今日のインプラント午前と午後の手術について

今日のインプラント手術は午前中に下顎に4本の埋入がありました。
骨も十分あったため、治療時間も短く、患者さんは思っていたより簡単に終わったと言っていました。
良かったです。

午後は上顎の前歯部に2本の抜歯即時インプラントがあります。

午前中の下顎のインプラントですが、左右ともにそれぞれ3歯欠損です。通常3歯欠損には2本のインプラントを埋入し、ブリッジとします。
先日ホームページでアップしたものにも記載しましたが、通常3〜4歯欠損は2本のインプラントでブリッジとしますが、短いインプラントしか埋入できない場合には3歯欠損であっても3本埋入することがあります。短いインプラントでは力学的に支えきれないからです。

また午後の抜歯即時インプラントですが、以前にも何度か解説していますが、非常に診断が難しい治療法です。
インプラントをきちんと埋入するためには、埋入したインプラントの周囲に骨がきちんと残っている(インプラントの周囲が骨で囲まれていることが必要)ことが重要です。
抜歯をした場合、抜歯した穴とインプラントの直径がぴったりと適合することはまずありえません。
通常は抜歯した穴よりもインプラントの直径の方が狭いためインプラントの周囲には隙間が若干あきます。
この隙間が小さければ小さい程良いということになります。
抜歯したこの隙間が小さく、周囲の骨の吸収がなければ抜歯即時インプラントは可能です。
しかし、抜歯した穴がインプラントの直径よりもあまりに大きかったり、周囲骨の吸収があまりにも大きい場合には抜歯即時 インプラントはできません。
無理をして行うと骨の裏打ちがないため歯肉た退縮し、審美性をうしなうばかりか、インプラント自体もダメ(脱落)になってしまいます。

また抜歯部周囲の骨が吸収してしまう原因としてし歯周病が進行していたり、歯の根が割れてしまい、その割れ目から血液や細菌が侵入し繁殖する結果、膿みとなり周囲骨の吸収を起こすことがあげられます。

インプラントの杉山歯科医院