インプラント 歯周病 専門医のブログ:歯周病患者様におけるインプラント治療:その2

『歯周病治療の新しい考え方:フルマウスSRP法』:その2

今日も昨日の続きです。

今日は一般的な歯周病治療(SRP:スケーリング・ルートプレーニング)についてお話します。

まず、歯周病の治療である『SRP:スケーリング・ルートプレーニング』についてお分かりにならない方は 歯周病の治療を参考にして下さい。
それでは最初に歯周病について簡単に説明します。
歯周病の原因は『歯』と『歯肉の境目』に付着した汚れ(食べかす)がその境目の内部に侵入することから始まります。
この『歯』と『歯肉の境目』のことを専門用語で『歯周ポケット』と言います。
下図は右側に見える細い棒状の器具で『歯周ポケット』を計測している状態です。

歯周ポケット

『歯周病ポケット』の内部に侵入した汚れは歯の根の中に べったり とへばりつきます。
この汚れのことを『歯石』と言います。
聞いたことがありますよね。
歯石の除去は歯科医院で経験されたことがある方も多いかと思います。
しかし、そうした場合に行う『歯石の除去』とは歯肉の上に見える部分を取り除いているだけで、『歯周ポケット』の内部に侵入した『歯石の除去』とは違うのです。
『歯周ポケットの内部に侵入した歯石の除去』は歯肉に麻酔をして行うことが必要です。
この『歯周ポケットの内部に侵入した歯石の除去』を専門用語で
『ルートプレーニング』と言います。
または『SRP(scaling root planing:スケーリング・ルートプレーニング)とも言います。
この『SRP:スケーリング・ルートプレーニング』は1回の治療で1歯ずつ行うのではなく、7歯程度を一度に行います。
この時の治療時間は約30〜60分はかかります。

口腔内全体が歯周病の場合、全ての歯の『SRP』が終了するのに約4回の治療回数がかかります。(上下顎合計で28歯全て存在する場合です)
これは一般的な治療の進め方です。

患者様自身も1回に口を開けていられる限界時間は1時間程度ですので、
約4回の治療回数に分けて行うことは一般的です。
これが、通常の『SRP』の進め方と覚えておいて下さい。

明日はこの『SRP』を行う際の感染の問題です。

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大船駅北口歯科インプラントセンターインプラント 歯周病 専門医

神奈川県横浜市にある日本歯周病学会歯周病専門医 国際インプラント学会認定医の歯科医院
I.T.Iインプラント認定医でもあり、GBR法、サイナスリフト、審美インプラント等の難症例も行います。
HPでは治療費(費用)の説明やインプラント症例、無料相談コーナーもあります。