歯磨き剤について学ぼう:5回目 虫歯予防(ナノ粒子ハイドロキシアパタイト編)

2019年 2月18日(月曜日)です。
このブログは「大船駅北口歯科  歯周病専門サイト」です。
今日のテーマは、
『歯磨き剤について学ぼう:5回目 虫歯予防(ナノ粒子ハイドロキシアパタイト編)』
になります。
このシリーズの2回目は、「再石灰化促進ジェル:IMペースト」について
3回目と4回目では、「虫歯予防の定番フッ素:チェックアップジェル」について解説しました。
本日は同じ虫歯予防でも上記とは違う方法での対策を解説します。
ナノ粒子薬用ハイドロキシアパタイトによる虫歯予防です。
ほとんど方は、
「ナノ粒子薬用ハイドロキシアパタイト」
という言葉を初めて聞かれると思います。
本日ご紹介する製品はオーラルケアから発売されている
「アパガードリナメル ホームケアペースト」です。

歯の表面(エナメル質)には 目に見えないミクロの傷がついています。
歯はツルツルではないのです。
原因は 毎日の食事 や 強い力での歯みがきです。
毎日毎日噛むわけですから歯は損傷を受けて劣化します。
例えば、硬いセメント製のブロックを毎日、毎日ハンマーで叩いていれば、
そのうち亀裂が入ったりする感じがしますよね。
叩く強さによってはブロックが割れたりしますよね。
歯も同じです。
噛む力が長期的に及ぶことで、次第に歯には亀裂が生じます。
場合によって歯が欠けることもあります。
この亀裂にステイン(色素沈着) や プラーク(汚れ)は付着しやすいのです。
この歯面の傷は、年齢とともに大きくなります。
その結果、傷に色素(ステイン)が沈着して歯が黄色っぽくなってしまいます。
年齢とともに歯が黄色っぽく着色してくる原因の一つです。
ナノ粒子薬用ハイドロキシアパタイト(mHAP)は、
傷ついた歯の表面を修復し 歯にミネラルを補給して表面をなめらかにします。
歯面をツルツルにすることで ステイン や プラークがつきにくくなるのです。
まず「ナノ粒子薬用ハイドロキシアパタイト」の
「ナノ粒子」って
どのような粒子なのでしょうか?
「ナノ」は、10億分の1という単位です。
10-9倍(0.000 000 001倍)です。
難しいことは置いておき、非常に小さいということです。
「ハイドロキシアパタイト」ですが、
人間の骨の60%、
歯のエナメル質(歯の表面の白い部分)の97%、
象牙質(エナメル質の内側にある少し黄色っぽい歯の部分)の70%が
ハイドロキシアパタイトからできています。
ハイドロキシアパタイトは、歯の成分なんですね。
アパガードに含まれるハイドロキシアパタイトは、人工のものです。
つまり「ナノ粒子薬用ハイドロキシアパタイト」は、
「とても小さい歯の成分」ということです。
それではアパガード リナメルの虫歯予防について図解します。
ポイント1
ナノ粒子薬用ハイドロキシアパタイト(mHAP)は プラ―クのもととなる
虫歯菌(ミュ―タンス菌)を吸着する性質があります。
虫歯菌を吸着するってすごい働きですよね。


ポイント2
ナノレベルでミクロの傷を埋めることで歯がなめらかになり
プラーク や 着色汚れをつきにくくします。
先にも説明しましたように「ナノ粒子」は、
非常に小さい粒子ですから
傷の中に入り込めるんです。
傷がなくなることで、歯の表面がツルツルになります。
ツルツルになれば汚れがつきにくくなります。
汚れが付きにくくなれば、虫歯になりにくくなります。
「アパガードリナメル ホームケアペースト」は、
超微粒子 ナノ粒子薬用ハイドロキシアパタイト(mHAP)を2倍配合*しています。
 *アパガード最上位品



ここで虫歯の成り立ちについて解説します。
これは、このシリーズでも何回も説明した内容ですが、
虫歯になぜなってしまうのか?
ということをご理解いただく上でも重要なことですので
再度解説します。
虫歯菌が糖質を代謝する過程で「酸」を出します。
酸性、アルカリ性の「酸」です。


食後 約3分で「酸」によって歯の成分である
カルシウムリン が溶け出します。 
これを脱灰(だっかい)と言います。

歯の成分が溶け出してしまうわけですから歯に穴があくようなものです。 
脱灰とは、初期虫歯のことです。
次に再石灰化ですが、
酸によって歯から溶け出したカルシウムリン
再度歯に戻ることを再石灰化(さいせっかいか)と言います。
歯あいた穴が元に戻るようなことです。

ここから再度「ナノ粒子薬用ハイドロキシアパタイト」に戻ります。
ポイント3
「ナノ粒子薬用ハイドロキシアパタイト」は、
エナメル質から溶けだしたミネラル(カルシウム/リン)を補給し再石灰化します。

最後にアパガードリナメルの使用方法です。

ステップ1
1回目のブラッシング
ブラッシングにより汚れが取り除かれるとともに
虫歯菌がナノ粒子ハイドロキシアパタイトに吸着します。
この時「水でゆすがない」ことが重要です。
唾液を出す程度です。
ステップ2
2回目のブラッシング
このステップのブラッシングで
「ナノ粒子ハイドロキシアパタイト」によって傷を埋めます。
またミネラル(カルシウム リン)を補給し、再石灰化を促進します。
ステップ3
この後できる限り水でゆすがないことが大きなポイントです。
アパガードリナメル トリートメントペーストは本当にいいものです。
使用し続けると歯がツルツルになります。
是非お試しして下さい。
このシリーズで解説している歯磨剤は、
当医院でも販売しています。
次回も歯磨剤の話です。
次回は、歯周病に効果のある歯磨剤について解説します。
歯周病の方にはご覧になっていただきたい内容です。
次回もお楽しみに!

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