歯周病症例報告:どれくらい骨が吸収すると抜歯となるのか?:その3

2021年 1月 9日(月曜日)です。
このブログは「大船駅北口歯科  歯周病専門サイト」です。
本日も前回の続きです。
このシリーズの3回目です。
まず前回のおさらいから解説します。
歯周病が進行した場合、
歯を支えている骨が吸収(溶けていく)していきます。
結果的に
歯がグラグラしてきます。
以下のようにです。




それでは、
どれくらいの骨が吸収した場合、
抜歯が必要になるのでしょうか?
前々回から始まったブログでは、
そうした具体的なことを症例をとおして、
解説していくことがテーマとなっています。
まず今回の患者様のレントゲン写真です。

本日は、
さらに進めていきます。
上顎の左側です。
以下の赤枠部分 をみていきます。

前回と同様に
このレントゲンに線を書いてみます。
青線 は、
本来の骨の位置です。
ここまで骨はあったのです。

次の赤線 は、
現在の骨の位置です。
赤線 まで骨が
溶けてしまったのです。

青線 から
赤線 まで
骨が吸収したのです。

歯周病は、
歯周病細菌による感染症です。
感染が進むと骨が溶けていくのです。
ここで根の形をみていきます。
以下の緑線
根の形態です。

症例によっては違いますが、
根の長さの半分程度が吸収すると
治療するのが難しくなります。
以下の黄色線が半分の位置と言えます。

まだ根の半分以上骨は残っていますので、
治療は可能な状態です。
本日はさらに奥歯まで見ていきましょう。
上顎左側の奥歯です。
以下の赤で囲った部分 です。

この部分を拡大したのが以下です。

同様に
このレントゲンに線を書いてみます。
青線 は、
本来の骨の位置です。
ここまで骨はあったのです。

次の赤線 は、
現在の骨の位置です。
赤線 まで骨が
溶けてしまったのです。

青線 から
赤線 まで
骨が吸収したのです。

ここで前歯と大きく違うことがあります。
基本的に前歯の場合、
ある程度の骨吸収があっても治療が可能な場合が多いですが、
奥歯の場合、
骨吸収が進行すると治療が難しいことが多いです。
ここで根の形をみていきます。
以下の緑線
根の形態です。

以下の黄色線が半分の位置です。

以下の青丸印 は、
まだ根の半分以上骨は残っていますので、
治療は可能な状態です。

奥歯についても
まだ根の半分程度骨は残っていますが、
奥歯の場合、
ここまで骨吸収が進行してしまうと
将来性は格段に低くなってしまいます。

本症例では、
歯周病治療を行い、徹底して歯を残す治療を行います。
しかし、
この状態がどれだけ長く維持されるのかは、
治療後の患者様の口腔清掃状態や
噛み合わせの状態、
治療後のメインテナンスにきちんと来院できるか?

様々なことで大きく変わってきます。
ただし、
一つ言えることは、
奥歯の場合、
骨の吸収が根の長さの半分以上進行すると
予後は悪くなっていきます。
来週も
本日の症例をさらに見ていきましょう。
来週は下顎です。
下顎は非常に問題があります。
具体的には抜歯が必要な歯がありました。
どのような場合に
抜歯となるのかを解説していきます。
来週もお楽しみに!
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