルギー治療の最前線:オールセラミック:その6

2015年 6月22日(月曜日)です。

始めに休診案内です。
7月4日(土曜日)
7月5日(日曜日)
日本口臭学会出席のため休診となります。



このブログは「大船駅北口歯科 歯周病専門サイト」です。

歯周病専門のブログですが、このところ金属アレルギーについてアップしています。

それは、金属アレルギーで悩む方が多いからです。


それでは本日のブログ開始です。

今日のテーマは、
『金属アレルギー治療の最前線:オールセラミック:その6』になります。

世界的に金属治療は激減しており、
オールセラミック治療が急激に増えています。

これは患者さんのメタルフリー治療の希望もありますが、
最も大きな点は、
オールセラミックの精度が格段に向上しているからです。

現在オールセラミックの多くは、
CAD / CAM という方法で作製されています。

CADとは、
Computer  Aided  Design であり、

CAMとは、
Computer  Aided  Manufacturing
のことです。

従来の被せ物(金属製 や セラミック 等の被せ物)は、
簡単に言えば、歯型をとった物に石膏という硬い材質を流し込み、
型から複製された模型上で、
被せ物を作製していました。

作製するのは、歯科技工士であり、
もちろん全てハンドメイドです。

完全にオーダーメイドのため、
完成された被せ物は、歯科技工士の技術力に大きく左右されます。

また、1つの被せ物を作製するのに非常に長くの時間がかかります。

精度の高い被せ物を作製するのは、
巧みの技なのです。


それに対して、
CAD / CAM は、
コンピューター上で設計されたセラミック 等を
ミリングマシンという器械で削りだして作製されます。

歯科技工士の技術力に差がでにくく、
被せ物の種類にもよりますが、
今までの被せ物作製と比較すると
圧倒的に作製時間が短縮されます。

こうしたことは、コストの削減にも大きく貢献しており
実際に被せ物の種類によっては、
以前からあったオールセラミックと比較すると
安価に提供されています。

また、前回のブログでも解説しました
オールセラミックと歯を接着させる技術も格段に向上しており、
オールセラミックの破損率も
かなり低くなってきています。


このようなことから
CAD / CAM で作製されたオールセラミックは、
安価で、作製期間が短く、成功率が高いことで
患者様にとっても利益があり、

成功率の高さから医院側にとっても非常に利益も高く、

作製する歯科技工士にとっても
短期間で高品質なセラミックが安定供給できる利益があります。

オールセラミックに関わる全ての人にとって利益があるわけですから
当然今までの金属治療が劇的に変わってくるのは当然のことです。


世界的にもCAD / CAMで作製されたオールセラミックは、
ごく普通の治療となっています。

しかし、日本ではまだ完全に普及したとは言えません。

その理由は、日本の保険制度にあります。


日本人の口腔内には未だに金属の被せ物 や 詰め物が多くあるのが実状です。

口を開けると「キラット」金属が見えるのも日本人の特徴です。

見た目にもかっこいいものではありませんよね。

しかし、オールセラミックの特徴は、
単に見た目が良いというだけではないことは、
今までのブログで解説してきました。


虫歯になりにくいことも特徴です。


CAD / CAM の歴史は以外と古く
1985年にさかのぼります。

当医院でも使用しているセレックシステム(CEREC)が
始めてのCAD / CAMと言われています。

このセレックシステム(CEREC)は、
スイスにあるチューリッヒ大学のWerner H. Mormann教授らのグループが、
ドイツ・シーメンス社と共同で開発したものです。

開発同時は、完成したセラミックの精度がまだまだ良くなく、
多くの歯科医師が敬遠していたシステムでした。

しかし、その後の研究開発とともに
コンピューターの精度向上と
セラミックを削り出すミリングマシンの性能向上により
一気に高い精度でオールセラミックが普及するようになってきています。


また、デジタルカメラの性能向上により
今まで型取りを行なっていたものが必要なく作製できるケースもあります。

これは歯を削った後、
今まであれば、歯形を取ります。
その歯形に石膏を流し込み、
歯の模型を作製した後で、
セラミック等を作製していました。

しかし、さまざまな条件にもよりますが、
歯を削った後に
歯形を取らずに
歯を口腔内カメラで撮影することで、
セラミックを作製することが可能となっています。

このことは、
歯形を取ることが苦手な方にとっては非常に利点になります。

また、口腔内カメラによる歯の撮影は、
それ以外にも多くの利点があります。

歯形は、さまざまな状況により変形を起こします。
また、歯形から模型にするための石膏も固まる過程で変形を起こします。
こうした変形が大きいくなると
完成したセラミック自体も適合が悪くなります。

どのような方法をとっても
歯形 や 石膏の 変形をまったくなくすことは
難しいため、
時々、型をとったセラミックが合わないということは
どの歯科医師でも経験されることです。

口腔内カメラの精度 等によっても違いますが、
今までの行程で起こっていたテクニカルエラーが起こらないことも
CAD / CAM 治療の特徴です。

現在米国の歯科技工所のカタログを見ると
従来の型取りから作製された模型でセラミックを作製する場合と
口腔内カメラで取り込んだデータを技工所に送りセラミックを作製する場合の
2つのパターンがあり、
日本ではまったく普及していないデジタルデータでの
作製が可能となっています。

現在日本では、
院内にセラミック等を作製する歯科技工士がいない場合には、
型取りから作製された模型を
歯科技工所に郵送したり、
歯科技工所のスタッフが受け取りに来ることで
始めてセラミックの作製が可能でしたが、
デジタルデータでのやり取りが可能となると
さまざまなところでコストの削減が可能となります。

実際に米国のセラミック等の歯科技工料金表を見ると
従来の型取りから作製されたオールセラミックと
口腔内カメラによるデジタルデータから作製されたオールセラミックの
料金には違いがあります。

もちろん
口腔内カメラによるデジタルデータから作製されたオールセラミックの方が安いです。

これは当然のことながらオールセラミックの費用が安くなることにもつながり
患者様に利益となります。



それでは本日の内容になります。
少し前のブログでは、
金属アレルギーの検査について解説しました。


検査の結果、
金属アレルギーがあった場合には、具体的にどうしたら良いのでしょうか?

本日は、具体的な金属アレルギー治療について解説します。




治療法1: アレルゲンと診断された以外の金属を使用する!?
パッチテスト(金属アレルギー検査)で
陽性(アレルギー反応が認められた金属がある)と断定された以外の金属を
使用することも一つの方法と言われていますが、
この方法はお勧めできません。

実際に金属アレルギーについて記載された書籍 等の情報でも
「アレルギー反応で陰性(問題なし)と判断された金属の使用も考えられる」
というようなことを書いてあることがあります。

しかし、できるかぎり陰性(問題なし)と判断された金属であっても
使用は避けるべきです。

その理由として、パッチテストで陽性(問題あり)と判断されれば、
その金属がアレルギーの原因となりますが、
 
陰性(パッチテストで反応がない)であったとしても
絶対にその金属にアレルギーの問題がないとは言い切れないのです。

パッチテストで陰性であっても、実際には問題となっている可能性があるの 
です。
こうした状態を偽陰性と言います。

また、現時点で陰性と判断された金属(問題がないとされた金属)であっても
今後ずっと問題がない(安全)とは言い切れないのです。

例えば、「ニッケル アレルギー」患者の半数以上の人に
「コバルトアレルギー」があると報告されています(交差反応)。

金属アレルギーの方の場合には、
どのような金属であっても使用しない方が安全であると考えられます。

また、費用的な問題もあります。
健康保険で使用される金属は「12%金銀パラジウム合金」と言います。
その組成は、メーカーによっても多少違いますが、
銀46% パラジウム20% 銅20% 金12% 
その他(亜鉛・ガリウム・イリジウム・インジウム)2%
というような状態です。

金属アレルギーの方は、高確率でパラジウムに陽性反応があります。
もし、パラジウムを使用しない金属というようにする場合には、
金属アレルギーの可能性の低い金属を使用することが必要です。

例えば、チタンが考えられます。

しかし、チタンを使用した被せ物等は、健康保険の対象ではありませんので、
結果的に保険適応外(自費診療)となります。
当然のことながら健康保険よりは、高額になります。

また、「12%金銀パラジウム合金」に使用されているですが、
金属アレルギー陽性率の高い、ニッケル や コバルトと比較すれば、
確かにパッチテストで陰性となる可能性もありますが、
といっても歯科で使用される金の詰め物 や 被せ物 は、純金ではありません。
純金では加工が困難なため、他の金属も含めて作製されています。
合金です。

そのため、金なら大丈夫ということではありません。
もちろんパッチテストで金が陰性反応であっても
偽陰性という可能性もあるのです。

そのため、パッチテストで陰性反応と診断された金属を使用しても絶対に安全とはいきれないのです。
陰性反応とされた金属で新しく作成しても、
後で問題が起これば、撤去が必要です。
それが、健康保険が適応されない金属であれば、費用的な負担も大きくなります。

そうであれば、始めから金属を使用しない治療(ノンメタル治療)が望ましいです。



治療法:2 レジンによる治療(健康保険 適応治療)
レジンとは、樹脂(プラスチックのようなもの)を使用した治療で、
健康保険が適応されるため、コストを抑えることが可能です。

また、通常 1回の治療で行えるため通院回数も少なくてすみます。
(虫歯の状態 や 被せ物形態 等によって異なります)

さらに 基本的に どこの歯科医院でも対応が可能です。
(ノンメタル治療には、いくつかの重要なポイントがあるため
 理想的には金属アレルギーの治療を十分理解、熟知されており、
 経験豊富な歯科医院の方が良いでしょう。)
 
しかし、レジンという素材には、
健康保険が適応され 治療が比較的簡単な点もありますが、欠点もあります。

レジンは、強度(耐久性)に問題があるため、
しっかりと噛む部位 や 歯を覆うような被せ物には適応できません。
通常は、前歯の歯の間にある虫歯 や 奥歯であっても上下顎がしっかりと
噛み合ないような部位に使用されます。

実際に、金属を撤去し、レジンでの治療が可能であるのかを歯科医院で判断してもらうことが良いでしょう。

耐久性 等を考え、レジンを使用することが適応であった場合には、
治療の簡単さ、治療費の安さを考えると良い選択肢です。


治療法:3 オールセラミックによる治療
金属アレルギーの方の口腔内の治療法で最も優れているのが、
オールセラミックによる治療法です。

よく患者様から受けるご質問の中で、
セラミックオールセラミック は違うのですか?」
と聞かれます。

一般的に言われる「セラミック」という素材には、金属が使用されています。

「セラミック」の見えない内部(内側)は金属製です。

一般的に言われるセラミックの日本語の名称は、
陶材焼付金属冠(金属陶材焼付冠)と言います。

金属のフレームに瀬戸物を焼き付けて作製されているため、
内部には金属が使用されているのです。

実際にオールセラミックセラミックを見て比較して見ましょう。
セラミックの比較


上記の写真のように一般的に言われるセラミックには、
内部に金属が使用されているのです。





次回のブログも今回の続きです。


最新インプラント症例ブログは下記をクリックして下さい。
最新インプラント症例ブログ

インプラント基礎ブログは下記をクリックして下さい。
インプラント基礎ブログ

口臭外来ブログは、下記をクリックして下さい。
口臭外来ブログ

メール無料相談は こちらをクリック                          歯科治療で分からないこと や ご心配ごと をメールして下さい。基本的に、当日に回答させていただきます。

インプラントオンライン見積もりは こちらをクリック
欠損部からインプラントの治療費や治療期間(治療回数)等をお答えします。

インターネット・オンライン予約 はこちらをクリック
休診日でも24時間 オンラインで予約が行えます。


大船駅北口歯科サイトは、以下をクリック              
インプラントなら横浜の大船駅北口歯科
2015年6月15日

金属アレルギー治療の最前線:オールセラミック:その5

2015年 6月15日(月曜日)です。


このブログは「大船駅北口歯科 歯周病専門サイト」です。

先週は データまとめで ちょっと忙しく 久しぶりのブログアップです。

始めに 院長不在案内です。
6月21日(日曜日)は、
インプラントセミナー参加のため、院長不在となります。


それでは今週のブログです。
今日のテーマは、
『金属アレルギー治療の最前線:オールセラミック:その5』になります。


今までの4回でオールセラミック治療はどういった治療であるかということを
利点、欠点とともに解説してきました。

オールセラミックは、
今まで行われてきた金属製の治療とは大きく異なり、
多くの利点があります。

今まで行なわれてきた金属性の詰め物 や 被せ物は、
単に審美的に問題あるわけではなく、
セメントという ものを使用しているため、
厳密に言えば、
歯と金属はくっついているわけではないのです。

このことは、今回のシリーズで解説してきたことです。

歯と金属の間にある「セメント」は、
噛む力の負担や
唾液、
金属の膨張や収縮の繰り返し

さまざまな要因によって劣化していきます。

その結果、
セメントは崩壊し、溶け出していきます。

セメントが崩壊すると
歯と金属の間に隙間ができます。

この隙間から唾液が侵入し、
虫歯となることが多くありました。

金属の詰め物 や 被せ物が取れたことを
経験されたことがある方は多いかと思います。

その時に
歯科医師に
「中で虫歯になっています!」
と言われたことがある方も多いかと思います。


詰め物が早期に取れてくれれば
中で虫歯が進行している可能性は低いですが、

比較的にしっかりした被せ物や詰め物であった場合には、
なかなか取れないことが多くあります。

この場合には、しらないうちに
中で虫歯が進行していることがあります。

結果的に
詰め物 や 被せ物が取れた 後で
虫歯を大きく削ることがあります。

場合によっては、
虫歯を削った段階で
神経が見えてきて、
神経を取り除く治療が必要になる場合もあります。

神経を取った歯というのは、
脆く
突然折れることもあります。

歯の根の先に膿みを溜めることもあります。

神経がない歯は、神経がある歯と比較すると
圧倒的にリスクが高いのは事実です。

そうならないためにも
詰め物 や 被せ物の中で虫歯が進行しないことが重要なのです。

もともと虫歯のリスクが高い方の場合、
現実的に100%虫歯にならないという方法はありません。

もちろん歯ブラシを適切に行なうことで
リスクは軽減できますし、
フッ素 等の使用も効果があります。

しかし、絶対に虫歯にならないという方法はありませんので、
虫歯のリスクが高い方の場合、
予防を徹底して行なうことが重要なのです。

オールセラミック治療というのは、
そうした予防という面でも非常に効果的な材質(方法)なのです。

先ほど記載した
一般的に金属治療で使用されるセメントは、
さまざまな条件で劣化していくことで、
隙間から細菌が含まれた唾液が侵入し、
虫歯となっていくのです。

前回のブログでも説明しましたように
オールセラミック自体は、
強度が弱い(脆い)材質です。

そのため、歯をしっかりとくっつけないと
破損してしまいます。

そこで、重要になってくることが
歯 と オールセラミックを取れないように
しっかりと接着させることが重要になってきます。

この接着がしっかりとすることで
歯 と オールセラミックは脱離しにくく、
オールセラミックも破損しにくくなります。

この時に使用するのが
レジンセメントという接着材です。


今まで金属治療で使用されてきた
歯とくっつける材質は、セメントであり、
厳密に言えば 歯とくついているわけではありません。

しかし、
レジンセメントは、
歯としっかりと接着しています。

このレジンセメントは、非常に強度であり、
破損しにくい材質です。

そのため、
今まで使用されてきたセメントのように
崩壊することで隙間ができることが少なくなりました。

歯とオールセラミックの隙間が少ないということは、
それだけ、虫歯になりにくいということです。

そのため、オールセラミックは虫歯になりにくいということなのです。

オールセラミック自体が虫歯になりにくいのではなく
この接着があるからこそ 虫歯になりにくのです。

また、金属性と比較すると
オールセラミックの方が汚れの付着が少ないことも
虫歯 や 歯周病 予防の点からも優れています。


いいことばかりのオールセラミックの話をしていますが、
本日は、オールセラミックの欠点についても説明します。


すべての虫歯治療でオールセラミックにすれば良いのかというと
そうではありません。

噛み合わせの状態によっては金属製の方が良い場合もあります。


また、オールセラミックを作製するためには、
オールセラミック自体に ある程度の厚み や 大きさが必要になります。

例えば、1ミリにも満たない 厚み や 大きさ のセラミックを作製しても
割れる可能性があります。

もちろん1ミリにも満たない大きさのセラミック自体
作製することが難しいこともあります。

そのため、セラミックに厚みを保たせるために
歯自体を一定量削ることが必要になります。
これも欠点になります。
(ただし 使用するセラミックの種類により必要な厚みは異なります
 近年では、薄いセラミックでも強度を十分にとれる材質もできています)

もし、虫歯が非常に小さい場合には、
どのような治療法が良いでしょうか?

先に説明しましたように
オールセラミックは、ある程度の厚みが必要になりますので、
虫歯が本当に小さな場合には、
その部位にオールセラミック治療を行なおうとすると
虫歯以上に歯を削ることが必要になってしまうケースもあります。

小さい虫歯の場合には、セラミック治療を行うために
必要以上の歯を削ることがあるため良くありません。

この場合には、
虫歯の大きさ や 虫歯の部位、噛み合わせ 等
によって判断されることにはなりますが、
コンポジットレジン(以下CR)という樹脂で治療する方法もあります。

CR治療は比較的治療方法は簡単です。

ステップ1:治療前

ステップ2:金属を除去し、虫歯も除去。

ステップ3:CRは始めは軟らかい状態であり、削った穴に充填し、
      視光線(かしこうせん)という光を当てることで
      樹脂(CR)を固めます。

ステップ4:高さの調整をし、完了です。
      簡単なケースであれば、1回の治療で20分程度で終了です。
      

スライド1



健康保険が適応されますので、
患者様にとっても費用負担が軽減されることもあります。


どのような治療もそうですが、
これしか治療法がないということはありませんので、
虫歯の大きさや
噛み合わせの状態、
等 さまざまなことを考慮して治療法を選択することが必要です。


次回もオールセラミックの話になります。




最近テレビ等で金属アレルギーの特集があるようですが、
そうしたことがせいなのか
金属アレルギー検査を希望される方が本当に急増しています。


10年前では、あまりなかった金属アレルギー検査ですが、
年々増えています。


それだけ関心がある方が多いのですね。

金属アレルギー検査については、以下をご覧になって下さい
金属アレルギー検査(パッチテスト)









最新インプラント症例ブログは下記をクリックして下さい。
最新インプラント症例ブログ

インプラント基礎ブログは下記をクリックして下さい。
インプラント基礎ブログ

口臭外来ブログは、下記をクリックして下さい。
口臭外来ブログ

メール無料相談は こちらをクリック                          歯科治療で分からないこと や ご心配ごと をメールして下さい。基本的に、当日に回答させていただきます。

インプラントオンライン見積もりは こちらをクリック
欠損部からインプラントの治療費や治療期間(治療回数)等をお答えします。

インターネット・オンライン予約 はこちらをクリック
休診日でも24時間 オンラインで予約が行えます。


大船駅北口歯科サイトは、以下をクリック              
インプラントなら横浜の大船駅北口歯科
2015年6月8日

6月8日の歯周病専門サイトブログは休みです

2015年 6月 8日(月曜日)です。

このブログは「大船駅北口歯科 歯周病専門サイト」です。


このところ 講演が多く、
資料のスライド作製に追われている日々です。

そのためブログは、
今週(6月8日)は休みになります。

楽しみにされている方すみません…


6月15日(月曜日)から再開します。
2015年6月1日

金属アレルギー治療の最前線:オールセラミック:その4

2015年 6月 1日(月曜日)です。


このブログは「大船駅北口歯科 歯周病専門サイト」です。
現在は金属アレルギーについて書いています。


今日のテーマは、
『金属アレルギー治療の最前線:オールセラミック:その4』になります。


今年も もう半ばか
と思うとあっという間です。

大船駅北口歯科も開院してすでに9年目です。

今年からスタッフもさらに増え、
現在
歯科医師6名、
歯科衛生士4名、
受付1名、
清掃スタッフ1名
となりました。

また今月から人が増える予定です。

治療が終了した後のメインテナンスの患者様も
どんどんと増えていきますので、
それに合わせてスタッフも増員となっています。

人数が増えることで大変なことは、
フタッフ教育です。

歯科医師も年齢も違いますし、
経験度も違います。

そこで今年からさらにフタッフ間での知識共有と
技術力強化のために
勉強会の数を増やしています。

今までは、勤務が長いフタッフがほとんどでしたので、
勉強会といっても
新しい情報を共有することが主でしたが、
学校を卒業したばかりのスタッフが勤務するよになると
本当の基礎から教えることが大切です。

そのため、本当の基礎から アドバンスまで
勤務を始めたこの時期にしっかりと教えることが必要です。

そのため、
今は 
新人歯科衛生士向け や
新人歯科医師向け、
ベテラン歯科医師向けと
さまざまな方向で
勉強会を実施することが必要であり、
現在は、こうした教育のためのスライド資料を日々作製しています。

まあ大変です。

毎日 朝方までスライド作りです。

ちょっと辛いですが、
今年1年は、この教育スライド作製を頑張っていきたいと思っています。




さて本日のブログですが、
先週からの続きです。

金属アレルギーの最前線
ということで、オールセラミックの話を含め、
検査方法 等を解説しています。


本当に最近は、金属アレルギー検査を希望されて来院される方が多いです。



金属アレルギーを疑い 来院される患者様は、
さまざまな理由があります。

手 や 足、等の皮膚に起こる炎症反応、
口腔内の粘膜の荒れ、
脱毛、
頭痛、
肩こり、
倦怠感、
他科での診断がつかないことによる不安感から金属アレルギーを疑い
来院される方もいらしゃいます。

金属アレルギー検査を希望される方の理由は、
非常にさまざまです。

しかし、上記のことが必ずしも
金属アレルギーと関連しているということではありません。


現在確実に口腔内金属と関連しているとされる疾患は
掌蹠膿疱症という病気です。

しょうせきのうほうしょう
と読みます。

掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)の場合、
口腔内金属を撤去することで、
起こっている症状が改善される可能性がありますが、
上記で挙げたような病状は、
口腔内金属を撤去することで改善するかと言いますと
それは分かりません。

分からないというのは、
科学的根拠が乏しいからです。

しかし、実際にインターネットで
金属アレルギーを検索すると
さまざまな情報を得ることができます。

しかし、それらが全て正しいことではありません。

これは、当然と言えば当然のことですが、
ネットで得られる情報は、
簡単に知ることができますが、
誤った情報が多く出回っていることも事実です。

金属アレルギーに関しては、
過剰な情報が多く出回っています。

例えば、
アマルガムには、水銀が含まれており、
その水銀が身体に蓄積されて、
医科的に解明できない
身体の問題や倦怠感を引き起している
というようなサイトもあります。

アマルガムは非常に悪の存在のごとく、
不安をあおるような内容が記載されています。

実際にアマルガムは、
日本の歯科治療では使用されていた過去があります。

(今も使用している歯科医院もあるとも聞きますが…)

アマルガムの中には、水銀が含まれていたこともありますが、
それはかなり過去の治療であり、
多くの方に使用されているアマルガムは、
水銀が含まれていない可能性の方が高いです。

情報というのは、
興味を持たせるため、
過剰なことを書くこともあります。

正しい情報を知らないと
そうしたことに振り回されることになります。


このブログでは正しい情報を掲載することで
ご覧になっている方の不安を取り除けたらと思っています。


金属アレルギーは、まさしくそのようなテーマなのです。



今までのブログをご覧になっていただいた方は、
だいぶ金属治療について分かってきたと思います。


今まで一般的に行われてきた 金属治療 と
オールセラミック治療 は大きな違いがあるのです。

オールセラミックは、
単に白い素材の違いということではなく、
金属治療で問題となっていた点を改善させるための改良点が多くあります。

そのことについて今までの3回にわたり解説してきました。



前回のブログでは、オールセラミックの破損についてのデータを解説しました。


基本的に歯にくついていない オールセラミックは 脆い素材です。

この脆いオールセラミックを歯にしっかりと接着させることで、
強度を増します。

しかし、長期間による噛み合わせの変化により、オールセラミックに負担が加わり
破損をきたすこともあります。

また、歯ぎしりや 食いしばり、欠損部の存在(放置) 等 さまざまな
問題により破損する可能性もあります。

しかし、破損したとしても内部が虫歯になっていなければ、
単にセラミックを再製するだけですので、
歯にとっては最小限の負担ですみます。

しかし、金属の詰め物のように、
歯と接着していない治療の場合には、
金属の詰め物が取れた時点で内部が大きく虫歯になっていることがあります。

もし、虫歯が大きく神経まで達している場合には、
神経を取り除く治療が必要になり、
さらに将来的なリスクも高くなります。

オールセラミックを成功に導くためのいくつかのポイントがあります。

先ほど解説したように
オールセラミック自体は、金属と比較すると非常に脆い(弱い)ものです。

例えば、歯に接着していないオールセラミックを足で踏むと割れます。

また、接着していないオールセラミックを口腔内に入れて
強く噛むと 割れる可能性もあります。
  
ただし、レジンセメントを使用し、歯としっかりと接着することで、
非常に強い強度を得ることが可能となります。

つまり 歯とオールセラミックをくっ付ける作業(接着)が
成功に重要なポイントになるのです。

接着がきちんと行われないとセラミックの破損や脱離する確率が高くな
ります。

実際に 部分的な詰め物である 
オールセラミックインレー の噛み合わせの調整を行う際には、
一度歯にしっかりと接着させた後で、
口腔内で噛み合わせの高い部分の調整を行います。

オールセラミックインレー(部分的なセラミックの詰め物)を
接着させる前に噛んで、高さの調整を行うと
割れる可能性があるのです。

オールセラミックは、歯としっかりと接着させることで
始めて強度が増すのです。

また セラミック治療といっても
現在世界中で使用されているセラミックには多くの種類があります。

当医院で使用したいるオールセラミックは、
セラミックブロックを
セレックという器械で形成し、作製されます。

現時点では、Ivoclar Vivadent社  の エンプレス や e.max という素材を使用することが多いです。

現時点では…というのは、オールセラミックの素材は、日々進化しており、
毎年のように新しい素材 や 改良された素材が開発されています。

そのため、現時点よりさらに良い材質、改良された材質があれば
当然のことながらそうした素材を使用することになります。

その一つがジルコニアです。

ジルコニアという素材も
現在の臨床では非常に多く使用されています。



ジルコニアという素材は、
硬く、
ほとんど割れない
ということから近年では、天然歯だけでなく、
インプラントの被せ物や
ブリッジのフレーム 等
多くの歯科素材で使用されています。

その反面、
硬すぎることで問題が起こるのはないのか?
噛み合わせを調整した後のジルコニアを研磨するもに時間がかかったり
等の問題点も指摘されています。


また、ジルコニアの長期的な予後も
まだまだ分かっていないのも事実です。

こうした材料の選択を適切に判断することも
オールセラミック治療を成功に導くためのポイントになります。



ジルコニアについては、
現在当医院の歯科医師間で最も話題となっている内容の一つであり、
今月の勉強会での大きなテーマとなっています。


また、ジルコニアについては、
このブログでもアップしていきたいと考えています。


新しい情報、
正しい情報をアップすることも大切なことであると考えています。


次回(6月8日:月曜日)も金属アレルギーの最前線の話になります。
お楽しみに




このブログが始まって以来 毎週月曜日にアップしていましたが、
現在 毎週 大学病院で外来診療と講義を行うことになったため、
ブログの更新が不規則になると思います。
毎週ご覧になっていただいている方も多くいらっしゃるかと思いますが、ご理解いただければと思います。
できるかぎり毎週月曜日にアップしたいと考えております。


最新インプラント症例ブログは下記をクリックして下さい。
最新インプラント症例ブログ

インプラント基礎ブログは下記をクリックして下さい。
インプラント基礎ブログ

口臭外来ブログは、下記をクリックして下さい。
口臭外来ブログ

メール無料相談は こちらをクリック                          歯科治療で分からないこと や ご心配ごと をメールして下さい。基本的に、当日に回答させていただきます。

インプラントオンライン見積もりは こちらをクリック
欠損部からインプラントの治療費や治療期間(治療回数)等をお答えします。

インターネット・オンライン予約 はこちらをクリック
休診日でも24時間 オンラインで予約が行えます。


大船駅北口歯科サイトは、以下をクリック              
インプラントなら横浜の大船駅北口歯科
最近の投稿
カテゴリ
アーカイブ

PAGE TOP