歯周病専門医サイトブログ

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2017年3月13日

歯周病治療は中断する人が非常に多い

2017年 3月13日(月曜日)です。

このブログは「大船駅北口歯科 歯周病専門サイト」です。

今日のテーマは、
『歯周病治療は中断する人が非常に多い』になります。

進行した歯周病の場合、虫歯の治療とは異なり、 数回の治療で終了することはほとんどの場合ありません。

特に重度の歯周病の場合、治療期間が半年以上かかることもあります。

歯周病の治療を希望されて来院した患者さんのうち約半数の人が治療を中断してしまいます。

それでは何故このように治療を中断する人が多いのでしょう。

歯周病治療を中断する原因をいくつかあげましょう!

中断理由1
自覚症状がないから歯周病は初期の段階では痛み等の問題が起こらないことが多いです。
そのため「自覚症状がないから治療しない」という方もいらっしゃいます。

当院で歯周病の検査を行い、
歯周病に問題があるということを説明させていただいても
「痛みがないから治療しない!」といわれる方もいらっしゃるのです。

痛みがない=問題ないということではありません。

中断理由2
初期の治療により出血等の症状が改善したから初診時に歯肉の出血があるのでご来院される患者様も多くいらっしゃいます。

歯周病と診断された場合には、歯周病治療を開始します。

始めは、口腔清掃指導と歯石除去から開始することが多いです。

この段階で出血がある方は、改善することがほとんどです。

この段階の歯周病治療を歯周病初期治療と言います。
「出血が改善したから治った」と思われる患者様もいらっしゃいます。

進行した歯周病の場合、
歯周病初期治療のみで完全に改善することは少なく、さらに専門的な歯周病治療が必要になることが多いです。
しかし、この段階で治療が中断となると歯周病の進行は止まらず、知らないうちに悪化してしまいます。

次に来院される時には抜歯なんていうことにもなりかねません。

中断理由3
仕事等が忙しく、通院する時間がない。

治療に対する時間が取れない方もいらっしゃるかと思います。
こうした方には、短期的に歯周病を効率よく改善させるための治療法があります。
このような歯周病治療に対するお時間が取れない方には、以下のような対応があります。

短期集中 歯周病細菌除菌プログラム FMD

FMD治療詳細は、上記のページをご覧になって下さい。

中断理由4
治療に対する痛み等があったから進行した歯周病の場合、麻酔をすることが必要です。

そのため、麻酔をすること自体が嫌であったり、長時間口を開けていることが困難な方がいらっしゃいます。

このような場合には、さまざまな対応を行ないます。

まず麻酔ですが、
当院では通常の麻酔を行なう前に歯肉に表面麻酔を塗布します。

当院で使用する表面麻酔は非常に効果が高いものです。
歯肉の消毒後に表面麻酔を約4分間することで、それだけでかなり歯肉が麻痺してきます。
この表面麻酔は、ジェル状の麻酔であり、 これを歯肉に塗るだけですので、まったく痛みはありません。

歯肉が麻痺した後で、通常の麻酔を行ないます。

この時にも十分な注意が必要です。

当院で使用している麻酔の針は、極細の針であり、従来使用されていた針と比較すると格段に細いです。
そのため、痛み感じにくくしています。

また治療自体がどうしても苦痛である方には、究極の方法があります。

これは静脈内鎮静麻酔法と言います。

静脈内鎮静麻酔法とは、患者様が眠っている状態で治療を行う方法です。

治療開始前に静脈内鎮静麻酔を行うことで、
歯周病治療中は患者様は完全に眠っている状態で治療を受けることができます。

一度静脈内鎮静麻酔で治療を受けられた方は、
治療中の怖さや大変さから開放されるため、
次の治療を受けられる際には、ほとんどの場合、再度この麻酔方法をご希望されます。

特に歯科治療が怖い方には、かかせない麻酔方法です。

ちなみに静脈内鎮静麻酔法は、経験豊富な麻酔専門医が対応しますので、ご安心下さい。

*当院では静脈内鎮静麻酔法を使用した治療は自費診療となります。

中断理由5
治療の必要性はわかっていてもなかなか行動に移せない
歯周病が進行している方の特徴として、 治療の必要性は分かっているが、
なかなか通院が困難となっている方が多くいらっしゃいます。

歯周病は、放置すればするほど どんどんと悪化していきます。

私のような歯周病専門医であってもあまりにも進行した歯周病の場合には治すことはできません。

また、進行した歯周病を治すことは大変なことが多くあります。
治療に長い期間がかかったり、
治療費用がかかったり等 
病状が悪化すればするほどさまざまな面で問題が起こります。

「歯周病治療を行なわないといけないが…」と思われているが、なかなか行動に移せない…という方は、
是非 歯周病の問題点をしっかりと認識することが必要です。

当院のHPには、さまざまな歯周病に関する情報が掲載されています。
そうした情報をしっかりと理解することで、歯周病を放置することの問題点が分かるかと思います。

実際に当院を受診される重度歯周病の患者様のほとんどが「もっと早く治療していれば…」と言われます。
病気は「早期発見、早期治療」が基本です。

中断理由6
一度予約をキャンセルしてしまったために通院しにくくなった
こうした方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?

お仕事等でどうしても時間がとれない方は多くいらっしゃると思います。

もちろんこうしたことは十分理解できます。
私自身、毎日忙しく、毎週 時間をさくことは難しいため、継続して治療することの大変さは十分理解できます。

しかし、放置しても改善することはありませんので、病状は悪化するだけです。
治すには、ある程度の時間をかけて治療することは必ず必要です。
もし、通院にお時間がない方は先にも記載しました
歯周病細菌除菌プログラム FMD治療が有効です。
短期集中 歯周病細菌除菌プログラム FMD

中断理由7
治療に対する理解が得られなかった患者様の中には、歯周病ということ自体に理解ができない方もいらっしゃいます。

そのため、当院では初診時に歯周病の検査を行い、
2回目のご来院時に歯周病治療計画書という書面をお渡ししています。

この歯周病治療計画書には、
診断、
原因、
治療方法、
将来的な問題、
リスク因子 
等患者様ご本人に合わせた歯周病治療計画書をお渡ししています。

約30ページ程度になります。

歯周病治療計画書を十分ご覧になっていたくことで
なぜ歯周病治療が必要であるのか?
ということをご理解していただきます。

本日のブログはここまでです。

次回も歯周病についての話になります。

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2017年1月23日

虫歯になりたくない人のために:細菌除菌療法

2017年 1月23日(月曜日)です。


このブログは「大船駅北口歯科 歯周病専門サイト」です。

今日のテーマは 
『バイオフィルム』になります。

前回は虫歯細菌を除菌する3DSという治療法について
簡単に説明しました。

今後も暫くは、この3DS(スリーディエス)という治療法について詳細に解説していきます。

本日はこの3DSを理解するために
バイオフィルムということについて解説していきます。

バイオフィルムが理解できないと3DSが分からないからです。

非常に難しい話になってしまうのですが、
口腔内に存在する細菌についての話から始めます。

口腔内に存在する細菌はなにを栄養源として生きているでしょうか?

細菌だって生きているのですからなにか栄養源が必要になってきます。

細菌には大きく分けて2種類存在します。

一つが好気性細菌(こうきせい さいきん)です。
もう一つが嫌気性細菌(けんきせい さいきん)です。

好気性細菌の代表的な菌が虫歯菌です。

嫌気性細菌の代表的な菌が歯周病菌です。

好気性細菌は酸素があるもとで生きているのが基本です。

それに対して嫌気性細菌の多くは酸素が少ない状態で生きています。


歯肉縁上プラーク細菌(好気性菌)の主な栄養源は
唾液中のアミノ酸です。

また 好気性菌は 唾液以外にも ショ糖 や ブドウ糖
果糖を利用する細菌も多く存在します。

しかし 唾液中には抗菌性物質が存在しており
唾液は細菌を殺す働きもあります。

唾液は細菌を退治する非常に重要な面(抗菌性)を持っていると共に 
アミノ酸は細菌の栄養源ともなっているのです。

面白いですよね。

歯肉縁下プラーク細菌(嫌気性菌)の主な栄養源は
歯周ポケットという歯と歯肉の溝の中から
出てくる歯肉溝滲出液という液体の中のアミノ酸です。

この歯肉溝滲出液は、
正常状態では 歯周ポケット内部を1分で満たす程度の割合で分泌されています。

歯肉溝滲出液は、
歯周ポケット内部に侵入してきた細菌を
洗い流す働き や 抗菌成分含まれています。

すでに難しい話ですよね。

これからもっと難しくなりますよ。

次にバイオフィルムについて解説します。

歯の表面(歯根面)には
ペリクル(唾液の糖タンパク質)という薄い膜が存在します。

難しいことはさておいて
歯の表面にはちょっとネバネバした薄い膜があると思って下さい。

この膜がペリクルと言います。

ペリクルは、細菌(好気性菌)が出す酸(乳酸)から
歯を守る重要な働きをしています。

歯は細菌の出すによって
歯が溶け出すのです。

口腔内が酸性に傾くことで歯の成分が溶け出すことを
脱灰(だっかい)と言います。

薄い膜であるペリクルは、酸から歯を守るバリアーなのです。

しかし バリアーである反面
細菌が付着しやすくなっているのも事実です。

だってペリクルはネバネバしているから

また 好気性菌の中には食物中のショ糖から
粘液性多糖体(水不溶性グルカン)を作るものがあります。

また難しい言葉が出てきましたね。

粘液性多糖体もネバネバしたものです。

細菌の中には 細菌自体が歯面に付着しやすい構造
(線毛 等)を持っているものもありますが

歯面に付着しにくい細菌もいるのです。

歯の表面に付着しにくい細菌は、
先ほどの粘液性多糖体(水不溶性グルカン)を介して歯の表面にくっつきます。

細菌同士が情報伝達を行い 細菌が凝集するのです
細菌同士が手に手をとって集まる状態を共凝集と言います。

この歯の表面にヌメヌメ、ネバネバした状態がバイオフィルムなのです。

バイオフィルムは、単にヌメヌメ、ネバネバしたものではなく、
細菌が大量に潜んでいるのです。

細菌の塊と思って下さい。

バイオフィルムを他の例えで表現すると
台所のシンクをきれいに洗っていないと
「ヌルヌル ヌメヌメ」としてきます。

この「ヌルヌル ヌメヌメ」がバイオフィルムなのです。

このバイオフィルムがあると
外来からの影響を受けにくくなります。

通常口腔内細菌が繁殖すると
唾液により洗い流されたり
唾液の抗菌作用により細菌が繁殖するのが抑えられます。

しかし バイオフィルムの中に生息する細菌は
唾液の影響を受けにくくなるため
バイオフィルムの中で細菌は増殖していくのです。

怖いですね。

ちなみにバイオフィルムの状態になると
歯磨きで完全に取り除くことは難しいです。

飲食後 好気性菌 の一部は ショ糖 から酸(乳酸)をつくります。

先ほど説明しましたように酸は、歯を溶かします。

酸は虫歯予防にとって大敵です。

問題なのは、このバイオフィルムです。

バイオフィルムというバリアで囲まれた中に生息する細菌は、
産生した酸の拡散を防ぎ 唾液に流されないために局所に停滞します。

そのため 虫歯予防をするためには
バイオフィルムという細菌の住処を破壊することが重要なのです。

先ほど説明しましたように一旦バイオフルムになると
歯ブラシでは取り除くことが困難になってしまいます。

虫歯は夜間作られます。

就寝時は、当然のことながら物を食べませんから
細菌の餌はなくなります。

しかし、飲食物として虫歯細菌が大好きな糖が供給されなくなると
糖(ショ糖)から合成され細菌内に貯蔵した
水溶性の粘液性多糖体(グルカン および フルクタン)
を利用し持続して酸(乳酸)などを産生するため
脱灰が起きてしまいます。

バイオフルムの中は、虫歯細菌の好きな糖がいっぱいあるのです。

つまり物を食べなくても歯の表面についたバイオフルムがあると
虫歯細菌の好きな糖が常にあるということです。

これがバイオフルムの恐ろしいことの一つです。

虫歯が夜間作られるというのは
食物がなくなった後でも
細菌内に蓄えられた粘液性多糖体をエネルギー源として利用しながら
酸(乳酸)を産生し続けるためなのです。

今日は結構難しい話でしたね。


また次回も虫歯細菌除菌療法である3DSについて解説します。





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2017年1月16日

3DS除菌療法 究極の虫歯予防

2017年 1月16日(月曜日)です。


このブログは「大船駅北口歯科 歯周病専門サイト」です。

今日のテーマは『3DS除菌療法 究極の虫歯予防』になります。

3DS除菌療法(スリーディエス じょきんりょうほう)とは
Dental Drug Delivery System の略で
3つのDの頭文字をとって 3DSと言います。

具体的には 患者さん個人に合わせたマウスピースを作製し
そのマウスピースの中に除菌効果の高い薬剤を入れて
口腔内に装着することで 問題となる細菌を除菌し
虫歯の原因となる歯垢の定着を集中的に抑える治療です。


3DS除菌治療の必要性

「毎日は磨きをしているのに虫歯になってしまう!」
という方は多くいらっしゃるかと思います。
毎日は磨きをしているのになぜ虫歯になるのでしょうか?

虫歯になりやすい人もいれば
虫歯になりにくい人もいます
極端に言えば まったく歯を磨かなくても虫歯にならない人もいらっしゃいます

虫歯になるには原因は歯磨きをしているかどうかだけではないのです

虫歯のなりやすさにはさまざまな要因があります
・ 虫歯細菌(細菌の種類、 量、 質 等)
・ 唾液の性状(分泌量、緩衝能、抗菌因子 等)
・ 糖分を含んだ食事 等生活習慣(間食の頻度 等)
・ 歯磨きの程度
   (適切なブラッシングができているか ブラッシングタイミング 等)
・ 歯質の問題(歯の耐性化、 石灰化度、フッ素の使用 等)
どれをとっても虫歯には重要な要因となっていますが
その中でも虫歯細菌の質と量は大きく影響してきます

その中でも細菌は虫歯の原因として非常に大きな要因になっています

3DS除菌治療は、その細菌にターゲットにした治療法です。




3DS除菌療法をお勧めする方
• 虫歯が多い方
• 詰め物 被せ物が多い方
• 歯磨きをしているのに虫歯になってしまう方
• 妊娠予定 や 授乳中の方で
  子供を虫歯にしたくない方(母子感染防止)
• 乳歯から永久歯への感染防止
• 歯周病になりやすい方



今日はこれから今月の講演のためのスライド作りをしないといけないので
これで終了です。

来週は3DSを詳細に解説します。

お楽しみに!






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2016年12月26日

大船駅北口歯科 年末年始休診案内

大船駅北口歯科 年末年始休診案内

2016年12月30日(金曜日)午後から
2017年1月5日(木曜日)
まで休診となります。

休診中の緊急連絡は、以下メールよりご連絡下さい。
休診中の緊急連絡メール


また休診中の予約は以下からインターネットオンライン予約をご利用下さい。
24時間インターネットオンライン予約





2016年12月19日

歯を磨かないと 必ず歯周病になるのか?

2016年12月19日(月曜日)です。


このブログは「大船駅北口歯科 歯周病専門サイト」です。

今日のテーマは、『歯を磨かないと 必ず歯周病になるのか?』になります。



ここ数回は、歯周病のデータを元に
歯肉からの出血の問題や
メンテナンスの重要性について
解説してきました。

本日はタイトルにあるように
歯を磨かないと 必ず歯周病になるのか?
という究極のような話をしたいと思います。

始めに古いデータにはなりますが、
1986年に発表された非常に興味深い論文があります。

歯周病を専門としている歯科医師であれば
誰もがしっているくらい非常に有名な論文です。

Loe H, et al Natural history of periodontal disease in man
J Clin Periodontol. 13(5):431-45 1986 May


研究の概要は以下のようになります。

歯を磨く習慣のない
また 歯を治療した経験もない
スリランカの紅茶農園の労働者480人を
未治療のまま15年間定期的に検査し
歯周病の発生 や 進行 がどのように起こるかを観察しました。

歯をまったく磨くことがない人達です。

一生 歯を磨かないとどうなるのでしょうか?

概要にもありましたように
歯科治療は一切受けないわけですから
歯石も取っていません。

対象とした年齢 や 検査期間 等は以下になります。
14歳から31歳の範囲で1970年から観察開始
1971 1973 1977 1982 1985年
にそれぞれ検査を実施しました。

この検査に参加し480人は
共通してプラーク 歯石 が均一に
大きな凝集体として確認されました。

当然ですよね。
歯を1回も磨かないのですから。

それでは
こうした方達は、歯周病になったのでしょうか?

当然歯周病になるような感じがしますよね。

結果は以下です。

 8%が急速な歯周病の進行がみられ

81%が中程度の歯周病の進行がみられ

11%がほとんど歯周病の進行がみられなかった


えっ
1割の方は、15年間 1回も歯を磨かないのに
歯周病にならなかった?

本当なの?

というように疑問を持たれると思います。

これは本当なのです。

1割の方は、15年間 1回も歯を磨かず、歯科治療を1回も受けなかったのに
歯周病にまったくなりませんでした。

しかし、8割の方は歯周病になってしまいました。

さらに興味深いのは、
1割の方は、非常に進行した歯周病であったということです。

この歯周病の進行が早い方は
15歳でも歯周病になってしまったり
と歯周病の発症が早く
また ものすごい勢いで歯周病が進行し
35歳で歯を平均12本失い
40歳で20本
45歳前に歯を全部失った

ということでした。

なぜこのような違いが起こったのでしょうか?

同じ食生活をし、
同じように歯を磨かず、
同じように歯科治療はまったく受けず、
おそらく睡眠時間 等の生活習慣にもさほど大きく差はないように思えます。

それなのにも関わらず
まったく歯周病にならない人が1割
ほとんど歯を失うくらい歯周病が進行していた人が1割
ということでした。

この大きな原因は、歯周病細菌の違いです。

本来口腔内には誰しも細菌が存在しています。

口腔内には200種類以上の細菌が存在すると言われています。

その中でも歯周病の進行に大きく影響するのが、
以下の歯周病細菌と言われています。

A.a.菌( Aggregatibacter actinomycetemcomitans )
侵襲性歯周炎の発症に関連が深い菌 非常に悪性度の強い細菌


P.g.菌( Prophyromonas gingivalis )
慢性歯周炎の発症に関連が深い菌
年齢に比較して骨吸収が大きく この菌の比率が高い場合
侵襲性歯周炎と診断される 非常に悪性度の強い細菌


T.f.菌( Tannerella forsythensis )
慢性歯周炎の発症に関連が深い菌


T.d.菌( Treponema denticola )
慢性歯周炎の発症に関連が深い菌


P.i.菌( Prevotwlla intermedia )
思春期性 や 妊娠性歯周炎 の発症に関連が深い菌

特に
P.g.菌 、
T.f.菌 、
T.d.菌
の3菌種は、Red Complex(レッドコンプレックス)と言われ、
非常に悪性度の高い細菌です。

こうした歯周病細菌が存在していたため、
歯周病の進行が早かったと考えられます。


これらの歯周病細菌は、周囲の人から感染していきます。

家族間が感染経路として最も高いです。

そのため、親が早い年齢で歯を失った場合、
子供も同様の状態になる可能性が高いです。

もちろん家族間の感染だけでもありません。


こうしたことは、日本人にも同じように起こります。
日本人は、歯磨き習慣がある方がほとんどではありますが、
1割以上の方は、
進行して歯周病になることが言われています。

こうした方は、できるかぎり早い段階で、
診断し、治療を開始し、維持管理を行わないといけません。

本当に早い年齢で多くの歯を失います。

実際問題として、
私自身が歯周病専門医ということもあり、
本当に進行した歯周病の患者様が来院されます。

しかし、全ての方が治るわけではありません。
本当に進行があまりにも進んでしまった方では治すことが難しいです。

もう少し早く来院できていれば…
と思われる方も多くいらっしゃいます。

そのため、
早期発見、早期治療が重要なのです。

まず通常の歯周病の検査であれば、
基本的にどこの歯科医院でも行えます。

そのため、出血があったり、
歯肉が腫れたり、
家族間で歯がない人がいたり、
親が若いころから義歯を使用していたり
祖父母が総入れ歯であったり
等の方は、
できるかぎり若い年齢から歯周病の検査を受けられることが必要です。

また、先ほど記載したような歯周病細菌に感染しているかどうかも調べることが可能になっています。

歯周病細菌遺伝子(DNA)検査 です。

口腔内から採取した汚れの中から歯周病細菌の遺伝子を調べることで
どのような歯周病細菌に感染しているかを判断することができます。

リアルタイムPCR
と言います。


今日のブログはこれで終わります。

また様々なデータをみながら
歯周病について解説していきます。






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2016年12月12日

歯周病後のメインテナンスをしっかり行うと歯を失うリスクは軽減する!

2016年 12月12日(月曜日)です。

早いもので今年もあと残すところ3週間です。


さて 今日のテーマは、
『歯周病後のメインテナンスをしっかり行うと歯を失うリスクは軽減する!』になります。


先週のブログでは、
出血は非常に大きな問題であることを論文を元に解説しました。

ちょっとおさらいをしてみましょう!


歯周病の検査時(歯周ポケット検査)に出血がある状態を
BOP+と言います。

BOPとは、
Bleeding  On  Probing の略で
プロービング時のポケット内部からの出血の有無を表します。

歯肉からの出血は、歯周ポケットという中に汚れが存在し、
細菌が繁殖していることを意味します。

歯周ポケット内部に歯周病細菌がいっぱいいるのですから
当然のことながら歯周病は進行していきます。

この歯周ポケット検査時の出血の程度が
その予後に大きく影響してくることを前回解説したのです。

それでは前回解説した論文のグラフを再度見てみましょう!

スライド2



1回もBOP(歯周ポケット検査時の出血)がなかった患者さんと比較すると

1回BOPがあった患者さんは歯を失うリスクが2倍高かった!

2回BOPがあった患者さんは歯を失うリスクが4倍高かった!

3回BOPがあった患者さんは歯を失うリスクが10倍高かった!

4回全てでBOPがあった患者さんは歯を失うリスクが20倍高かった!


というデータです。

出血が続くということは非常に良くないのです。


さて本日も歯周病のデータを見ていきましょう。


本日のデータは、
歯周病の患者さんにおいて
歯周病治療をきちんと行い、
適切な口腔清掃管理が実施され、
定期的なメインテナンスに来院された場合には、
歯の寿命は3倍以上長持ちするというデータです。

以下がデータグラフです。
スライド3


10年間で何本歯を失うのか?
というデータです。

は歯周病の検査だけ行い、
歯周病と診断されたが、治療を行わなかった患者さんです。

は歯周病と診断され、
歯周病治療を行った患者さんです。

は歯周病と診断され、
歯周病治療を行い、
治療後にも定期的な管理(メインテナンス)に通われた患者さんです。



の治療を行わなかった患者さんは、
10年間で平均3.6歯を抜歯することになりました。

の歯周病治療を行った患者さんは、
その後 定期管理に来院しなかったため
10年間で平均2.2歯を抜歯することになりました。

の歯周病治療を行い、
その後も定期的に管理(メインテナンス)を行った患者さんは、
10年間で平均1.1歯を抜歯することになりました。


このデータからは、
歯周病治療を行っただけでより
治療後のメインテナンスを実施することで
歯は2倍長持ちすることが分かります。

2倍ですよ。

10年で抜歯となるような歯が
20年保つということですよ!

そう聞くと定期管理がいかに重要であるかが分かるかと思います。

ただし、これらは患者さんの日々の口腔清掃管理がしっかりとできていることが前提です。

他にも歯周病が悪化する要因には、
噛み合わせの問題であったり、
喫煙、
睡眠、食生活といった生活習慣も影響してきます。


我々のような歯周病専門医は、
こうしたデータ元に
科学的根拠のある診療を行っているのです。






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2016年12月5日

歯周病のリスク因子

2016年 12月 5日(月曜日)です。


このブログは「大船駅北口歯科 歯周病専門サイト」です。

今日のテーマは、『歯周病のリスク因子』になります。


今日は歯周病の話になります。

このところ 歯周病から若干話が離れ、 
ジルコニア等のオールセラミックについて話してきました。


当医院には、私以外にももう一人歯周病の専門医が在籍しており、
他にも
日本歯周病学会認定の歯周病専門医歯科衛生士の資格をもつ
歯科衛生士が2名在籍しています。

この2人は、当医院ですでに15年以上勤務しており、
歯周病治療のベテランといってもいいです。

歯周病の治療は、その多くがこの歯科衛生士の仕事です。

そのため、歯周病がどれだけ治るのかは、
歯科衛生士の知識、技術力、経験 等に大きく影響してきます。

本日は、そうした歯周病の患者様を診る時の一つの指標の話をしたいと思います。


歯周病治療が終了すると
いわゆるメインテナンスという定期管理に移行します。

もともと歯周病が進行していた方では3ヶ月程度の間隔で
メインテナンスを行って行きます。

もちろん理想的には、歯周病治療で改善した状態が
づっと長く維持できれば良いのですが、
歯周病が再発することがあります。

歯周病が再発する場合、
さまざまな要因があります。

口腔清掃管理(歯磨きの程度)、
噛み合わせ(歯ぎしり 等の問題)、
喫煙、
睡眠、
食生活

多くの要因があります。

歯科衛生士は、メインテナンスに来院した患者様の口腔内の状態をみて
判断し、問題があるようであれば歯科医師に伝えます。

もちろん最終的には歯科医師が歯周病の状態を判断することになるわけですが、
口腔内の歯石を取ったりする行為は、
基本的に歯科衛生士が担当することになりますので、
歯科医師よりも患者様の口腔内を長く観察することになります。

そのため、歯科衛生士がどれだけ適切に口腔内をみれるかが、
再発を早期に発見する重要なことになります。

本日は歯周病のリスク因子として大きく関わっている
出血について説明します。

歯周病の検査として最も重要であるのが、
歯周ポケット検査です。


歯周ポケット検査とは、
歯と歯肉の境目の 「歯周ポケット」という溝の深さを計測する検査です。

以下の図のような行為です。
kensa_05


歯周病が進行するとこの歯周ポケットが深くなります。
reation2


以下の左側が健康な状態で右側が歯周病が進行した状態です。
BlogPaint


歯周ポケット検査には下の図のような器具を使用します。
inspection1


この器具を歯周ポケットの中に挿入し、
1歯につき6カ所を計測します。
kensa_04


歯周ポケットが4ミリを超えると
歯周病となり、
6ミリを超えると進行した状態となります。

歯周病のメインテナンスでは、こうした検査から始めます。


また歯周ポケットが単に浅い、深いというだけで
リスクを判断するわけではありません。

その一つが歯周ポケット検査時の出血の有無です。

専門的にはBleeding On Probingと言い、
略してBOPと言います。

検査時の出血の有無です。

このBOPについて興味深いデータ(論文)がありますので
紹介致します。

以下のデータは、歯周病治療後にメインテナンスを実施している患者様についてです。

メインテナンスの時にBOPがあったかどうかをデータ化したものです。

4回のメインテナンスにおいて、
5つに分類しています。

1.出血がまったくなかった患者さん

2.4回のメインテナンスのうち1回のみBOPがあった患者さん

3.4回のメインテナンスのうち2回BOPがあった患者さん

4.4回のメインテナンスのうち3回BOPがあった患者さん

5.4回のメインテナンスのうち4回全てBOPがあった患者さん

です。
スライド2




1回もBOP(歯周ポケット検査時の出血)がなかった患者さんと比較すると

1回BOPがあった患者さんは歯を失うリスクが2倍高かった!

2回BOPがあった患者さんは歯を失うリスクが4倍高かった!

3回BOPがあった患者さんは歯を失うリスクが10倍高かった!

4回全てでBOPがあった患者さんは歯を失うリスクが20倍高かった!


という結果です。


メインテナンスに4回来院された方で
4回とも歯周ポケット検査時に出血(BOP)があった患者さんは、
歯を失うリスクが20倍も高くなるのです。

そのため、メインテナンス時のBOPの有無は非常に重要な要因となります。



本日のブログはこれで終了です。



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2016年11月28日

歯周形成外科 と ジルコニアオールセラミック

2016年11月28日(月曜日)です。


このブログは「大船駅北口歯科 歯周病専門サイト」です。

今日のテーマは、
『歯周形成外科 と ジルコニアオールセラミック』になります。


私のような歯周病専門医の治療として
当然のことながら重度歯周病の治療があります。

歯がグラグラしている状態で
歯を支えている状態を改善させる治療も良く行っています。
以下のような症例もそうです。
スライド5


スライド6


スライド2


本日は詳細は省きますが、
歯を支えている骨が非常に吸収しており、
他歯科医院では多くの歯を抜歯しなければいけないと診断された方です。

そこで歯周病専門医である当医院を受診されました。

今から15年前のケースです。

このような患者様を歯周病治療を行い、
セラミックの被せ物で噛み合わせの改善を行い、
動揺している歯の固定も行いました。

以下のように治療しました。
スライド4


スライド3



15年前は、いわゆるセラミックという素材で治療を行っています。

セラミック と ジルコニア や オールセラミックはまったく違う素材です。

この違いについては、前回のブログをご覧になって下さいね。


重度歯周病の治療というのが私の診療の基本となっています。


本日はそうした歯周病の治療とは少し違う症例を紹介します。


歯周病専門医は、他にもさまざまな対応をして治療を行っています。

その一つが歯周形成外科という治療です。

英語では periodontal plastic surgeryと言います。

どのような治療かと言いますと
大まかに言えば、
審美的なことを目的とした歯肉の治療を主に行います。

本日はそうした審美性の改善のために歯周形成外科:periodontal plastic surgeryを行い、ジルコニアオールセラミックで治療を行った症例を紹介します。

まずは治療前の口腔内写真です。
スライド1


上顎前歯部ですが、
歯の長さが全然違いますよね。

長い歯もあれば
短く見える歯もあります。

長さがバラバラです。

これでは笑った時に当然のことながら奇麗に見えません。

こうした状態を改善させるのが歯周形成外科 periodontal plastic surgery なのです。

歯が短く見える部分を外科治療により長くさせ、
長く見える部分には歯肉を移植して盛り上げます。

こうした治療は決して簡単ではありません。
左右のバランスを適切に整えることは
それなりに経験が必要な治療です。

治療途中は省きますが、
以下が治療後です。
スライド2


左右のバランスが整えられています。

以下は術前と術後の比較です。
スライド3


笑った時の見た目は非常に重要です。

歯の長さが大きく違ったり、
出っ歯であったり、
歯肉が見えすぎたり

様々な問題を抱えている方は、結構多いです。

しかし、治るのか?
どこで治療ができるのか?

多くの患者様は、分からないのが実情です。

こうした審美的な問題を解決するのも
歯周病専門医の得意とする分野なのです。

被せ物はジルコニアオールセラミックです。


次回もこうした話をしましょう。





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2016年11月21日

ジルコニア オールセラミック と 噛み合わせ・歯周病の関係:その2

2016年11月21日(月曜日)です。


このブログは「大船駅北口歯科 歯周病専門サイト」です。

今日のテーマは、
『ジルコニア オールセラミック と 噛み合わせ・歯周病の関係:その2』
になります。


前回のブログをご覧になっていられない方は、
本日のブログの前に見ていただいた方がより分かりやすくなります。
前回のブログ:ジルコニア オールセラミック と 噛み合わせ・歯周病の関係:その1

ジルコニアオールセラミックにはいくつかの種類があります。

一般的に言われるジルコニアというのは、
ジルコニアの表面にセラミックを焼き付けて作製されます。
このタイプを
レイヤリング ジルコニアと言います。

つまり、
皆さんが見える表面はセラミックで
内部にジルコニアが使用されているのです。
現在のセラミック治療の主流です。


従来のセラミックの場合、
この内部に使用されているのが金属です。
10年以上前にセラミック治療を行っている方は
ほとんどがこのタイプです。

従来型のセラミックは、
メタルボンド(陶材焼付鋳造冠
)と言います。

メタルボンド(陶材焼付鋳造冠)は、内部に金属が使用されているため
光の透過性が悪く、審美的ではありませんでした。

またメタルボンド(陶材焼付鋳造冠)は、歯肉の根元が黒っぽく見えることも多くあり、
メタルボンド(陶材焼付鋳造冠)装着後に数年経ち、
歯肉が退縮した場合には、退縮部分から金属の黒っぽい部分が見えてしまうこともありました。

また当然のことながら金属を使用しているため、
金属アレルギーに対する問題もあります。

当医院では、金属を使用したメタルボンド(陶材焼付鋳造冠)は、
現在使用しておりません。

しかし、内部に金属を使用しないと強度が保てないため、
今までは金属のフレームを内部に使用してきたのです。

ジルコニアは、強度が非常に高いため、
金属フレームの代用として使用されるようになってきました。
もちろん 金属ではありませんので、
色は白です。

しかし、このジルコニアセラミックの欠点もあります。
先にも説明しましたように
レイヤリング ジルコニアは、
内部に高強度のジルコニアは使用されていますが、
見える部分(表面)は、セラミックです。

このタイプのレイヤリング ジルコニアは、審美性は高いのですが、
表面のセラミックが欠けることがあります。

セラミック自体は、さほど強度が高い素材ではありません。

レイヤリング ジルコニアは、前歯に使用されることが多いです。

そのため、現在では奥歯のような噛む力の負担が強い部位では、
ジルコニアを100%使用したタイプが適応されます。

ジルコニアが100%ですから割れる心配は非常に低いです。
このタイプのジルコニアを
フル ジルコニアと言います。

ジルコニアには、この他にもいくつものタイプがあります。

プレスオン ジルコニア
キャドオン ジルコニア
ラピッドレイヤー ジルコニア

というのがありますが、今回は省略します。

さて100%ジルコニアであるフル ジルコニアですが、
噛み合わせの負担がある方には非常に適しています。

例えば、
金属アレルギーがあったり、
従来型のセラミック(メタルボンド:陶材焼付鋳造冠)の審美性に問題がある方であったり
した場合には、
金属をまったく使用しないオールセラミックを選択することになるのですが、
奥歯で欠損が多く、ブリッジとしなければいけない場合であったり、
噛み合わせの負担が強い場合には、
レイヤリング ジルコニアでは、破損する可能性がありますので、
100%ジルコニアであるフル ジルコニアが適しています。


前置きが非常に長くなりましたが、
症例を見て行きましょう。
スライド01


上の写真は下顎を噛む面から見た状態です。
左側の奥歯に従来型のセラミックブリッジ(メタルボンド:陶材焼付鋳造冠)が装着されていますが、
強度の弱いセラミック部分が破損しています。
その結果、金属部分が口腔内に露出するようになり、
審美的にも問題が生じています。

スライド02

この部分がブリッジです。

レントゲン写真で見てみましょう。
スライド03

この部分が従来型のセラミックブリッジ(メタルボンド:陶材焼付鋳造冠
)です。

歯の欠損している部分を×印、
ブリッジの支えとなる歯の部分を
で記載します。
スライド04


このようなタイプの方は、
ジルコニアフレームにセラミックを焼き付けた
レイヤリング ジルコアでは、
セラミック部分が破損する可能性がありますので、
破損がしにくい100%ジルコニアフル ジルコニアを使用することにしました。

次の写真は、100%ジルコニアフル ジルコニア
治療した後です。
スライド05


以下は、治療前と治療後の比較写真です。
スライド06




少し前までは、100%ジルコニア(フル ジルコニア)は強度はあるが、
レイヤリング ジルコニアと比較すると審美性に劣りましたが、
現在ではそんなことはありません。

100%ジルコニア(フル ジルコニア)も審美性は非常に高くなってきました。




次のケースを見てみましょう。

この症例は、先日インプラントブログにも掲載したケースです。

インプラント治療後にも先ほどと同じように
従来型のセラミック(陶材焼付鋳造冠
)が使用されることが多かったですが、
患者様のご希望もあり、
当医院では、インプラントにも従来型のセラミック(陶材焼付鋳造冠)を使用することは
なくなってきました。

以下は初診時のレントゲンです。
右上の奥歯が5歯分欠損しています。
スライド07


患者様は、義歯(入れ歯)の治療は希望されなかったため、
インプラント治療で対応するこになりました。

以下は口腔内写真です。
上の歯を噛む面から見たところです。
スライド08



以下は、インプラント手術が終わった直後のレントゲンです。
スライド09



以下は、100%ジルコニア(フル ジルコニア)を装着した後です。
スライド10


100%ジルコニア(フル ジルコニア)を使用することで
強度、審美性ともに問題なく治療が行えました。


以下は治療後のレントゲン写真です。
スライド11




ジルコニアには、いくつかのタイプがあり、
その症例によって使い分けるようになってきています。


次回のブログでもそうした話をしたいと思います。





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2016年11月7日

ジルコニア オールセラミック と 噛み合わせ・歯周病の関係

2016年11月 7日(月曜日)です。


このブログは「大船駅北口歯科 歯周病専門サイト」です。

今日のテーマは、
『ジルコニア オールセラミック と 噛み合わせ・歯周病の関係』になります。


さてこのところオールセラミックと歯周病について解説しています。

前々回は、
歯周病の方に
歯周病治療後に
ジルコニア オールセラミックでグラグラしている歯を固定すると同時に
噛み合わせの改善を行った症例をみていただきました。

再度提示すると以下の症例でした。

初診時が以下です。
スライド5


そして治療後に以下です。
スライド6



本日ご紹介するケースは、歯周病でもあったのですが、
最も大きな問題は噛み合わせです。
ちょっと前にも少し話をしたケースですが、今回はもう少し詳細を解説します。

噛み合わせに大きな問題があったため、
ジルコニアで対応したケースです。

さっそく 初診時の口腔内から見てみましょう。
スライド1


上顎の前歯のセラミックが破損(欠けた)とのことで来院されました。

確かに前歯が欠けています。
セラミックはこうして破損した場合、口腔内で修復することが困難な素材です。

この理由として、
この患者様に使用されているセラミックは瀬戸物(陶材)であり、
以下のように制作してあります。

まず、金属のフレームを作ります。

この金属フレームに陶材を焼き付けて作製します。

1000℃以上の高温の釜で陶材を金属に焼き付けるという作業が必要になります。

そのため、従来から使用されているセラミックは、
日本語で陶材焼付鋳造冠
(とうざいやきつけきんぞくかん)と言います。

口腔内でこうしたセラミックが欠けた場合には、
セラミック部分を一旦撤去して、
再度セラミックを1000℃以上で焼き付けることになるのですが、
当然のことながら口腔内ではできませんよね。

一度セラミックを口腔内から撤去することができれば
可能な話しですが、
天然歯にくっつけてあるセラミックを外すことは基本的に無理です。

それはセラミックは取れないように強いセメント(接着材)でつけてあるからです。

状況によりセラミックを仮止めすることがありますが、
こうした場合には、仮止めなので、
比較的簡単に一度撤去することができますが、
基本的には、取れないように強いセメントでつけてあります。

そのため、セラミックが欠けた場合には、応急処置として、
樹脂で欠けた部分を修復することになります。

この作業は1日でできますし、
セラミックを取り外すことはありません。
比較的簡単に行えます。

しかし、もともとセラミックが欠けるということは、
樹脂でくっつけても再度破損する確率が高いです。

根本的にセラミックと樹脂をきちんとくっつけることは難しいこともあります。

また、樹脂自体は、プラスチック製ですので、必ず変色します。
元々のセラミックとも色合いが合わないことが多く、
いかにも貼付けたという見た目になることもあります。

欠けた部分に樹脂を貼付けたとしても
すぐに取れてしまうケースも多いです。

そのため、セラミックが欠けた場合には、
応急的な処置となることがほとんどです。

もちろん全ての症例ですぐに取れてしまうわけではありませんが、
今回のような噛み合わせが問題で欠けた場合には、
噛み合わせの原因が根本的に治らないと
欠けた部分を樹脂で修復してもすぐに取れます。


さて今回の患者様の初診時の口腔内に戻ります。
再度初診時の口腔内写真を見てみましょう。
スライド1


下の前歯の歯並びに問題があります。
右側の下の前歯が前に出ています。

通常 下の前歯は、噛み合った時に 上顎の前歯より奥に位置しています。
下の前歯の方が下がっているのです。

今回の患者様の場合、
下の前歯が前方に出ている部分があったり等
噛み合わせに大きく問題があります。

次に左右の奥歯を見てみましょう。
スライド2



歯石等がついており歯肉が腫れているのは
歯周病の問題があるためで、今回はこの点についてははぶきます。

噛み合わせの問題についてみていきましょう。

左側が正常に近い状態です。
上顎の歯より 下顎の歯の方が内側に位置しています。

それに対して、
右側は噛み合わせに問題があります。
上顎より 下顎の方が外側(頬側)に出ています。

こうした噛み合わせは、さまざまな問題を引き起こします。

その結果セラミックが欠けてしまったと言えます。

次の写真は上顎を噛む面から見た状態です。
スライド3


印(*)部分のセラミックが欠けています。
スライド4


このようなケースでは、矯正治療を行い、噛み合わせ全体を治すことがどうしても必要です。

現在の噛み合わせの状態のままで
セラミックをやり直しても同じことが繰り返されます。

しかし、現実的なこととして
年齢が高くなるにつれ、矯正治療を希望される方は少なくなってきます。

今回の患者様も矯正治療をご希望されませんでした。

こうした中でセラミックを再製することは非常に困難となります。

そこで、今回使用したのが、
100%のジルコニアです。

通常ジルコニアセラミックというのは、
専門的には、レイヤリングジルコニアと言います。

ジルコニアのフレームに陶材を焼き付けて作製します。

ジルコニアと言っても見える部分は先ほどの
陶材焼付鋳造冠と同じです。

そのため、表面にあるセラミックは
噛み合わせの問題が改善されないかぎり割れます。

ジルコニア自体は非常に強度のある素材ですが、
セラミック自体は、瀬戸物ですので、脆いです。

そこで、今回のケースでは見える部分も全てジルコニアで作製する方法をとりました。


専門用語で フルカンッアージルコニア(フルジルコニア) と言います。
100%がジルコニアです。

2程前であれば、こうしたフルジルコニアを前歯で使用することは
考えられませんでした。

その理由として、以前のジルコニア自体は、真っ白な紙のような色であり、
歯の色とは大きく違っていました。

色を着色しても 奥歯ではあればなんとか許容できる範囲でしたが、
とても前歯にフルジルコニア(100%ジルコニア)を使用することは
考えられない状況でした。

しかしここ2年程でジルコニアは大きく変化し、
審美性が格段が向上してきました。

そのため、今まで何度もセラミックが破損してきたようなケースでも
対応ができるようになってきました。

しかし、まだまだ審美的なことはジルコニアセラミックと比較すると万全ではありませんが、
今回のようなケースでは噛み合わせの改善をしない状態では
フルジルコニアは利点があります。

以下が治療後です。
スライド6


前歯だけでなく、奥歯もフルジルコニアで対応しました。
右側の噛み合わせも改善させています。

以下は初診時との比較です。
スライド7


もちろん歯周病の状態もきちんと改善しています。





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