こうして歯は失われる(歯周病の謎を解く) :第13回 歯周病は治るのか?

2020年 9月28日(月曜日)です。
このブログは「大船駅北口歯科  歯周病専門サイト」です。
今日のテーマは、
『こうして歯は失われる(歯周病の謎を解く) :第13回 歯周病は治るのか?』
になります。
前回のブログでは
「歯周病は治るのか?」という内容で
治る歯周病もあれば
治らない歯周病もあることを解説しました。
また歯周病が進行する悪性度の高い菌である
P.g菌にも種類があることを解説しました。
噛み合わせが歯周病を悪化させる要因になることも解説しました。
前回のブログは、以下をご覧下さい。
9月21日ブログ:こうして歯は失われる(歯周病の謎を解く) :第12回 歯周病は治るのか?
本日はその続きです。
歯周病を悪化させる原因についての続きです。
歯ぎしりくいしばり噛み締め
等も歯周病を悪化させる原因になります。
以下は、歯ぎしり や 食いしばり といった
噛み合わせが強いことで
歯が大きくすり減った方です。


こうした場合には、
「ナイトガード」というマウスピースのような装置を作成したり、
TCHという歯の接触癖がある方の場合には、
自己暗示療法で対応することもあります。
TCHの詳細は、以下を参考にして下さい。
噛みしめ・くいしばりを防ぐために:TCH(上下の歯の接触癖)
おタバコを吸われる方も歯周病が治りにくいです。
喫煙者は、
非喫煙者と比較して、
約5倍も歯周病のリスクが高いと言われています。
歯周病の方は、是非とも禁煙された方がいいです。
他にも
糖尿病の方も歯周病が治りにくいです。
特に血糖値がコントロールされていない方は
歯周病が治りにくい傾向があります。
当医院では歯周病の方に対して、
患者様のご希望により
血糖値 や HbA1c の測定も行なっています。
次に
骨吸収の状態による歯周病の治りの違いについて解説します。
歯周病が進行すると
歯を支えている骨が溶けていきます。

この骨吸収がどの程度進行しているのかが
歯周病が治るかどうかに非常に影響してきます。
様々な要因によっても違いますが、
骨吸収が根の半分程度(50%)であれば、
歯周病治療を徹底して行い、
その後の徹底した口腔清掃ができ、
適切にメインテナンスを受けていただくことで
長期間維持できる可能性は十分あります。
しかし、
骨吸収が50%以下となると
歯周病治療を行なったとしても
長期的に維持できる可能性は低くなります。
もし、骨吸収が70〜80%程度になってしまっている場合には、
歯周病治療を行ったとしても
長期的に維持できる可能性は低くなります。
実際には、
骨吸収が70%程度になると
歯がグラグラです。

骨吸収のない正常な人の口腔内写真とレントゲン


骨吸収が大きい重度歯周病のレントゲン

このような状態になると
一般的な歯科医院では、
抜歯との診断となることが多いです。
しかし、骨吸収があっても
骨を再生させる治療の適応症であれば
エムドゲイン法等再生治療を行うことで骨の再生が期待でき、
より長期的な維持が可能となることもあります。
エムドゲイン法が適応されるかどうかは、
骨吸収の状態 等様々な条件によって変わってきます。
具体的なことは、検査をして判断することになります。
ちなみに
骨の再生治療は、私の最も得意とする治療分野です。
私が歯科大学を卒業し、
大学病院の歯周病診療科に勤務した際に
歯周病で失った骨の再生治療が専門でした。
長年骨の再生治療の研究を行ってきました。
歯周病でお悩みの方は、ご相談下さい。
本日の歯周病ブログはこれで終了です。
来週もお楽しみに!

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