金属アレルギー症例:ビフォーアフター ケース3

以下では金属アレルギーの患者様の臨床症例を見ていただきます

患者:50歳 女性

主訴:20歳頃 皮膚科で掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)と診断を受けた
手のひらの炎症が強い
ステロイド剤 と 炎症止めで少し改善したが、まだ治らない
皮膚科を何件か受診している

この患者さんのように皮膚疾患で治らないことが長く続いており 皮膚科を何件も受診し、最終的に金属アレルギーを実施している 歯科医院を受診することが非常に多いです。
この患者さんは約30年間掌蹠膿疱症で皮膚科を受診していたことになります。
皮膚科での治療をいくら受けてもなかなか改善が認められないケースです。
以下は初診時の口腔内写真(写真1)です。

初診時の口腔写真

治療計画

上顎に4カ所、下顎に6カ所の金属製の治療が行われています。(写真2)
下顎右側一番奥はコンポジットレジン(CR)という樹脂を詰め、 他の9カ所はオールセラミックによる治療を行う計画を立てました。
このように多数の治療が必要な場合、1歯づつ治療を行っていると 非常に治療期間が長くかかってしまいます。
そのため、口腔内を4分割し、まとめて治療を行うようにしました。
具体的には、
上顎右側1歯、
上顎左側3歯、
下顎右側4歯、
下顎右側2歯
の4回に分けて行うことで効率的な治療が行えます。
印が治療部位です。
この患者さんの使用されている金属は大きく分けて3種類の金属が使用されています。
上顎右側奥から2番目と下顎右側奥から2番目は金合金、 上顎左側奥から4番目は白金が混合されている金属、 他は保険で使用される12%パラジウム合金です。

治療計画

治療

以下は治療中の写真です。
口腔内金属を撤去する際には金属を削ります。
この際に金属の削りかすが口腔内に飛び散ります。
患者さんによっても違いますが、 この金属片によりアレルギー症状が強くなることがあります。
こうしたことを防止するためにラバーダムというゴムのシートを 歯に被せて、削った金属の削りかすが飛び散らないようにします。(写真3)

金属の被せ物を撤去した後にゴムのシート上に残った金属片をみると ラバーダムをしないと多くの金属片が口腔内に飛び散ってしまうことが お分かりかと思います。(写真4)

治療中

ビフォーアフター

術前・術後の写真