金属アレルギー外来

4.全身に起こる金属アレルギー

全身に起こる金属アレルギーの症状

歯科治療における金属アレルギーには
「局所性金属アレルギー」

「全身性金属アレルギー」
があります。

局所性金属アレルギー

「局所性金属アレルギー」とは、
ピアス 等 直接金属が触れた部位で起こる金属アレルギーのことです。

全身性金属アレルギー

それに対して、 「全身性金属アレルギー」とは、
歯科治療で使用された金属がイオン化し(溶け出して)体内に吸収された結果、
離れた場所である 手 や 足 等に起こるアレルギー反応です。
なぜ 口腔内の金属が 口腔内とは関係のない
手 や 足に金属アレルギーの症状が起こるのかと言いますと
口腔内にある金属が唾液 や 口腔内の酸性状態が続いたり、
噛み合わせ や
ガルバニー電流が生じることで
イオン化し、体内に侵入していきます。

そのほとんどは、便として体外に排出されます
しかし、3~10%程度は腸管から吸収されます。
そして、腸管から吸収された一部は、汗の中に排出されるのです。

手(手のひら) や 足(足のうら)は、
汗腺が多い場所なので、
全身性金属アレルギーが起こりやすいのです。

全身性金属アレルギーにさまざまな症状があります。
水泡(すいほう)ができたり、
湿疹(しっしん)であったり、
蕁麻疹(じんましん)のような状態であたり、
赤く腫れ上がったり
といろいろな病態がありますが、
通常こうした症状が現れると「皮膚科」を受診します。

手に湿疹 等の症状がでれば、日常触れる機会のある洗剤 等の化学製品を疑うこともあります。
ステロイド剤を処方されるかもしれません。

赤く腫れ、痒ければ 「虫さされ」 と指摘されるかもしれません。
抗ヒスタミン剤(かゆみ止め)の処方があるかもしれません。

足に湿疹 等がでれば、水虫を疑うこともあるかもしれません。

実際に皮膚科疾患の中には、なかなか原因が特定できないこともあるようです。

しかし、上記のような症状は、金属アレルギーでも発症するのです。

そのため、ステロイド剤 等 を使用し始めた頃には症状は軽減したが、
次第に効かなくなったり、
症状の改善が認められずに何年も期間が経過した方で
口腔内の金属を除去することで症状が改善する場合があるのです。

しかし、金属アレルギー と アレルギー疾患 を確実に結びつける根拠は少なく、金属アレルギー検査である「パッチテスト」で陽性と判断された金属を
口腔内から撤去しても症状が改善しないケースもあるのも事実です。

金属アレルギーに見識が少ない先生であれば、
手 や 足、全身に生じる 皮膚疾患が
まさか 金属が原因と思わないこともあります。

実際に金属アレルギーを疑わない皮膚科医もいるようで、ステロイド剤を何年も使用したが、治らないので患者様ご自身が金属アレルギーではないかと不安になり、歯科医院を受診されるケースもあります。

何年も皮膚疾患で悩まれている方は、
一度金属アレルギー検査を受けられてみることも一つの方法です。

現在金属アレルギーと最も因果関係の高いと言われているが
「掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)」
という皮膚疾患です。

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