歯周病専門医サイトブログ

カテゴリー: 歯周病の原因の記事一覧
2020年6月15日

こうして歯は失われる(歯周病の謎を解く):第1回目

2020年 6月15日(月曜日)です。

このブログは「大船駅北口歯科  歯周病専門サイト」です。

今日のテーマは、『こうして歯は失われる(歯周病の謎を解く):第1回目』になります。

今日からシリーズで始めていきますシリーズの第1回目です。

テレビ広告で知られた方もいらっしゃるかと思いますが、
日本人の7割が歯周病とのこと。

えっ

本当なの?

歯周病専門医である私がその事実を解説していきます。

そもそも
「日本人の7割が歯周病」
というのは本当なのでしょうか?

その数値はどこからでてきたのでしょうか?

この7割という数値は、
厚生労働省が実施している
歯科疾患実態調査からでています。

2016年に歯周病に関する調査が行われました。

その際に検査された項目が以下です。
1.歯周ポケットがある
2.歯石が沈着している
3.歯周ポケット検査時に出血がある

結果から報告します。

上記の3つがある人の割合を調査したところ

20〜34歳の方では、約60%

35〜59歳の方では、約70%

ということでした。

ちなみに
60歳以上になると
歯がなくなる人の割合が増えてきて
歯が1歯もない
いわゆる総入れ歯の方もいらしゃることもあり、
歯周病の割合は若干さがってきます。

こうした厚生労働省の歯科疾患実態調査をもとにして
日本人の7割が歯周病としています。

臨床の場で毎日診療を行なっている歯科医師の立場からすると
このデータは間違っているとしかいえません。

私は、歯周病専門医ですから
当医院を受診される方の中には、
歯周病が進行している方も多くいらっしゃいます。

それは、
歯周病で悩んでいたり、
他歯科医院で歯周病治療を行なっているが、治らない。

様々な理由があり、
インターネットで「歯周病専門医」を検索されて来院されるからです。

また当医院は「小児歯科」は標語していませんので
成人が主体です。

さらに「インプラント」も専門としていますので
歯周病で歯を失った方も
その欠損部の治療を希望されて来院される方も非常に多いです。

そのため、
一般の歯科医院よりは、歯周病の方の割合は当然多いと考えられます。

そでは実際には、歯周病の患者様は70%になるのでしょうか?

そんなにはいません。

また歯周病と言っても
非常に軽度の方もいらっしゃいますし、
中程度の方、
重度の歯周病の方もいらっしゃり、
すべて同じに考えることはできません。

そして、歯周病の方が70%となる最大の理由があります。

それは日本の保険制度にあります。

日本の保険制度では、
基本的に病気に対して保険が適応されます。

人間ドックによる検査が
保険が利かないのと同じです。
  *注意:人間ドックの検査結果から病気がわかった場合には
      一部検査適応になる場合もあります

歯科で言えば、
痛いとか
腫れたとか
穴があるとか
歯が欠損しているとか

そうしたことです。

そのため、
歯科医院を受診して
「痛み等なんも問題がないけど 検査してほしい」
という場合には基本的に保険は適応されません。

歯周病も同じです。
歯肉の腫れ や 痛み 等なにかの問題がないかぎりは
基本歯周病の検査も保険が適応されません。

そのため、
保険でクリーニングを行う際には、
歯石が付着していたり、
歯周ポケットがある
検査時に出血がある
等の問題点がある場合には、
「歯周病」という病名をつけます。

保険上、
歯周病の進行程度を分類することはありません。

単に歯石が多少付着しているだけでも
非常に歯周病が進行している場合でも
同じ歯周病です。

日本の歯科医療に対する保険では、
この病名をつけることが必ず必要になります。
  *疑いという診断名もあります。

そのため、クリーニングの際には、
「歯周病」という病名がつきます。
 *歯肉炎という歯周病の進行前の段階の病名もあります。

結果的に
日本人の成人の7割が歯周病ということになってしまうのです。

もちろん
定期的に歯石を除去したり、
歯を滑沢に研磨する行為は、
予防という点では非常に優れています。

メインテナンスの有効性も数多く報告されています。
*今後 このシリーズでもメインテナンスの重要性について解説予定です。

こうしたクリーニングが保険で行われるということは
日本の健康保険のすばらしいことです。

海外の保険が適応されない地域では、
歯周病の検査なしで
クリーニング(歯石除去)だけで約2万円するのが普通です。

本日のまとめです。

日本人の7割が歯周病というのは、
日本の保険診療では
歯石除去等のクリーニングの際には、
歯周病の検査(歯周ポケット検査)を行い、
歯周ポケットに問題があったり、
出血があったり、
歯石の付着があったりした場合には
歯周病という病名をつけて
クリーニングを行っているため、
軽度の歯周病の方でも
重度の歯周病の方でも
同じ歯周病となってしまい、
結果的に日本人の7割が歯周病ということになっているのです。

けして7割の方が
歯周病の本格的な治療が必要な状態ではありません。

歯周病専門医の当院でも
歯周病の本格的な治療が必要となる患者様は、
全体の30〜40%程度であると思います。

しかし、年齢とともに
歯周病は悪化傾向が高くなりますので
40歳以降の方は、
歯周病に問題がない方でも半年に1回、
実際に歯周病治療を受けれた方では、3ヶ月に1回程度、
非常に再発リスクの高い歯周病患者様では1ヶ月に1回程度
のメインテナンスを受けていただいた方が良いでしょう。

歯周病にまったく問題がなく、
虫歯のリスクも低い方では、
1年に1回のメインテナンスでも良いかもしれません。

次回のテーマは、
「汚れがついていると必ず歯周病になってしまうのか?」
という話です。


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2019年12月16日

歯周病は治るのか?

2019年12月16日(月曜日)です。

このブログは「大船駅北口歯科  歯周病専門サイト」です。

今日のテーマは、『歯周病は治るのか?』になります。

中程度までの歯周病であれば、改善する可能性が高いです。

重度の歯周病であっても改善する可能性もあります。

しかし、治らない歯周病があるもの事実です。

例えば、
癌(ガン)という病気の治るかを考えた場合、
癌が100%治ると思っていらっしゃる方はいないと思います。

多くの方は、
癌が治るかどうかについて
専門家でなくても
初期の癌であれば治る可能性が高く、
進行した末期ガンであれば、治りにくいと思っていられるでしょう。

多くの病気は、
早期発見、早期治療で治る可能性が高まります。

歯周病も同じです。

先に説明しましたように
初期の歯周病であれば十分治る可能性が高いです。

しかし、本当に進行した歯周病の場合には、
私のような歯周病専門医であっても治すことが難しいケースもあります。

そのため、
少しでも早く治療を開始することが重要です。

そこで疑問となるのが
軽度の歯周病
中程度の歯周病
重度の歯周病
の違いです。

本日からこうした話をしていきたいと思います。

まず、歯周病について理解をしていただくために必要な知識が、
歯周病は、歯周病細菌による感染症ということです。

歯周病細菌と言っても
口腔内には数百種類の細菌がいます。

その中でも悪性度の高い歯周病細菌がいます。

こうした歯周病細菌については、
このブログでもよく解説する内容です。

どのような歯周病細菌が存在しているのかは、
個人差が非常に大きいです。

さほど問題が生じにくい細菌もいれば、
非常に歯周病の進行を早める細菌もいます。

悪性度の高い歯周病細菌が多く存在する方の場合には、
その進行も早く、
再発率も高いです。

歯周病ハイリスクと言えます。

こうした歯周病細菌の種類を調べることも可能です。

細菌のDNAを調べることで
どのような種類の歯周病細菌が患者様の口腔内に存在するのかを
判断することが可能です。

歯周病細菌検査をご希望される場合には、
担当歯科医師にご相談下さい。

悪性度の高い歯周病細菌が多量に検出される場合には、
重度歯周病と言えます。

軽度の歯周病
中程度の歯周病
重度の歯周病
を判断するためには、
歯周病細菌検査以外にも様々な方法があります。

もっとも基本的な検査として、
歯周ポケット検査があります。

歯周ポケットとは、
歯と歯肉の境目にある溝のことです。

このブログでもよく出てくる言葉です。

この歯周ポケットの中に
以下の図のように
プローブと言われる1ミリ間隔のメモリがついた棒状の器具を挿入します。

この深さが
1〜3ミリ程度であれば、歯周病にさほど問題はありません。

4〜6ミリ以上になると中程度歯周病に分類されます。

7ミリ以上になると重度歯周病と言えます。

しかし、歯周ポケットの深さだけで
歯周病の進行状態を決めるわけではありません。

歯周病の進行程度にもっとも大きく影響しているのが
歯の根を支えている骨の量です。

歯周ポケットが深くなると
細菌が繁殖していきます。

歯周病細菌は、
歯肉を腫らします。

さらに進行すると
骨が溶けるのです。

この骨吸収がどの程度進行しているかが、歯を残せる大きなポイントになります。

ただし、骨の吸収だけで、治る基準 や 抜歯の基準 を正確に決めることは非常に難しいことです。

この理由として、歯周病は、生活習慣病であり、さまざまな要因から成り立っているからです。

歯周病の原因は、
歯周病細菌
歯磨きが適切にできていない
噛み合わせ(歯ぎしりを含む)
喫煙
食生活、運動、飲酒、睡眠、ストレス…
等です。

そのため、単に骨の吸収があるからダメ(抜歯)ということではありません。

中程度以下の歯周病で、骨吸収がさほど少なくても、
歯磨きができていない、
歯ぎしりが強い、
噛み合わせが悪い、
喫煙している 
ということが重なっている患者様では、
治らない可能性が高くなります。

逆に骨吸収がある程度ある 重度歯周病でも
今後 徹底して歯磨きをきちんと行うことができる
喫煙や生活習慣が適切である
等も問題がなければ、
治る可能性も十分あります。

次回もこの続きになります。


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歯周病再生治療(エムドゲイン法)無料
オールセラミック無料
のお知らせ(臨床研究ご協力のお願い)です。

現在 当院では中程度以上の歯周病の臨床研究を行っています。

ご協力いただいた方には、
歯周病再生治療(エムドゲイン法)を5歯分を無料
もしくは、
オールセラミック治療を5歯分無料
とさせていただきます。

詳細は以下をご覧になって下さい。

【研究テーマ】
歯周病と糖尿病の関連性についての臨床研究

【本研究の目的及び意義】
 糖尿病患者さまにおいては歯周病が高い頻度で発症することが知られており、
新たな合併症に加えられています。 
一方で、歯周病の治療が糖尿病をどの程度に改善させるかついては様々な報告があり、
見解が一致していません。
そこで本研究では、中等度~重度の慢性歯周炎患者さまにおける糖尿病血液検査(HbA1c / 空腹時血糖値) 等を検査し、その分布を調べます。
さらに歯周治療を行うことで、それら検査値がどのように変化するかも調べます。
この研究で得られる結果は、歯周病と糖尿病の関係だけでなく、
歯周病の治療を行うことが全身におよぼす影響についても示し、重要なデータとなることが期待されます。

以下の項目を調べます。
【主要検査項目】

血液検査 (以下の検査において指尖から数滴適度の血液採取を行う)

以下の検査を2回実施します。

1回目:歯周病治療開始前(歯周病治療は8〜12週間で終了予定)
2回目:歯周病治療後(歯周病治療後10〜12週後に検査)

1. 血液検査(HbA1c*:ヘモグロビンエーワンシー)
                  

2. 空腹時血糖値
    基準値 110~125mg/dl未満
    検査時には、朝食は取らずに ご来院いただき、午前中に測定させて
    いただきます。

3.高感度CRP
  *CRPは血液中にあるタンパク質の一つで、炎症があるとその重症度に応
じて濃度が高くなることから 炎症の診断や治療の改善効果をみるため
に行われる検査です。

【副次的評価項目】

・唾液検査(虫歯菌、酸性度、緩衝能、白血球、タンパク質、アンモニア)
    洗口用水によりすすいだ液から検査

・歯周病検査(歯周ポケット検査、Bleeding on probing, Clinical Attachment level,
プラーク指数, 歯肉炎指数, 歯の動揺度 )

・BMI :BMI(Body Mass Index)は、ボディマス指数とも呼ばれ、体重と
     身長の関係から算出される肥満度を示す体格指数です。

【研究に参加する患者様のメリット】

1. 患者様ご自身の健康状態(血糖値検査、唾液検査は無料)を把握することができる。

2. 歯周組織再生治療(エムドゲイン法)を最大5部位無料で行える(通常1部位5万円)

3. もしくはオールセラミック治療が最大で5部位無料で行える(通常1歯5万円)

  *2. もしくは 3. を合わせて5部位(合計25万円)まで可能。

*上記以外の歯周病の治療等 通常の保険費用はかかります。

【研究参加条件】

1. 中程度以上の歯周病の方
 (5ミリ以上の歯周ポケットが全体の30%以上ある場合です。
  歯周病検査後にご説明させていただきます。)

2. 20歯以上の残存歯がある方(抜歯後の残存歯数が20歯以上)
(親知らずを除く歯は全て揃っている場合28歯あります。つまり9歯以上の欠損がある方は本研究の対象外となります)

3. この研究内容に同意していただける方

以下の方はご参加できません。
・ 現在糖尿病治療を受けられている方
・ 過去6ヵ月以内に歯周病治療を受けている方
・ 過去3ヵ月以内に抗菌薬または抗炎症薬を投与されている方
・ 重篤な全身疾患に罹患している方
・ 喫煙者

【募集人数】
 30名(募集定員になりしだり終了いたします)

ご希望の方は、担当歯科医師にお知らせ下さい。

またご予約は、インターネットオンラン予約
インターネット・オンライン予約休診日でも24時間 オンラインで予約可能

もしくは

電話(045-891-3334)でお願いいたします。

*インターネットオンライン予約は担当医は指定できません。

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2019年10月14日

歯を磨いているのに歯周病になるのはなぜ?:その2

2019年10月14日(月曜日)です。

このブログは「大船駅北口歯科  歯周病専門サイト」です。

台風19号で被害の遭われた方に対してお見舞いを申し上げます。
またご家族を亡くされた方にお悔やみを申し上げます。

今日のテーマは、『歯を磨いているのに歯周病になるのはなぜ?:その2』になります。

このところ様々な仕事が重なりなブログのアップが遅れていました。

本日は前回の続きです。

今回のテーマである
歯を磨いているのに歯周病になるのはなぜ?
といことに対して、
前回は、スリランカの研究を解説しました。

前回のブログは以下をご覧下さい。

9月23日歯周病ブログ:歯を磨いているのに歯周病になるのはなぜ?

この中で侵襲性歯周炎(しんしゅうせい ししゅうえん)という歯周病について解説しました。

侵襲性歯周炎は、悪性度の高い歯周病細菌が感染することで
歯周病が比較的若い段階から進行してしまう病気です。

それではこうした悪性度の高い歯周病細菌に感染してしまっていることは、
どのように判断することができるのでしょうか?

通常、侵襲性歯周炎の診断は、
1. レントゲンによる骨吸収
2. 歯周ポケット検査
等により判断することが多いですが、
これらの検査は、一般的な歯周病検査であり、
歯周病の進行程度を判断するには非常に有効な検査ですが、
歯周病細菌自体を調べているわけではありませんので、
どのような細菌に感染しているのかを判断することはできません。

そのため、歯周病細菌の遺伝子を調べることで
どのような細菌による感染が起こっているのかがわかります。

その検査がリアルタイムPCR法です。

リアルタイムPCR法は、歯周病細菌遺伝子検査です。

現時点で歯周病に最も影響が大きい細菌は以下の5菌種であることが分かっています。
A.a.菌( Aggregatibacter actinomycetemcomitans )、
P.g.菌( Prophyromonas gingivalis )、
T.f.菌( Tannerella forsythensis )、
T.d.菌( Treponema denticola )、
P.i.菌( Prevotwlla intermedia )
です。

特にP.g.菌は、悪性度の高い歯周病細菌の代表です。

こうした検査を行うことで
歯周病のリスク判断ができます。

「歯を磨いているのに歯周病が進行してしまっている」
「年々歯がダメになっている」
というような方は、
リアルタイムPCR法を行ってみてはいかがでしょうか?

次回も本日の続きを解説します。


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2019年9月23日

歯を磨いているのに歯周病になるのはなぜ?

2019年 9月23日(月曜日)です。

このブログは「大船駅北口歯科  歯周病専門サイト」です。

今日のテーマは、『歯を磨いているのに歯周病になるのはなぜ?』になります。

私が歯周病専門医 であることから当医院には、歯周病が進行した患者様 が多くご来院されます。

その時によくあるご質問として
「私は毎日時間をかけて歯を磨いていたのになぜ歯周病が進行してしまったのでしょうか?」
と聞かれることがあります。

その原因にはいくつかのことが考えられます。

一つ目は、
患者様ご自身が頑張って磨いていらっしゃると思っていても
実際には、汚れが多くついていることがあります。

磨いていると感じられることと
実際に磨けていることの差が大きくあるのです。

例えば、
前歯は磨けているが、
奥歯に汚れがついている
という方は多くいらっしゃいます。

また歯ブラシは毎日行なっているが、
歯間ブラシ や フロス は全く使用していないために
歯の間に汚れが多く付着している方もいらっしゃいます。

こうした方の場合、治療としては比較的難しくないことが多いです。

それは汚れが付着しているわけですから
その汚れが取れるようになり、
歯周病治療をきちんと行えば、
十分改善していく可能性が高いです。

しかし、歯周病が進行しているにも関わらず
汚れの付着がほんとない方がいらっしゃいます。

清掃管理が難しい奥歯に汚れがついていなく、
歯間部にも汚れの付着が認められない方もいらっしゃいます。

それでも歯周病が進行してしまうのです。

なぜなのでしょうか?

歯磨きが十分に行えていても歯周病が進行してしまうのはなぜなのでしょうか?

こうしたことを理解するためには、
歯周病になぜなるのか?

ということを学ぶことが必要です。

そもそも歯周病は細菌感染症 です。

歯周病細菌は、誰の口腔内にも存在する細菌ですが、
その種類や数には大きく差があります。

数ある歯周病細菌の中でも
悪性度の高い歯周病細菌 がいます。

こうした細菌に感染している方は、
頑張って磨いていても
歯周病が進行しやすいのが現状です。

それに対して、
悪性度の低い歯周病細菌が多い方では、
極端な話、歯を磨かなくても歯周病になりません。

以前にもこのブログで解説したことがあるのですが、
「歯を磨けば歯周病にならないで、歯を磨かないと歯周病になるのか?」
という話を書いたことがあります。

その中で興味深い研究の話をしました。

その研究について説明していきます。

スリランカでの研究報告です。

スリランカで紅茶を作る農民の口腔内を長期的に観察したものです。

この農民達は、
生涯歯を磨くことがない民族でした。

生まれて、亡くなるまで
1回も歯を磨かないで過ごす民族です。

おそらくその住民達は、
ほとんど同じような食生活をしていると考えられます。

ある人は、
お菓子や甘い食べ物を食べたりし、
ある人は、野菜をメインとした食生活
という違いがあるわけではないと推測されます。

我々日本人は、
食生活をはじめとする生活習慣って
個人差が非常に大きいですよね。

でもこの研究の農民達は、
おそらく同じような生活習慣をしていると考えられます。

またこの人達は、
歯科医院を受診し、
治療を行なったり、
定期的に歯石を取ったりすることもない方です。

歯石がついたら
ついたまま
という口腔内の状態です。

つまり、
生活習慣がほとんど同じで、
歯を磨く習慣もなく、
歯科医院を受診することもない
方達を長期的に観察した結果、
歯周病は進行したのか?

ということをみた研究です。

結果からお話すると

約80%の方は、
歯石が多く付着し、歯周病がある程度進行していました。

約10%の方は、
歯周病が急速に進行し、
若い時期から歯が抜けて、
若年期から歯が多くなくなる人でした。

残りの約10%は、
歯石はついているが、
全く歯周病になっていない方でした。

つまり、
歯を全く磨かなくても
歯周病に一切ならない人がいるのです。

その反面、
同じ生活習慣をしていても
若い年齢で歯を多く失う方もいらっしゃったのです。

この違いはなんなのでしょうか?

歯周病になるか
歯周病にならないか
は、歯周病細菌の種類や数に大きく影響されます。

歯周病は、歯周病細菌による感染症であり、
生まれたばかりの乳児は歯周病細菌を持っていません。

どこからか感染してくるのです。

最初の歯周病細菌の感染は、小学校の頃から始まります。

両親や近い人から感染が起こります。

歯周病細菌といっても非常に多くの数の菌がいますが、
もっとも悪性度の高い細菌は、18歳頃に感染してきます。

20歳以降に口腔内の細菌層が完成していきます。

そして、歯磨きが十分に行なっていない人は、
歯周病の細菌数が繁殖していきます。

歯周病細菌は、
歯周ポケット という歯と歯肉の境目から侵入していきます。

この歯周ポケット 内部に侵入した細菌が原因で
歯肉が腫れたりします。

さらに病状が進行すると
歯の根を支えていた骨が吸収していきます。

骨吸収が進行することで
歯はグラグラとし、抜けてしまうのです。

つまり悪性度の高い歯周病細菌に感染してしまった場合には、
歯周病進行が早くなります。

また、悪性度の高い歯周病細菌が若年期に感染する場合があります。

こうした方では、
若い段階から骨吸収が始まります。

このようなタイプの歯周病のことを
侵襲性歯周炎(しんしゅうせいししゅうえん)と言います。

先ほどのスリランカの研究で
若い時期に多くの歯を失った10%の方がこのタイプであると考えられます。

話がだいぶ長くなりましたので、
また次回解説します。


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2019年6月3日

噛みしめ・くいしばりを防ぐために TCH(上下の歯の接触癖):その3最終回

2019年 6月 3日(月曜日)です。

このブログは「大船駅北口歯科  歯周病専門サイト」です。

今日のテーマも前回の続きで『噛みしめ・くいしばりを防ぐために TCH(上下の歯の接触癖):その3』になります。

まず復習からです。
T C Hは、
Tooth Contacting Habit)
の略で 日本語では、歯列接触癖と言います。

本来 
食事をする時(咀嚼時)、
飲み込む時(嚥下時)、
会話
等では上下の歯は触れますが、
それ以外の時には、歯は触れないのが理想的な状態です。

通常 
正面を向き、
唇を閉じた状態では、
上下の歯は触れず、
少し隙間があります。

この状態を「安静位」(あんせいい)と言います。

しかし、何もしない状態でも歯が触れている方がいらっしゃいます。

結構多いですよ。

本を読んだり、
パソコン 等
下を向く動作が多い方では、
上下顎の歯が自然に接触する機会が多くあります。

他にも
スポーツ、
車の運転、
料理、
洗髪、
「黙って集中して作業する行為」や
趣味に没頭する時 
等でも歯を接触させる機会があります。

さらに 緊張状態が続く方では、日常から歯を接触させる行為が続くことがあります。

例え 強く噛んでいなくても 上下顎の歯が触れると 口を閉じる筋肉(閉口筋)は働きます。

上下顎の歯が触れている間は、筋肉が働き続けるのです。
こうした歯の接触時間が長くなれば、なるほど筋肉は疲労してきます。

また、口を閉じる筋肉(閉口筋)が働くと、顎の関節は上方に押さえつけられるので、関節の血流循環が悪くなります。

このことを例えると 正座を長時間すると足がしびれることと同じようなことが起こっているのです。

ここまでは、1回と2回で解説した内容です。

本日はTCHの改善方法について解説します。

T C Hの治療(改善方法)として、
認知行動療法を応用したリマインダー法が有効とされています。
(TCHを行っているが確認する合図を設定する方法)

以下が具体的な方法です。

まず、
ポストイット や
シール
のような貼付ける印(10枚程度)を用意します。

この印を普段よく目にする場所に貼っておきます。

例えば、
携帯電話 とか 
トイレの扉 とか 
パソコン とか 
冷蔵庫 とか
どこでもいいです。

そして、その印(ポストイット や シール 等)を見た時のみ
歯を接触させていることを自覚します。(TCHの自覚)

そして、その際にわざと一瞬ですが 歯を強く接触させてみます。(食いしばる)

この時、
肩に力をいれて
肩を挙げて
食いしばる仕草も一緒に行った方が良いでしょう。

歯を接触させた後
すぐに力を抜き
歯の接触を止めます。

肩の力も一瞬でぬき脱力させます。
わざと噛みしめるのは一瞬です。

こうした行為を付けた目印を見るたびに行います。  

これだけです。

臨床研究では、こうした認知行動療法を応用したリマインダー法を行うことで、
数ヶ月から半年程度で多くの方でTCHが軽減してくるようです。

この方法は、
医院に行かなくてもご自身でできること、
治療費もかからないことが大きな利点です。

是非実施してみて下さい。


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2019年5月20日

噛みしめ・くいしばりを防ぐために TCH(上下の歯の接触癖)

2019年 5月20日(月曜日)です。

このブログは「大船駅北口歯科  歯周病専門サイト」です。

今日のテーマは、『噛みしめ・くいしばりを防ぐために TCH(上下の歯の接触癖)』になります。

上下顎の歯が接触する時間は、1日の中で20分以下と言われています。

通常 上下顎の歯が接触するのは、
物を噛む時(咀嚼:そしゃく)と
飲み込む時(嚥下:えんげ) 、
会話時 等 に
瞬間的に触れるだけなのです。

それ以外の時間帯では、
上下顎の歯が触れることは基本的にありません。

しかし、
上記以外でも上下顎の歯が接触することがある場合があります。

その一つが 噛みしめ歯ぎしり 等の習癖です。

また、
本を読んだり、
パソコン 等 下を向く動作が多い方では、
上下顎の歯が自然に接触する機会が多くあります。

他にも
スポーツ、
車の運転、
料理、
洗髪、
「黙って集中して作業する行為」や
趣味に没頭する時 
等でも歯を接触させる機会があります。

さらに 緊張状態が続く方では、
日常から歯を接触させる行為が続くことがあります。

上下顎の歯が触れない状態を「安静位」と言います。

本来 咀嚼時、嚥下時、会話 等で上下顎が瞬間的に触れる以外には、
この「安静位」を保つことが重要です。

つまり
普通に唇を閉じると
上下の歯は触れないのが通常です。

「みなさん 正面を真っ直ぐに見て 唇を閉じて下さい」

「上下の歯は触れていますか?」

「それとも歯は離れていますか?」

離れていることが正常です。

唇を閉じた状態で
上下の歯が触れている方は問題があるのです。

こうした方は、以下で説明する
TCHの可能性が高いです。

例え 強く噛んでいなくても 
上下顎の歯が触れると 口を閉じる筋肉(閉口筋)は働きます。

上下顎の歯が触れている間は、筋肉が働き続けるのです。

こうした歯の接触時間が長くなれば、なるほど筋肉は疲労してきます。

また、口を閉じる筋肉(閉口筋)が働くと、
顎の関節は上方に押さえつけられるので、関節の血流循環が悪くなります。
(顎関節症の原因の一つになる)

このことを例えると 
正座を長時間すると足がしびれることと同じようなことが起こっているのです。

こうした無意識中の歯の接触を
T C H (Tooth Contacting Habit):歯列接触癖」と言います。

これは、東京医科歯科大学の木野先生らのグループが発表したことです。

東京医科歯科大学の顎関節治療部は、
顎関節症で悩む患者さんが年間2.000人以上来院する世界でも有数の顎関節治療医療機関であり、
長年の臨床研究から 多くの顎関節症状のある方にT C Hの改善治療を行った結果、
非常に高い効果があったことが実証されています。

また、T C Hが生じると
顎関節部に問題が起こるだけでなく、
歯は摩耗(歯がすり減る)し、
知覚過敏症が起こったり、
歯自体にダメージが加わりダメ(咬合性外傷)になったり、
神経のない歯では折れる(歯根破折)ことが起こりやすくなります。

次回もTCHの続きを解説します。

お楽しみに!


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2018年12月10日

歯周病はいつからなるの?(若くても歯周病になることがある!!):その3

2018年 12月10日(月曜日)です。

このブログは「大船駅北口歯科  歯周病専門サイト」です。

今日のテーマは、『歯周病はいつからなるの?(若くても歯周病になることがある!!):その3』になります。

まず今までのおさらいから始めましょう!

このテーマの1回目では、
「歯を磨けば歯周病にならず 歯を磨かないと歯周病になるのか?」
ということを考えるため、
歯を磨くことのない民族の研究を紹介しました。

以下の論文です。
歯を磨く習慣のない
また 歯を治療した経験もない
スリランカの紅茶農園の労働者480人を
未治療のまま15年間定期的に検査し
歯周病の発生 や 進行 がどのように起こるかを観察。

その結果、
約8%急速な歯周病の進行がみられ、

約81%中程度の歯周病の進行がみられ、

約11%歯周病に全くなりませんでした。

歯を全く磨かなくても
約1割は歯周病にならなかったのです。

でも約1割は進行性の高い歯周病にな理、
45歳前に歯を全部失いました。

このように
歯を一切磨かない
生活習慣の同じような人でも
歯周病になるのか
歯周病にならないのか
には大きな違いが出ることがわかっています。

その原因の一つが歯周病細菌の存在です。

歯周病細菌が全くいない(存在しない)人はいません。

歯周病細菌の種類 や 質 には違いがありますが、
口腔内に細菌が0%という人はいません。

口腔内には、数百種類の細菌が存在していますが、
現時点で歯周病にもっとも影響している細菌が
1. P.g.菌( Prophyromonas gingivalis )
 
2. T.f.菌( Tannerella forsythensis )

3. T.d.菌( Treponema denticola )
  
の3種類です。

現在 この細菌の存在を調べることができるようになってきました。

歯周病細菌遺伝子(DNA)
検査リアルタイム PCR法です。

前回のブログでは、ここまで解説しました。

こうした口腔内の歯周病細菌を調べることで
この細菌の質や数には大きな個人差があることがわかってきました。

歯周病にかかりやすい人は、
悪性度の高い歯周病細菌に感染していることがわかっています。

それでは、なぜ歯周病細菌の感染には、個人差があるのでしょうか?

まず、一般的な歯周病について解説します。
通常、歯周病は40〜60歳程度の方に起こり始めることが多いです。

歯周病は、歯周病細菌による感染症であり、
感染した歯周病細菌が
歯と歯肉の境目(歯周ポケット)から侵入し、
歯を支えている骨を溶かすようになります。

以下の図のようにです。
(この図はよくこのブログでも紹介していますのでご覧になった方もいらっしゃるかと思います)



されそれでは、
この歯周病細菌はいつ頃から感染したのでしょうか?
また歯周病細菌はどこから感染して来るのでしょうか?

歯周病細菌は、人から人へと感染します。

ご家族から感染する機会がもっとも多いでしょう。

お父さん、お母さんが歯周病であったり、
おじいちゃん、おばあちゃんが歯周病であったり、
若いうちうに歯を無くし、義歯(入れ歯)を使用されているような方の場合には、
その子供 や 孫に 歯周病細菌が感染している可能性が高いです。

歯周病細菌は、人から人へと感染するからです。

唾液感染です。

会話中に飛び散った唾液であったり、
皿に盛ってある料理を箸で取ることを共有したり

様々な状況で歯周病細菌は感染していきます。

恋人同士のキスでももちろん感染しますよね。

実際にに夫婦間における唾液中の歯周病細菌を検査した研究によると
夫婦間では、同じ遺伝子をもつ歯周病細菌が発見される確率が高いことが報告されています。

一般的な慢性歯周炎という状態の歯周病の場合、
始めの歯周病細菌の感染は、
小学校低学年頃から感染すると言われています。

そして現在もっとも悪性度の高いとされている P.g.菌は、
18最ごろから感染が始まるとされており、
20歳前後に口腔内の歯周病細菌層は完成するとされています。

そのため、20歳以降、
歯磨きが不十分であった場合には、
歯周病細菌が好む汚れ(食べかす)がいっぱいあるわけですから
歯周病細菌は爆発的に増殖していきます。

その歯周病細菌が繁殖する場所が上記の図にもあった
歯周ポケットなのです。

 P.g.菌 等の歯周病細菌は、酸素があるところが苦手です。
我々が生活している空間の酸素割合は、約21%程度です。

しかし、歯周ポケットが深い部位には、
酸素が届きにくく、酸素割合が1%以下になることがあります。

このような歯周ポケットが深い部位では、
歯周病細菌である P.g.菌 が生きやすい環境ですから
歯周ポケットの深い部位で歯周病細菌はどんどんと繁殖していきます。

歯周病細菌が増殖することで
先ほどの図にあったように
歯の根を支えている骨が溶けてくるのです。

骨が溶けると
歯がグラグラしてきます。

こうなると歯周病としては、末期の状態です。

しかし、こうした骨の吸収は、1ヶ月とか2ヶ月とかの短期間で起こるわけではありません。
抜歯となるぐらいまで骨吸収するまでには、
10年、20年という長い期間がかかるのです。

そのため、20歳頃に歯周病細菌層が完成したも
すぐには歯が抜けるわけではないのです。

40歳、50歳ぐらいになると
問題が起こり始める方が増えてくるのです。

今日はここまでにしましょう。

次回も歯周病細菌の感染について解説します。

また今後は若い時に悪性度の高いP.g.菌が感染する問題についても解説します。

少し説明すると現在小学校低学年のお子様をお持ちの方で
ご自身(お父様やお母様)が歯周病が進行している場合には、
ご自身の歯周病細菌をお子様に移す可能性が高いです。

こうした話も今後解説していきます。

お楽しみに!


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2018年11月26日

歯周病はいつからなるの?(若くても歯周病になることがある!!):その2

2018年11月26日(月曜日)です。

このブログは「大船駅北口歯科  歯周病専門サイト」です。

今日のテーマは『歯周病はいつからなるの?(若くても歯周病になることがある!!):その2』になります。

まず前回のブログをおさらいしましょう。

前回のブログで以下のような論文を紹介しました。

歯を磨く習慣のない
また 歯を治療した経験もない
スリランカの紅茶農園の労働者480人を
未治療のまま15年間定期的に検査し
歯周病の発生 や 進行 がどのように起こるかを観察。

その結果、
約81%が中程度の歯周病の進行がみられました。

約8%が急速な歯周病の進行がみられました。

約11%は歯周病に全くなりませんでした。

歯を全く磨かなくても
約1割は歯周病にならなかったのです。

でも約1割は進行性の高い歯周病になってしまいました。
このようなタイプの歯周病を
侵襲生歯周炎(しんしゅうせい ししゅうえん)と言います。
この研究では、
約1割の方は、
歯周病の発症が早く(侵襲生歯周炎)、
ものすごい勢いで歯周病が進行し、
35歳で歯を平均12本失い、
40歳で20本、
45歳前に歯を全部失いました。

同じような生活習慣にも関わらず
なぜこのように歯周病の進行状態が違ったのでしょうか?

その理由の一つが細菌の種類と質です。

歯周病に関連する細菌の中で
特に問題視されているのが以下の3種類の細菌です。

1. P.g.菌
2. T.f.菌
3. T.d.菌
です。

これらの菌をRed Complex(レッドコンプレックス)と言い、
悪性度の非常に高い最近に位置付けています。

細菌の詳細は以下を参考にして下さい。

1. P.g.菌( Prophyromonas gingivalis )
  慢性歯周炎の発症に関連が深い菌
  年齢に比較して骨吸収が大きく この菌の比率が高い場合
  侵襲性歯周炎と診断される 非常に悪性度の強い細菌

2. T.f.菌( Tannerella forsythensis )
  慢性歯周炎の発症に関連が深い菌

3. T.d.菌( Treponema denticola )
  慢性歯周炎の発症に関連が深い菌

特に問題となるのがP.g.菌とされています。

このP.g.菌の量や質に歯周病が進行する原因があるのです。

そのため、患者さんの歯周病の状態を詳細に把握するためには、
細菌の種類を検査することが有効です。

そのための検査方法が、
歯周病細菌遺伝子(DNA)検査リアルタイム PCR法です。

リアルタイム PCR法は、
今まで検出が難しかったP.g.菌 A.a菌等の細菌をのDNA
短時間で増幅させることが可能になりました。

映画のジュラシックパークであった方法と同じような手法です。

歯周病は歯周病細菌による感染症です。
細菌を適切に減らすことが歯周病を治すことになります。

歯周病でお悩みの方は、まずご自身の口腔内が
どのような状態であるのかを適切に知ることが大切です。

遺伝子検査(リアルタイムPCR法)の検査費用は以下です。

3菌種(例:P.g.菌 T.d.菌 T.f.菌)検査: 15,000円

5菌種(P.g.菌 T.d.菌 T.f.菌 A.a.菌 P.i.菌): 20,000円
* 検査1回分の費用
* 細菌検査は治療前後の2回は必要
* 消費税は別途

次回の歯周病ブログも侵襲生歯周炎について解説します。


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2018年11月19日

歯周病はいつからなるの?(若くても歯周病になることがある!!)

2018年11月19日(月曜日)です。

このブログは「大船駅北口歯科  歯周病専門サイト」です。

今日のテーマは歯周病はいつからなるの?(若くても歯周病になることがある!!)になります。

歯周病(ししゅうびょう)という言葉は、今では比較的一般的に使用されるようになってきています。
昔は歯槽膿漏(しそうのうろう)と言ってましたね。

歯周病というと中高年以降の方がなると思われているとかもしれませんが、
そうではありません。

歯周病は若い方でもなることがあります。

まず、歯周病ってどのような病気であるのかを説明していきます。

歯周病は、歯周病細菌による感染症です。

歯周病細菌がいなければ、歯周病にはなりません。

歯周病にならないためには、歯磨きが最も重要です。
これは最大のポイントと言えます。

それでは
歯を磨かないと歯周病になるのか?
歯を磨けば歯周病にならないのか?
という話をしたいと思います。

以下は1986年に報告された研究です。

どのような研究かと言いますと

歯を磨く習慣のない
また 歯を治療した経験もない
スリランカの紅茶農園の労働者480人を
未治療のまま15年間定期的に検査し
歯周病の発生 や 進行 がどのように起こるかを観察しました。
Löe H, et al Natural history of periodontal disease in man.
J Clin Periodontol. 13(5):431-45 1986 May

1971 1973 1977 1982 1985年
にそれぞれ検査を実施

この検査に参加した480人は
共通してプラーク 歯石 が均一に大きな凝集体として確認されました。

結果です。

9割の人が歯周病となりました。
その内訳は
約81%が中程度の歯周病の進行がみられました。

まあ そうですよね。
歯を1回も磨かないわけですし、
歯石も取ったりしないわけですから
歯周病になったのは当然のことと思いますよね。

約8%が急速な歯周病の進行がみられました。
この人達は、
歯周病の発症が早く、
ものすごい勢いで歯周病が進行し、
35歳で歯を平均12本失い、
40歳で20本、
45歳前に歯を全部失いました。

35歳で12本の歯が抜歯になったということは
20歳代で歯周病が進行していたことが十分考えられます。

先ほど解説したように
歯周病は、歯周病細菌による感染症です。

歯周病細菌が感染すると
歯を支えている骨が吸収(溶ける)していきます。

結果的に歯がグラグラとします。

この抜歯となるような状態までの骨吸収は、
数ヶ月で起こるわけではありません。

少なくとも10年以上はかかります。

そのため、
35歳で12本の歯が抜歯になった
ということであれば
20歳代で歯周病が進行していた
ということになります。

この結果から
同じ歯周病であったとしても
1割の方は、非常に歯周病が進行するとことがわかりました。

全ての人は、
歯を1回も磨かず、
歯科でクリーニングもしないにも関わらず、
その進行程度には違いがあったのです。

ここで最も印象的なのなのは、
残りの1割はほとんど歯周病にはならなかったことです。

同じ話になりますが、
歯磨きを1回もせず、
歯科治療も1回も行わないでも
全く歯周病にならない人が10%もいたわけです。

これらの人は、
なぜ 歯周病にならなかったのでしょうか?

その理由にはいくつかのことが考えられますが、
一つは、歯周病細菌の質や量の問題です。

本日の最初でも解説しましたように
歯周病は、歯周病細菌による感染症です。

そのため、どのような歯周病細菌が感染しているかによって
歯周病の進行状態が変わってくるのです。

詳細はまた次回のブログで解説しますが、
少しその内容を言えば、
悪性度の高い歯周病最近に感染した場合には、
将来的に歯を失う確率が格段に高くなるのです。

続きはまた次回!


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2018年10月23日

歯がしみるのは歯周病なの?

2018年10月23日(火曜日)です。

はじめに休診のお知らせです。
10月27日(土曜日)は、日本歯周病学会のため休診とさせていただきます。
ご不自由をおかけいたします。
休診中の予約は以下からご連絡下さい。
24時間オンライン予約

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本日のテーマは 歯がしみるのは、歯周病なの? です。

しみるのと 歯周病 には関係があるのでしょうか?

実は非常に関係があるのです。

歯周病は感染症です。
一般的な歯周病では、歯磨きがきちんとできないと
歯周ポケットという歯と歯の間(隙間)から汚れ(歯周病細菌)が入り込み歯周ポケット内部で歯周病細菌が繁殖します。

この感染が原因により 歯の周囲組織(歯肉 や 骨 等)を破壊します。
これが、骨吸収なのです。実際のレントゲンで見てみましょう!
以下のレントゲンは歯周病の方のレントゲンです。
スライド1

骨吸収が非常に高度に起こっているのですが、
レントゲンを見慣れていないと分かりづらいので
骨吸収部位を線で書いてみましょう!

以下の赤線は、現在の骨吸収の状態を表したものです。
スライド2

次に 骨吸収を起こす前の状態を青線で表します。
スライド3

両方の線を合わせたのが以下のレントゲンになります。
スライド4

骨吸収を起こす前の元々の状態が青線
現在の骨吸収が起こった状態が赤線です。
いかに骨吸収が起こっているのが分かるかと思います。
さらに骨吸収を分かりやすくするために骨吸収した部分を赤色の領域で表します。
スライド5

それでは、骨吸収 と 歯がしみる のはどのような関係があるのでしょうか?
骨吸収が起こると それに伴い 歯肉も退縮するのです。
本日の最初でお見せした以下の図です。
shimiru_01

上記の 左の図 と 右の図 では、
歯周病が起こると骨吸収と歯肉の退縮が起こっているのが分かると思います。
ここで歯の構図を見てみましょう!
スライド2

以下の○の部分のみを拡大して見てみましょう!
スライド3

拡大したのが以下の図です。
スライド4

この象牙質は本来 歯肉の中に埋まっている部分です。
しかし、骨吸収が起こると
先に説明しましたように 歯肉の退縮が起こります。
歯肉た退縮すると 本来歯肉の中に隠れていた根(象牙質)が露出します。
この象牙質をよく見ると 緑色の線が見えます。
(実際は緑色ではありませんが、分かりやすくするために色を付けてます)
この緑色の細い管(線)を象牙細管と言います。
この 象牙細管の線の先には神経があるのです。

つまり、こういうことです。
歯周病になると骨吸収が起こります。
骨吸収が起こると歯肉も退縮します。
歯肉の退縮が起こると 本来歯肉の中にあった根(象牙質)が見えてきます(露出)。
象牙細管が露出するのです。
この象牙細管に水 や 風 が当たると
刺激が伝わり、神経が過敏になり しみるのです。
これを知覚過敏症(ちかくかびんしょう)と言います。

大雑把に言えば、
急に服を脱いだために 寒くなった ということです。

何となく歯周病 と 知覚過敏症 の関係が分かってきたと思います。


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