歯周病専門医サイトブログ

2014年1月20日

金属アレルギーの話15回目:危険な金属アレルギービジネスに注意!

2014年 1月20日(月曜日)です。

このブログは、歯周病に関するブログです。
毎週月曜日 にアップしています。

現在は歯周病に関する内容ではなく、
金属アレルギーについて掲載しています。

今日のテーマは、『危険な金属アレルギービジネスに注意!』になります。


なかなか治らない皮膚疾患をかかえている方の多くは、
さまざまな皮膚科を受診していることが多く、
皮膚科でステロイド剤等の処方が行われたが、なかなか改善しないため、
金属アレルギーを疑い、パッチテスト等の金属アレルギー検査を行われることがあります。

そして、パッチテスト等のアレルギー検査の結果、
陽性(金属アレルギー)と診断された場合には、
まず口腔内金属を撤去することから始まります。

ほとんどの仕事で言えることですが、多くの人が 望む事 や 物品 等がある場合、
そこにビジネスチャンスがあるのは当然のことです。
金属アレルギー治療も同様です。
金属アレルギー治療を希望する患者様が多くいらっしゃる場合、
それをビジネスチャンスと考える人も多く現れるものです。

もちろん、科学的根拠(医学的根拠)をしっかりと持ち、
適切な医療行為を行っている先生(業者)がほとんどであると思いますが、
中には悪質な先生(業者)が存在することも事実です。

口腔内金属を撤去し、メタルフリーとする治療は、多くの場合保険が適応されません。

   金属アレルギー改善治療の詳細は以前のブログを参考にして下さい
   保険診療による治療内容も含まれています
   金属アレルギーの話 10回目:金属アレルギー改善治療(オールセラミックによるノンメタル治療)

そのため、治療内容によっては高額な治療費がかかる場合があります。

また、口腔内金属を全て撤去すれば、必ず金属アレルギーが改善されるわけではありません。

口腔内金属を全て撤去しても完全に治らない場合もあるのです。

    金属アレルギーは本当に治るのかどうかの詳細については
    以前のブログを参考にして下さい
    金属アレルギーの話 12回目:金属アレルギーは治るのか?

このようなことから
「口腔内金属を全て撤去するメタルフリー治療のみでは治らない!」
「体内に蓄積された金属を除去するデトックスが必要です!」
「デトックス(キレーション)を行わないと状況はどんどん悪化しますよ!」
という言葉で必要以上の不安をあおり、
さまざまな治療法を勧める場合があります。

金属アレルギーに対して行う キレーション療法(デトックス)とは、
体内から有害物質を排出するために 血管内にキレート剤を点滴して行う方法です。

ただし、金属アレルギーにおけるキレーション療法は、
科学的な根拠に乏しく、日本国内の歯科の学会での論文がほとんどないのが現状です。

現実的に歯科大学の併設する大学病院では
キレーション療法による金属アレルギー治療は行われていないのが実情です。

そのため、キレーション療法による金属アレルギー治療あたっては注意が必要です。

また、キレート剤は悪心、おう吐をきたし、肝機能障害をおこすことも多くあることから、
使用にあたっては慎重にすすめることが必要です。

科学的根拠の乏しい治療は、患者様を治すということ以上に「金属アレルギービジネス」となっていることもあります。

また、金属アレルギーの話 13回目:全ての口腔内金属を撤去する必要性があるのか? にも詳細は記載してありますが、
治療費 等のことを考えると
リスクの高い金属から撤去し、経過をみながら残っている他の金属を撤去することも一つの方法ですし、
食生活の改善も金属アレルギー改善にとって必要なことです。

金属アレルギーを疑う場合には、
まず、パッチテスト等の金属アレルギー検査を行い、
陽性(金属アレルギーに問題がある)と診断された場合には、
信頼のできる歯科医院(金属アレルギー治療の経験が豊富な歯科医院が良い)でご希望等を話し、
十分な相談の上、治療方針を決めてもらうことが必要です。

過大な広告 等のまどわされず、金属アレルギービジネスにひっかからないように注意が必要です。

また、金属アレルギーに効果のあるというようなサプリメントの使用は簡便ですが、
科学的根拠 や その効果 等を 十分ご理解された上でご使用されることが必要です。

* 上記内容は、デトックス(キレーション療法)の全てを否定するものではありません。
デトックス(キレーション療法)の中には、科学的根拠が乏しかったり、
副作用 や 安全性の確率されていない物の使用も考えられるため、
十分な注意が必要であるということです。


オールセラミックモニター募集
現在金属アレルギーに関するHPを作製中です。
そのHPに掲載する臨床例を集めています。
そこでオールセラミックモニターを募集しています。
モニターに参加していただける方は、
治療費の20%を割引させていただきます。
多数歯の治療がある方にとっては、とてもお得な企画です。
状況により募集人数は変わりますが、あと2名程度(先着順)を募集中です。
ご協力いただける方、ご連絡下さい



次回のブログは、2月 3日(月)になります。
来週(1月27日)は、このブログは休みになります。



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当医院はインプラント治療で 11部門中 5部門で ベスト10入りをしました。
ランキングされた多くの歯科医院は、大学病院 や 規模の大きい歯科医院ばかりでしたので、当医院のような小規模の個人歯科医院が選出されることはとても喜ばしいことです。
今後も多くの患者様に支持されるよう スタッフともどもがんばってきたいと思います。

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  オリコン2012年 インプラント治療結果部門: 8位
  
  オリコン2012年 治療プランの充実度部門: 10位

  オリコン2012年 治療後のアフターケア・保障制度の充実度部門: 6位

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2014年1月13日

金属アレルギーの話 14回目:食事療法による金属アレルギー改善

2014年 1月13日(月曜日)です。

このブログは、歯周病に関するブログです。
毎週月曜日 にアップしています。
現在は歯周病に関する内容ではなく、
金属アレルギーについて掲載しています。


今日のテーマは、『金属アレルギーの話 14回目:食事療法による金属アレルギー改善』になります。



金属アレルギーの方は、
装飾品 等の 身体に触れる金属の使用を制限したり、
直接皮膚に触れない 等の注意が必要です。

もちろん 口腔内の金属をメタルフリー(全ての金属を撤去)にすることは、
金属アレルギー対策として非常に有効なことです。

また、金属アレルギーを克服するためには、上記以外にも必要なことがあります。
それは 食生活の改善です。

食品中にも金属が含まれているため注意しなければなりません。

食品中には、微量の金属が含まれるため、
金属アレルギーの症状を悪化させる一因となります。

豆類、チョコレート 等多くの食品には、金属が含まれています。

タバコにも含まれています。

また、缶ジュース や 缶詰にも
缶から溶け出した金属が含まれています。

金属アレルギー検査の項にも記載してありますが、
金属を含む食品を多量に摂取することで反応をみる検査方法があります。
チャレンジテストと言います。

アレルギー反応が起こりやすい代表的な金属として、「ニッケル」があります。
大豆 や チョコレート は「ニッケル」が多く含まれる食品です。

こうした食品を一時的に多量に食べることで
かゆみ や 発赤 が起こるかを判断する検査方法がチャレンジテストです。

一般的に通常の5倍程度の量を4日間服用します。
板チョコであれば、1日に3枚程度を4日間です。

こうした検査(チャレンジテスト)からも分かるように
例えば、チョコレートを頻繁に食べる方は、
ニッケルアレルギーが起こりやすいのです。

そのため、ご自身の食生活で過剰な摂取がある食品を制限することも
金属アレルギーを改善させるために有効が手段と言えます。

ただし、無理をして食事制限をすることはありません。
金属の中には人体にとって必要不可欠な物もあるからです。

もし、食事制限をおこなう場合には、
事前に 医師、もしくは 歯科医師に相談することが良いでしょう。

以下では各種金属が含まれている食品を列挙します。

ニッケルを多く含む食品
• 穀類 (はと麦、小麦胚芽、米ぬか …等)
• 豆類 (インゲン豆、大豆、きな粉 …等 ほとんど全て)
• 菓子類(チョコレート…等)
• 魚類 (ハマグリ、生ウニ …等)
• 種実類(アーモンド、胡麻、クルミ、落花生 …等)
• 藻類 (干しひじき、昆布 …等)
• 野菜類(シソ、タケノコ、ワラビ …等
• キノコ類(なめこ、ヒラタケ)
• 飲料 (コーヒー、お茶、紅茶、ウーロン茶 …等)

クロムを多く含む食品
• 穀類 (小麦胚芽、米ぬか …等)
• 菓子類(チョコレート …等)
• 魚類 (マイワシ丸干し …等)
• 種実類(エゴマ …等)
• 乳類 (パルメザンチーズ、チェダーチーズ …等
• 藻類 (アオサ、昆布、乾燥ワカメ …等)
• 飲料 (お茶、ウーロン茶 …等)

コバルトを多く含む食品
• 穀類 (小麦胚芽、米ぬか …等)
• 藻類 (アオノリ、干しひじき …等)
• 飲料 (ピュアココア)

銅を多く含む食品
• 穀類 (オートミール、小麦胚芽、米ぬか …等)
• 豆類 (小豆全粒乾、きな粉 …等 )
• 菓子類(チョコレート…等)
• 魚類 (あんこうキモ、イカ、エビ …等)
• 種実類(アーモンド乾、クルミ、落花生乾 …等)
• 藻類 (干しいわのり …等)
• 野菜類(切り干し大根、パセリ、枝豆生 …等
• キノコ類(干ししいたけ乾)
• 飲料 (お茶、紅茶、ウーロン茶 …等)

スズを多く含む食品
• 穀類 (小麦胚芽、米ぬか …等)
• 豆類 (麦みそ …等)
• 菓子類(チョコレート…等)
• 魚類 (うるめいわし丸干し、さんま蒲焼き …等)
• 藻類 (寒天、昆布)
• 飲料 (インスタントコーヒー)

亜鉛を多く含む食品
• 穀類 (米ぬか、小麦胚芽、ライ麦、はと麦 …等)
• 魚類 (かき、するめイカ、タラコ…等)
• 種実類(胡麻、きな粉、大豆、アーモンド、ピーナッツ …等)
• 藻類 (焼き海苔、ひじき)
• 肉類 (牛肉、豚肉 …等)
• 乳類 (パルメザンチーズ、プロセスチーズ …等)
• 菓子類(チョコレート)
• 飲料 (コーヒー、紅茶、抹茶 …等)


当医院では金属アレルギーの方に対して「オールセラミック治療」を行っております。
詳細は、以下を参考にして下さい。
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2014年1月6日

金属アレルギーの話 13回目:全ての口腔内金属を撤去する必要性があるのか?

2014年 1月 6日(月曜日)です。

新年明けましておめでとうございます。
今年最初のブログです。

このブログは、歯周病に関するブログです。
毎週月曜日 にアップしています。

現在は歯周病に関する内容ではなく、
金属アレルギーについて掲載しています。

今年も 昨年の続きで もう少し金属アレルギーについて解説したいと思います。

今日のテーマは、『全ての口腔内金属を撤去する必要性があるのか?』になります。


金属アレルギー検査で陽性と診断された場合には、
口腔内にある全ての金属を撤去する必要性があるのでしょうか?

理想的には全ての口腔内金属を撤去した方が良いです。

しかし、現実的には口腔内に多くの金属治療が行われている場合には、
全ての金属を撤去しようと思うと
治療時間(期間)がかかり、
治療費もかかります。

特に口腔内金属を撤去する場合には、
金属の代替え材料として、
セラミック等の素材を選択することになります。

小さい詰め物の金属であれば、
レジンという樹脂を使用すれば健康保険で対応可能です。
3割負担の方では、1歯分で1000円程度です。
(検査費用や初診料等は含まれていません)
しかし、レジンは強度が弱いので
大きな被せ物であったり、
噛む力の強く加わる奥歯ではレジンは不適応です。

このような場合には、
オールセラミック や
ジルコニア
という素材が選択されます。

オールセラミック や ジルコニアは、保険が適応されませんので
どうしても治療費がかかります。

先にも書きましたように多数の治療が必要な場合には、
費用負担が大きくなってしまいます。

そのため、治療前に口腔内の金属を全て除去し、メタルフリーにする場合には、
どこまで 保険のレジンでの治療が可能であり、
オールセラミック や ジルコニアを使用した場合には、
事前に治療費がいくらかかるのかを確認することが必要です。

また、一つの方法として、
いきなり全ての金属を撤去することを考えるのではなく、
古い金属から撤去しても良いでしょう。

古い金属の詰め物 や 被せ物は、
唾液に触れている期間が長いので
イオン化しやすくなっていることがあり、
噛み合うことですり減っていることもイオン化しやすい原因となります。

また、口腔内で使用されている金属は、同じ種類でないこともあります。
異種金属が使用されることで起こる
「ガルバニー電流(ガルバニック電流)」により
金属がイオン化しやすくなります。
こうしたことも考慮にいれ
異種金属から撤去することも一つの方法です。

そして、アレルギー症状の改善程度をみながら
その後の治療の進め方を決めてみても良いかと思います。

もちろん、金属撤去治療とともに
アレルギー反応で陽性と判断された金属を多く含む食品を制限したり、
体調を整えるよう生活習慣の改善も必要です。

食生活の改善によっても
金属アレルギーが軽減することもあります。

金属アレルギーを改善させるためには、
単に口腔内金属を除去すれば良いということではありません。

食生活を始めとする 生活習慣の改善が非常に重要になってくるのです。

食生活と金属アレルギーについては、
次回のブログ(1月13日:月曜日)で詳細に解説します。

金属アレルギーを改善させるためには、
生活習慣、食生活の改善とともに
口腔内金属を全て撤去し、メタルフリーとすることが最も理想的ですが、
治療費の問題、
治療期間(通院期間)の問題
等がある場合には、
まず担当医と相談しながら治療方針を決めることが大切です。

口腔内に金属が長期間あることで症状は悪化する傾向にあります。

金属アレルギーを改善させるためには、
正しい知識を身につけ、
適切な対応が必要となるのです。


次回のブログは、1月13日(月)になります。


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2013年12月23日

金属アレルギーの話 12回目:金属アレルギーは治るのか?

2013年12月23日(月曜日)です。

2013年最後の歯周病ブログです。

まず、年末年始の休診案内です
2013年12月30日(月)〜
2014年 1月 6日(月)まで
休診とさせていただきます


冬期休診中の連絡は、以下からメールでお問い合わせ下さい。
    休診中のメールによる連絡方法

また 休診中の予約は、以下のインターネットオンライン予約をご利用下さい。
    インターネットオンライン予約


このブログは、歯周病に関するブログです。
毎週月曜日 にアップしています。

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金属アレルギーについて掲載しています。



今日のテーマは、『金属アレルギーの話 12回目:金属アレルギーは治るのか?』になります。

まず、金属アレルギーが治るのか?
という答えから説明したいと思います。

金属アレルギーが完治することはありません。

しかし、治らないということでもありません。

まず金属アレルギーについて簡単に説明します。

口腔内金属がアレルギーの原因となっている場合、
口腔内で使用された金属から溶け出したイオン(金属イオン)が
生体内に入り込み、それを生体が異物と認識します(感作)。

そして、次に侵入してくる金属イオンに対して
身体を守るために働く機能が「免疫」なのです。

金属アレルギー反応とは、
身体に侵入してくるイオン(金属イオン)から生体を守る
「防衛監視システム」なのです。

そのため、一度「感作」されると
原因物質(アレルギーを起こす金属)と接触するたびに
反応が起こってしまうのです。

それでは、金属アレルギーは治らないのでしょうか?

いいえ、
金属アレルギーの症状が治ることもありますし、
軽減することもあります。

事実、パッチテスト 等で金属アレルギーに陽性反応が認められた場合で、
口腔内金属を撤去することで アレルギー症状が治る方もいらっしゃいます。

現在金属アレルギーと最も因果関係の高いと言われているが
「掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)」
という皮膚疾患です。

しかし、
金属アレルギー と アレルギー疾患 を確実に結びつける根拠は少なく、
口腔内金属を撤去した結果、
アレルギー症状が治ったとか 
軽減した
ということしかいえないのも事実です。

しかし、口腔内金属を撤去することで症状の悪化を防ぐことにつながります。

以前のブログでも書きました
「金属アレルギーの話 6回目:なぜ歯科金属はアレルギーを起こすのか?(金属がイオン化しやすい条件)」
で詳しく解説してありますが、ここでも簡単に解説します。

金属アレルギーの症状を患者様に説明する際に、
以下のように説明をすることがあります。

「コップ」を人間の身体、
「水」をアレルギーとなる物質(金属)
とします。

「コップ」に「水」を注ぎます。
コップが小さいと 水を少し入れただけでも 
「水」はすぐに溢れてしまいます。
この溢れた状態が「金属アレルギー」が発症した状態です。

「コップ」が大きければ、ある程度「水」を入れても溢れません。

しかし、「コップ」がいくら大きくても
注ぐ「水」の量が 大量に注がれた場合には、
「水」はすぐに溢れてしまいます。

「コップ」が非常に小さければ、
注ぐ「水」の量が極端に少なくても
「コップ」からすぐに「水」が溢れてしまいます。

金属アレルギーが発症する方は、
もちろん金属に触れることが前提となりますが、
「コップ」つまり、生体の許容量の大きさにもよります。

「コップ」の大きさは、人によって大きく変わります。
子供 と 大人でも違いますし、
全身的な状態や
生活環境によっても変わってきます。
体調が不良であったり、
睡眠不足が続いたり、
ストレスが続いたり、
食生活が乱れたり、
等 さまざまなことで「コップ」の大きさは変わってきます。

もちろん「コップ」を大きくすることも大切ですが、
「コップ」に入れる「水」の量を少なくすることが大切です。

「水」を「コップ」に入れない、
「コップ」に入れる「水」の量を少なくすること
が大切なのです。

つまり、
金属アレルギーの原因を
身体に入れないことが重要なのです。

そのため、口腔内金属を徹底して少なくすることが
症状の改善、軽減になりますし、
今以上の悪化を防ぐことにもなります。

金属アレルギーの症状の代表的なこととして
「ピアス」の使用による金属アレルギー反応があります。

ピアスは、皮膚を貫通して 皮下組織に直接金属部分が触れるため、
指輪 や ネックレス といった装飾品によりも起こりやすいです。

もし、ピアスによる金属アレルギーが疑われた場合には
当然のことながら「ピアス」の使用を止めますよね。
ピアスから流出する金属イオンが生体内に入り込まないようにすることが
最大の防御だからです。

口腔内金属も同様であり、
コップ(生体)に注がれる 水(金属イオン)を少なくしないと
金属アレルギー症状がどんどんと起こってしまうのです。

もちろん、
口腔内に使用されている金属の種類 や
治療してある歯の数、
被せ物の古さ、
口腔内にあった期間
によっても変わってくるでしょうし、
体調不良があったり、
睡眠不足が続いたり、
ストレスが続いたり 
等の生活習慣も大きく影響してきます。

また、金属を多く含む食品の摂取によっても その効果は変わってきます。
金属アレルギー検査により高頻度で陽性反応が起こる「ニッケル」は、
チョコレートコーヒー に多く含まれています。

そのため、金属アレルギー症状の改善のためには、
口腔内金属の撤去だけでなく、
生活習慣、食生活習慣 ともに見直すことが必要になるのです。


金属アレルギーを治すためには、
口腔内金属を撤去し、オールセラミック や レジン 等を使用した「ノンメタル治療」を行うことは
非常に有効ですが、
食生活 等の生活習慣を見直すことも必要なのです。

ちなみに 金属アレルギーの方は、タバコは禁止です。
タバコには4000種以上の物質が含まれています。
その中でも ニコチン や タール、一酸化炭素などは、有害物質としてご存知のことと思います。
タバコにも「ニッケル」をはじめ金属アレルギーの原因物質が含まれているため、
禁煙が必要です。


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2013年12月16日

金属アレルギーの話 11回目:金属アレルギー改善治療(セレックオールセラミック治療)

2013年12月16日(月曜日)です。

年末はみなさんお忙しいこともあるかと思います。
1ヶ月前から いっぱいだった 予約も ここ数日でキャンセルが多くでています。
年内は、12月29日(日)まで診療しております。
予約ご希望の方は、以下のオンライン予約をご利用下さい。
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2013年12月30日(月)〜
2014年 1月 6日(月)まで
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毎週月曜日 にアップしています。

現在は歯周病に関する内容ではなく、
金属アレルギーについて掲載しています。

今日のテーマは、『金属アレルギーの話 11回目:金属アレルギー改善治療(セレックオールセラミック治療)』になります。


オールセラミックモニター募集
現在金属アレルギーに関するHPを作製中です。
そのHPに掲載する臨床例を集めています。
そこでオールセラミックモニターを募集しています。
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多数歯の治療がある方にとっては、とてもお得な企画です。
状況により募集人数は変わりますが、3名程度(先着順)を募集中です。
ご協力いただける方、ご連絡下さい。


本日は、金属を一切使用しないオールセラミック治療の一つとして
「セレック オールセラミック」
について解説します。

通常セラミックといわれる素材は、
歯科技工士という方が手作り(ハンドメイド)で作製します。

非常に高い技術が必要であり、
作製にも時間がかかります。

「セレック オールセラミック」は、こうしたセラミックを
人の手ではなく、
コンピューターが設計し、
ミリングマシンという器械がセラミックのブロックを削りだすことで作製するセラミックです。

「セレック オールセラミック」は、単に金属を使用しないことだけでなく、
今までの治療にはない さまざまな特徴があります。

以下は、「セレック オールセラミック治療」を写真とともに解説していきます。


ステップ1
歯がかけている部分があるだけでなく、
歯の中で虫歯が存在するため黒っぽく見えています。
p_img01

ラバーダムを行い、金属を撤去します。
ラバーダムは、削除した金属片が口腔内に飛び散らないようにするために非常に重要なことです。
虫歯を除去後、
光学3Dカメラ撮影に備えます。
p_img02

歯を削った後、3D光学カメラで歯を撮影します。

数十秒で撮影は終わります。

そのため、今まで型取りが苦手だった方にも有益です。

しかし、状況によっては、当日スキャンできない場合もあります。
また、従来治療のように型取りを行う場合もあります。


ステップ2
これでセラミックを作製する準備は完了です。
p_img04

モニター上で歯の形態や噛み合わせの調整を、あらゆる角度から行い、理想的な形にしていきます。
設計後は様々な色のセラミックブロックから最適な色のものを選定します。


ステップ3
ミリングマシンと呼ばれる機械(CAM)が、コンピュータで設計されたデータをもとにセラミックブロックを削り出し、修復物を精密に整えていきます。
以下がセラミックを削りだす「ミリングマシン」です。
p_img05



以下は、セラミックブロックがセットされたミリングマシンの内部です。
p_img06


以下は、セラミックブロックを削っているところを拡大した写真です。
p_img07



ステップ4
完成したセラミックを口腔内に装着します。

治療前
p_img08


治療後
p_img09




このようにセレックオールセラミックは、
コンピューター上にスキャンされたデータから
自動的にミリングマシン(セラミック自動制作器)がセラミックを削りだします。

歯科技工所に依頼することなく歯科医院で修復物を作製できるので、
今までのセラミックよりも圧倒的に短期間に作製が可能であり、治療費が安くできます。
また 規格生産された高品質なセラミックブロックを使用するため耐久性が高いのが特徴です。


次回のブログは、12月23日(月)になります。

次回のブログは、「金属アレルギーは治るのか?」になります。
最も知りたいことの一つであると思います。


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2013年12月9日

金属アレルギーの話 10回目:金属アレルギー改善治療   (オールセラミックによるノンメタル治療)

2013年 12月 9日(月曜日)です。

診療時間変更のお知らせ
12月15日(日)は、15:30までの診療となります。
お間違えないように!

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今日のテーマは、『金属アレルギー改善治療(オールセラミックによるノンメタル治療)』になります。


金属アレルギーの検査については、以前解説しましたが、
結果の結果、金属アレルギーがあった場合には、具体的にどうしたら良いのでしょうか?
本日は、具体的な金属アレルギー治療について解説します。

金属アレルギー検査については、以前のブログを見て下さい。
    金属アレルギーの話 7回目:金属アレルギー検査


治療法1: アレルゲンと診断された以外の金属を使用する!?
パッチテスト(金属アレルギー検査)で
陽性(アレルギー反応が認められた金属がある)と断定された以外の金属を
使用することも一つの方法と言われていますが、
この方法はお勧めできません。

実際に金属アレルギーについて記載された書籍 等の情報でも
「アレルギー反応で陰性(問題なし)と判断された金属の使用も考えられる」
というようなことを書いてあることがあります。

しかし、できるかぎり陰性(問題なし)と判断された金属であっても
使用は避けるべきです。

その理由として、パッチテストで陽性(問題あり)と判断されれば、
その金属がアレルギーの原因となりますが、
 
陰性(パッチテストで反応がない)であったとしても
絶対にその金属にアレルギーの問題がないとは言い切れないのです。

パッチテストで陰性であっても、実際には問題となっている可能性があるの 
です。
こうした状態を偽陰性と言います。

また、現時点で陰性と判断された金属(問題がないとされた金属)であっても
今後ずっと問題がない(安全)とは言い切れないのです。

例えば、「ニッケル アレルギー」患者の半数以上の人に
「コバルトアレルギー」があると報告されています(交差反応)。

金属アレルギーの方の場合には、
どのような金属であっても使用しない方が安全であると考えられます。

また、費用的な問題もあります。
健康保険で使用される金属は「12%金銀パラジウム合金」と言います。
その組成は、メーカーによっても多少違いますが、
銀46% パラジウム20% 銅20% 金12% 
その他(亜鉛・ガリウム・イリジウム・インジウム)2%
というような状態です。

金属アレルギーの方は、高確率でパラジウムに陽性反応があります。
もし、パラジウムを使用しない金属というようにする場合には、
金属アレルギーの可能性の低い金属を使用することが必要です。

例えば、チタンが考えられます。

しかし、チタンを使用した被せ物等は、健康保険の対象ではありませんので、
結果的に保険適応外(自費診療)となります。
当然のことながら健康保険よりは、高額になります。

また、「12%金銀パラジウム合金」に使用されているですが、
金属アレルギー陽性率の高い、ニッケル や コバルトと比較すれば、
確かにパッチテストで陰性となる可能性もありますが、
といっても歯科で使用される金の詰め物 や 被せ物 は、純金ではありません。
純金では加工が困難なため、他の金属も含めて作製されています。
合金です。

そのため、金なら大丈夫ということではありません。
もちろんパッチテストで金が陰性反応であっても
偽陰性という可能性もあるのです。

そのため、パッチテストで陰性反応と診断された金属を使用しても絶対に安全とはいきれないのです。
陰性反応とされた金属で新しく作成しても、
後で問題が起これば、撤去が必要です。
それが、健康保険が適応されない金属であれば、費用的な負担も大きくなります。

そうであれば、始めから金属を使用しない治療(ノンメタル治療)が望ましいです。



治療法:2 レジンによる治療(健康保険 適応治療)
レジンとは、樹脂(プラスチックのようなもの)を使用した治療で、
健康保険が適応されるため、コストを抑えることが可能です。

また、通常 1回の治療で行えるため通院回数も少なくてすみます。
(虫歯の状態 や 被せ物形態 等によって異なります)

さらに 基本的に どこの歯科医院でも対応が可能です。
(ノンメタル治療には、いくつかの重要なポイントがあるため
 理想的には金属アレルギーの治療を十分理解、熟知されており、
 経験豊富な歯科医院の方が良いでしょう。)
 
しかし、レジンという素材には、
健康保険が適応され 治療が比較的簡単な点もありますが、欠点もあります。

レジンは、強度(耐久性)に問題があるため、
しっかりと噛む部位 や 歯を覆うような被せ物には適応できません。
通常は、前歯の歯の間にある虫歯 や 奥歯であっても上下顎がしっかりと
噛み合ないような部位に使用されます。

実際に、金属を撤去し、レジンでの治療が可能であるのかを歯科医院で判断してもらうことが良いでしょう。

耐久性 等を考え、レジンを使用することが適応であった場合には、
治療の簡単さ、治療費の安さを考えると良い選択肢です。


治療法:3 オールセラミックによる治療
金属アレルギーの方の口腔内の治療法で最も優れているのが、
オールセラミックによる治療法です。

よく患者様から受けるご質問の中で、
セラミックオールセラミック は違うのですか?」
と聞かれます。

一般的に言われる「セラミック」という素材には、金属が使用されています。

「セラミック」の見えない内部(内側)は金属製です。

一般的に言われるセラミックの日本語の名称は、
陶材焼付金属冠(金属陶材焼付冠)と言います。

金属のフレームに瀬戸物を焼き付けて作製されているため、
内部には金属が使用されているのです。

実際にオールセラミックセラミックを見て比較して見ましょう。
セラミックの比較


上記の写真のように一般的に言われるセラミックには、
内部に金属が使用されているのです。


本日のブログはこれで終了です。
次回は、オールセラミックについて解説します。



次回のブログは、12月16日(月)になります。



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2013年12月2日

金属アレルギーの話 9回目:入れ歯 と 金属アレルギー

2013年12月 2日(月曜日)です。

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今日のテーマは、『金属アレルギーの話 9回目:入れ歯 と 金属アレルギー』になります。

入れ歯を使用している方で金属アレルギーを発症する場合があります。
なぜ入れ歯で金属アレルギーが起こるのでしょうか?

入れ歯には、「部分入れ歯」 と 「総入れ歯」があります。
義歯形態



通常の部分入れ歯には、入れ歯を動かなく固定するための
「クラスプ」という金属製の金具が付きます。
以下の写真のような金属製の金具です。
部分入れ歯



このクラスプは金属製ですから
金属アレルギーが発症する可能性があるのです。

それでは、部分義歯を使用している場合には、どうしたら良いのでしょうか?

金属の金具(クラスプ)のない義歯を使用することが良いです。
金属の金具のない義歯を
「ノンクラスプ デンチャー」
と言います。

下の写真の
側が一般的な部分義歯です。
側がノンクラスプ デンチャーです。
ノンクラスプ参考例


この義歯の欠点の一つとして、保険が適応されないことです。

費用は歯科医院により異なりますので、通院先の歯科医院でご確認されて下さい。

また、ノンクラスプデンチャーと言っても さまざまなタイプがあります。
ピンク色のプラスチック製の部分に使用されている材質にも
いろいろな素材があります。

場合によっては、一部金属製の素材が使用されている場合があります。
(レストと言われる ほんの小さい一部分ですが…)

ノンクラスプデンチャーの詳細については、以下のページをご覧になって下さい。
ノンクラスプデンチャーの費用、
ノンクラスプデンチャーの適応症例、
ノンクラスプデンチャーの特徴、
ノンクラスプデンチャーの欠点、
ノンクラスプデンチャーの作製方法(治療手順)、
ノンクラスプデンチャーの種類
等が記載されています。


     審美性の高い 金具なしの義歯(ノン・クラスプ・デンチャー)



このシリーズもだいぶ長くなってきました。
今後は以下のような内容で解説する予定になっています。

• 10回目:金属アレルギー改善治療(オールセラミックによるノンメタル治療)

• 11回目:金属アレルギーは治るのか?

• 12回目:全ての口腔内金属を撤去する必要性があるのか?

• 13回目:食生活の改善で金属アレルギーが治る?

• 14回目:危険な金属アレルギービジネスに注意!

の予定です。
*予定ですので変更になる場合があります
 さらに追加の可能性もあります


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次回のブログは、12月 9日(月)になります。



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2013年11月25日

金属アレルギーの話 8回目:口腔内金属の除去方法

2013年11月25日(月曜日)です。

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今日のテーマは、『金属アレルギーの話 8回目:口腔内金属の除去方法』になります。


金属アレルギーと診断された場合には、口腔内金属を撤去することになります。
しかし、この金属の撤去が大変なのです。
小さな詰め物、
大きな金属の被せ物、
ブリッジのような大きな物でもそうですが、
接着剤で強固にくっついているため、
取り外すことは非常に大変なのです。

被せ物のようなタイプは、切れ目を入れてから撤去することも多いですが、
小さい金属製の詰め物であれば、そのまま削り取ってしまうこともあります。

この金属製の詰め物 や 被せ物を除去(撤去)する際に問題が起こります。

金属を口腔内で削ることで、多量の削りかす(削片)が飛び散ります。
削った金属片は、粘膜 や 歯肉、舌に付着するだけでなく、
飲み込むこともあります。

こうしたことで、金属アレルギーの症状を悪化させることがあります。
(フレアーアップ)

また、金属を削った削片は 非常に細かいため、
イオン化しやすいことも問題です。

ただし、こうしたことで起こる症状(フレアーアップ)は、
一時的なことであり、ほとんどの場合は心配いりません。

こうした口腔内金属を撤去する際の問題点を解決するために
「ラバーダム」という装置を使用して金属を撤去します。

ラバーダムは、ゴムのシートのことです。
このゴムのシートを歯につけて口腔内に金属の削片が飛び散らないようにします。

実際に模型を使用した写真で見てみましょう。

左側は奥から2番目の歯に作製した金属製の被せ物です。
この部分にラバーダムを装着したのが
右側の写真です。
緑色の部分がゴム製でできた シート(ラバーダムシート)です。
治療対象となる歯が周囲の歯以外は、ゴムのシートの下(中)にして
削った金属削片が口腔内に飛び散らないようにします。
8


また、口腔内に見える金属だけが問題なのではありません。

歯科材料に含まれる金属成分は、
金属製の詰め物 や 被せ物以外にも さまざまな材料で使用されています。

その一つが「コア」という土台です。
神経のない歯には、『土台』というものが装着されています。

専門用語で『コア』と言います。

神経のない歯は、まず『コア』を作製し、
その上に『セラミック』等の
被せ物を行うことになります。

コアの説明をする前に虫歯が深い場合などで
歯の神経を取る治療(抜随)についての説明から始めたいと思います。

下図1― aは、虫歯がない健康状態の歯です。
下図1−b は虫歯が大きく(深く)神経まで達した状態です。
   
虫歯が神経に触れていたり、                 
虫歯により強い痛みが起こっている場合には         
神経を取る治療が必要になります。
                      
神経を取り除く治療のことを『抜随』と言います。

下図1−c は、虫歯を削り取った時点で神経と接していたため、  
神経を取り除いた後の状態です。

歯は大きく削られているのが分かります。
このままでは 噛むこともできませんし、
歯(差し歯)を作製することもできません。
8−1img01



そこで 虫歯で削った部分を補うため と           
薄くなった歯を補強し、被せ物を作製するために、       
コアを作製します。
8−2img02


下図3がコア(コア自体)です。

このコアはあくまでも『土台』であり、
被せ物(差し歯)ではありません。

最終的な被せ物(差し歯)は、
この『コア』を装着した後に型を取り装着します。

8−3img03



以前の治療では、 この『コア』の材質は金属が多く使用されてきました。
特に保険診療においては『銀合金』のコアが多用されてきました。

現在は、金属を使用しない「ファイバーコア」が使用されるようになっています。

以下の図は、コアを歯につけたところです。
8−4img04



最終的な被せ物(差し歯)はコアを装着した後に型を取ります。

下図5になります。
8−5img05



これで「コア」についてだいぶ分かったかと思います。

話は長くなりましたが、このコアが金属製である可能性があるのです。

特に だいぶ前に治療を行われた場合や
保険診療の治療ではこの金属製のコアが使用されている可能性が高いです。

また、セラミックの被せ物を行っていたとしても、中の土台(コア)は金属製の可能性があります(可能性が高い)。

また、通常セラミックと言われる被せ物の素材は、
オールセラミックのことではなく、
見えない内部(内側)は金属製です。
一般的に言われるセラミックの日本語の名称は、
陶材焼付金属冠(金属陶材焼付冠)と言います。
金属のフレームに瀬戸物を焼き付けて作製されているため、
内部には金属が使用されているのです。

このように口腔内に使用されている金属は、口腔内から見える部分に存在するだけでなく、歯の中(金属製のコア)や セラミックの内部にも使用されているのです。

金属アレルギーに陽性反応があり、
口腔内金属を撤去する場合には、こうした見えない部分の金属も全て撤去する必要性があるのです。


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2013年11月18日

金属アレルギーの話 7回目:金属アレルギー検査

2013年11月18日(月曜日)です。

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口腔内によく口内炎ができる
金属の詰め物 や ブリッジ 等に触れる粘膜が赤くなっている
手や足、全身にアレルギー症状があったので皮膚科で治療を行って治療を行っているが治らない
等で
もしかしたら「金属アレルギーでは?」
と考えられている方もいらっしゃるかと思います。

また、歯科治療を行うにあたり、
金属製の材質を使用すると言われているが、
金属アレルギーかもしれないので心配されている方もいらっしゃいます。

金属アレルギーを疑った場合、
どこで検査すれば良いのでしょうか?
また、どのような検査があるのでしょうか?
また、検査費用はどれくらいかかるのでしょうか?

この項では、こうした内容を解説します。

1.パッチテスト
金属アレルギーを疑う場合、まず行われる検査が「パッチテスト」です。

この検査は、金属アレルギーの可能性の高い十数種類を対象とし、
金属を溶かした水溶液を 1滴ずつ 特殊な絆創膏に垂らして、皮膚に貼ります。
一般的に背中に貼ることが多いです。
この絆創膏は48時間そのままにします。
48時間後に絆創膏を剥がし、
それぞれの 金属溶液を垂らした絆創膏に触れた皮膚が
発赤(ほっせき)していたり、
水泡(すいほう)ができていたり
していれば その金属に陽性(アレルギー反応がある)と判断されます。
しかし、48時間後に陽性(発赤 等の問題が起こっていなくても)でなくても
72時間後 や それ以上 期間が経過した後で陽性と判断されることもあります。
スライド1










パッチテストの問題点!
陽性反応がでれば、その金属にアレルギー反応があることが判断できますが、
仮に陰性(パッチテストで発赤 等の反応がない)であったとしても
絶対にその金属にアレルギーの問題がないとは言い切れないのです。
(偽陰性と言います)

パッチテストの注意点

a. パッチテスト中(2日間)は、入浴は控えていただきます
  パッチテスト部が濡れない状態であれば、洗髪や下半身のシャワーは可能です。

b. スポーツ 等で汗をかくことでも 判定結果に影響が及びますので禁止です。

c. 暑い時期(夏期)にはパッチテスト自体を行うことが難しいこともあります。

d. パッチテスト中には、かゆみを伴うことがありますが、
掻いてしまうと判定が困難になることがありますので注意が必要です。

e. 金属アレルギーが疑われる方の場合、
ステロイド剤 や 抗ヒスタミン剤 等の炎症を抑える薬を使用されているこ
とがありますが、パッチテスト中は使用を中断していただきます。

d. パッチテストによる 皮膚の発赤 や 水泡の程度には個人差がありますが、
稀に強く起こることがあります。
この場合には皮膚に生じる跡が暫く残ることがあります。(6〜12ヶ月間)
こうしたことからもあまり目立たない部位に絆創膏を貼ることが必要です。
  (基本的に背中に貼ります)

パッチテストはどこで受けられるか?
皮膚科です。
しかし、どこの皮膚科でも対応可能ということではありません。
アレルギー外来をかかげている皮膚科や
金属アレルギー外来を受けられることが必要です。
来院前にHPや電話でご確認をされて下さい。

パッチテストの治療費は?
健康保険が適応されます。
健康保険3割負担の方の場合で 約1.300円
*初診料、再診料は含まれていません パッチテストのみの費用です。
*上記は2013年時点の保険費用であり、保険改正によりかわります。
*詳細は、受診されるアレルギー外来にお問い合わせ下さい。



2.リンパ球幼弱化試験
この検査は、採取した血液から 白血球の一種であるリンパ球に
疑われる金属(金属アレルギーの可能性のある金属)を混合して
リンパ球に形態変化が起こることをみる方法です。

患者様は、採血をするだけで 試験管の中で行うため、
パッチテストのように患者様の負担は少ないです。

リンパ球幼弱化試験はどこで受けられるか?
皮膚科です。
しかし、どこの皮膚科でも対応可能ということではありません。
アレルギー外来をかかげている皮膚科や
金属アレルギー外来を受けられることが必要です。
来院前にHPや電話でご確認をされて下さい。

リンパ球幼弱化試験の治療費は?
健康保険が適応されませんので、自費診療となります。
具体的な治療費は、各 皮膚科(アレルギー外来)に問い合わせて下さい。
1検体で1万円程度とされています。


3.チャレンジテスト
金属アレルギー検査として一般的に行われるパッチテストを行っても偽陰性(本当は金属アレルギーが存在するが パッチテストでは陰性反応と判断される場合)となる場合があります。

こうした場合にご自宅でも可能な試験方法があります。

具体的には、金属アレルギーが起こりやすい食品を多量に摂取することで反応をみる方法です。

アレルギー反応が起こりやすい代表的な金属として、「ニッケル」があります。
大豆 や チョコレート は「ニッケル」が多く含まれる食品です。
こうした食品を一時的に多量に食べることで
かゆみ や 発赤 が起こるかを判断する方法です。
一般的に通常の5倍程度の量を4日間服用します。
板チョコであれば、1日に3枚程度を4日間です。

* チャレンジテストを実施される場合には、
  必ず医師の指示のもと行うことが必須です。

*症状が強く現れる可能性がありますので、十分な注意が必要です。


4.歯科治療による判断(フレアーアップ)
虫歯治療 等で 金属の被せ物 等を 除去すると
削った削片が口腔内に散らばります。
こうした金属片を飲み込んだり、
口腔粘膜から吸収されることで、
一時的にアレルギー症状が悪化することがあります。

悪化した場合には、金属アレルギーに陽性の可能性が高いと言えます。

実際に歯科治療で金属を除去した際に、
アレルギー症状が悪化されたことを経験された方は、
金属アレルギーの可能性があります。

アレルギー外来がある皮膚科 等でパッチテストを受けられて下さい。



次回のブログは、11月25日(月)になります。


次回は、口腔内金属の除去方法 になります。


当医院では金属アレルギーの方に対して「オールセラミック治療」を行ったおります。
詳細は、以下を参考にして下さい。
セレックによるオールセラミック治療


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オリコン歯科医院ランキング2012年度版発表!

オリコン(音楽のオリコンチャートが有名ですが…)の2012年度版が
公表されました。
オリコンは、音楽以外でもさまざまな分野でアンケート調査を元にしてランキングを発表しています。
当医院はインプラント治療で 11部門中 5部門で ベスト10入りをしました。
ランキングされた多くの歯科医院は、大学病院 や 規模の大きい歯科医院ばかりでしたので、当医院のような小規模の個人歯科医院が選出されることはとても喜ばしいことです。
今後も多くの患者様に支持されるよう スタッフともどもがんばってきたいと思います。

ランキングの詳細は、以下をクリックして下さい。
  オリコン2012年 インプラント治療前のケア・説明部門: 7位
  
  オリコン2012年 インプラント治療の丁寧さ部門: 10位
  
  オリコン2012年 インプラント治療結果部門: 8位
  
  オリコン2012年 治療プランの充実度部門: 10位

  オリコン2012年 治療後のアフターケア・保障制度の充実度部門: 6位

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歯周病は横浜歯周病情報センター

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鎌倉インプラント情報センター

総合サイトは、以下をクリック              
インプラントなら横浜の大船駅北口歯科
2013年11月11日

金属アレルギーの話 6回目:なぜ歯科金属はアレルギーを起こすのか?(金属がイオン化しやすい条件)

2013年11月11日(月曜日)です。

始めに年末年始の休診案内です

2013年12月30日(月)〜
2014年 1月 6日(月)まで
休診とさせていただきます



このブログは、歯周病に関するブログです。
毎週月曜日 にアップしています。

現在は歯周病に関する内容ではなく、
金属アレルギーについて掲載しています。


今日のテーマは、
『金属アレルギーの話 6回目:なぜ歯科金属はアレルギーを起こすのか?(金属がイオン化しやすい条件)』になります。

口腔内で使用する金属によるアレルギーは、
ピアス等の装飾品を使用したり、
金属製のベルトなどが皮膚に触れることで起こるアレルギーとは違い、
通常 すぐに(即効性)問題が起こるわけではありません。
時間が経って症状が起こることがほとんどです。

人によっては、何年、何十年後に金属アレルギー症状が発症することもあります。

もちろん 口腔内に金属があっても
臨床的に問題が起こっていない方の方が多いのも事実です。
日本人でむし歯治療を経験された人のほとんどが
口腔内に金属を使用しています。

つまり、口腔内に金属を使用したからといって
必ず金属アレルギーが起こるわけではありません。

個人差が非常に大きいのです。

こうした 金属アレルギーの症状を患者様に説明する際に、
以下のように説明をすることがあります。

「コップ」を人間の身体、
「水」をアレルギーとなる物質
とします。

「コップ」に「水」を注ぎます。
コップが小さいと 水を少し入れただけでも 
「水」はすぐに溢れてしまいます。
この溢れた状態が「金属アレルギー」が発症した状態です。

「コップ」が大きければ、ある程度「水」を入れても溢れません。

しかし、「コップ」がいくら大きくても
注ぐ「水」の量が 大量に注がれた場合には、
「水」はすぐに溢れてしまいます。

「コップ」が非常に小さければ、
注ぐ「水」の量が極端に少なくても
「コップ」からすぐに「水」が溢れてしまいます。

金属アレルギーが発症する方は、
もちろん金属に触れることが前提となりますが、
「コップ」つまり、生体の許容量の大きさにもよります。

「コップ」の大きさは、人によって大きく変わります。
子供 と 大人でも違いますし、
全身的な状態や
生活環境によっても変わってきます。
体調が不良であったり、
睡眠不足が続いたり、
ストレスが続いたり、
食生活が乱れたり、
等 さまざまなことで「コップ」の大きさは変わってきます。

もちろん「コップ」を大きくすることも大切ですが、
「コップ」に入れる「水」の量を少なくすることが大切です。

「水」を「コップ」に入れない、
「コップ」に入れる「水」の量を少なくすること
が大切なのです。
つまり、
金属アレルギーの原因を
身体に入れないことが重要なのです。

さて話は、この項のテーマに戻ります。
「なぜ歯科金属はアレルギーを起こすのか?(金属のイオン化)」
という話をしたいと思います。

歯科治療で行った金属が口腔内で溶け出し、
イオン化して体内に侵入していきます。

そのほとんどは、便として体外に排出されます。
しかし、3〜10%程度は腸管から吸収されます。
そして、腸管から吸収された一部は、汗の中に排出されます。

手(手のひら) や 足(足のうら)は、汗腺が多い場所なので、
こうした部位に金属アレルギーが起こりやすいのです。
(全身性金属アレルギー)


この金属がイオン化する原因として、
いくつかのことが考えられます。

一つ目は、口腔内金属の種類です。
金属には
イオン化しやすい金属
イオン化しにくい金属があります。

イオン化しやすい金属として
ニッケル、クロム、コバルト、銅、インジウム、イリジウム、パラジウム
等があります。
これらの金属は、歯科治療において汎用されています。

そのため、金属をまったく使用しない治療を行うことが最も有効ですが、
イオン化しにくい金属を使用することでも金属アレルギーのリスクを軽減できます。

イオン化しやすい金属は、口腔内の変化(phの酸性化)により溶け出しやすくなります。

ご存知かと思いますが、
ph(ペーハー、ピーエイチ)とは、酸性、アルカリ性の度合いのことです。
通常 口腔内のphは中性状態(pHは6.8〜7.0)を保っています。

Phの低下はさまざまなことで起こります。
主な原因は、食後に虫歯菌が酸性する酸(乳酸)等によりphの低下(酸性化)が起こります。

金属をイオン化させないためには、口腔内が酸性化した状態のままにしないことが重要です。

口腔内には、酸性に傾いた状態を中和させる機能(緩衝能)が備わっています。

この中和させる機能(緩衝能)が
「唾液」なのです。

具体的には、唾液中の重炭酸塩 や リン酸塩 が酸性に傾いたpHを中性に戻してくれます。


食後直後から口腔内は酸性に傾きます。

しかし、唾液の緩衝能により約30分で中性に回復してきます。

唾液の分泌が少ない人であったり、
唾液の緩衝能が低い人であれば、
酸性に傾いたままになってしまいます。

間食が多い人 や 加糖入り飲料を食間に好む方は、
pHが酸性状態に傾いた状態のままとなってしまいます。

また、口腔内を酸性化させないためには、食後すぐに歯磨きをしない方が良いでしょう。
この理由として、
歯を磨き後に「うがい」をすることで、
食事の際に出た唾液を喪失してしまうからです。
食事直後には、ガムを噛む等で唾液分泌を促進させることも
口腔内を酸性化させない方法と言えます。

次に金属がイオン化しやすい条件として
「ガルバニー電流(ガルバニック電流)」の存在があります。
「ガルバニー電流」とは、金、銀、アマルガム(水銀合金)など
2種類以上の金属が口腔内に存在する場合、
そのイオン化の違いにより唾液を介して流れる電流のことです。

「ガルバニー電流」の例として、
金属製のスプーンを口に入れると なにか変な味がしたり、
金属製の物を噛むと 変な感じがすることがあります。
これが「ガルバニー電流」なのです。

「ガルバニー電流」は、イタリアのルイージ・ガルヴァニ博士が
研究のためのカエルの足が金属に触れることで痙攣(けいれん)を起こすことを偶然に発見したことで名づけられた現象です。

この「ガルバニー電流」が流れると
金属が腐食しやすくなり、
金属がイオン化しやすくなります。

また、歯ぎしり や 食いしばり 等による 物理的な噛み合わせの問題によっても 金属の摩耗が起こり、イオン化しやすくなります。



次回のブログは、11月18日(月)になります。


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公表されました。
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