歯周病と口臭:その1

2021年10月18日(月曜日)です。
 
 
このブログは「大船駅北口歯科  歯周病専門サイト」です。
今日のテーマは、
『歯周病と口臭:その1』になります。
歯周病の方は、口臭がある場合が多いです。
もちろん歯周病の進行程度によっても変わりますが、
歯周病が進行した方では、必ずと言っていい程口臭があります。
 
なぜなのでしょうか?

私自身は、歯周病の専門医でもありますので、
当医院には歯周病が進行した方も多く来院されます。
 
まず歯周病を理解するためには歯周病の成り立ちから解説する必要性があります。
 
歯周病は、歯と歯肉の境目にある歯周ポケットに汚れが付着し、
それが歯周ポケットの中に入り込んでしまうことから生じます。
以下が歯周ポケットです。

 
歯周ポケットを検査する器具は、プローブといって以下のようなものです。

 
このプローブを歯周ぽけっとの中に入れ、
どれくらいの深さが入るか測定するのです。
歯周病が軽度の人です。

 
 
先ほどより歯周病が進行した方です。

 
 
さらに歯周病が進行し、歯を支えている骨が吸収(溶けた)状態です。

健康な方 と 歯周病が進行した方をレントゲンでみると以下のようになります。
まずは健康な方です。

 
 
 
次に歯周病が進行した方です。

比較すると
歯周病の方では、歯を支えている骨が少なくなっているのが分かるかもしれません。
(見られないとちょっと分かりにくですけど…)
このように歯周病は、食べかす等の汚れが 歯周ポケットの中に入り込むことから始まります。
汚れの中には、細菌がいっぱい潜んでいるのです。
細菌とは、歯周病細菌のことです。
歯周病細菌には多くの種類がいますが、
口臭と関連する細菌は、
嫌気性細菌と言います。
けんきせいさいきん
と読みます。
 
嫌気性細菌は、酸素が嫌いな菌です。
酸素が少ないところで繁殖していきます。
 
我々が生活している地上では、
酸素濃度は約21%とされています。
 
先ほどの図で解説した歯周ポケットですが、
この深さが6mm以上になると歯周病は進行していると言えます。
 
深い歯周ポケット内部の酸素濃度は約1%以下となることもあります。
非常に酸素が少ない状態ですよね。
 
こうなると酸素が嫌いな嫌気性細菌がどんどんと増えていきます。
また歯周病が進行すると出血もありますよね。
歯肉から血が出るという状態です。
こうした血液の成分も嫌気性細菌が繁殖しやすい状態なのです。
嫌気性細菌は、口臭の大きな原因である
揮発性硫黄化合物を産生します。
これが本当に臭いのです。
そのため、歯周病が進行した方の場合には、
口臭が強くなります。
口臭の治し方は比較的明瞭です。
歯周病の治療を行うことです。
歯周病が治ってくれば、
当然のことながら歯周病細菌も減少してきますので
口臭は軽減します。
嫌気性細菌が少なくなるわけですから…
 
 
 
 
 
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