先に記載したようにインプラントの幅(直径)は
約4ミリです。
約4ミリのインプラントを埋入するためには骨の幅は
約6ミリが必要になります。
もし、骨幅が6ミリ以下の場合には、骨の幅を増させる
GBR法が必要になってきます。
GBR法の欠点として治療の難しさがあります。
5ミリ程度の骨幅であった場合、1ミリ程度の骨幅を増大させるために
GBR法を行うことはさほど難しくありませんが、
始めの段階で1〜2ミリしか骨幅が無かった場合には、6ミリまで骨の幅を増大させることは非常に難しい治療になります。
治療の難易度が高ければ、手術時間も長くなり、治療に伴う患者様の大変さも高くなります。(腫れたり、痛みを伴うということです)
また、経験の浅い歯科医師では骨幅を4ミリも5ミリも増大させるような治療は困難を極めます。
難易度が高いということは失敗(骨が増大できない)する可能性も高くなります。
その点、骨幅を押し広げるこの治療法(スプリットクレスト法、スプリットコントロール法、OAMインプラント法等いくつかの名前があります)は、初診時に狭い骨幅であっても少しずつ押し広げることにより、
GBR法等を行わなくても骨幅を改善させることが可能になります。
『スプリット:スプリッティング』とは骨を圧迫し、押し広げるという意味です。
もちろんこの方法により、
GBR法がまったくいらなくなったということではありません。
『スプリッティング』による骨幅の拡大量には限界があります。
しかし、確実に治療(骨幅拡大)は楽になります。
例えば、2〜3ミリ程度しか骨幅がない場合でも『スプリッティング』により、骨幅を5ミリ程度まで拡大できれば、
あと1ミリ分のみGBR法で骨幅を増大すれば、
良いことになります。
GBR法により1ミリ骨幅を拡大させることはさほど難しいことではありません。
治療の難易度も低くなりますし、リスクも低くなります。
現実の臨床では骨幅を押し広げる
『スプリッティング』と
『GBR法』を併用して行うことが多くあります。