歯周病の中には若い頃から急速に進行するタイプがある:侵襲性歯周炎(しんしゅうせいししゅうえん)

2021年 6月21日(月曜日)です。
このブログは「大船駅北口歯科  歯周病専門サイト」です。
今日のテーマは、
『歯周病の中には若い頃から急速に進行するタイプがある:侵襲性歯周炎(しんしゅうせいししゅうえん)』になります。
歯周病は、歯周病細菌による感染症であることは
このブログでも何度も解説していることです。
感染している歯周病細菌の や 種類 には個人差があります。
悪性度の高い歯周病細菌 として、
最も影響が強いのが
P.g菌 という歯周病細菌です。
この ブログで頻繁に出てくる細菌ですね。
さらにP.g菌 はいくつかの型に分かれており、
特にP.g菌 Ⅱ型 は、非常に悪性度の高い歯周病細菌です。
こうした歯周病細菌に感染すると
若いころから歯周病が進行することがあります。
こうした状態を
侵襲性歯周炎 (しんしゅうせいししゅうえん)と言います。
通常、P.g菌 は、18歳以降に感染することが多いですが、
稀に小学校ぐらいから感染することもあります。
また、
歯周病が進行するためには、
単に歯周病細菌感染だけの問題ではなく、
歯周病が発症しやすい体質 であることも関係してきます。
このことを感受性が高い と言います。
歯周病は細菌感染症ですから
悪性度の高い歯周病細菌に感染しなければ
若い頃から悪化することは少ないです。
さらに歯周病細菌に対して、
感受性が高い 場合には、
歯周病が発症する確率は高く なります。
通常、
歯周病が進行している人の場合、
口腔内に汚れが多く付着していることが多いです。
つまり、歯磨きが十分に行えていない人は、
歯周病になりやすい
ということになります。
しかし、侵襲性歯周炎 の場合、
比較的汚れの付着が少なくても(歯磨きが十分にできていたとしても)
歯周病が進行していることがあります。
それは、
歯周病は、細菌感染症だからです。
汚れの有無ではなく、
悪性度の高い細菌に感染しているかどうかが大きなポイントになるのです。
通常、
歯周病の進行は、慢性的です。
歯周病が急激に進行する急性期
歯周病の進行が一時期停止している安静期 があります。
こうした2つの時期を繰り返して歯周病が進行していくことが一般的です。
安静期 の期間は比較的長いです。
一般的な歯周病は、
10年、
20年、
30年と
長い年月をかけて進行していきます。
急性期 には、
細菌が急激に増殖して、
歯を支えている骨が吸収(溶けていきます)していきます。
しかし、
急性期 の時期は
頻繁に起こるわけではないので
安静期 の時期には、
骨吸収はさほど進行しません。
安静期 の方が長い場合には、
歯周病によって抜歯となるような状態になるためには、
長い年月がかかるのです。
そのため、
一般的な歯周病は、
10年、
20年、
30年と
長い年月をかけて進行していくのです。
それに対して、
侵襲性歯周炎 は、
急性期 の時期が頻繁に起こるため、
骨吸収が短期間で生じてしまいます。
結果的に
若い年齢でも歯周病が進行してしまい、
抜歯となってしまうことがあるのです。
20歳代、
30歳代でも
歯周病で多くの歯を失っている方の場合には、
こうした悪性度の高いP.g菌(Ⅱ型) に感染している可能性があります。
このような方は、
早急に対応していくことが重要です。
侵襲性歯周炎 の場合には、
一般歯科ではなく、
歯周病専門医で治療をされた方が良いでしょう。
本日のブログはここまでです。
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