歯周病専門医サイトブログ

2015年10月5日

神経がない歯は どれくらい保つのか?(神経がない歯の生存率)

2015年10月 5日(月曜日)です。


このブログは「大船駅北口歯科 歯周病専門サイト」です。

今日のテーマは
『神経がない歯は どれくらい保つのか?(神経がない歯の生存率)』になります。


この歯周病ブログでは、さまざまな話を書いています。

歯周病のことだけでなく、
歯科全般についても書くことがあります。

今までのブログの中で最も閲覧数が多いのが
本日のタイトルにあります
「神経がない歯は どれくらい保つのか?(神経がない歯の生存率)」
という話です。

この話は歯周病ブログでも何度も取り上げているタイトルです。

本日はバージョンアップして報告します。


神経のない歯は非常にリスクが高いです。


後で詳細を記載しますが、
神経のない歯は、非常に脆いので折れることが高頻度で起こります。

折れた場合には、保存が難しくなることが多いです。

もちろん折れた部位や
折れてからの期間にもよりますが、
保存が可能な場合もありますが、
抜歯となることが多いのが この歯根破折です。

抜歯というのは患者様にとっても
最も嫌なことです。

できるかぎり抜歯は避けたいものです。

しかし、神経のない歯であるかぎり折れる(歯根破折)を100%避けることは難しいことであり、
歯根破折の可能性はあるのです。

2005年の 永久歯の抜歯原因 報告書によると
抜歯された歯の約11%は、歯根破折となっています。

スライド1


私の経験上、
もっと多いのではないかと思います。

以下はこのブログでもよく解説する話なのですが、
神経がない歯の経過データです。


神経がない歯の生存率についての研究論文は多くありますが、
約5〜30年と言われています。


えー
と思われるかもしれません。

もちろん神経のない歯であっても
数十年と長く維持されている歯も多くあります。


その反面
神経を取った後に 1年も経過しないうちにダメ(抜歯)となるケースもあるのです。

神経のない歯の生存率が約5〜30年ということは、
20歳で神経を取った人は、
25歳〜50歳程度で歯がダメ(抜歯)になる確立が高いということです。

それだけ神経のない歯の将来性は低いのです。


また、神経がない歯に
被せ物(セラミック、金属冠) や 差し歯、ブリッジを行った場合、
その被せ物は約7〜8年でトラブルが起こると言われています。

もちろんこれは平均的なデータであり、
必ず神経のない歯の被せ物が7〜8年でダメになるわけではありません。

被せ物の精度にもよりますし、
ブロッジ 等の 被せ物装着後の清掃管理や
虫歯のリスク等によっても大きく変わってきます。

歯が長く維持されることは、
けして神経がある ない ということだけではありません。

ただし、
神経がない歯は、
神経がある歯と比較すると
圧倒的にトラブルが多いのが事実です。



以下は、神経がない歯の代表的なトラブルです。

1.歯根破折を起こす!
これは先に説明したことです。
歯根破折(歯の根が折れる、亀裂が入る)です。

神経のない歯はもろく 通常の咬む力でも割れてしまうことがあります。

こうした状態を患者さんに説明する際に
” 木 ” に例えてお話しすることがあります。

生き生きとした木はたたいたり、蹴ったりしても折れたりすることはありませんが、
枯れた木は折れる可能性があります。

神経を取った歯も枯れた木と同じような状態になります。

神経のない歯は血液供給がなくなるため もろくなってしまうのです。

先にも説明しましたように
歯(根)が折れた場合には、抜歯となる確立が高いです。



2.虫歯になりやすい!
次に 神経がない歯は、虫歯になりやすく、虫歯の進行速度も早いのです。

神経を取った歯は、ほとんどの場合 金属製 や セラミック等の被せ物(差し歯)を行います。
こうした被せ物には、ほんのわずかですが つなぎ目(隙間:すきま)が存在しています。
段差といってもいいでしょう。

この つなぎ目 に汚れが溜まりやすく、
歯磨きが適切にできないと 被せ物の隙間から虫歯細菌が侵入し、
虫歯となってしまいます。

また、神経のない歯は、虫歯になってもしみる等の痛みが起らないため、
気が付かないうちに進行しやすいのです。



3.根の先に膿みが溜まる!
次に 神経がない歯は、根の先に膿みが溜まることがあります。

この膿みが大きくなると 腫れたり、痛みが起こったりします。

本来、歯の中にある神経は、無菌的な状態ですが、
神経を取る際に歯に穴を開けた瞬間に 外部(大気中)の細菌が神経の穴に入ってしまいます。

外部からの感染を100%防ぐことは不可能なことです。

また、歯の根(神経が通ってる根)は、
非常に複雑な形態をしており、
メインの神経以外にも 細い神経(血管)が無数に存在します。

例えると 木の根っこにも 無数の細い根が存在するのと同じです。

また、歯の根(神経が通ってる根)は、
非常に複雑な形態をしており、メインの神経以外にも 細い神経(血管)が無数に存在します。

例えると 木の根っこにも 無数の細い根が存在するのと同じです。

そのため、全ての神経を取り除くこと自体 難しいのです。

残った細い血管が腐ったりすると 膿みとなることもあります。

根の先に膿みが溜まった場合には、
膿みを取り除く治療(感染根管治療)を行いますが、再発率が高いのです。

根の先に膿みが溜まっているような状態(感染根管)では、
根自体が感染しているため消毒だけでは細菌を100%取り除くことは不可能です。


特にレントゲン上で膿みの陰が大きかったり、
何度も腫れを繰り返しているような状態の場合には、
再発するリスクが高いことが 多くの論文からも明らかになっています。(
再感染根管治療

以下は、さまざまな論文から得られた神経の治療の成績です。
 
 1. 感染根管治療80%程度の成功率
   (50〜90%程度の成功率の論文報告が多い)

 2.再感染根管治療60%程度の成功率
   (50〜80%程度の成功率の論文報告が多い)

これらの論文から 根の先に膿みが溜まっているような状態で治療を行った場合(再感染根管治療)には、10人に治療を行えば 4人は膿み(腫れ)が再発するということです。




神経のない歯は、どうしたら良いのか?
それでは、神経のない歯は どうしたら良いのでしょうか?
どうしたらトラブルなく 長く保つのでしょうか?
上記でご説明した
『歯根破折』
『根の先に膿みが溜まる』
といったことは、患者様ご自身で防ぐことは難しいのですが、
『虫歯になりやすい』ということは、予防をしっかり行うことでリスクは軽減できます。

つまり、起床直後と就寝前の徹底した歯磨きが 今後を左右するのです。

また、神経のない歯が虫歯になっていると判断された場合には、早急に対応することが重要です。

神経がない歯は、冷たい等の症状がでないので、
知らないうちに 虫歯が進行して 手遅れになることがあります。

また、神経のない歯に負担をかけないことも歯根破折防止の点からは大切なことです。

これは、神経のない歯をできるかぎりブリッジにしないことや
歯がない状態のままで放置しないことも重要なことです。

歯が欠損したままでいると 残っている歯に負担が加わるのです。

残っている歯に神経がなければ、歯根破折が起こる確立も高くなるのです。

神経がない歯を生涯に渡って維持することは、さまざまなリスクがあり 困難なことです。

そのため、リスクを最小限にするための治療方法 や 毎日の管理 が重要になってくるのです。


次回の歯周病ブログでは
神経のない歯を歯根破折させないための治療方法について解説します。






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2015年9月28日

歯周病細菌遺伝子(DNA)検査 :その7

2015年 9月28日(月曜日)です。


このブログは「大船駅北口歯科 歯周病専門サイト」です。


今日のテーマは、
『歯周病細菌遺伝子(DNA)検査 :その7』になります。


ここままでの数回で
歯周病細菌遺伝子(DNA)検査 について解説してきました。

本日のそのまとめです。



現在 一般的に行われている歯周病検査は、
レントゲン撮影 や 歯周ポケット検査 … 等 です。

これらの検査は、歯周病の進行程度を把握することは可能ですが、
どのような歯周病細菌に感染しているのかを診断(歯周病のリスク診断)することは不可能です。

感染している歯周病細菌の種類により その予後(将来性)は大きく変わります。

特に進行した歯周病の場合には、感染している歯周病細菌の種類により
治療法が変わるのです。
  
歯周病の病態は大きく分けて 以下の2つに分類されます。

1.慢性歯周炎 



2.侵襲性歯周炎(しんしゅうせい ししゅうえん)

です。
  

慢性歯周炎は、歯周病の約8割以上の方に当てはまります。

このような方は、通常の歯周病治療で治る可能性が高いです。


その反面 侵襲性歯周炎は、
歯周病患者さんの約1〜2割で発症すると言われており、
通常の歯周病治療では、治りにくいのが特徴です。

比較的年齢が若い方(20〜40歳以下)で歯周病が進行している場合には
侵襲性歯周炎である可能性があります。

侵襲性歯周炎は、
若年期に家族間 等から特定の歯周病細菌感染が起こります。

先にも説明したように侵襲性歯周炎の場合、
通常の歯周病治療を行っても
治りが悪かったり、 再発を繰り返すことが多いです。

侵襲性歯周炎の場合には、
どのような歯周病細菌に感染しているかを検査することで
適切な治療(除菌療法)が行えます。


現在 歯周病に最も影響が大きい細菌は
以下の5菌種であることが分かっています。
 
1. A.a.菌 ( Aggregatibacter actinomycetemcomitans )
           侵襲性歯周炎の発症に関連が深い菌 非常に悪性度の強い細菌

2. P.g.菌 ( Prophyromonas gingivalis )
           慢性歯周炎の発症に関連が深い菌
           年齢に比較して骨吸収が大きく この菌の比率が高い場合
           侵襲性歯周炎と診断される 非常に悪性度の強い細菌

3. T.f.菌 ( Tannerella forsythensis )
           慢性歯周炎の発症に関連が深い菌

4. T.d.菌 ( Treponema denticola )
           慢性歯周炎の発症に関連が深い菌

5. P.i.菌 ( Prevotwlla intermedia )
           思春期性 や 妊娠性歯周炎 の発症に関連が深い菌

上記の5菌種が歯周病に関連性が高いことが多くの研究により分かっています。


特に  
P.g.菌
T.f.菌
T.d.菌
の3菌種は、Red Complex(レッッドコンプレックス)と
言われ、非常に悪性度の高い細菌です。

進行した歯周病の場合、
こうした歯周病細菌(P.g.菌、T.f.菌、T.d.菌)による感染が大きく関わっていることは
分かっているのですが、
現在の保険診療の検査では、
上記のような
歯周病細菌がどの程度存在するのか?
ということを診査することはできないのです。

侵襲性歯周炎の場合、
通常の歯周病治療では、細菌の数を減らすことが難しく、
再発率が高いため、
抗菌療法(内科的歯周病治療) と
FMD治療 が有効となります。

また、細菌数を減らすための P.D.T治療 や 3DS治療 も 効果的です。
        
こうした判断をするためにも
重度歯周病の場合、歯周病細菌遺伝子(DNA)検査 リアルタイム PCR法 を行うことで 
従来の歯周病治療では行えなかった 除菌療法 や
最新の歯周病治療を行うための診断が可能となります。

先にも解説しましたように歯周病は、歯周病細菌による感染症です。

特に悪性度の強い細菌感染が起こっている場合には、
通常の歯周病治療で治すことは難しいので、病
態に合わせた治療が必要となります。

また、侵襲性歯周炎は、家族内感染の可能性が高いので 
ご家族全てで治療(除菌)を
行わないと ご自身の治療を行っても家族間で再感染が起こります。


以下は、
歯周病細菌遺伝子(DNA)検査:リアルタイムPCRの治療費になります。

                 
 • 2菌種(例:P.g.菌 A.a.菌 ) : 10.000円

 • 3菌種(例:P.g.菌 T.d.菌 T.f.菌): 15.000円

 • 5菌種(P.g.菌 T.d.菌 T.f.菌 A.a.菌 P.i.菌) : 20.000円
       
   *1回目は5菌種が基本となります。
     2回目は1回目の検査結果により判断する

   *できるかぎり5菌種測定した方がより詳細な結果がわかる

   *検査1回分の費用

   *細菌検査は治療前後の2回は必要

   *消費税は別途 

   *保険診療と自費診療を同時に行なうことはできません(混合診療の禁止)
   





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2015年9月21日

侵襲性歯周炎 治療経過歯周病細菌遺伝子(DNA)検査 :その6

2015年 9月21日(月曜日)です。

始めに休診案内です。

9月21日(月曜日:敬老の日)
9月22日(火曜日:国民の休日)
9月23日(水曜日:秋分の日)

は日本口腔インプラント学会出席のため休診となります。

9月24日(木曜日)は定休日となります。





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今日のテーマは、
『侵襲性歯周炎 治療経過』になります。



本日は侵襲性歯周炎(ししゅうせい ししゅうえん)のケースレポートです。


患者様は初心時40歳でした。

歯がグラグラで
歯周ポケットは10mm以上あるところも多く、
ほとんどの部位で 歯肉の腫れ、出血が認められました。
スライド5


スライド6



初心時のレントゲンは以下になります。
スライド2




このような場合、
通常多くの歯で抜歯となります。

治療を行なわなければ50歳になるころには
ほとんどの歯はなくなっているでしょう。


40歳で重度の歯周炎ですから
20歳代ですでに歯周病がかなり進行していたことが考えられます。


早急に徹底した歯周病治療を行なわないといけない状態です。


治療後が以下です。
スライド4


スライド3


スライド1





重度歯周病で悩まれる方は、
早急の治療が必要です。


時間が経つほど
どんどんと悪化してしまいます。








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2015年9月14日

日本歯周病学会に参加して

2015年 9月14日(月曜日)です。


このブログは「大船駅北口歯科 歯周病専門サイト」です。



昨日、一昨日は
浜松で日本歯周病学会が開催されていました。
1442186353983



今回の学会のテーマは、
健康長寿延伸のための歯周病治療(高齢歯周学の確立に向けて)
ということでした。

日本人の平均寿命は年々長くなっていきます。

厚生労働省によると
平成25年の日本人の平均寿命は

男性 80.21歳

女性 86.61歳

とのことです。


また、ご存知のことと思いますが、
健康寿命というのも公表されています。

健康寿命男性 71.19歳(平均寿命80.21歳)

健康寿命女性 74.21歳(平均寿命86.61歳)

とのことです。



健康寿命とは、
健康上の問題がない状態で日常生活を送れる期間のことです。


上記のデータからは、
多くの方は10年程度なんらかのご病気で過ごす期間があるということです。



一般開業医(歯科医院)を受診される方の多くは、
ご自身で通院が可能な方です。


当院でも定期的に管理(メインテナンス)を受けていただいている方は多くいらっしゃいます。

定期管理(メインテナンス)で来院される方を診ていると

歯石がほとんど付かずに
日々の口腔清掃が十分行き届いている方もいらっしゃれば

口腔清掃が十分にできずに
非常に多くの歯石が付着している方もいらっしゃいます。

また、歯周病にはリスクに大きな差があるもの事実です。

非常に良く管理をされているにもかかわらず
歯周病が進行するタイプの方もいらっしゃいますし、

口腔清掃がさほど行なわれていないにも関わらず
歯石がいっぱい付着しているが
歯周病にまったく問題がない方もいらっしゃいます。

歯周病には高リスクの方がいらっしゃるのです。

この高リスクの方は
ここ数回のブログ(遺伝子検査)で説明している
侵襲性歯周炎(しんしゅうせいししゅうえん)というタイプの方です。

この侵襲性歯周炎(しんしゅうせいししゅうえん)の場合には、
もちろん 徹底した歯周病治療がなされることも大切ですし、

歯周病治療と同じくらい
日々の口腔清掃が重要です。

また、歯周病治療が終了した後での
定期管理(メインテナンス)も
非常に重要になっていきます。

侵襲性歯周炎の場合、
徹底した治療を行なっても
その後 再発傾向が高いのも事実です。

当然のことながら
口腔清掃が十分に実施されていない方(歯磨きが十分できない方)
の場合には
再発率が高いです。

定期管理で
歯周病が再発していることを発見できれば
すぐにでも治療の再開が必要です。

早期発見、
早期治療が
歯周病にとって とても重要なのです。

こうしたことは歯周病治療を行なっている先生にとっては
当然の話であり、
再発しないように
悪化しないように
定期管理は大切であることを患者様にも
説明させていただいております。


今回の日本歯周病学会のテーマである
健康長寿延伸のための歯周病治療(高齢歯周学の確立に向けて)
ということでいえば

先に説明しましたように
平均寿命と
健康寿命には
10年程度の開きがあります。

この10年の間には
歯科医院に通院が不可能となる時期があります。


厚生労働省の平成25年人口動態統計の年間推計によると

日本人の死亡原因順位は

第1位 悪性新生物    36万5,000人

第2位 心疾患      19万7,000人

第3位 肺炎      12万4,000人

第4位 脳血管疾患    11万9,000人

となっています。


肺炎が死亡原因の3位ということをご存知でしょうか?


肺炎で死亡する人の94%は75歳以上であり、

さらに90歳以上では死亡原因の2番目となります。


癌は怖い病気ですが、
肺炎も非常に大きな問題なのです。




高齢になると
口腔清掃が十分にできなくなってきます。

口腔清掃ができなくなるということは
口腔内に多量の細菌が生息することになります。


食事の際 等に嚥下(えんげ:飲み込むこと)が
適切にできなくなると

食事の際 等に肺に細菌が入り込むことがあります。

こうしたことを
誤嚥性肺炎(ごえんせい はいえん)と言います。

誤嚥性肺炎(ごえんせい はいえん)とは、

口の中 や 胃の中のもの が誤って気管に入ることです。

通常 食事の際には
食べた物 や 飲んだ物は 食道に流れ
呼吸による空気は気管へと振り分けられます。

人間の身体って
このようにうまくできているのです。

しかし、食道 と 気管は隣にあるため、
飲食物が誤って気管に入ってしまうことがあります。

こうしたことは飲食時以外でも起こります。

睡眠時に 唾液が気管へ流れ込むこともあるのです。

ここで問題となるのが
気管に入ってしまった食べ物 や 飲み物に
細菌が含まれることです。

この細菌が原因で肺炎になることを
誤嚥性肺炎というのです。


高齢者の肺炎の70%以上が誤嚥に関係していると言われています。


高齢者の場合、
気管に食べ物や飲み物が入った場合、
排除する力が弱くなっているため問題が起こりやすくなっています。

さらに高齢者の場合、抵抗力 や 免疫力が下がっていることも問題を大きくします。

脳梗塞などの脳血管障害がある方では
こうしたことが起こりやすいです。



こうした高齢者では非常に大きな問題となる肺炎ですが、
予防として有効なのが
口腔清掃です。

口腔内には多くの種類の細菌が存在します。

その中でも問題となる細菌は
嫌気性細菌(けんきせい さいきん)です。

嫌気性細菌といえば、
歯周病が進行する最大原因の細菌です。


こうしたことは、
次回ブログで解説しますが、
現在歯周病が進行している方は
多くの歯周病細菌(嫌気性細菌)が口腔内に存在すると思って下さい。


こうした歯周病がある状態の方が高齢になり、
さらに口腔清掃が不十分になると
肺炎のリスクは格段に高まります。


もちろん歯周病治療を徹底して行なうことは重要です。

しかし、歯周病治療後の定期的な管理も
重要であることは先にも説明しました。

高齢化が進んでいる日本ですが、
今後 高齢者の口腔内管理は 大きな課題となっていくことでしょう。




本日は日本歯周病学会に参加したことについての話でしたが、
次回からは、またもとのテーマに戻りたいと思っています。
本日の内容にも関連してきます。







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2015年9月7日

歯周病細菌遺伝子(DNA)検査 :その5

2015年 9月 7日(月曜日)です。


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休診案内です。

今週は休みが多いので患者様にはご不自由をおかけ致します。

9月 9日(水曜日)午後から休診
医院研修勉強会のため休診


9月12日(土曜日)
9月13日(日曜日)
第58回秋季日本歯周病学会学術大会
のため休診


今週は診療日数が少ないので
9月8日:火曜日
9月9日:水曜日 午前中
9月11日:金曜日
に予約を取られて下さい。

予約は24時間インターネットで可能となります。
ご利用下さい。
インターネットオンライン予約


今日のテーマは
『歯周病細菌遺伝子(DNA)検査 :その5』になります。


この話も5回目になります。

DNA検査と言うと
歯科医院とは関係がないように感じている方も多くいらっしゃると思います。

実際にほとんどの方は歯科医院でDNA検査を受けたことがないと思います。

歯科でDNA検査なんて行なっていること自体
知らない方がほとんどではないでしょうか?

それでは歯科医院で行なうDNA検査でなにが分かるのでしょうか?

どのような方がDNA検査を受けた方が良いのでしょうか?

私は歯周病専門医ですので、
歯科医院で行なうDNA検査の中で
歯周病細菌について話をしていきます。


歯周病は国民病と言えるほど
かなり多くの方が罹患している病気です。

その歯周病の原因には、さまざまなことが関連しています。

毎日の歯磨きが適切にできていることが
最も重要になりますが、
歯周病が進行している方の場合には、
歯磨きをきちんとしていても
問題が大きくなる方がいらっしゃいます。

まず口腔内のことで言えば、
噛み合わせです。

噛み合わせについては、一言で言い表すことは難しいです。

歯並び等が凸凹していることで口腔清掃が十分にできないこともありますし、

ある特定の歯に噛む力の負担が強く加わることで
問題が起こる方もいらっしゃいます。
この問題がある噛み合わせと外傷性咬合と言います。

また、口腔内以外にも
喫煙者は歯周病が悪化するリスクが非常に高いです。

当医院で患者様にお渡しする歯周病の治療計画書にも
歯周病が進行した方は、喫煙すると治らない(治りにくい)ことを
記載しています。

喫煙者は、本当に歯周病が治りにくいです。

これは科学的にも根拠が高いことです。

他にも生活習慣が大きく関わってきます。

これは食生活も当然ですし、
睡眠、ストレス等も歯周病を悪化させる大きな要因になります。


今回は、上記のことはテーマではありませんので、
歯周病細菌遺伝子(DNA)検査という内容からの話をさせていただきます。

口腔内には非常に多くの細菌が生息しています。

どれくらい口腔内に細菌がいるのか
ということですが、
口腔内細菌は1日の中でも大きく変動します。

一日のうちで最も口腔内細菌が多いのは、起床直後です。

朝起きてすぐの唾液の中に含まれる細菌数は、
1,000,000,000〜100,000,000,000個/mlです。

数字を並べても なんだか分からないとおもいますので、

便(うんち)と比較してみましょう。

朝起きてすぐの唾液の中に含まれる細菌数は、
同じ量の糞便に含まれる量に匹敵します。

もちろん 唾液 と 便(うんち)に存在する細菌の種類はまったく違いますが、
数というと同じくらいなのです。

すごいですよね!

また、歯垢(しこう:プラーク)中には、
10,000,000,000〜100,000,000,000個/g
ですから
同じ量の糞便の10〜100倍の菌が生息しています。

口の中って相当な細菌数がいるのです。


しかし、口腔内細菌には、
存在していてもさほど問題を起こさない細菌もいれば、
存在することで歯周病に大きく問題を起こす細菌もいます。

歯周病の話にまとを絞れば
さまざまな研究から
悪性度の強い細菌が多く存在している方が
約10〜20%程度いると言われています。

こうした方は
侵襲性歯周炎(しんしゅうせい ししゅうえん)と言われます。

このブログでも何度も出てきた言葉です。

本日の始めに書きました

DNA検査でなにが分かるのでしょうか?

どのような方がDNA検査を受けた方が良いのでしょうか?

ということですが、
全ての方にDNA検査を行なう必要性はまったくありません。


進行した歯周病と診断された場合や
歯周病がなかなか治りにくい方
ご家族等 周囲の方が進行した歯周病であった場合や
若くのうちに多くの歯を失っている場合には
DNA検査を行う意味があります。


ご両親等が若くして歯周病で歯を失っていた場合には、
お子さんが親から歯周病細菌の感染を受けている可能性があり、
感染の状況 や 現在の歯周病の進行状況を調べるためにも
歯周病検査と一緒にDNA検査を行なうことは有効です。


実際に家族等の近親者から歯周病細菌は移ります。

また、歯周病治療を行なっているが、
なかなか治らない方や
年々歯を失っている方も
侵襲性歯周炎の可能性がありますので、
DNA検査を行なうことは有効です。



歯周病は進行してしまうと
歯周病専門医であっても100%治せるわけではありません。

あまりにも進行した歯周病は抜歯となることもありますし、
歯周病治療によって改善したとしても
再発するリスクが高いのも事実ですし、

重度歯周病の方が治療によって改善したとしても
再度歯周病となることで
結果的に抜歯となることも多いです。

そのため、
早期発見、
早期治療が最も大切なのです。




次回の歯周病ブログではさらにDNA検査について説明致します。





このブログが始まって以来 毎週月曜日にアップしていましたが、
現在 毎週 大学病院で外来診療と講義を行うことになったため、
ブログの更新が不規則になると思います。
毎週ご覧になっていただいている方も多くいらっしゃるかと思いますが、ご理解いただければと思います。
できるかぎり毎週月曜日にアップしたいと考えております。


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2015年8月31日

歯周病細菌遺伝子(DNA)検査 :その4

2015年 8月31日(月曜日)です。


このブログは「大船駅北口歯科 歯周病専門サイト」です。


休診案内です。

9月12日(土曜日)
9月13日(日曜日)
は日本歯周病学会のため休診となります。

患者様にはご不自由をおかけ致します。

第58回秋季日本歯周病学会学術大会
です。



今日のテーマは、
『歯周病細菌遺伝子(DNA)検査 :その4』になります。

前回も歯周病細菌遺伝子(DNA)検査について解説しました。

歯周病の中でも進行度の早い 重症化する歯周病である
侵襲性歯周炎(しんしゅうせいししゅうえん)といわれるタイプの場合、
通常の慢性歯周炎とは大きく異なる細菌叢が存在します。

こうしたタイプの歯周病の場合、
通常の歯周病治療では治らな可能性があります。


侵襲性歯周炎(しんしゅうせいししゅうえん)に対する
歯周病治療が必要になってくるのです。

しかし、一般的に行なわれている歯周病検査では、
どのような細菌が関与しているのかは分からないのが現状です。

そこで歯周病細菌のタイプを検査することで
単に進行した歯周病ということではなく、
どのようなタイプの歯周病細菌に感染しているのかを判断することが可能となります。

それが歯周病細菌遺伝子(DNA)検査
リアルタイムPCR法なのです。

前回も説明しましたが、

歯がグラグラする!

歯肉が腫れることがある!

歯肉から出血がある!

年々歯が少なくなる! 

抜歯する歯が増え 入れ歯の大きさが多くなっている!

家族が歯周病である!

というような進行性の歯周病と考えられる方は、
一度検査をされることをお勧めします。

歯周病は放置期間が長ければ長いほど悪化します。

実際に 歯がグラグラ大きく揺れ 噛めないような状態になると
かなり歯周病が進行している可能性が高いです。

また、上記のような状態があり、
さらに欠損部がある方はかなり要注意です。

欠損部を放置することで、
噛み合う力の負担が 残っている歯に加わります。

こうしたことでさらに歯の動揺(グラグラ)は悪化します。

よくある歯周病のパターンとして
奥歯が欠損し、その状態を放置することで
前歯に負担が加わったり、
右側の奥歯(片側)が欠損することで、反対側に負担が加わります。

歯が欠損したままの状態にすることは良いことではありません。

下顎の奥歯が欠損すると
噛み合う上顎の歯が下方に挺出してきます。

上顎が欠損しても同じです。
噛み合う下顎の歯が上方に挺出してしまいます。

こうしたことは噛み合わせが変わる原因となり、
噛み合う力の負担が残っている歯に加わります。


歯周病の進行を放置することは
病状をどんどん悪化させていくことになります。

早期発見、早期治療が歯周病にとってとても重要なことなのです。



通常の歯周病検査は、非常に簡単な検査ですので、
通常どこの歯科医院でも実施することが可能です。

しかし、進行した歯周病の場合には、
歯周病専門医の方が確実です。




次回のブログも歯周病細菌遺伝子(DNA)検査 の続きです。



このブログが始まって以来 毎週月曜日にアップしていましたが、
現在 毎週 大学病院で外来診療と講義を行うことになったため、
ブログの更新が不規則になると思います。
毎週ご覧になっていただいている方も多くいらっしゃるかと思いますが、ご理解いただければと思います。
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2015年8月24日

歯周病細菌遺伝子(DNA)検査 :その3

2015年 8月24日(月曜日)です。

このブログは「大船駅北口歯科 歯周病専門サイト」です。


始めに休診案内です。

9月12日(土曜日)
9月13日(日曜日)
は日本歯周病学会のため休診となります。

患者様にはご不自由をおかけ致します。

第58回秋季日本歯周病学会学術大会
です。

糖尿病と骨粗鬆症の接点

超高齢社会における歯科の役割

歯周病と骨粗鬆症−基礎と臨床から−

在宅者への歯周病ケア

といったことが今学会の内容になるようです。

さまざまなことを学ぶことができそうです。



今日のテーマは、前回の続きで
『歯周病細菌遺伝子(DNA)検査 :その3』になります。


DNA検査という言葉は、一般的に知られてきています。


犯罪 等で犯人を特定するために DNA検査を実施したり、

DNA検査で親子間 等の関連を調べたり、

将来なりやすい病気を調べたり

等 に利用されています。

テレビ等でも良く聞く話であると思います。


前回までのブログでは、
歯周病の中でも非常に進行の早い、重篤な歯周病として
侵襲性歯周炎(しんしゅうせい ししゅうえん)という病気があることを説明しました。

侵襲性歯周炎(しんしゅうせい ししゅうえん)は、
日本人の10〜15%程度に発症すると言われています。

歯周病によって年々 歯が抜けてしまっている方や

30〜40歳で歯周病と診断された方や

重度歯周病と言われた方

等ではこうした侵襲性歯周炎(しんしゅうせい ししゅうえん)の可能性があります。

侵襲性歯周炎(しんしゅうせい ししゅうえん)の場合、治療が非常に難しくなるだけでなく、再発率が高いです。

こうした歯周病の場合には、はやり歯周病専門医での治療がベストでしょう。

それでは、歯周病専門医であれば、侵襲性歯周炎(しんしゅうせい ししゅうえん)は必ず治るのでしょうか?

答えは そうではありません。

侵襲性歯周炎(しんしゅうせい ししゅうえん)と言っても
病状があまりにも進行してしまっている場合には、
治療は難しくなります。

歯周病が末期的な状態では、どのような歯周病専門医であっても治すことは難しいです。

難しいというより、治りません。

どのような病気もそうですが、
早期発見、早期治療が大切なのです。

病気は病状が進行すればするほど
治療が大変になります。

だからこそ早く発見することが大切なのです。

歯周病も
歯がグラグラしてしまっているような状態では
治療が困難になる可能性が高いです。



こうした侵襲性歯周炎(しんしゅうせい ししゅうえん)は、
患者様がもっている細菌の種類や量に大きく左右されます。

極端に言えば、
悪性度の強い歯周病細菌をもっている方は、
徹底した歯磨きを行なっていても
歯周病が進行する可能性が高いです。


しかし、口腔内に歯周病になりにくい細菌が存在している方の場合、
歯周病が進行する確立は低いのです。

単に歯を良く磨くかどうで
歯周病が進行するか どうかが決まるわけではないのです。


そのため、歯周病のリスクを判断するために
歯周病細菌の遺伝子検査(DNA検査)が有効になってきます。


特にご家族の中に
歯周病の方がいらっしゃる場合、
悪性度の高い細菌に感染している可能性がありますので、
家族間での治療が必要になります。

歯周病細菌の遺伝子検査(DNA検査)は
リアルタイムPCR法と言います。
スライド1



歯がグラグラする!

歯肉が腫れることがある!

歯肉から出血がある!

年々歯が少なくなる! 

抜歯する歯が増え 入れ歯の大きさが多くなっている!

家族が歯周病である!

というような方は
一度歯周病検査をし、進行が認められる場合には
歯周病細菌遺伝子検査 リアルタイムPCR法を受けてみてはどうでしょうか








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2015年8月10日

歯を磨かないと歯周病になるのか? 歯を磨けば歯周病にならないのか?歯周病細菌遺伝子(DNA)検査 :2

2015年 8月10日(月曜日)です。


このブログは「大船駅北口歯科 歯周病専門サイト」です。



今日のテーマは、
前回の続きで
『歯を磨かないと歯周病になるのか? 歯を磨けば歯周病にならないのか?歯周病細菌遺伝子(DNA)検査 :2』になります。


前回のブログでは、
1986年から15年間行なわれた
歯を磨く習慣のない
また 歯を治療した経験もない
スリランカの紅茶農園の労働者480人を
未治療のまま定期的に検査し
歯周病の発生 や 進行 がどのように起こるかを観察した
論文を紹介しました。


全文は以下の2015年8月3日のブログを参考にして下さい。
2015年8月3日のブログ


先週のブログで紹介しました論文の結果を簡単に説明しますと

9割が歯周病となり
残りの1割はほとんど歯周病にはならなかった

という研究結果でした。


歯をまったく磨かないという
同じ環境であっても
10%の方は歯周病にならなかったのです。

その反面10%程度の人は、
非常に進行が早い歯周病になり、
若い年齢で多くの歯を失う状態でした。

進行が早い歯周病になってしまったのです。


この違いはどこにあるのでしょうか?


今日は、そうした違いについて説明します。




歯周病になるか ならないかは、
歯磨き習慣 等の生活習慣や
喫煙、
噛み合わせ、
ストレス、
糖尿病 等の全身疾患との関連

多くの因子がありますが、
口腔内の細菌の種類によっても大きく影響してきます。

歯周病は感染症ですから
ご家族等の周囲の人から
細菌感染していきます。

そして、感染した細菌は口腔内に定着していきます。

一度定着した歯周病細菌は、
基本的に口腔内で大きな変化はありませんので、
歯周病になりやすい細菌に感染してしまった人は、
歯周病になってしまうリスクが高くなるのです。

しかし、ご自身では
口腔内にどういった歯周病細菌に感染しているのかを判断することは
できません。

歯周病細菌は、進行してから
出血 や 腫れ、痛み、歯のグラグラ といった症状がでてくるからです。

問題が起こらなければ、
病状に気がつかないのです。

しかし、歯のグラグラといった症状が出始めた時点で
歯周病は進行してしまっていることがほとんどで、
その時点では治療が難しくなることが多いです。

そのため、事前にどのようなタイプの歯周病に感染しているかを
判断することで、
歯周病になりやすいかどうかを判断することが大切です。

もし、歯周病になりやすいタイプであった場合には、
相当な対策をとっていかないと
必ずと言っていいほど
将来的に多くの歯を失うことになります。

また、現在歯周病の方でも
悪性度の高い歯周病細菌に感染している場合には、
通常の歯周病治療を行なっても治すことは難しいため、
除菌を行なうような対策が必要です。

そのためにも
どのような歯周病細菌に感染しているかを
判断することが必要なのです。

現在健康保険で行なわれている歯周病の検査は、
現在どの程度歯周病が進行しているかを判断することは可能ですが、
そのリスクを診断することはできません。

それは
どのような歯周病細菌に感染しているかを判断することができないからです。

そのため、
将来的なリスクを知るためや
現在歯周病が進行している方では、
現在 口腔内にどのような歯周病細菌が存在しているのかを
正しく判断することが大切なのです。

つまり 歯周病のリスク診断 を行なうことが必要なのです。


ちなみに一般的な歯周病検査については、以下を参考にして下さい。
          歯周ポケット検査


感染している歯周病細菌の種類により その予後(将来性)は大きく変わります。
特に進行した歯周病の場合には、感染している歯周病細菌の種類により
治療法が変わるのです。


歯周病の病態は大きく分けて 以下の2つに分類されます。
1.慢性歯周炎
2.侵襲性歯周炎(しんしゅうせい ししゅうえん)


慢性歯周炎は、
歯周病の約8割以上の方に当てはまります。
このような方は、通常の歯周病治療で治る可能性が高いです。


侵襲性歯周炎は、
歯周病患者さんの約1〜2割で発症すると言われています。

20〜40歳以下で歯周病が進行している場合には
侵襲性歯周炎である可能性が高いです。

これは若年期に家族間 等から特定の歯周病細菌感染が起こっているからです。

特定の歯周病細菌とは、悪性度の強い A.a菌、P.g.菌 等の感染のことです。

侵襲性歯周炎の場合、通常の歯周病治療を行っても
治りが悪かったり、 再発を繰り返すことが多いです。

侵襲性歯周炎の場合には、
どのような歯周病細菌に感染しているかを検査することで適切な除菌療法が行えます。


歯周病に最も影響が大きい細菌は以下の5菌種であることが分かっています。
 
1. A.a.菌 ( Aggregatibacter actinomycetemcomitans )
           侵襲性歯周炎の発症に関連が深い菌 非常に悪性度の強い細菌

2. P.g.菌 ( Prophyromonas gingivalis )
           慢性歯周炎の発症に関連が深い菌
           年齢に比較して骨吸収が大きく この菌の比率が高い場合
           侵襲性歯周炎と診断される 非常に悪性度の強い細菌

3. T.f.菌 ( Tannerella forsythensis )
           慢性歯周炎の発症に関連が深い菌

4. T.d.菌 ( Treponema denticola )
           慢性歯周炎の発症に関連が深い菌

5. P.i.菌 ( Prevotwlla intermedia )
           思春期性 や 妊娠性歯周炎 の発症に関連が深い菌


上記の5菌種が歯周病に関連性が高いことが多くの研究により分かっています。


特に  P.g.菌 、 T.f.菌 、 T.d.菌 の3菌種は、
Red Complex(レッッドコンプレックス)と言われ、非常に悪性度の高い細菌です。


若い年齢から歯周病で抜歯した経験がある方では
これらの細菌が関与している可能性が高いです。

侵襲性歯周炎の可能性が高いのです。


侵襲性歯周炎の場合、
通常の歯周病治療では、細菌の数を減らすことが難しく、再発率が高いです。


そのため、侵襲性歯周炎のような重度歯周病を疑う場合には、
どのような歯周病細菌に感染しているのかを診断することが
必要なのです。

その方法が
歯周病細菌遺伝子(DNA)検査 リアルタイム PCR法 なのです。

歯周病細菌遺伝子(DNA)検査 リアルタイム PCR法 を行うことで 
正しい診断ができ、
従来の歯周病治療では行えなかった
除菌療法 や 最新の歯周病治療を行うための診断が正しく行なうことができるのです。


先にも解説しましたように歯周病は、歯周病細菌による感染症です。
特に悪性度の強い細菌感染が起こっている場合には、
通常の歯周病治療で治すことは
難しいので、病態に合わせた治療が必要となります。

また、侵襲性歯周炎は、家族内感染の可能性が高いので 
ご家族全てで治療(除菌)を行わないと 
ご自身の治療を行っても家族間で再感染が起こります。


本日の始めにも説明しました
1986年から15年間行なわれた
歯を磨く習慣のない
また 歯を治療した経験もない
スリランカの紅茶農園の労働者480人を
未治療のまま定期的に検査し
歯周病の発生 や 進行 がどのように起こるかを観察した論文

進行した歯周病の方は、
おそらく侵襲性歯周炎と考えられます。

日本人でも侵襲性歯周炎の方は、
全人口の10〜20%近くは存在すると言われていますので、
かなりの高確立でいらっしゃるのです。

歯肉から出血があったり、
歯肉が腫れている方であったり、
現在歯周病の治療を行なっているが なかなか治らない方
年々歯の数が少なくなっている方

問題を抱えている方は、
侵襲性歯周炎かもしれません。


ご心配な方は
歯周病細菌遺伝子(DNA)検査 リアルタイム PCR法
を行なってみてはいかがでしょうか?




8月は、歯周病ブログを休むかもしれませんので
次回のブログは少し先になるかもしれません。





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2015年8月3日

歯を磨かないと歯周病になるのか? 歯を磨けば歯周病にならないのか?歯周病細菌遺伝子(DNA)検査

2015年 8月 3日(月曜日)です。


このブログは「大船駅北口歯科 歯周病専門サイト」です。


始めに夏期休診の案内です。
8月12日(水曜日)〜17日(月曜日)まで休診となります。

多くの歯科医院ではお盆休みがありますので、
痛み等問題のある方は、早めに治療開始された方が良いでしょう。


予約は以下をご利用下さい
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今日のテーマは、
『歯を磨かないと歯周病になるのか? 歯を磨けば歯周病にならないのか?歯周病細菌遺伝子(DNA)検査 』になります。


最近は、この歯周病細菌遺伝子(DNA)検査をご希望されて来院される方もいらっしゃいます。

これは DNA検査 という名前自体が多くの人に認知されてきたかただと思います。


現在歯周病に問題がない方でも
当然のことながら 
今後歯周病で問題が起こる可能性はあります。

それでは歯周病は誰にでも起こる病気なのでしょうか?

本日はそうした話を論文からみたいと思います。

歯を磨かないと歯周病になるのか? 
歯を磨けば歯周病にならないのか?

という話です。

非常に興味のある話ですよね。

これは
Loe H, et al Natural history of periodontal disease in man
J Clin Periodontol. 13(5):431-45 1986 May

という論文から抜粋した話です。

簡単に言えば

歯を磨く習慣のない
また 歯を治療した経験もない
スリランカの紅茶農園の労働者480人を
未治療のまま15年間定期的に検査し
歯周病の発生 や 進行 がどのように起こるかを観察した論文です。


日本ではあり得ないような研究ですよね。

15年間もまったく歯磨きをしない人を
観察するわけですから…

しかも、虫歯 や 歯周病になっても
まったく治療もしないで
単に状況観察だけを行なっているわけです。

それを480人ですからね。

大変なことです。

さて今回の調査対象年齢ですが、
検査当初の年齢は
14歳から31歳の範囲でした。

比較的若い方を調査対象としたのです。

480人です。

調査は、1970年に始まりました。

その後
1971、
1973、
1977、
1982、
1985年

それぞれ どのような状態になっているかの検査を実施しました。

この検査に参加し480人は、
共通して汚れが多量に付着して
歯石 も多く確認されました。

当然と言えば 当然です。

1回も歯を磨くことがないのですから…

それでは
こうした人は、歯周病になったのでしょうか?

普通に考えれば、
若い頃から 歯をまったく磨かないのですから
歯周病は当然のこと、
虫歯も多くあることが予想されます。

結果は以下のようです。

9割が歯周病となり
残りの1割はほとんど歯周病にはならなかった

約10%の人は、
歯周病になにも問題がなかった?

15年間もまったく歯を磨かないのに?

1回も歯を磨くことがないのに
10%の人は歯周病になにも問題がなかったの?

ということになります。

内訳は以下です。

8%が急速な歯周病の進行がみられ

81%が中程度の歯周病の進行がみられ

11%がほとんど歯周病の進行がみられなかった

ということです。


口の中が汚れや歯石の塊だらけの状態でも
その状態を15年間放置したとしても
11%も歯周病にならなかった人がいたのです。


一方、
8%は15歳でも歯周病になってしまったりと
歯周病の発症が早く
また ものすごい勢いで歯周病が進行し
35歳で歯を平均12本失い
40歳で20本
45歳前に歯を全部失ったのです。

この調査からなにが分かったのかと言いますと
もともと
歯周病のリスクがある方と
歯周病のリスクの低い方がいるということです。

これは、歯周病細菌の質や種類による影響が強いことが考えられるのです。

想像されることは、
歯を磨く習慣のない
また 歯を治療した経験もない労働者ですから

日本のような国と違い、
生活習慣は、ほとんど同じと考えられます。

食生活や睡眠等にもさほど大きく違いはないと考えられます。

歯周病は、生活習慣の因子が大きい疾患です。

糖尿病 等の全身疾患をもった方や
喫煙者
では、歯周病のリスクが高まります。

睡眠 や ストレス
等も影響します。

歯を磨く習慣のない
また 歯を治療した経験もない地域ですから
そうした影響は最小限に少なくすることができるかもしれません。

同じ条件であっても
約10%の人は、まったく歯周病に問題がなかったのです。

しかし、
約10%の方は、急激な歯周病の進行が認められ、
どんどんと歯が抜けてしまったのです。

この違いはなんなのでしょうか?

次回のブログでは、
こうしたことについて解説します。


来週の月曜日にこの続きをアップ予定ですが、
今月は講演の数が3つあり、
毎日発表スライド作製に追われています。

もしかすると来週の歯周病ブログは延期するかもしれませんが、
できるかぎり来週もこの続きをアップしたいと思います。

 


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2015年7月27日

歯周病? 誤診? 詐欺?患者様の不安をあおる歯周病治療

2015年 7月27日(月曜日)です。

始めに夏期休診の案内です。
8月12日(水曜日)〜17日(月曜日)まで休診となります。

多くの歯科医院ではお盆休みがありますので、
痛み等問題のある方は、早めに治療開始された方が良いでしょう。



このブログは「大船駅北口歯科 歯周病専門サイト」です。



このところずっと金属アレルギーの話をしていましたが、
久しぶりに歯周病の話になります。


今日のテーマは、
『歯周病? 誤診? 詐欺?患者様の不安をあおる歯周病治療』になります。



今回の話は数年前にもした内容なのですが、
最近も同じようなことが起こっているので
情報発信という意味でも話たいと思います。


最近 歯周病の患者様が多くいらっしゃいます。

当たり前ですが、それは私自身が歯周病の専門医だからです。

もちろんご来院された患者様は、
歯周病を治したいとの希望があります。

当然です。

そこで 患者様の主訴をお伺いし、
歯周病の検査を行ないます。

そこで 患者様の訴えと歯周病の検査結果に
大きな違いがあることが本当に多いです。


患者様の主訴としては、

「他の歯科医院で 顕微鏡で歯周病細菌を見せてもらいました。」
「顕微鏡でみたら細菌がウヨウヨいました。」
「先生は、細菌がいっぱいいるので、歯周病治療が必要です。」
とおっしゃいました。
そして、
「歯周病細菌を殺すのみ薬を服用し、歯周病治療が必要です。」
というものです。


また
「重度の歯周病のため、抜歯が必要な歯があります。」
「徹底した歯周病治療を行なわないと歯が抜けてしまいます。」

と言われた方もいらっしゃいました。


共通していることは、
重度歯周病であったとの診断でした。


しかし、私自身が検査をしてみると
意外なことが分かりました。


当医院では まず歯周病検査 から始めます。

当たり前ですが、どの程度の歯周病があるのかを調べることが基本です。

歯周ポケット検査 と レントゲン検査を行なうことで
歯周病の進行程度は確実に分かります。

他にも噛み合わせの問題がある方や
生活習慣に問題があったり
等 の問題がある方は、さらに詳細な検査が必要になります。

まずは、歯周ポケット検査を行ないます。

歯周病検査の基本中の基本の
歯周ポケット検査 です。

inspection1


そして、レントゲン検査です。
スライド3

(上記のレントゲン写真は参考の写真であり、今回の問題となっているレントゲン写真ではありません)



しかし、こうした歯周病の検査を行ったところ
歯周病の問題がない方が多いのです。

多くの方では
健康な状態でした。

歯周ポケットも正常値ですし、
レントゲン写真からも問題となるような骨吸収は認められません。
(上記のレントゲンは重度歯周病の方の参考資料です)

「ん ?」
「歯周病?」
というような状態です。


ここで問題なのは、
歯周病でない状態の患者様を
なぜ歯周病と診断し、
抗生剤まで服用させて治療が必要であると言ったのか?
ということです。

こうした患者様が数人どころではありません。

またメール相談でも
内科的歯周病治療:飲み薬(抗菌薬)による歯周病治療
についての問い合わせが多くあります。


こうしたことは、
数年前にも同様のことがあり、
その時にも ブログでも警告したことがあります。


なぜ歯周病の検査で問題がない方に
「重度歯周病」と診断したり、
「抜歯が必要」と説明したりしたのでしょうか?


明らかに問題です。

誤診ではすまされません。

これは、過剰診療というレベルではありません。
病名のねつ造ですから…


健康な状態 もしくは 多少の歯周病のある程度の状態 にも関わらず、
顕微鏡で細菌を見せ、患者様の不安をあおり、
本来必要のない治療を強要する行為であり、決して許されることではありません。


実際に検査を行い、
歯周病に問題がないと診断された患者様には、
「歯周病の問題はありませんので、治療の必要性はありません。」
と説明を行ないました。


多少の歯周病のレベルの状態の方には、
通常の歯周病で問題がないことを説明致しました。


当然ですが、
検査結果で問題がない もしくは 多少の問題がある程度ですから…

歯周病は、血圧とは違い、1日の中で変動が大きくある病気ではありません。

例えば、
朝 重度歯周病で、
夜 歯周病が軽減している

ということはありません。

歯周病の検査である 歯周ポケット検査は、
急性的に腫れたりしないかぎり
1日の中で大きく変動することはありません。

さてなぜこのような 誤診(?)
が生じたのでしょうか?

また先ほど説明しました内科的歯周病治療:飲み薬(抗菌薬)による歯周病治療 というのは、
適切な診断と適応を守らないと使用する意味はありません。

適応症についての詳細は、以下のページをご覧になって下さい。
内科的歯周病治療:飲み薬(抗菌薬)による歯周病治療


上記のページを読んでもらえば分かりますが、
「薬を飲めば、歯周病が治る!」
というような魔法の薬はありません。

適応症をきちんと守らないと
効果がないだけでなく、逆に問題も起きてしまいます。

誤った薬の使用方法は絶対に避けなければいけません。



内科的歯周病治療:飲み薬(抗菌薬)による歯周病治療 の適応症を簡単に説明すると
以下のような患者様に対して抗菌療法を行うかの検討をします。

必ず行なうわけではありません。

抗菌療法を行うかの検討をするのです。


a. 通常の歯周病治療を行っても改善が認められない方
(ただし、歯磨きが十分にできていることが前提です)

b. 年齢に対して歯周病が非常に進行している方
(広汎型重度歯周炎、広汎型侵襲性歯周炎)

c. 全身的病気(血糖値不良の糖尿病、免疫機能低下患者、虚血性心疾患)を有する中程度以上の歯周病の方


上記のような歯周病のタイプでは、
通常の歯周病治療では改善されにくい場合があります。

しかし、進行した重度歯周病であっても
通常の歯周病治療で十分改善するケースもありますので
どのような対応になるかは、各ケースによって変わってきます。

通常の歯周病治療では改善が認められない場合等には、
歯周病治療と併用して歯周病抗菌薬を服用することにより
歯周病の効果を高めるのです。

きちんとした適応症が必要です。


それではなぜ歯周病でもない方に対して
歯周病であるという診断があったのでしょうか?


なぜ誤った診断をしたのか?
ということは正確には分かりませんが、
考えられることとして、
医院の利益の問題が考えられます。

当然 歯周病に問題がない方では
治療は必要ありません。

そうなれば治療費はかかりません。

普通の話です。

しかし、それでは歯科医院には利益がありません。

そのため、病気でない方を病気としてしまうのです。

これはあくまで私の考えですので、
正しいかどうかは分かりません。

しかし、歯周病の検査を行なえば
明らかに問題がないということが分かります。

歯肉が腫れて来院される場合で、
患者様が
「歯周病で歯肉が腫れているので 歯周病の検査(治療)を行ないたい」
と言われることがあります。

歯肉が腫れる場合には
歯周病だけが原因ではありません。

根尖病巣という歯の根の中に膿みが溜まってしまう病気もありますし、

歯根破折という 歯の根が折れたり、亀裂が入ることで
歯肉が腫れることもあります。

他にも原因はあります。

そのため、
上記のような病名と診断された場合には、
その病状にあった治療を行なわないと
当然のことながら治りません。



中には、歯周病に問題がないにもかかわらず
歯周病治療に数十万円かかると言われた方もいらっしゃいました。

もともと さほど歯周病の問題がない方なのに
(まったく問題がない方もいらっしゃいました)
高い治療費を払わされて、
効果がないだけでなく、問題が起こることもあるのにです。


必要のない病状に対して内科的歯周病治療 を行うと以下のような問題も引き起こす可能性があります。

1. 薬剤耐性(薬剤に対して抵抗性を持ち、これらの薬剤が効かない、
   あるいは 効きにくくなる現象のこと)が起こることがある!
   耐性菌については、以下のページを参考にして下さい。
   抗生剤と耐性菌の話し

2. 薬物アレルギーが起こる可能性がある!

3. 他の服用している薬との相互作用がある!
   例えば、ワルファリン(抗血栓薬)を服用されている方が
   ペニシリン系の抗生剤を服用すると作用を増強します。

4. 菌交代現象が起こる可能性がある!
   菌交代現象とは、抗生剤の長期投与等により正常細菌が減少し、
   通常では存在しない細菌や少数しか存在しない細菌が異常に増殖する現象のこと。


利益を得るための過剰診療としか言えません。

許しがたいことです。

顕微鏡を使用することは、患者様に歯周病ということを知ってもらうために
有効な検査です。

当医院でも必要があれば行います。

ただし、健康な状態の方もで 顕微鏡を用いて検査を行えば、
細菌は見えます。

位相差顕微鏡で唾液 や プラーク(汚れ)を見れば
多くの場合、細菌は認められます。

問題なのでは、
その見えた細菌が問題となる細菌なのか?
口腔内に常在している細菌なのか?
ということです。

患者様が分からなからと言って
歯周病に問題とならない細菌を見せて、
不安をあおることは決して許されることではありません。

また、位相差顕微鏡で細菌が見えることだけで
歯周病と診断するのは間違いです。

もっと簡便で、簡単で
確実性の高い検査方法があるのですから…


そうした検査を行なった上で
位相差顕微鏡を使用することには意味はあると思います。



患者様ご自身も
「おかしいな」
と思われたら、セカンドオピニオンを受けられた方が良いでしょう。

複数の医療機関で同様の診断と治療方針であれば、良いのですが…


このようなおかしな診断は、
時々あることです。



本日のブログは終わりです。



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現在 毎週 大学病院で外来診療と講義を行うことになったため、
ブログの更新が不規則になると思います。
毎週ご覧になっていただいている方も多くいらっしゃるかと思いますが、ご理解いただければと思います。
できるかぎり毎週月曜日にアップしたいと考えております。


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