歯周病専門医サイトブログ

カテゴリー: 歯周病の記事一覧
2010年3月15日

歯周病で悩む前に 検査を行うことが大切!!

3/15(月曜日)です。

このブログは、歯周病に関するブログです。
毎週 月曜日 にアップしています。

今日のテーマは、『歯周病で悩む前に 検査を行うことが大切!!』になります。

もし、歯周病がなければ、歯を失う人も かなりいなくなります。
歯が欠損しなければ、嫌の思いもせず、快適な食生活になるはずです。

このブログを読まれている方の中には、歯周病で悩んでいる方も多いかと思います。
そしてその中には、
1.現在歯科医院に通院しているが、なかなか歯周病が治らない!
2.年々 歯がダメになっていく!
3.歯がグラウグする!
4.出血 や 腫れ がある! 
5.口臭がある!

『歯周病なの?』と考えられている患者様も多いかと思います。

歯周病がご心配な場合には、現在通院されている歯科医院で
歯周病検査 を受けて下さい。
歯周病検査 はなにも大変なことではありません。
歯周病検査 の中でも 最も重要な検査である歯周ポケット は、簡単な検査です。
検査時間も5分程度で終了します。
その他の検査 と 検査結果の説明を含めても通常30〜60分程度です。

治療費も基本検査と言われる歯周ポケット測定検査 自体は、約600円(保険3割負担の場合で、レントゲンや初診料等は含みません)程度です。
(*レントゲン撮影 等のさまざまな検査を含めれば、初診料を含めて約2.000〜3.000円程度)

短時間で、上記のような治療費で行えるのであれば、悩むより まず検査を行うべきです。

歯周病を放置すれば、するほど 治療も大変になりますし、治療費もかかります。

よく歯周病を放置された方が 今まで歯周病を放置していた理由として以下のように話されます。
『歯科医院に来る時間がなかった!』
『治療費がかかるので!』

確かに通院にかかる時間も必要ですし、治療費もかかります。

しかし、歯周病を放置しても自然には治りません。
悪化する一方です。
歯周病が悪化すると
治療回数 も増えます。
治療費も格段にかかります。
場合によって抜歯が必要になります。
抜歯となった場合には、義歯(入れ歯)になるかもしれません。


また、大きな問題なのは、進行した歯周病の場合、歯周病治療を行ったからといっても
元の状態に回復するわけではありません。
例えば、骨吸収が進行した歯周病の場合、
歯周病の進行を停止させることは可能です。
しかし、歯周病治療を行っても 骨が元の状態に回復することはありません。
そのため、歯周病治療後も 健康な方と比較すれば、将来的にダメになるリスクは高くなります。

実際に重度歯周病の方の場合、歯周病治療を行った方でも数年し、再度歯周病が悪化したりして抜歯となる場合もあります。

歯周病が治るのかどうかの話は、以下を参考にして下さい。
     歯周病は治るのか?

歯科にかぎらず、多くの病気は同じです。
ガンという病気も 早期に発見されれば簡単な治療で治すことも可能かもしれません。
しかし、進行してしまった状態では、治療が不可能となることもあります。
ガンによって切除した部位は、元に戻ることはありません。
『もっと早く検査していれば…!!』というようなケースは後を絶ちません。

時間がないからこそ、
1年に1回の人間ドックを受けるとか

治療費を節約するためにも
定期的に検査を受けることが必要です。

歯周病は、検査自体も簡単に行えますし、検査費用もガン検査と比較すれば圧倒的に安いものです。
また、基本的にどこの歯科医院でも歯周病の検査は行えます。

しかし、それでも歯周病検査を受ける方は、本当に少ないのです。
もっと もっと早く(若い頃から)きちんと歯周病の検査を受けていれば…
という方は、本当に多くいらっしゃいます。

歯周病で困っている方は、悩んでいる場合ではありません。
お早めに歯科医院を受診されて下さい。
また、歯周病の検査を受けた場合には、きちんと検査結果データをもらうと良いでしょう。
もし、他の歯科医院に転院される場合、こうした過去のデータは非常に参考になります。
いつ頃から歯周病が発症したのか?
等が分かるからです。
歯周病検査データとは、
歯周ポケット レントゲン検査 等です。
こういした検査データは、担当医に『検査データを下さい』と言えば、必ずもらえます。
例えば、内科で血圧を測定した後で、血圧が 高いか 低いか を患者様に伝えない医師はいないのと同じです。
検査データは、患者坂ご自身のものです。
また、カルテには、検査データを記載(保存)する義務もありますので、過去のデータ(保存期間5年)も残っているため、過去のデータももらうことが可能です。

今まで歯石を取ったことがある方であれば、
歯周病の検査データはあるはずです。
なぜかと言いますと
歯石を除去するためには、歯周病の検査(歯周ポケット検査) が必要だからです。
歯周病の検査(歯周ポケット検査) を行ってから歯石を取ることが義務ずけられているからです。
(ただし、歯石除去自体の費用が発生しなければ検査は必要ありません)
そのため、歯石除去を行ってことがある方は、その歯科医院で歯周病の検査データが残っていますので、その検査データをもらっておいた方が後でさまざまなことが分かります。

当医院に来院される患者様の多くは、
『歯石を取ったことはあるが、歯周病の検査データは聞いたことがない!』と言われる方が多くいらっしゃいます。
歯周病の問題がない場合には確かに知らないことも考えられますが、
もし、歯周病に問題があった場合には、必ず検査データを知らされることになるはずです。
例えば、血圧測定をして、血圧が200以上もあった場合、患者様になにも伝えないということはちょっと考えにくいのです。

話は長くなりましたが、
歯周病検査 自体はさほど難しいものではありませんので、是非1年に1回は受けられることが良いでしょう。

もし、歯周病専門医 での治療をご希望される場合には、日本歯周病学会のホームページに歯周病専門医 の名簿が掲載されているので、お近くの歯周病専門医 を探して下さい。

    日本歯周病学会ホームページ(歯周病認定医掲載ページ)
    日本地図がありますので、
    ご希望の都道府県をクリックしてして下さい。
    あいうえお順に名簿が掲載されています。

また、歯周病専門医 を受診される場合には、
保険診療で行っているのか? 
保険診療は取り扱っていないのか?(自費診療)
を確かめて下さい。
歯周病専門医 の中には、技術料として、自費診療で検査を行っている歯科医院もあります。
あらかじめ確かめて来院されることが必要です。
通常、歯周病検査にかかる治療費は、
初診料を含めて 約2.000〜3.000円程度です(保険3割負担)。



次回のブログは、3月22日(月)になります。



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2010年3月8日

歯周病治療の第一歩は、歯周病についての理解から!!

3/8(月曜日)です。

このブログは、歯周病に関するブログです。
毎週 月曜日 にアップしています。

今日のテーマは、『歯周病治療の第一歩は、歯周病についての理解から!!』になります。

歯周病治療を行う場合、重要なことの一つとして
患者様の歯周病治療に対するご理解です。

1.『患者様ご自身がどの程度進行した歯周病なのか?:現状の把握』
2.『なぜ歯周病になったのか?:歯周病の原因』
3.『どうすれば 歯周病が治るのか?:歯周の治療方法』

等を患者様ご自身がどれだけ理解し、
治すというご理解が重要なのです。

歯周病という病気をご理解していただくために
『歯周病は生活習慣病!』ということをご説明します。
生活習慣病というのは、高血圧 や 糖尿病 といった病気のことです。

糖尿病を例にとって 先程の1〜3に合わせて考えてみましょう。

1.現状の把握
糖尿病といっても 軽度なのか? 重度の糖尿病なのか?
病状の進行程度によっても 治療方法もまったく違いますし、将来性も違います。
糖尿病が進行すれば、失明になったり、足の壊疽による切断となったり、生命の危機にもなります。
ご自身の病状がどこまで進行しているのかをきちんと把握することが大切なのです。

2.原因
なぜ糖尿病になったのか?を 患者様ご自身がきちんと理解していないと 糖尿病は決して治りません。
薬だけに頼った治療、病院まかせの治療では決して糖尿病は治りません。
糖尿病の大きな原因の一つに食生活があります。
患者様の食生活を見直すことが、糖尿病を治す大きなポイントになります。
原因を知ることが大切なのです。

3.治療方法
病気(糖尿病)を治すためには、どのような治療が必要であるのか をきちんと理解することが大切です。
軽度の糖尿病であれば、食事制限や運動だけで十分治ることもありますが、
重度の糖尿病であった場合には 入院が必要かもしれませんし、
薬を服用したり、インスリンを注射するかもしれません。
もっと重度であった場合には、人工透析を行うかもしれません。

歯周病もまったく同じです。
現状の把握、原因、治療方法をきちんとご理解しないと 治りませんし、治療の効果もでにくいのです。

上記の3つをご理解されていないと歯周病治療はうまくいかないのです。

歯周病と診断される患者様の中には、
『歯周病が心配なので、検査して欲しい!』と来院される方もいらっしゃれば、
『差し歯が取れた! 等で患者様ご自身は 歯周病とはまったく思っていなかった!』という方もいらっしゃいます。
つまり、検査で始めて歯周病であることが分かった方です。
特に深刻なのは、後の方です。
患者様ご自身の自覚がない方の場合、
歯周病と診断しても 歯周病に対するご理解が低いために
治療が進まないことがあります。

当然のことながら、
『なぜ歯周病の治療が必要なのか?』をご理解されていないので、治るわけはありません。
糖尿病であるのに 糖尿病となった原因を理解しないで、食事制限ができないのと同じです。

当医院では 歯周病の患者様には、
現在の歯周病の進行程度、
歯周病の原因、
歯周病の治療方法…
等についてきちんとご理解していただくために、患者様個人に合わせた『治療計画書』をお渡ししています。
20〜30ページ程度になる治療計画書です。
全て読むにはかなりの量ですが、患者様ご自身の 歯周病の状態 や 原因、治療方法 等をきちんとご理解していただきたいため、このような分厚い治療計画書になっているのです。

私の今までの経験から
歯周病についてきちんとご理解されていない患者様は、
歯周病の治療が途中で中断されるケースが多いのです。
また、一度歯周病治療を行っても 再発するケースも多いのです。
そのため、一番始めの『治療計画』の段階が非常に重要であると考えています。

私自身が、歯周病専門医 ということもあり、当医院を受診される患者様は、歯周病の方が非常に多いのです。
しかし、全ての患者様に対して完璧な歯周病治療を行うのではありません。
どこまで治療を行うかは、
患者様のご希望もありますし、
患者様の歯周病治療に対するご理解にもよります。

歯周病治療のご希望がなかったり、
歯周病治療のご理解がない場合には、
無理して歯周病治療を行っても治らないからです。

今までの経験の中で 歯周病の患者様でまったく歯ブラシを行わない方がいらしゃいました。
歯ブラシをしても1週間に1回程度とのことでした。
口腔内をみると 歯石が大量に付着しているだけでなく、
直前に食べた 食物がいっぱいついている状態です。
歯周病の原因である 口腔内の汚れを話をし、
『徹底して毎食後の歯磨きを行わないと 歯周病は治らない!』ことをお話しましたが、
患者様は、
『忙しくて歯磨きなんかできない!!』と言われていました。
何度も何度も 歯周病の原因についてご理解をいただくために
来院のたびにご説明しましたが、結果的に患者様は来院されなくなりました。
その患者様が今まで通院されていた歯科医院では、
痛くなったらその時、痛みを止める治療をしてくれたり、薬をくれ、痛みはなくなったのに
なぜ ここの歯科医院では簡単に治せないのか? といつも怒鳴っていました。
『歯周病を治す薬をくれ!』と言っていました。

その患者様は、初診時 すでに半数以上の歯が欠損していました。
残っている歯もほとんどがグラグラです。
おそらく後1〜2年もすると ほとんどの歯は なくなるでしょう。

痛くなったら薬(抗生剤)を服用すれば 確かに腫れは改善することが多いのです。
しかし、これは治ったわけではありません。

上記の患者様は極端な例ですが、
きちんと歯周病についてご理解されることが 歯周病治療の第一歩なのです。



次回のブログは、3月15日(月)になります。



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2010年1月18日

歯周病の治療(ルートプレーニング):その5

1/18(月曜日)です。

このブログは、歯周病に関するブログです。
毎週 月曜日 にアップしています。

今日のテーマは、『歯周病の治療(ルートプレーニング):その5』になります。
さてこのシリーズも今日で5回目です。
今までの4回については以下を参考にして下さい。

  ルートプレーニング:その1
  ルートプレーニング:その2
  ルートプレーニング:その3
  ルートプレーニング:その4

前回のブログでは、ルートプレーニング 等の歯科治療を行うと菌血症という、血液内に細菌が侵入する現象が起こることを解説しました。

ただし、通常この菌血症が起こっても一時的なことなので 問題になることはありません。

ただし、注意しなければならないのが、
炎症が非常に強かったり、
一度に口腔内全体のルートプレーニング を行うと 菌血症の程度も大きくなるので、注意が必要です。

菌血症を防止する方法として、治療前に抗生剤を服用することが有効です。
ルートプレーニング の1時間以上前から抗生剤を服用することにより、治療時の細菌感染による影響を少しでも少なくすることが可能になります。

ルートプレーニング 前の抗生剤の服用は有効な方法であり、
糖尿病等の全心疾患がある方や
心臓病等でペースメーカーを使用されている方は
治療の1時間以上前から抗生剤を服用されることが有効です。

当医院でもリスクの高い方は、治療前日から抗生剤を服用してもらい、
ルートプレーニング を行っています。

健康な方でも一度に多くのルートプレーニング を行うと 次の日に多少の発熱を起こす方が稀にいらっしゃいます。

ルートプレーニング は、歯周病治療の基本的な治療ですが 治療によるリスクを軽減するためには、ルートプレーニング 前に炎症をできるかぎり抑えることも重要です。
炎症が強いと出血があります。
出血がある状態でルートプレーニング を行うと多少ですが菌血症を起こすリスクが高くなります。
そのため、ルートプレーニング 前には徹底して炎症を抑えることが大切です。
歯石の除去を徹底して行うことは重要なことですが、それ以上に患者様ご自身による歯磨きが徹底して行われていることが重要です。
歯磨きが適切に行われていないと 炎症が起こります。
また、抗生剤を歯肉の中に注入し、炎症を徹底して抑えてからルートプレーニング を行うこともよくあります。
逆に言えば、ルートプレーニング 前に炎症が抑えられないような状態ではルートプレーニング を行うことでリスクが高まりますので 無理して行ってはいけません。

本日は若干短い話ですが、これで終了です。
ルートプレーニング については5回に分けて解説してきました。
この治療は歯周病の基本的な治療になります。
歯周病の患者様は必ず行う治療です。
今後歯周病治療を受けられる方は十分ご理解していただきたいと思います。


次回のブログは、1月25日(月)になります。



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2010年1月11日

歯周病の治療(ルートプレーニング):その4

2010 1/11(月曜日)です。

今年最初の歯周病ブログです。

このブログは、歯周病に関するブログです。
毎週 月曜日 にアップしています。

さて 今日のテーマは、昨年の続きで『ルートプレーニング:その4』になります

今までのルートプレーニングについては以下を参考にして下さい。
  ルートプレーニング:その1
  ルートプレーニング:その2
  ルートプレーニング:その3

今までの3回でルートプレーニング がどのようなことがだいぶ分かってきたかと思います。

前回のブログでルートプレーニング は、1回の治療で4〜6歯程度を行うことを解説しました。
その理由として、4〜6歯程度のルートプレーニング を行うと治療時間は 約30〜60分程度かかります。
そのため、口腔内全体を一度に行う場合(28歯)には 単純に 約120〜240分程度かかることになってしまいます。
これだけ長時間口を開けていることは患者様にとって困難です。
また、麻酔を口腔内全てに行うことは その後のことを考えてもなかなか難しいことです。

そして、ルートプレーニング を1回で全て行うことのもう一つの問題点として、
菌血症という問題があります。

本来 血液の流れている血管中は、無菌的な場所です。
この血液中に細菌が存在する状態を菌血症と言います。

菌血症は日常の生活の中でも起こることがあります。
例えば、歯科に関係するところで言いますと
歯肉が腫れたとします。
腫れているということは、その中には 膿み があります。
この 膿み の中には細菌が存在します。
この膿みが血液中に入り込むことで菌血症が起こります。

他にも感染症の外科治療の際にも外部から生体内に細菌が入り込みます。

さまざまな原因により 外来の細菌が 生体内に侵入することがあります。

しかし、こうした細菌が生体内に侵入したとしても
一般的には さほど問題にはならないのです。

しかしながら 
大量の細菌が侵入したり、
全身的な病気がある方 等では問題が起こるこがあります。

また 稀ではありますが、全身に細菌が入り込み 敗血症 とう状態になることもあります。
敗血症 になると死亡することもあります。

現実問題、一般的な歯科治療においても 菌血症は起こっています。
例えば 多くの方が お口のクリーニングを受けたことがあると思います。
いわゆる 『歯石を取る』 ということです。
この歯石除去の際にも菌血症が起こっていることが報告されています。
歯石の中には、大量の細菌が存在しています。
歯石除去は、超音波スケーラーといわれる 器具をもちいて 取ることが多いのですが、
歯石を砕く際に、細菌が歯肉の内部に散らばります。
細菌が散らばっているのです。
この細菌が歯肉内部の血管から侵入していきます。
菌血症です。

しかし、こうした歯石除去によって起こる菌血症は、さほど心配することはありません。
健康な状態の方であれば問題となることありません。

この一般的に歯科医院で行われている歯石除去とは、歯肉の上に見える歯石を取り除くことです。
それに対し、今回のテーマであるルートプレーニング は、歯肉の内部深くに侵入した歯石を取り除くことが目的の一つです。

歯肉の深い中に存在する歯石を除去する際には、器具が歯肉に触れるため、
多少の出血を伴います。
そのため、粉砕された歯石は血液に触れることになります。
歯石は細菌の塊なので 細菌が血液に触れることになります。
結果的に細菌が血液中に侵入する可能性が高くなります。
これが菌血症の原因になるのです。

しかし、こうしたルートプレーニング によって起こる菌血症もさほど心配されることはありません。

ただし、あまりにも多量の歯石を一度に取ったり、炎症が強い時にルートプレーニング を行うと菌血症の程度は大きくなります。

そうしたことからもルートプレーニング を行う際には、炎症がある程度おちついてきてから行った方が良いのです。

また、一度に口腔内全てのルートプレーニング を行うと細菌が体内に侵入するのが多くなるため、菌血症のリスクは高まるのです。

こうしたことからも1回で口腔内全てのルートプレーニング を行うことは一般的には行われていないのです。

今日のブログはこれで終了です。
次回のブログは、安全に口腔内全てを1回でルートプレーニング を行うため方法について解説します。
また、1回で行ってはいけない患者様についても解説します。
次回はいよいよルートプレーニング の核心になります。

これを知れば ルートプレーニング を極めた! といってもいいでしょう。

次回のブログは、1月18日(月)になります。


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2009年12月28日

歯周病の治療(ルートプレーニング):その3

12/28(月曜日)です。

このブログは、歯周病に関するブログです。
毎週 月曜日 にアップしています。

今年最後のテーマは、『ルートプレーニング:その3』になります。

前回のブログ(12/21)  と 前々回のブログ(12/14) では、ルートプレーニングの基礎的なことについて解説してきました。
だいぶ ルートプレーニングについて 分かってきたと思います。

また、前回のブログ(12/21) では、
当医院における ルートプレーニングの治療回数は、
1回に7歯程度行いますので、
口腔内を全体的に行う場合には、4回の治療回数がかかることを解説しました。(ただし、多くの歯科医院では、6回程度の治療回数が一般的であると思います)

当医院では、できるかぎり少ない回数で行うことを目標としています。
治療回数が少ないと患者様の通院負担も軽減できますが、
それ以上に大きな利点もあります。

前回解説したように
短期的に治療を完了させないと せっかくルートプレーニングを行っても
まだ未完了の部位から、菌を除去した部位(ルートプレーニングした部位)に次々に感染してしまうからです。

そのために、できるかぎり1回の治療本数を多くすることが重要であり、
治療間隔も短くすることが重要です。

それでは、できるかぎり少ない治療回数ということであれば、
『1回で口腔内全体のルートプレーニングは行えないのか?』
ということになります。

答えとしては、
『1回で行うことは、理論上は可能ですが、現実的には難しいのです』

その理由は いくつかあります。

まず、1回の治療時間です。
先程 当医院では、1回に7歯程度のルートプレーニングを行うことを説明しました。
歯石等の汚れの付着状況にもよりますが、
1回の治療時間は、約30分〜1時間かかります。(最低でも30分程度かかります)
そのため、全て歯が残っている方に対し(28歯)行う場合には、
長い場合で 4時間程度の治療時間が必要です。(最短では2時間程度で可能な場合もあります)
現実問題として、4時間も づっと口を開けていることは 不可能なことです。

また、ルートプレーニングを行う際には 麻酔をしますので、
1回で口腔内全体を行うことは、全ての歯(歯肉)に麻酔をすることになりますので、
治療を受けられる患者様にとっては、あまりにも大変なことになります。

こうしたことを考え、当医院では 1回の治療時間を1時間を超えない程度で、
無理をしない治療間隔と考え
1回のルートプレーニングを7歯程度にして、
1週間に1回のペースで治療行うことを推奨しています。

治療間隔が開いてしまうと どうしても効果が得られないことがありますので、
歯周病治療をご希望されている方は、ご注意下さい。

ちょっと短いですが、きりが良いので 今年の歯周病ブログはこれで終了です。
次回のブログは、1月11日(月)になります。
テーマは、本日の続きで、
ルートプレーニングをまとめて行う場合の問題点の一つ『菌血症』について解説します。
この菌血症は、心臓疾患がある患者様 等 注意が必要な場合があります。

また来年も 他のブログにはない、歯周病の専門的な話をご紹介します。

冬期休診のご案内
12/30(水)午後〜1/4(月)まで休診となります。
緊急の場合には、メール(info@sugiyama-d.sakura.ne.jp)でご連絡下さい。



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2009年12月7日

歯周病になる人 と ならない人:その4

12/7(月曜日)です。

このブログは、歯周病に関するブログです。
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今日のテーマは、『歯周病になる人 と ならない人:その4』になります。


今までの3回では、歯周病の原因として、
1.歯周病細菌による感染
2.噛み合わせ
3.治療が続かない方、治療が中断してしまう方

について解説してきました。

本日は、4回目(このシリーズの最終回)になります。

歯周病と全身疾患の話です。

例えば、糖尿病の方は、歯周病になりやすいのです。
糖尿病の人は 感染に対する抵抗力が低下しており、歯周病が悪化しやすいのです。
逆もあります。
歯周病の方は、血糖値を高めます。
歯周病細菌が糖の代謝に影響を及ぼし、血糖値のコントロールが悪くなります。
糖尿病の方は、歯周病の検査を行うことが重要です。
そして、もし歯周病であった場合には、きちんとした歯周病治療を行うことが重要です。
歯周病が治ると血糖値も安定することがあります。

口腔内も全身のヒ一つですから、体調に問題のある方は、
歯周病も悪化しやすいのです。

歯周病になりやすい人と言えば、喫煙者です。
喫煙と歯周病の関係は、歯周病の学会において 数多く報告されています。
ある報告によると、喫煙者は、非喫煙者と比較して、
歯周病の進行は 6倍以上も早い という結果もあります。
『歯周病を治したい!』と考えられている方は、是非禁煙して下さい。
歯周病と喫煙につては、以下を参考にして下さい。
   喫煙者は、歯周病が治らない!


歯周病は、歯周病細菌の感染症であることは、このブログでも良く書くことです。
そのため、重度歯周病の方は、口腔内の非常に多くの細菌が存在しているのです。

大量の菌が口腔内にあるのですから、大変なことです。
それを毎日の食事の際に、食べ物と一緒に飲み込んでしまいます。
飲み込んだ菌が肺に入って起こす病気を『誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)』といいます。
あまり聞き慣れない病名ですが、誰にでも起こる可能性がある病気です。
この誤嚥性肺炎は、えんげ(飲み込むこと)反射 と 咳反射が低下した場合に起こることが明らかになっています。
歯周病を起こさないような口腔内であれば問題はありませんが、歯周病であったり、ブラッシングが不十分であると起こる可能性が高くなります。
しかし、細菌を飲み込んだからといって誰もがなるわけではなく、寝たきりの方や老人性肺炎の方のように体力がおちた時にかかりやすい病気です。
日本人の死因の第4位が肺炎 (平成14年度の厚生労働省ホームページより)であり、そのうちの約9割が65歳以上です。

また、歯周病細菌は、食べ物と一緒に飲み込むだけではありません。
血液を介して全身にまわっていきます。
菌血症という状態です。
菌血症とは、本来無菌である血液中に細菌が存在する状態を言います。
例えば、外科的治療の際に外部からの感染が血中へと入り込みます。
しかし、実際には、血液中に細菌が侵入しても一時的なことであり、問題となることはほとんどありません。
しかし、歯周病細菌のように常に口腔内に細菌が存在する状態は良くありません。
歯周ポケット 内部には大量の歯周病細菌が生存しています。
当然のことながら歯周ポケット内部にも血管(血液)が存在しますので、
その血管から歯周病細菌が侵入していきます。

特に注意しなければならないのは、心臓疾患がある方です。
心臓疾患がある方に歯周病治療(歯石を取る行為も同じです)を行う時には、注意が必要です。
歯石を取った際に、砕けた歯石から細菌が放出され、血液中に入っていきます。
血液を介して当然のことながら心臓へも流れ込みます。
ペースメーカーを使用されている方は、流れ込んだ細菌が付着し、問題を引き起こすことがあるので、注意が必要です。
注意とは、治療前に抗生剤を服用し、感染防止を行うことです。
つまり、歯石除去前(1時間以上前)に抗生剤を服用することです。
可能であれば、治療の前日から服用された方が良いでしょう。
こうすることにより、歯周病細菌が血液中に流れても被害を抑えることができます。

ただし、このような話をすると『歯周病治療は怖い!』と感じてしまいがちですが、これは違います。
誤解していただきたくないのですが、歯周病である場合には、歯周病治療を行わないで、口腔内に常に歯周病細菌が存在する方が問題が高いのです。
重度歯周病の方では、常に口腔内に多量の細菌が存在するわけですから…

心臓疾患のある方 や 全身疾患のある方こそ、歯周病を治しておかないといけません。
歯周病は、放置すればする程、進行します。
進行した歯周ポケット 内部には、多くの歯周病細菌が存在していますので、リスクはさらに高くなってしまいます。

心臓病 や 全身疾患がある方 こそ徹底した治療が重要です。

また ご病気がある方は、歯科治療を受けられる際には、
問診票に病名等をしっかり記入することが必要であることと
担当医にも伝えることが必要です。
また、服用している薬についてもきちんと伝えることが大切です。

話は、ズレてしまいましたが、
喫煙者は、歯周病のリスクが非常に高いこと、
糖尿病 等の有病者も歯周病のリスクが高いことがあります。

また、歯周病が多くの疾患を誘発したり、
歯周病細菌によって全身的な問題も引き起こす可能性が高くなります。

持病をお持ちの方は、歯周病をきちんと治すことが大切です。
歯周病は、早期に治療を行えば、
治療回数も少なくなりますし、
十分治ります。

しかし、進行した歯周病であった場合には、
治療回数もかかり、
状況によって抜歯になってしまうことがあります。

一番問題となるのが、歯周病の放置です。
病気を放置して良いことは一つもありません。
歯周病は、どんどんと進行するだけです。

治療に無関心な人が一番 歯周病になりやすい人と言えます。


次回のブログは、12月14日(月)になります。
次回から新しいテーマになります。


ちょっとしたお話…(こんなことがありました!)
2010年のオリコン(音楽のオリコンチャートが有名ですが…)の
顧客満足度の高いインプラント歯科医院(神奈川県版) で当医院が総合2位になったそうです。
調査方法は、オリコンが独自で行っているようで、
調査結果がでてから 当医院に報告があったので 詳しいことはわかりませんが、
治療を受けられた患者様の評価が高かったことは、素直にうれしいのですが、
調査方法を見ると 調査数が少ないのではないかと思います。
また、どういった点が良かったのか等が分かるともっと良いのではないかと思います。
でも 病院として評価が高かったことは良かったです。

・ オリコン 2010年度版 顧客満足度の高い インプラント歯科医院ランキング神奈川県版

・ オリコン






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2009年11月9日

パーフェクトペリオ:その3

11/9(月曜日)です。

このブログは、歯周病に関するブログです。
毎週 月曜日 にアップしています。

今日のテーマは、『パーフェクトペリオ:最終回』になります。

前回まで、2回に分けてパーフェクトペリオについて解説してきました。

パーフェクトペーリオが良いか 悪いか を私が判断することができませんが、
確実に言えることは、パーフェクトペーリオだけでは歯周病は治らないということです。

正確には 分かりませんが、予防効果はあるかもしれません。
正確に分からないというのは、きちんとしたデータがないからです。

ただし、パーフェクトペーリオだけで 歯周病が治らないというのは、確実に言えることです。

問題になっているのは、正確な情報が患者様に伝えられていないことです。

テレビ や インターネット 等では、誤解を招く報道 や 情報が多く出回っています。

パーフェクトペーリオ =(イコール) 歯周病が治る
というような情報です。

これが、問題なのです。

歯周病の原因 は、多くあります。

歯周病は、生活習慣病ですので、
食生活、運動、飲酒、喫煙、睡眠、ストレス…等 さまざまな要因があります。

糖尿病 等の全身的な病気も歯周病を悪化させる原因になっています。

その中でも最も歯周病の原因となるのが、口腔内の汚れ と 噛み合わせ です。

今回のブログでは、口腔内の汚れのみに注目してお話をします。

歯ブラシが十分にできていないと 汚れが歯面 等に付着します。
食べかす 等が付着した 汚れの中には、細菌がいます。
歯周病細菌もそうです。
これが、歯周病の大きな原因となります。

この汚れが、歯周ポケット 内部に侵入していきます。

歯周病ポケット内部に侵入した汚れは、非常に固く、歯の根の表面にこびりついています。

歯石(歯肉縁下歯石)です。

この歯肉内部に付着した歯石(歯肉縁下歯石)は、専門的な治療でしか取り除くことはできません。
歯肉内部に侵入した歯石を取り除く基本的な治療を『ルートプレーニング』と言います。
詳細は、以下をクリックして下さい。
   •ルートプレーニング

歯肉の内部に侵入(付着)した汚れが歯周病の原因ですから、歯肉縁下に付着した汚れが取れなければ 治りません。

それでは、パーフェクトペリオを使用したからといって歯肉縁下の歯石が取れるのかと言います。
絶対に取れません。

パーフェクトペリオに歯周病を予防するような効果があるかもしれません。
これは、安全性も含め、正確には分かっていないことです。

しかし、確実にパーフェクトペリオで歯肉縁下の汚れは取れないのです。

こうしたことは、歯科医師自身がきちんとした情報を患者様に伝える責任があります。

『単に流行っているから 売ってしまおう!』というような考えを持っている歯科医師は信じられません。
エビデンス(科学的根拠)に基づいた 正確な情報を伝えていかないと
結果的に被害を受けるのは患者様です。

現在、パーフェクトペリオを使用している方は、まず歯周病の検査を行い、適切な歯科医師の判断の上でご使用されることが重要です。

前回と前々回のブログでも書きましたように 適切な歯周病治療を行えば、多くの歯周病の進行を停止させることは可能なのです。

こうした歯周病の治療は、エビデンス(科学的根拠)があるからです。


次回のブログは、11月16日(月)になります。





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2009年11月2日

パーフェクトペリオ:その2

11/2(月曜日)です。

このブログは、歯周病に関するブログです。
毎週 月曜日 にアップしています。

当医院は、11/2(月)と11/3(火)は、休診になります。
緊急の場合には、メール(info@sugiyama-d.sakura.ne.jp)までご連絡下さい。
折り返しご連絡させていただきます。


さて、今日のテーマは、前回の続きで『パーフェクトペリオ:その2』になります。
前回の内容をご覧になっていない方は、先に前回のブログをご覧になっていただくと より分かりやすいと思います。

先にお話しておきますが、このブログは、パーフェクトペリオの全てを否定するものではありません。
しかし、あまりにも事実と反する内容(報道)により 大きな反響となっているため、事実をきちんとご理解していただきたく、書いています。
事実でない過剰な報道は、結果的に それを使用する患者様に 大きな不利益をもたらしてしまうからです。


パーフェクトペリオですが、先日も お昼のテレビ情報番組で放映されていたので、ご存知の方も多いかと思います。

前回のブログでは、パーフェクトペーリオは、まだまだ科学的根拠(エビデンス)がないため、信頼性に非常に乏しいことを解説しました。

先日患者様から以下のようなご質問を受けました。
『先生のところでは、パーフェクトペリオを買えないのですか?』
というような内容でした。

当医院でも パーフェクトペリオを販売することは 可能です。
パーフェクトペリオを業者から購入するだけですから…
簡単なものです。

パーフェクトペーリオは、これを製造する機械を業者から購入するだけです。
後は、各歯科医院で必要分だけ製造し、院内で使用したり、販売したりするだけです。

特定の歯科医院でしか販売できないものではありません。
歯科医師であれば、だれでも販売可能です。

しかし、当医院では、販売していません。
その理由は、前回も解説しましたように、パーフェクトペーリオで全ての歯周病が治ることはないからです。

これは、歯周病専門医 であれば すぐ分かることです。

歯周病は、単に口腔内の細菌を減少(殺菌)するだけでは治らないからです。

歯周病 は、生活習慣病ですので、原因はさまざまですが、最も大きな理由には、歯周ポケット内部 に歯石や歯周病細菌が侵入することが原因です。

歯周ポケット内部 の細菌を取り除かなければ、絶対に治ることはありません。

うがい薬だけで、歯周ポケット内部 の細菌がなくなることは、絶対にあり得ないのです。

私が問題と考えているのが、実際に歯周病の方が 歯周病の治療 をせず、パーフェクトペーリオを使用することです。

高価なうがい薬を使用し続けていても 結果的に歯周病が治らないだけでなく、長期的に歯周病を放置することになりますので、歯周病はさらに悪化します。

本来、きちんと 歯周病の治療 を行えば、十分治る(治す)ことが可能です。(ただし、歯周病の進行程度によります)

つまり、通常の歯周病治療を行っていれば、十分治すことができる症例を 治療せず、放置してしまうことになります。


パーフェクトペリオを作る器械は、けして医療器具ではありません。
『えー医療器具ではないの?』と思われるかもしれません。

また、パーフェクトペーリオ自体は、ある1人の先生が 歯周病に効果があると言っているだけで、
その効果を実証するような基礎研究、臨床研究もほとんどありませんし、まして歯周病治療に使用した場合の安全性や長期データもありません。

例えば、病気の人が ある食物や 水 を飲用したら、病気が治った! とします。
(実際には、本当に 食物や水の効果で治ったかどうかの判断はできませんが…)
その噂が広がり、結果的に
『この水を飲めば、ガンが治る!』という話にまで なってしまうことがあります。

もちろん その水の全てを否定するわけではありません。
もしかしたら その水には、大量のミネラル等が含まれており、体には良いのかもしれません。
しかし、ガンを治す効果も実証できなければ、根拠もありません。

問題なのは、それを知った方が、
『この水を飲めば、ガンが治る!』と思ってしまうことです。

本来ならば、きちんとガン治療をすれば、十分治るケースでも
治らない水を服用し続けることで、結果的にガンを悪化させてしまうことも十分考えられます。

正しいデータ、根拠を患者様に伝えることが私たち歯科医師の責任です。

単に
『話題だから患者様に売ろう!』、
『儲かるから売ろう!』
と考えている先生がいるのも事実です。

例えば、『これを服用すれば、ガン(癌)が治る』という薬が販売されたとします。
もちろん病院で処方されます。
購入方法は、通販でも買えるとします。
医師が患者様をまったく診ないで 検査もなにもしない状態で薬を販売することがあり得るでしょうか?

インターネットで パーフェクトペリオ を販売しているのも大きな問題です。
正確には分かりませんが、もし パーフェクトペーリオが歯周病になにかしら効果があったとします。
しかし、購入する側(患者様側)の歯周病の状態も分からない状態で、単にパーフェクトペリオを販売するのはどうかと思います。
もしかしたら、通常の歯周病治療で十分治る範囲の状態かもしれません。
もしかしたら、どのような治療を行っても治らない状態かもしれません。
もしかしたら、非常に進行した歯周病であり、徹底した歯周病の治療が必要なケースかもしれません。
もしかしたら、歯周病でないかもしれません。

治らない状態の歯周病を放置した場合、状況はさらに悪化します。

商品が売れるからといって、誰にでも販売するその姿勢が医療人として問題があるのです。
まして、どれだけの効果があるのかまったく分からない状態や 副作用の問題もまったく分かっていないのですから…

事実、少し前まで、『パーフェクトペーリオを使用すると 歯周病細菌を死滅させることができる!』と広告していましたが、問題と思ったのでしょうか 現在では、『溶菌』という曖昧な表現に変わっています。

インターネットは、情報を得る点では、非常に有効な手段です。
しかし、全ての情報が完璧ではありません。
発信者側の情報のみを全て信じてしまうと 結果的に不利益になることもあります。

特に医療は、正しい情報のもとエビデンス(科学的根拠)のある治療法を行うことが重要なのです。 



この話は、非常に奥深い話ですので、次回もこの続きを解説したいと思います。


次回のブログは、11月5日(木)になります。



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2009年10月26日

パーフェクトぺリオ

10/19(月曜日)です。

このブログは、歯周病に関するブログです。
毎週 月曜日 にアップしています。


パソコンが壊れてしまい、復旧の見込めないため、他の回線からのブログの書き込みになってしまいましたので、アップが遅れてしまいました。


さて、今日の話ですが、 パーフェクトぺリオについて解説します。

最近、テレビ や インターネットで大々的に でている パーフェクトぺリオ です。
このブログを見られている方は、歯周病治療に興味があると思いますので、知っている方もいらしゃるかと思います。

もちろん『パーフェクトぺリオ ってなに?』という方もいらっしゃると思いますので、
ますは、パーフェクトぺリオ とはなにかという話をしたいと思います。

パーフェクトぺリオについて 製造元の 会社のHPを読みますと パーフェクトぺリオとは、
『次亜塩素酸電解水(次亜塩素酸 と 炭酸水素ナトリウム が含まれた電解水)のことであり、これを洗口薬 や 歯科治療 等に応用することによって口腔内に存在する 虫歯細菌 や 歯周病細菌 を 破裂させ、溶菌させる』というものだそうです。


ここからは、私の個人的な見解も含め、この『パーフェクトぺリオ』について解説します。

確かに 次亜塩素酸は、殺菌作用が強い薬液として医療分野でも使用されている薬品です。

歯科分野においても 以前から 現在に至るまで使用されている薬品です。
主な使用分野として、『根管治療』があります。
『根管治療』とは、歯の神経を取除いた時や、神経のない歯の中で膿みが溜まってしまっているような時に 消毒 等の目的で行う治療です。

『根管治療』における 具体的な『次亜塩素酸』の使用方法としては、
神経の管の中に『次亜塩素酸』を入れ、消毒を行うというものです。

ただし、単に『次亜塩素酸』を入れれば、根管内部の細菌が全て死滅するのではなく、
その効果は、『次亜塩素酸の濃度』や『作用時間』に大きく左右されます。

近年では、根管治療の際には、『次亜塩素酸』以外にも 『超音波』を使用した方法 等 さまざまな方法も臨床応用されており、根管治療には、必ず使用されるというものではなくなってきています。

ただし、私が歯科大学の学生の頃(17年前)の講義では、『次亜塩素酸による根管内消毒』は、一般的なことでした。

適切な濃度で 適切な作用時間、使用方法が守られれば、『次亜塩素酸』は、殺菌作用があるのは、事実です。

しかし、『次亜塩素酸』は、歯肉、皮膚といった軟組織には 強い腐食作用を示すので、歯肉の消毒には、使用はできません。

つまり、『次亜塩素酸』単体では、根管内部という 硬い歯の内部でしか使用はできず、粘膜での使用は、不可能です。

『次亜塩素酸』は、アルカリ性であり、そのままでは強い殺菌作用はあるが、そのままでは、使用は難しいのです。
また、使用方法により、低い状態のPHのままでは、塩素ガスが発生し、危険もあります。

そこで生成方法を変え、中性から弱アルカリ性にしたものが、この『パーフェクトぺリオ』です。

製造会社からすれば、今まで『次亜塩素酸』の欠点であった 口腔粘膜の使用ができないことが、この生成方法により、安全性が高くなり、口腔内細菌に対しても効果があるという ことのようです。

このブログの文頭でも書きましたように
『…… 虫歯細菌 や 歯周病細菌 を 破裂させ、溶菌させる』
と会社のHPに書いてあります。

この文面で注目したいのが、『……破裂させ、溶菌させる』という言葉です。
『殺菌』とは書いてありません。

難しい話は、ブログですので、省略しますが、
この 『パーフェクトぺリオ』を使用すると 

 歯周病は治る!  とか
 歯周病にならない!、
 虫歯にならない! 

というような 過大な期待をお持ちになっている患者様がいるのも事実です。
どうしても テレビ等で放映されると 全てが語られることはなく、どうしても過大な放映になりやすいのもです。

私自身(歯周病専門医として)の個人的な意見としては、『パーフェクトぺリオ』を使用したからといって、全ての歯周病が治ったり、歯周病にならないということは考えられないことです。

また、『パーフェクトぺリオ』の問題点として、まだまだ 歯周病治療に対する正確な研究データがないことです。

医療の世界では、 『エビデンス』という言葉が非常に重要視されます。
『エビデンス』とは、 『科学的根拠』という意味です。

『科学的根拠』がないものは、
信頼性が低い というレッテルをはられます。

『エビデンス』を得るためには、基礎研究がしっかりされていたり、臨床研究がしっかりされていたり することが重要です。

私の知っているかぎり『パーフェクトぺリオ』には、そのような 『エビデンス』を見たことはありません。

 ・どの程度効果があるのか?
 
 ・効果があるとすれば、どのような症例に対し、どのような効果があるのか?

 ・本当に安全であるのか?

等 まだまだはっきりとしていないのです。

例えば、口腔内の細菌を減少させる洗口薬液には、さまざまなものがあります。

薬局で市販されているような『マウスウオッシュ』等もそうですが、
もちろんメーカーにもより違いますが、『マウスウオッシュ』にはそれなりの効果があります。
しかし、『マウスウオッシュ』だけの効果で
 歯周病にならなかったり、
 歯周病細菌が全て死滅したり、
 歯周病が治ったり(特に進行した歯周病)
することありません。

『パーフェクトぺリオ』を使用したからと言って
歯周病が治ったり、歯周病にならなかったり するとは考えない方が良いでしょう。

もちろんこのブログは、『パーフェクトぺリオ』の全てを否定するものではありません。
しかし、 歯周病専門医としての知識や 次亜塩素酸の薬効等を考えても 過大な評価につながっています。

今までにも 同様な 『これを使用すれば、歯周病は治る!』
というような製品が多くでてきたことがあります。

その多くは、使用される方の期待 や 過剰な宣伝から 
実際の効能以上の 効果が先攻してしまい、結果的に 使用される患者様の不利益になってしまうこともありました。

事実、現在 ほとんどの歯周病はきちんとした歯科治療により、改善させることは可能ですし、徹底した予防により悪化を防ぐこともできるのです。

『エビデンス』 のあるきちんとした治療方法、予防方法が重要なのです。





次回のブログではもう少し この話について解説していきます。
次回のブログは、11月2日(月)になります。





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2009年10月19日

歯周病の患者様

10/19(月曜日)です。
このブログは、歯周病に関するブログです。
毎週 月曜日 にアップしています。

歯周病の患者様は、本当に多いですね。

当医院を受診する方の中には、今まで歯科医院にずっと通院してきた患者様も多くいらしゃいます。
しかし、『虫歯の治療や、被せ物(差し歯)等の治療は行っても 歯周病の治療は行ったことがない!』
という方がほとんどです。
歯石を取ることはあっても、それ以上の治療を受けたことがない という方が本当に多いのです。

歯周病は、軽度〜中程度の段階であれば、さほど難しい治療ではありません。
歯周病の検査 自体も簡単なものです。

しかし、多くの歯科医院では、歯周病治療をあまり重要視しておらず、結果的に歯周病は、放置されるケースが多いのです。

歯周病が進行すると歯を支えている骨が吸収(溶ける) するため、歯がグラグラ としてきます。
こうなると治療は難しくなってきます。

もっと早い段階で歯周病の検査 をしていれば…
もっと早く歯周病の治療 をしていれば…
と考えられるケースがほとんどです。

歯周病は、放置するとどんどんと悪化していきます。
早く治療行えば、それだけ、歯を残せる確率は高くなりますし、治療回数も少なく、楽に行えます。

特に歯がグラグラ 等の重度歯周病で悩まれている方は、早く治療を開始することが重要です。

しかし、『どこで治療を行った方がいいのか分からない!』
と思われている方は、 歯周病専門医で治療を受けられた方が良いでしょう。

もちろん 歯周病専門医でなくても 歯周病治療に取り組んでいる歯科医院もあります。

しかし、どこの歯科医院が歯周病の治療を専門的に行っているのかを調べることは、難しいことです。

そのため、 歯周病専門医を受診することが最も確実な方法になります。

歯周病専門医の調べ方は、簡単です。

日本歯周病学会という学会があります。
この学会のホームページに 歯周病専門医が掲載されています。

全国の 歯周病専門医が掲載されていますので、お近くの歯科医院を受診されて下さい。

以下のページに日本地図があり、お住まいの地域をクリックすると歯周病専門医の名前と歯科医院の住所、電話番号 等が記載されています。
参考にされて下さい。
歯周病専門医名簿

私も今回、専門医の更新が完了しました。
また、5年後に更新が必要になります。
更新には、さまざまなステップをクリアーしないといけません。
運転免許のように一度取得すれば、特別なことがないかぎり づっと保持できるわけではないのです。

877655544









次回は、以前からお話していました パーフェクトペリオ の話をしたいと思います。



次回の歯周病ブログは10/26(月)です。

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