歯周病専門医サイトブログ

2011年8月22日

重度歯周病の方がどんどんと増えている!

8/22(月曜日)です。

このブログは、歯周病に関するブログです。
毎週月曜日 にアップしています。

今日のテーマは、『重度歯周病の方がどんどんと増えている!』になります。

本日の内容は、以前から何度も お話した内容ですが、非常に重要な話しのため、
再度解説したいと思います。

私自身は歯周病専門医 ですから 当医院に来院される患者様の多くは 歯周病の方です。
歯周病といっても 軽度の歯周病から 重度の歯周病の方まで
病状の進行状態はそれぞれです。
しかし、最近の傾向として 歯周病が非常に進行した患者様が増えています。
原因は さまざまですが、
長い間歯科医院を受診されなかったことが大きな問題となっています。

ここ数年の経済状況もあるかもしれません。
悪い状態でありながら そのまま放置してしまったことによる 歯周病の悪化です。

歯周病になってしまう原因には、多くのことが考えられます。
歯周病の主な原因は以下になります。

まず、歯周病細菌の存在です。
歯周病は感染症 です。
歯周病細菌というバイ菌が歯肉の中に侵入して起こる病気です。
歯周病細菌が歯肉の中に侵入すると
歯肉が腫れ、
出血を起こし、
最終的には歯を支えてる骨が吸収 します。
骨吸収が進行すると 歯がグラグラとしていき、最終的には、歯が抜けてしまいます。
この細菌感染を防ぐことが歯周病にとって重要なことなのです。

次の原因として、噛み合わせ です。
噛み合わせとは、噛む力の負担が大きい場合に 歯がその力に耐えきれずに
ダメになってしまうことです。
噛み合わせだけでは、歯周病にはなりませんが、
歯周病が進行しているような状態であった場合で 噛み合わせに問題がある方は、
歯周病が一気に進行してしまいます。
具単的には、先(最初の原因)でご説明したように 歯周病は、歯周病細菌による感染によって起こります。
歯周病細菌の感染が進行し、歯を支えている骨が吸収し始めると、
通常の噛む力でもグラグラしてきます。
この状態でさらに噛む力の負担が大きくなると
歯自体は、とても噛む力に耐えきれずに グラグラがさらに大きくなっていくのです。
私達歯周病専門医 が最も難しい治療としているのが この噛み合わせがある患者様です。
ちなみに どのような噛み合わせが問題なのかと言いますと
歯ぎしり や くいしばり がある方です。
『私は 歯ぎしり をしていないので関係ない!』
と思われている方も多くいらっしゃると思います。
しかし、実際には、ほとんどの方は『歯ぎしり』をしています。
中には『ギリギリ』と音がする方もいらっしゃいますが、
音がしない方の方が多いのです。
歯は、骨吸収がない状態でも多少は動くものです。
これは、正常なことなのです。
しかし、動く範囲は決まっています。
この正常に動く範囲であれば、歯には負担は加わりません。
しかし、この正常な範囲以上に歯が動いてしまった場合が問題なのです。
手首を例にとって解説します。
当然のことながら手首は動きますよね。
でも動く範囲は決まっています。
手首を360度 ぐるっと動かすことはできません。
動く範囲が決まっているからです。
しかし、転んだりした時に手を強くぶつけたとします。
その際に手首が必要以上に曲がったとします。
正常な動く範囲以上に動いてしまったのです。
この場合、手首のすじ は伸ばされて しまいます。
いわゆる 捻挫(ねんざ)という状態です。
歯にもこのようなことが起こるのです。
歯が正常範囲で動く以上に 噛む力のダメージが加わると
歯は打撲を起こすのです。
噛み合わせの問題は、本当に歯科治療(歯周病治療)を難しくします。

次の歯周病原因として喫煙
があります。
喫煙者は歯周病が非常に治りにくい のです。
喫煙と歯周病の関係は、歯周病の学会において 数多く報告されています。
ある報告によると、喫煙者は、非喫煙者と比較して、
歯周病の進行は 6倍以上も早い という結果もあります。

次の原因として生活習慣 です。
歯周病は生活習慣病なのです。
つまり、歯周病は、高血圧 や、糖尿病、高コレステロール症 といった病気と同じといってもいいでしょう。
糖尿病、高血圧 等の治療を行う際には、単に内科医 等が薬を処方するだけでは治りません。
患者様ご自身が生活習慣を適切に見直すことが重要です。
もちろん、食生活、運動、喫煙、睡眠、ストレス…等です。
いくら薬を飲んでも、上記のような生活習慣が守れなければ、治りません。

こうしたことが歯周病の原因と言えます。
まとめると 歯周病の原因は、
感染症!
噛み合わせ!
喫煙!
生活習慣
ということです。

最近 重度歯周病で来院される患者様の多くは、こうした原因といくつも抱えている方が多いのです。
しかも、長期的に歯周病を放置されているため、当医院を受診された時には
すでに歯周病が進行しすぎてしまっているのです。

歯周病の治療は多岐におよびます。
歯周病になってしまった原因により
治療方法はさまざまです。

簡単な治療で十分完治するケースもありますし、
治らないケースも存在します。
いくら歯周病専門医 でも全ての歯周病を治せるわけではありません。

そのため、手遅れにならないうちに治療を開始することが最も重要なのです。




次回のブログは、8月29日(月)になります。



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2011年8月8日

歯周病と口臭

8/8(月曜日)です。

このブログは、歯周病に関するブログです。
毎週月曜日 にアップしています。

今日のテーマは、『歯周病と口臭』になります。

始めに夏期休診のお知らせです。
8/11(木)〜8/15(月)まで休診となります。

口臭で来院される方は非常に多くいらしゃいます。
口臭の原因はさまざまあります。
本日は口臭の原因の一つである 歯周病について解説します。

口臭を主訴として来院される患者様の多くは、
実際には口臭があることはほとんどありません。
口腔内みても歯石が多くついている方も少ないです。
どちらかと言えば、口腔清掃が非常にうまくいっている方が多いです。
それではなぜ 実際に口臭がほとんどない方が
口臭を気にして来院されるのでしょうか?
この点は、また後日解説します。
(それなりに理由があるのです)

実際に口臭がある方の多くは歯周病の方です。
特に重度歯周病になると 口臭は強くなります。
しかし、重度歯周病の方の多くは口臭を自覚されていません。
この点についても また後日解説します。

本日は、歯周病の方がなぜ口臭があるのか?
という話しをしたいと思います。

歯周病の第一の原因は、歯周病細菌による感染 です。
歯周病の患者様に治療開始前の治療計画の説明の際に 必ず説明することが
ということです。
この歯周病細菌による感染 口臭の原因にもなっているのです。

歯磨きが十分できなくなると、汚れが歯面に付着します。
この汚れを『歯石』『プラーク』と言います。

歯石やプラークの中には、歯周病細菌がいっぱい生存しています。
この細菌が口臭の原因になっています。

例えると、台所をきちんと掃除していないと 次第に“ ヌルヌル ”としてきます。
この“ ヌルヌル ”の中には、雑菌がいっぱい潜んでいます。
そして、雑菌がどんどんと増えていくと『臭い』がしてきます。
簡単に言えば、腐っているのです。
当然のことですよね。

口腔内も同じです。
『歯石』 や『プラーク』が 歯と歯肉の境目に入り込みます。

歯と歯肉の境目を歯周ポケット と言います。(下図)
kensa_05


歯周病が進行すると『歯石』 や『プラーク』は、『歯周ポケット内部』にどんどんと侵入してしまいます。(下図)
reation2


多くの方は、歯科医院で『歯石』を取ったことがあると思います。
しかし、ある程度歯周病が進行している方の場合、
単に歯石を取っただけでは、汚れをとったことにはなりません。

歯周ポケット内の深い部分に入り込んだ『歯石』 や『プラーク』は、通常の歯石除去では 取ることは絶対にできません。
一般的に行われる歯石除去とは、歯肉の上にある汚れのみを取っているだけなのです。

そのため、歯周ポケット の深い部分にある汚れは 通常の歯石除去では取れないのです。

もちろん毎日の歯磨きをいくらがんばって行っても
歯周ポケット 深くの汚れを取ることはできません。

また、リステリン等のマウスウォッシュ等を使用しても歯周ポケット内部には、浸透させることはできません。

歯周病の人は、歯周ポケットの中にいつも『臭いがするゴミ』が入っているのと同じです。
下の写真は、歯周病で抜歯した方の歯の写真です。
黒い部分が歯石(プラーク)です。
こんなものが歯肉の中にあるのですよ!
臭いがしないわけがありません。
掃除をしていない台所が 口腔内にあるのと同じです。
しかも、歯周ポケット内部に侵入した歯石(プラーク)は、ご自身で取り除くことが不可能なだけでなく、さらに深部へと侵入してしまいます。
スライド1


この歯石(プラーク)を取り除くためには、歯周病の専門的な治療が必要です。
SRP(スケーリング ルートプレーニング) と言われる治療です。

口臭の原因には、歯周病だけでなく、さまざまな原因がありますが、
歯磨きで出血がある
歯肉が腫れている
歯がグラグラする
歯肉が退縮している
と言った症状がある方は、歯周病ですので、
まずは、歯周病の検査を受けられて下さい。

次回のブログは、8月22日(月)になります。
来週(8/15は夏期休診のため、ブログを休みです)



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2011年7月31日

新しい歯周病治療:PDT(フォトダイナミックセラピー)その4

8/1(月曜日)です。

このブログは、歯周病に関するブログです。
毎週月曜日 にアップしています。

始めに夏期休診のお知らせです。
8/11(木)〜8/15(月)まで休診となります。

今日のテーマは、『新しい歯周病治療:PDT(フォトダイナミックセラピー)その4』になります。

本日このテーマを始めて見られる方は、是非今までの3回をご覧になって下さい。

   PDT 1回目:7/ 4のブログ 
   PDT 2回目:7/11のブログ
   PDT 3回目:7/18のブログ

PDTは 医科領域ではすでに 臨床に多く応用されています。

例えば、早期の肺ガンにも行われています。
そのメカニズムは、
まず 癌細胞に集まる光活性剤を静脈注射します。
次に 気管支内に内視鏡ファイバー挿入し 癌病巣部に光を照射すると、
癌細胞が消滅するというものです。
この早期の肺ガンに対するPDTは保険適応されています。

また、皮膚科領域では ニキビ治療に応用されています。
アクネ菌の殺菌に高い効果がある治療となっています。

歯周病領域では、2000年入り多くの研究報告がされています。
多くの研究によりPDTを使用すると
歯周病細菌の減少が認められることが明らかになっています。

今までの1回〜3回のPDTブログでも解説してきましたように
PDT治療は、抗生剤を使用した歯周病治療に比較して 耐性菌のリスクがなく、
副作用といった問題もほとんどないため、生体にとって非常に優しい治療と言えます。

しかし、まだまだ分かっていない部分もあります。
先にも説明しましたように PDTを歯周病治療に応用することにより
歯周病細菌は確実に減少します。
しかし、1回のPDTで歯周病細菌が完全になくなるわけではありません。
1回より2回繰り返した方がより効果が高いという報告もあります。
また、歯周ポケット が非常に深い場合には、その最深部にまで的確にバイオジェル(光活性剤)を届かすことが難しい場合もあります。
このようなテクニカル的な問題も今後課題となっていくでしょう。

また、進行した歯周病の場合、単にPDTを行っただけで歯周病が治るわけではありません。
あくまで今まで行われてきた通常の歯周病治療(ルートプレーニング 等) と併用することにより効果を発揮するのです。

歯科の場合、こうした画期的な治療法が臨床に応用されると
その使用方法や適応症をきちんと把握していない歯科医師が使用することにより
効果があらわれないこともでてきます。
また、患者様ご自身がインターネット等で情報を集める際に
「PDTを使用すれば、簡単に歯周病が治る!」
といった誤った知識となることもあります。

インターネットは情報を集めるには非常に便利なツールですが、
誤った情報 や 理解不足により 大きな誤解を生むことがあります。
正しい知識を得ることが最も重要であるのです。

また他の欠点として
現在 歯科領域ではこのPDTは保険が適応されていません。
そのため、自費診療となります。
当医院でのPDTの治療費は
1歯 2.000円(1回分)となっております。



次回のブログは、8月8日(月)になります。
次回から新しいテーマになります。



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2011年7月25日

本日の歯周病ブログは休みです。

7/25(月)の歯周病ブログは休みです。
朝から急用があり本日のブログは休みます。
次回は8/1(月)になります。
2011年7月18日

新しい歯周病治療:PDT(フォトダイナミックセラピー)その3

7/18(月曜日)です。 このブログは、歯周病に関するブログです。 毎週月曜日 にアップしています。 今日のテーマは、『新しい歯周病治療:PDT(フォトダイナミックセラピー)その3』になります。 このテーマを始めて見られる方は、先に 前回のブログ(7/11:月)と 前々回のブログ(7/4:月)のブログをご覧になって下さい。 7/ 4のブログ 7/11のブログ さて本日は、 PDTの 適応症 および 治療のポイントについて解説します。 PDTの適応症 および 治療のポイント 1.歯周病治療と併用すると有効! 歯周病の治療と併用して行うことにより効果があります。 あくまで歯周病に対してPDT単独で使用するのではなく、 PDTに歯周ポケット内部の感染物質(歯石 等)を超音波スケーラー等で 除去(クリーニング)してからPDTを行い、PDT終了後には必ず破壊された歯周病細菌 および 毒素を洗浄することが必要です。 2.メインテナンス(定期検査)で使用すると有効! PDTによって ある程度の期間 歯周病細菌の再発を抑えることが可能とな りますので、メインテナンスにおいて歯周ポケットの再発した部位に使用 することにより維持安定を得ることができます。 どれくらいPDTの効果が持続するかということは、 さざざまな条件により大きく変わりますが、約1〜2ヶ月は維持可能となります。 つまり、重度歯周病の方 や 再発率の高い人は、 メインテナンスの度に行うと効果が高いということになります。 PDTを行えば、一生歯周病細菌がいなくなるということではありません。 3.再発しやすい歯周病には有効! 歯周病は歯周病細菌よる感染症です。 そのため、もともと歯周病細菌が多い方は 再発率が高くなります。 歯周病が再発しやすい方にはPDTは最適と言えます。 4.歯周病治療における菌血症の防止に有効! 歯科治療における菌血症とは、 汚れ(細菌)が歯周病治療(抜歯 等の他の歯科治療でも起こります) を行うことにより、身体の中(血管内)に細菌侵入することを言います。 歯周ポケット 内部(歯肉の内部)には当然のことですが、血管が存在 します。 特に歯周病で歯肉が腫れている方は出血が起こっていることが多いため、 歯周ポケット 内部に存在する汚れ(歯石)と血管が触れているこ とになります。 他の言い方をすれば、汚れ(歯周病細菌)が血管に触れている状態と いってもいいでしょう。 こうした汚れ(細菌)が一時的に血管内部に侵入することを菌血症と 言います。 特に 歯周病治療 等の歯科治療を行うとこうした菌血症が起こることが 報告されています。 歯周病治療の基本的な治療であるルートプレーニング では、 報告に差はありますが、8〜79%の確立で菌血症が生じると報告されています。 事実ルートプレーニング を行った後(6分後)に採血して調べると血液中から 歯周病細菌が発見されることが報告されています。 PDTルートプレーニング 前に行うことにより、 歯周病細菌の減少をはかることが可能となるため、菌血症のリスクを減少できます。 d. 細菌性心内膜炎、大動脈弁膜症、チアノーゼ性先天性心疾患、人工弁、 シャント術実施患者…の方に有効! 上記のような方は、歯周病治療を行う上で最もリスクが高い患者様と言えます。 上記の疾患等を 有する患者様は、歯周病治療において菌血症を起こす可能性が高いため、 PDTは有効と言えます。 5.インプラント周囲炎(インプラントの歯周病)に有効! インプラントは虫歯になることはありませんが、歯周病のような状態 にはなります。 このことをインプラント周囲炎 と言います。 インプラント周囲炎 はインプラントがダメになる原因として最も高いことです。 メインテナンス(定期検査) の際にPDTを使用し、細菌の減少を行うことも有効ですし、もしインプラント周囲炎 になってしまった場合にも効果が高い治療と言えます。 本日はこれで終了です。 次回は、PDTの最終回です。 PDTの欠点や具体的な治療動画を見ていただきます。 また、PDTの治療費についても解説します。 次回のブログは、7月25日(月)になります。 インプラントのブログは下記をクリックして下さい。 インプラントブログ インプラント基礎ブログは下記をクリックして下さい。 インプラント基礎ブログ メール無料相談は こちらをクリック                          歯科治療で分からないこと や ご心配ごと をメールして下さい。基本的に、当日に回答させていただきます。 インプラントオンライン見積もりは こちらをクリック 欠損部からインプラントの治療費や治療期間(治療回数)等をお答えします。 インターネット・オンライン予約 はこちらをクリック 休診日でも24時間 オンラインで予約が行えます。 歯周病専門サイトは、以下をクリック 歯周病は横浜歯周病情報センター インプラント専門サイトは、以下をクリック 鎌倉インプラント情報センター 総合サイトは、以下をクリック インプラントなら横浜の大船駅北口歯科
2011年7月11日

最新歯周病治療:PDT その2

7/11(月曜日)です。

このブログは、歯周病に関するブログです。
毎週月曜日 にアップしています。

今日のテーマは、『最新歯周病治療:PDT』になります。

PDTとは、
Photo Dynamic Therapy(フォトダイナミックセラピー)の略で、
日本語では光線力学療法と言います。

最新の歯周病治療です。

前回のブログをご覧になっていない方は、是非前回のブログを先にみていただくと
以下の内容がより分かりやすくなると思います。

ルートプレーニング 等の歯周病治療により歯石 等の感染物質を取り除く際に歯周病細菌 歯周ポケット内部 に散らばって残ってしまうことがあります。
もちろん始めの細菌の数によってもこうしたことには差があります。
ルートプレーニング については、前回のブログで動画を含めて解説しましたが、
ルートプレーニング を大雑把に説明すると
「耳かき」を行っているようなものです。
耳の穴の中にある汚れ(垢)を機械的に取り除くのが「耳かき」です。
歯周病の治療であるルートプレーニング も同様です。
ルートプレーニング を行うことにより歯石(汚れ)は結構取れますが、全て(100%)取れるわけではありません。
砕かれた歯石の削片 や 目で見えない細菌 等は 残る可能性があります。
大量の細菌が残ると それが元になり、歯周病が再発することがあります。

また、重度歯周病 の場合、歯周ポケット 内部には、大量の歯周病細菌 が生息しています。
この細菌が腫れや、出血の原因となっているだけでなく、骨が吸収 を起こします。

歯周病細菌 を減らすことが歯周病を治す第一歩なのです。

それでは 実際の使用方法について解説します。
詳細はその後で説明します。

まず、歯周ポケット 内部にバイオジェル(光活性剤)を入れます。
次に歯周ポケット 内部に光エネルギーを約1分間照射します。
大まかな流れはこれで終了です。
非常に簡単な治療です。

図で見てみましょう!
スライド1


痛みはありませんし、非常に短時間で行えます。

それでは、詳細の話しになります。
ちょっと難しい話しになりますが…
まず、使用するバイオジェルですが、0.01%のメチレン-ブルー色素を含む中性リン酸緩衝液で、
この色素は、歯周病細菌(グラム陰性菌 および グラム陽性菌 の細胞壁を構成するリポポリサッカライド、糖脂質の脂質)に得意的に結合します。

簡単に言えば、歯周ポケット 内部にバイオジェルを入れると歯周病細菌と結合(くっつく)ということです。

このバイオジェルは光感受性物質と言い、
光を吸着すると 化学反応が起こり活性酸素を発生させることができます。

この時に使用する光エネルギーは、「Periowave」という装置を使用します。
「Periowave」は、670nmの波長で 220mWの低出力光エネルギーです。
発熱を起こすこともないため、痛みを感じることはありません。

光エネルギー(Periowave)を照射することにより、色素(バイオジェル)が結合した歯周病細菌は破壊されます。
このバイオジェル(色素)は、人間の身体の細胞には結合しません。

また、光が照射される1〜2ミリが有効範囲であるため、その効果は限局的です。
そのため、ピンポイントでバイオジェル(色素)を塗布し、光を照射することが必要です。

以下は、「Periowave」という光エネルギーを照射する装置です。
非常に小さいものです。
スライド2



これでだいぶPDTについて分かってきたと思います。
次回はさらにこの続きの解説です。

次回のブログは、7月18日(月)になります。



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2011年7月4日

新しい歯周病治療:PDT(フォトダイナミックセラピー:光線力学療法)

7/ 4(月曜日)です。 このブログは、歯周病に関するブログです。 毎週月曜日 にアップしています。 アップが遅れました。 今日は、最新の歯周病治療について解説します。 PDTという治療法です。 PDTとは、 Photo Dynamic Therapy(フォトダイナミックセラピー)の略で、 日本語では光線力学療法と言います。 それではこのPDTは、今までの歯周病治療 となにが違うのでしょうか? まず歯周病とはなにか?(どのような病気か?) という話しからしたいと思います。 歯周病は、歯周病細菌による感染症 です。 歯と歯肉の境目(歯周ポケット )に汚れ(食べかす)等が入り込み 感染を起こします。 kensa_05 そのため、歯周病の基本的な治療として、歯周ポケット 内部に溜まっている汚れ(歯石 等)を取り除く治療を行います。 この治療をスケーリング ルートプレーニング(SRP) と言います。 ご存知の方も多いかと思いますが、このルートプレーニング が分かると この後のPDTがが理解しやすくなりやすくなりますので ご存知ない方はご覧になって下さい。 pmtc3 ルートプレーニングの図 模型で歯周ポケット検査を行っている動画 模型を使用してルートプレーニングを行っている動画 このルートプレーニング は、歯周病の基本中の基本です。 歯周ポケットが6ミリ程度であれば、ほとんどがこのルートプレーニング で治ることが多いです。 ルートプレーニング という治療法を大雑把に説明すれば、 耳かき と同じような行為です。 つまり、耳の中に溜まっている 汚れ(耳垢)を機械的に取り除くのが耳かきです。 ルートプレーニング 歯周ポケット という歯と歯肉の隙間に入ってしまった 汚れ(歯石 等)を機械的に取り除く治療法です。 現在の歯周病治療では、これ以上確実な治療法はありません。 前回まで説明してきた 内科的歯周病治療:飲み薬(抗菌薬)による歯周病治療は、このルートプレーニング と併用することにより、効果を発揮するのです。 単に飲み薬(抗菌薬)を使用するだけでは治りません。 このルートプレーニング という治療法は、長い年月行われている治療であり、 歯周病を治す最も確実的な治療法であることは間違いのないことです。 (歯周病の中程度までであれば、ルートプレーニング のみで完治する可能性が高い治療法です) また、ルートプレーニング で治らないような重度歯周病の場合には、 『歯周外科処置(フラップ オペレーション)』 という治療法も行われてきました。 しかし、これらの治療法には欠点もあります。 ルートプレーニング 『歯周外科処置(フラップ オペレーション)』 により歯周ポケット 内部の歯石を取り除くことは可能ですが、歯石 等の感染物質を取り除く際に歯周病細菌 歯周ポケット 内部に散らばって残ってしまうことがあります。 もちろん始めの細菌の数によってもこうしたことには差があります。 大量の細菌が残ると それが元になり、歯周病が再発することがあります。 実際に 侵襲性(急速破壊性)歯周炎 と言われる重度歯周病の場合には、 感染している細菌の数が多く、ルートプレーニング だけで全ての歯周病細菌を取り除くことは難しいのです。 PDT(フォトダイナミックセラピー)は、今までの歯周病治療とはまったく考え方が違う治療法です。 PDTは、光によって活性化する薬品(光活性剤)を 歯周病ポケット内部に注入し 光を照射することによって、 この薬品を活性化して除菌する方法です。 PDT単独で行う場合には、 麻酔を行う必要性がありませんし、 1歯 約1分で終了(除菌)可能です。 (後で記載しますが、基本的にPDTは単独で行う治療法ではなく、ルートプレーニングと併用することで効果がある補助的治療法です) ちなみに 重度歯周病の場合、先程のルートプレーニング を行うと 約1時間(当医院では、通常 1回の処置で 約7歯分を行います)かかります。 もちろん麻酔が必要です。 前回までの内科的歯周病治療:飲み薬(抗菌薬)による歯周病治療と違い、 抗生剤を服用しないため、耐性菌のリスクが少ないため、生体に優しい治療法と言えます。 PDT(フォトダイナミックセラピー)の具体的な治療方法や どのような仕組みで除菌されるのかや 欠点等を解説したいと思います。 また適応症例についても解説します。 次回のブログは、7月11日(月)になります。 インプラントのブログは下記をクリックして下さい。 インプラントブログ インプラント基礎ブログは下記をクリックして下さい。 インプラント基礎ブログ メール無料相談は こちらをクリック                          歯科治療で分からないこと や ご心配ごと をメールして下さい。基本的に、当日に回答させていただきます。 インプラントオンライン見積もりは こちらをクリック 欠損部からインプラントの治療費や治療期間(治療回数)等をお答えします。 インターネット・オンライン予約 はこちらをクリック 休診日でも24時間 オンラインで予約が行えます。 歯周病専門サイトは、以下をクリック 歯周病は横浜歯周病情報センター インプラント専門サイトは、以下をクリック 鎌倉インプラント情報センター 総合サイトは、以下をクリック インプラントなら横浜の大船駅北口歯科
2011年6月27日

内科的歯周病治療:飲み薬(抗菌薬)による歯周病治療:その6(最終回)

6/27(月曜日)です。

このブログは、歯周病に関するブログです。
毎週月曜日 にアップしています。

今日のテーマは、『内科的歯周病治療:飲み薬(抗菌薬)による歯周病治療:その6(最終回)』になります。

このシリーズも6回目になります。
1回目、2回目、3回目、4回目、5回目 を読まれていない方は是非先に以下のブログを見られて下さい。

1回目(5/16のブログ)

2回目(5/23のブログ)

3回目(5/30のブログ)

4回目(6/ 6のブログ)

5回目(6/13のブログ)


本日は今までのまとめと 新しい治療法の紹介です。

まず、今までのまとめです。
何度も 見られている方にとっては重複する内容ですが、
再確認としてご覧になって下さい。

内科的歯周病治療とは、通常の歯周病治療と並行して 歯周病細菌に対して効果のある薬(抗菌薬)を併用することにより、歯周病を治そうとする治療法です。(抗菌療法)
内科的歯周病治療(抗菌療法)は、通常の歯周病治療と比較して多くの研究論文で その効果が実証されています。

ここで重要なポイントは、
歯周病治療と並行して抗菌薬を服用することです。
単に抗菌薬を服用するを飲めば、歯周病が治るものではありません。
歯周病治療を行うことが前提です。

また、適応症をきちんと守ることが重要です。
なんでも かんでも 抗菌薬を服用すれば良いということではありません。
効果がある方もいれば、
効果がない(低い)方もいらっしゃいます。

内科的歯周病治療(抗菌療法)の適応症は、
通常の歯周病治療では治らないタイプの難治性歯周炎患者(広汎型重度歯周炎、広汎型侵襲性歯周炎) や 治療抵抗性患者 です。
通常の歯周病治療で十分治る範囲であれば、(抗菌療法)を行ってはいけません。
また、免疫力が低下している易感染性歯周病患者(重度糖尿病 患者様 等)、虚血性心疾患患者 ,
細菌性心内膜炎、大動脈弁膜症、チアノーゼ性先天性心疾患、人工弁、シャント術実施患者…の方
も適応症です。

通常の歯周病治療で十分治るようなケースであった場合には、
抗菌療法を行ってはいけません。
内科的歯周病治療(抗菌療法)には欠点もあるからです。

むやみに内科的歯周病治療(抗菌療法)を行うと
効果がないだけでなく、
薬剤耐性 が起こることがあったり、
(薬剤耐性とは、薬剤に対して抵抗性を持ち、これらの薬剤が効かない、あるいは 効きにくくなる現象のこと)
菌交代現象が起こる可能性があります。
(菌交代現象とは、抗生剤の長期投与等により正常細菌が減少し、通常では存在しない細菌や少数しか存在しない細菌が異常に増殖する現象のこと。)

また、口腔清掃(歯磨き)が十分に行えない患者様に対して、
内科的歯周病治療(抗菌療法)を行っても効果はありません。

歯周病は感染症 です。
この感染原因が口腔内清掃不良(歯磨きが適切にできていない)なのです。
いくらルートプレーニング
内科的歯周病治療(抗菌療法)を行っても
歯磨きが十分に行えていない方の場合には、再感染を次々に起こしますので、
効果が低いのです。
そのため、徹底して口腔清掃(歯磨き)が行えることが 歯周病治療の前提になります。

私は、患者様に 歯周病の話しを行う時には、以下のように説明することがあります。
「歯周病は生活習慣病です。」
「糖尿病 や 高血圧 と同様です。」
「糖尿病 や 高血圧 の治療を行う場合、単に薬を飲めば治るということではありません。」
「食生活 や 運動、睡眠、ストレスのない生活、禁煙…等 生活習慣を見直さないと改善しないことと同じです。」
「歯周病もまったく同じです。」
「当然のことながら 食生活 や 運動、睡眠、ストレスのない生活、禁煙…等 生活習慣が重要です。」
「生活習慣の中でも 歯磨きが非常に重要になってきます。」
「歯周病になる方は 基本的に歯磨きが十分に行えない方です。」
「そのため、歯周病になるのです。」
それでも 多くの方は、
「ある程度は歯磨きはできている!」
と考えられています。
しかし、現実的に歯磨きが十分にできていないから 歯周病になったのです。
「えー歯磨きは毎日行っているのに…」
この考え方がダメなのです。
今までと同じ生活習慣であれば、歯周病が治ることはありません。
徹底した生活習慣の改善(歯磨きを中心とした)が重要なのです。
この生活習慣の改善を行わないで 内科的歯周病治療(抗菌療法)を行っても効果はありません。

さて、6回に分けて解説してきました内科的歯周病治療(抗菌療法)ですが、適応症さえきちんと守れば、効果の高い治療であることは多くの研究により科学的根拠のある治療として証明されています。

しかし、ネットの中では
「飲み薬で歯周病が治る!」
というような誤解を招くような表現で掲載されているサイトが多く見られます。
正しい情報を知っておかないと
効果がないだけでなく、耐性菌の出現 等の問題が生じてしまいます。

次回からのテーマになりますが、
現在の歯周病治療は、さらに新しいステップに以降しています。
これは、バイトテクノロジー治療と言われる方法です。

耐性菌 等の問題が起こりやすい抗菌薬を使用することもありません。

歯周病細菌のみをターゲットに死滅させるシステムが世界的に注目されています。

この治療法は、光殺菌システムと言われる治療法です。

詳細は、次回のブログで解説しますが、
歯周ポケット内部 に存在する歯周病細菌の細胞のみに吸着する液体を使用し、
歯周病細菌そのものを直接殺菌する治療法です。
抗菌薬 治療時間が短いこと(1歯で約1分)、
痛みを伴うことがないこと
等があり、現在最も注目されている歯周病治療となっています。


次回のブログは、7月 4日(月)になります。



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2011年6月25日

6/24(金)の電話不通の件について

6/24(金)は電話が不通のため、予約 や キャンセル 等で電話をしていただいた方に大変ご迷惑をおかけしました。

電柱から当医院のあるビルに引き込まれている電話線が断線してしまっていたようで
1日中 電話が不通になっていました。

NTT の作業員の方が言うには、
6/23(木)に 近くの 街路樹の伸びた枝を伐採する際に
枝が触れていた電話線を傷つけてしまったようです。

当医院は木曜日は休診日であったため、昨日のことは分かりませんでした。

また、街路樹の伐採作業をされた方は、電話線を損傷したことに気がつかなかったのか
そのまま帰ってしまったため、さらに問題の発見が遅れてしまったようです。

私自身は、朝(8:00頃)にインターネットが不通であったことに気がついたのですが、
9:30からの診療があったため、後回しになってしまいました。

電話自体がつながっていないと気がついたのが10:00頃だったため、
そこから NTTに電話して、作業員の方がいらして下さいました。

結局、電話線は断線した部分だけでなく、数百メートルにもわたり
交換が必要だったようで 復旧が夕方になってしまったのです。

さまざまなことが重なり、結果的にまる1日電話不通状態が続いたのです。

直接医院まで予約を取りに来られた方もいらっしゃいましたし、
キャンセルを伝えに来られた方もいらっしゃいました。
急患で痛みがあったが、電話がつながらないので直接来られた方もいらっしゃいました。
多くの方にご迷惑をおかけしました。
2011年6月23日

6/20(月)の歯周病ブログはアップできずにすみません

6/20(月)の歯周病ブログはアップできずにすみません。
かなり忙しく、忘れていました。
次回(6/27:月)は、今まで行っていた
内科的歯周病治療:飲み薬(抗菌薬)による歯周病治療:その6になります。
最終回です。
その後の話しは、最新情報です。
最新の歯周病治療は、抗菌薬を使用せずに
歯周病細菌のみをターゲットにした新しい治療法が行われています。
この話しは7月からです。
お楽しみに!
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