歯科で使用する器具(エアータービン)の滅菌について

2017年 7月 4日(火曜日)です。
このブログは「大船駅北口歯科 歯周病専門サイト」です。
本日は歯周病の話ではなく
歯科で使用する器具の滅菌の話です。
他の3つのブログでも同様の話を書いています。
最近 テレビ や ネット で 歯科医院で使用する器具の滅菌についての話題があります。
歯を削る際に使用するエアータービンの使い回しです。
以下がエアータービンです。

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このエアータービンですが、
使用する際にはダイヤモンドのバー等で水を出しながら高速回転で歯を削っていきます。
もちろん口腔内で使用されるため、唾液や血液が付着するため、
当然のことながら滅菌が必要なのですが、
単にエアータービンが汚れが付くだけではなく、
回転を止めた際に、器具の中に水分が僅かに後戻りして入り込むことが報告されています。
そのため、使用後にエアータービンの表面をアルコール消毒しただけでは不十分であり、
タービンの中に入り込んだ感染原自体を取り除くことが重要になってきます。
エアータービンの表面だけを消毒しても
タービン内に入った感染原は、
次に使用する際に、水と一緒に出ていきます。
これが問題なのです。
当医院では開業以来づっとエアータービンの感染予防対策を行っています。
患者様ごとにエアータービンを交換し、
専用の高温滅菌器具で消毒をしています。
この滅菌作業は結構大変なんですよね。
まずエアータービンの数を揃えておかないといけません。
患者さんの数が多い歯科医院であれば、20本以上揃えておくことが必要です。
エアータービン1本の値段は10〜15万円程度しますので
数が増えれば増えるほどコストがかかります。
もちろん滅菌する器具自体も高価です。
しかし、最低限必要なことであることは間違いありません。
ご心配な方は、通院されている歯科医院でどのような滅菌対策を行っているか聞いた方が良いでしょう。
歯科医院で聞いてみて、
きちんとした回答がないような場合には
転院した方が良いかもしれません。
きちんとした滅菌対策を行っている歯科医院であれば
このような質問は失礼なことはなく、
積極的に滅菌対策について回答してくれるはずです。

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