歯科情報

カルシウムと歯科の関係

カルシウム不足と成人病との関係

カルシウム不足は歯や骨に影響を及ぼすだけでなく、様々な病気となって現れてきます。

カルシウムが不足すると動脈硬化になる!

血管は必要に応じて伸び縮みし、血液の流れる量を調整しています。動脈硬化はこの血管が硬くなって柔軟性を失い、伸び縮みできなくなる状態です。進行すると血管が狭くなり、血液が流れにくくなってしまいます。勢いよく流れてくる血液が、硬く脆くなった血管にあたり、血管が破裂したり、血液の流れを食い止めて血管の一部が突き出して風船のように膨らむことがあります。これが動脈瘤(りゅう)です。
硬くなった血管の多くはカルシウムとコレステロールが多く含まれています。カルシウムがコレステロールを血管の壁に付着させる役割をしているためです。
こうしたことは血液中のカルシウムイオンが不足したため、骨から溶け出してきたものです。

カルシウムは血圧を下げる作用がある!

高血圧は代表的な成人病(生活習慣病)であり、死亡率の高い狭心症や脳卒中などの原因になります。その原因は遺伝的なものと食塩摂取量が関係しているといわれていますが、近年カルシウムに降圧作用があるとわかってきています。カルシウムによる降圧効果は徐々に現れ、降圧剤のように急激に血圧を下げることがないため安心だといわれています。

カルシウム不足と骨粗鬆症!

骨粗鬆(しょう)症とは、血液中のカルシウムイオン不足を補おうと、長期にわたって骨から血液中へとカルシウムが溶け出すため、骨が軽石のようにスカスカの状態になってしまう病気です。骨粗鬆症は体の痛みだけでなく、骨の変形をきたし、衰弱の一途をたどります。
特に更年期の女性にとっては大きな問題です。
女性ホルモン(エストロゲン)は副甲状腺ホルモン(カルシウムを骨から引き出す)に対抗して、カルシウムが骨から出て行きすぎるのを防ぐほか、カルシウムの骨への蓄積を促進したり、尿として対外へ出ているのを減らす働きがあるのです。したがって閉経すると、女性ホルモンの分泌が急に低下するわけですから、骨から必要以上にカルシウムを溶かしてしまうのです。

糖尿病とカルシウムの関係!

糖尿病はすい臓で作られるインスリンというホルモンが足りなくなる病気です。その原因は様々ですが、糖尿病の人の尿を調べてみるとカルシウムイオンが多量に発見されます。糖尿病ではカルシウムがどんどんと体外へと捨てられる傾向にあるのです。
カルシウム不足の状態ではすい臓のインスリン分泌も、降血糖効果も鈍ってしまいます。

カルシウムと肝臓の関係!

肝臓は心臓、腎臓と並んで重要な臓器です。タンパク質の再合成、糖分の分解、ホルモンの代謝など多くの働きをします。また非常に強い復元力を持っており、その3分の2を切除してもまた元に戻るという再生能力を持っています。
肝臓は沈黙の臓器と呼ばれ、その限度を越えた時に初めて症状が出てきます。その時には手遅れになっていることも多い臓器なのです。
手遅れにならないためにも日頃から細胞の材料となる良質のタンパク質、カルシウムを摂取し、細胞代謝を活発にすることが大切です。

カルシウム不足が結石の原因に!

結石には、腎臓結石、胆石などありますが、その成分は様々で、コレステロールや尿酸・システインといったものがあげられますが、どの器官にできる結石も大部分はカルシウムを含んでいます。そうすると、カルシウムを摂り過ぎると結石になりやすいと思うかもしれません。しかし、そうした心配はいりません。カルシウムは血液中では溶液として存在します。結石の基となるものができ、それにある条件が加わってはじめて、カルシウムが沈着し、硬い石となるのです。その条件とは、まず第一にカルシウムがたくさんの尿の中に出すぎて濃度が高くなることです。尿中に出てくるカルシウムは、骨から溶け出した悪玉カルシウム。カルシウムイオンを十分に摂っていれば、副甲状腺ホルモンが骨からカルシウムを取り出す必要性がないので尿として排出されるカルシウム濃度も低くなり、腎臓結石はかえって少なくなります。

カルシウム不足が肩こりの原因に!

肩こりは筋肉が痙攣(けいれん)を起こしていたり、血行が悪くなっていたりすることが原因といわれています。血液中のカルシウムイオンが不足すると筋肉の興奮を起こします。

リンとカルシウムの関係!

カルシウムとリンは相関関係にあります。つまりカルシウムが少なくなればリンが増え、リンが増えれはカルシウムが少なくなります。
リンを大量に摂取すると余分なリンはカルシウムと結合して体の外に排出されます。その結果、カルシウム不足になるのです。
加工食品やインスタント食品にはリン酸塩が多く含まれているため摂り過ぎに注意しましょう。

カルシウム不足とイライラの関係!

カルシウムが不足するとイライラが起こるといわれています。
特に最近の子は我慢ができず、イライラし、暴力や犯罪に走ることが多くなってきているように思われます。
砂糖が入ったお菓子やジュース、リンを多く含んだスナックやインスタント食品を多量に摂取するとカルシウムが体内から排出される傾向にあるためこうしたイライラが起こる原因のひとつといわれています。

カルシウムの吸収経路

  • 水に溶けないカルシウムは胃液により可溶化され、イオン状となり十二指腸で吸収されます。
  • 血液中のカルシウムの濃度は9~10mg/dlに保たれており、一定以上のカルシウムの摂取はそのまま排出されます。

血液中のカルシウムの濃度が低下した場合には、腎臓で生成される1.25(OH)2活性ビタミンD3によって十二指腸のカルシウムポンプが作動します。それによりカルシウムの吸収が促進されます。
また副甲状腺ホルモンの働きにより、貯蔵庫である骨からカルシウムが溶け出して、血液中にカルシウムを補給します。

以上カルシウムについていろいろと話してきました。カルシウムイオン溶液を服用すれば劇的にインプラントと骨との結合が早まるということではありませんが、全身の管理をきちんと行えることがインプラントの治癒に影響することは間違いありません。
カルシウムイオン溶液の服用はそのひとつなのです。是非とも服用していただきたいと思います。

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