第7回 : 歯周病細菌は人から人へ感染する?

2020年 7月27日(月曜日)です。
このブログは「大船駅北口歯科  歯周病専門サイト」です。
今日のテーマは、
『こうして歯は失われる(歯周病の謎を解く):第7回
歯周病細菌は人から人へ感染する?』
になります。
いつものように新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の話から始めましょう。
前回は防護着について解説しました。
本日は換気です。
換気は非常に重要なことであることはみなさんご存知のことと思います。
3密という言葉は、
今や誰でもしっている感染対策のキーワードになりました。
1.密閉
2.密集
3.密接
ですよね。
1.密閉
窓がなかったり換気ができなかったりする場所ですよね。
2.密集
人がたくさん集まったり、少人数でも近い距離で集まることです。
2メートル以上、最低でも1メートルの距離を保つようにすることが大切であるとされています。
3.密接
互いに手が届く距離で会話や発声、運動などをすることを言います。
今回は、歯科医院における1.密閉について解説します。
当医院では、窓を開けて換気をしています。
4方向 6箇所の窓を開けています。
診療中は常時、開けぱなしです。

さらに換気扇が6箇所あります。
また撰風機を5台使用して
空気が停滞しないよう空気の流れをつくるようにしています。
また空気清浄機を6台稼働しております。
空気清浄機と新型コロナ感染症の効果については、
まだはっきりとしたことはわかりませんが、
シャープのプラズマクラスターイオン効果についての研究では、
ウイルス研究で世界的な権威の社団法人 北里研究所 北里研究所メディカルセンター病院
鈴木達夫先生、小林憲忠先生と共同で、
コロナウイルス科に属するネココロナウイルスに対して、
プラズマクラスターイオンによる不活化実証実験を実施し、
その結果、40分以内に99.7%を不活化、
すなわちウイルスを破壊し感染力を抑える働きがあることを実証しました。
と報告しています。
実際には新型コロナウイルス感染症(COVID-19)への効果については
はっきりとしたことは言えません。
また、部屋の広さや設置台数によっても
その効果には差はあるかと思いますが、
けして空気清浄機を使用してマイナスではありません。
ただし、
この空気清浄機ですが、
日々の手入れ(清掃)が大切です。
空気清浄機自体の衛生管理はとても大切であると考えています。
そのため、
毎日内部まで清掃しています。



屋外で診療することは不可能ですから
現実的には
こうしたことが精一杯な対応であると思います。
しかし、問題となることがあります。
雨の日です。
窓が開けられないのです。
当然のことながら
窓から雨が入ってきてしまうからです。
これはどのうな施設でも同じですよね。
しかし、当医院ではどんなに雨が降ろうとも
開けぱなしのところもあります。
それが、非常出口のドアです。
以下は非常口が閉じている状態です。

以下が非常口を開けた状態です。

ここはドアですので
開けるだけでかなりの空気の流量が確保できます。
ドアの先には天井があるため、
相当の突風でないかぎりほとんど雨は入って来ないのです。
他にも開けられる窓がもう1箇所あります。
梅雨が長かったこの時期は、
少しでも雨が止んだら
窓を開ける
といったことを繰り返していました。
この密閉は、
どの業種でも課題です。
高層ビルなんかは、同然のことですが、
窓は開けられません。
飲食店でも多くの場合には、
入り口のドアを開けておくくらいの所も多いです。
雑居ビルなんかは、
窓すら開けられない環境も多いですしね。
換気は非常に大切です。
さて話が長くなりました。
本日の課題である
歯周病細菌は人から人へ感染する?
を始めましょう。
歯周病は、
歯周病細菌による感染症です。
歯周病細菌は、
人から人へと感染することが多くの研究により分かっています。
夫婦間 や 親子間での
歯周病細菌がうつるかどうか
という研究でも同じ遺伝子をもつ歯周病細菌が検出されており、
歯周病細菌は、
人から人へと感染することが分かっています。
またペットの犬の口腔内からも
飼い主と同じ遺伝子をもつ歯周病細菌が発見されていることから
動物への感染が起こっていることも示唆されています。
しかし、歯周病細菌が感染したら
必ず歯周病が発症するわけではありません。
これは
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)でも同じですよね。
無症状の人でも
PCR検査を行なって
陽性
と診断されるケースもあることを
ご存知かと思います。
特に若い方では、
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に感染しても無症状のことが多く、
また発熱等があっても
重篤化しないことも多いです。
それに対して、
高齢者や
肺疾患、糖尿病 等の持病がある方の場合には、
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に感染すると
重篤化しやすいことが報告されています。
歯周病では、
口腔清掃が悪い方では、発症しやすいです。
歯周病細菌といっても
悪性度の高い歯周病細菌もいれば
そうではない歯周病細菌もいます。
歯周病細菌は、
人から人へとうつると解説しましたが、
細菌は、目に見えるわけではありません。
そのため、
誰が悪性度の高い歯周病細菌を持っているのかなんてわかりません。
父親が悪性度の高い歯周病細菌がいて
母親は、悪性度の低い歯周病細菌ということもありますし、
当然逆もあります。
ご両親ともに
悪性度の高い歯周病細菌を持っていることもあります。
細菌は見えませんから
誰がどのような歯周病細菌をもっているのかはわかりません。
しかし、
口腔清掃が悪そうな方や
多くの歯が欠損している方、
口臭が強い方は、
歯周病が進行している可能性があります。
もちろん可能性です。
口臭については、
歯周病が進行した人は、
多くの場合、口臭があります。
それは、
悪性の高い歯周病細菌の代表である
P.g菌という細菌がいますが、
これは臭いの元となる揮発性硫黄化合物を排出します。
ただし、
歯周病に問題がなくても
口臭が起こることもありますので、
臭いは、歯周病の一つの判断でしかありません。
本日のまとめとして、
歯周病細菌は、
人から人へと感染することが分かっています。
しかし、どのような歯周病細菌が感染するかや
その人の口腔清掃状態によっても
発症するかが違いますので
徹底した口腔清掃が重要であることは間違いありません。
また糖尿病の方は、
歯周病が悪化しやすい傾向があります。
喫煙者も歯周病が悪化しやすいです。
他にも歯周病と全身的な関連性については
多くの報告があります。
こうしたことも今後のブログで解説します。
次回(来週の月曜日)もお楽しみに!

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