歯周病の人は、インプラント治療は可能か?
2021年 5月10日(月曜日)です。
このブログは「大船駅北口歯科 歯周病専門サイト」です。
今日のテーマは、
『歯周病の人は、インプラント治療は可能か?』になります。
歯周病 に問題のある方がインプラント 治療を行うと
インプラントに歯周病細菌が感染 し、
インプラント周囲炎2という状態になってしまうことが
多くの研究によってわかっています。
このブログでもよく話ますが、
歯周病は、歯周病細菌による感染症 です。
インプラント周囲炎 になってしまった方のインプラント周囲の歯周ポケットからは、
歯周病と同じ細菌が検出されることがわかっています。
つまり、
インプラント手術直後には、当然のことながらインプラント周囲のポケットには歯周病細菌はいないわけですから、
他の部位から感染したということになります。
つまり、天然歯が歯周病であった場合には、
その歯からインプラントへと細菌感染したということになります。
このため、
歯周病に問題がある方 は、
インプラント治療の前に必ず歯周病治療を行うことが必要になります。
また、歯周病は再発率が高い疾患です。
一度歯周病治療を行ったとしても
歯周病細菌がまったくいなくなるわけではありません。
歯周病治療後に歯周病細菌は減少しますが、
もともと歯周病細菌の中でも悪性度の高い細菌が多かった場合には、
歯周病の再発率が高いこともわかっています。
そのため、歯周病が進行している方の場合には、
歯周病の再発率は高いとお考えの上、
インプラント治療後にも短期的にメインテナンス(定期管理)を行うことが重要になってきます。
メインテナンスでは、インプラント自体の検査を行うだけでなく、
ご自身の天然歯の歯周病の状態や
虫歯の有無、
噛み合わせのチェッ
ク等を行います。
もし、ご自身の歯(天然歯)が歯周病になっていた場合には、
早急に歯周病治療が必要ですし、
インプラント周囲炎になっていた場合にはやはり早急の治療が必要です。
本日のテーマである
歯周病の人は、インプラント治療は可能か? の回答ですが、
歯周病があったとしてもインプラント治療ができないことはありません。
ただし、歯周病に問題がない人と比較するとリスクは高いですから、
十分な注意が必要になってきます。
本日の歯周病ブログはここまでです。
来週の月曜日もアップしますのでお楽しみに!
来週は歯周病の検査 について解説します。
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