緊張時口臭 その3:前回の続き

このブログは、口臭に悩む方のブログです。
このブログが始まって以来 毎週(だいたい月曜日)にアップしていましたが、
来週(4月)から毎週 大学で講義を行うことになったため、
ブログの更新が不規則になると思います。
毎週ご覧になっていただいている方も多くいらっしゃるかと思いますが、ご理解いただければと思います。
できるかぎり毎週(月曜日)にアップしたいと考えております。

今日のテーマは、『緊張時口臭 その3』になります。

前回 と 前々回のブログでは、
緊張時口臭について解説してきました。

過去2回の内容と重複することもあるかと思いますが、
簡単にまとめると
緊張時口臭とは、
ストレス や 緊張状態が続くと 自律神経である交感神経が優位に働きます。

自律神経とは、
自分の意思と関係なく無意識のうちに絶えず働いてくれている神経です。

心臓は自立神経支配ですので、
ご自身の意思とは無関係で、動き続けます。

これが自律神経というものです。

また、
自律神経には、
交感神経
副交感神経が存在します。

交感神経を車のアクセル
副交感神経を車のブレーキ
に例えることがあります。

起きている時には、
心臓を活発にするために交感神経が強く働き、

眠っているときには心臓の働きをゆっくりとし休ませるように
副交感神経が働き
うまくバランスを保ちながら身体の調節をしています。

交感神経が優位になると
血管を収縮し血圧が上昇
心拍数が上昇
します。
その反面
唾液の分泌は抑制します。

つまり、
緊張すると交感神経が優位になるため、
唾液の分泌は、減少するのです。(唾液分泌の抑制)

口臭と唾液の関係については、
このブログでも何度も解説してきた内容です。

唾液中には、細菌の増殖を抑える重要な働きがあります。

口臭の主な原因は、
細菌の出す揮発性イオウ化合物(VSCs)です。

この揮発性イオウ化合物の中には、
硫化水素、
メチルメルカプタン、
ジメチルサルファイド
という口臭にとって大きな原因となるガスが存在します。

硫化水素は、腐ったタマゴの臭い
  
メチルメルカプタンは、腐ったタマネギの臭い

ジメチルサルファイドは、腐ったキャベツの臭い

と表現されます。

ストレス や 緊張状態が続き、
唾液が少なくなることで、
口腔内細菌が増殖します。
結果的に
口臭原因となる
揮発性イオウ化合物(硫化水素、メチルメルカプタン、ジメチルサルファイド)が発生し、
口臭が発生するのです。

これでなんとなく
緊張時口臭が分かってきたかと思います。

ここまでは、前回 と 前々回のまとめです。

自律神経バランスを整えることが
口臭予防にとって重要なことの一つになります。

口臭を気にされている方の多くは、
原因を突き止めることも必要と考えいますが、
当然のことながら治す方法を知りたいわけです。

本日は、自律神経のバランスを整えるポイントについて解説します。

まず、自律神経バランスを整える重要なこととして、
食生活の改善です。

1日の食事の中で口臭対策として最も重要なのは、
朝食です。

私の恩師である口臭治療の権威であるほんだ先生も
朝食の重要性について良く話しています。

具体的な食事について解説します。

まず朝はいつもより30分早く起きて下さい。

食事内容は、和食を中心にして下さい。

なぜかと言いますと
和食は繊維質が多く含まれる食品が多いのが特徴です。
食物繊維が多い食べ物は、腸の中をゆっくりと進みます。
腸の中を食べ物が進む時は、副交感神経になるので、

その時間が長ければ長いほど、副交感神経が優位になる時間が長くなります。

次によく噛むことです。
口臭外来を受診される患者様にいつも話すことがあります。
口臭を改善させることは、
リハビリです。

リハビリというと
脳梗塞 等で手足が自由に動かなくなった方が
機能訓練とすることで、手や足が動けるようにすることであったり、

骨折 等で一定期間身体を自由に動かせない時期があった場合、
筋力 等が劣ります。
この筋力 等を回復するために、行うトレーニングもリハビリといってもいいでしょう。

口臭で悩む方の多くでは、
生活習慣 等に問題がある場合が多く、
問題となる部分の改善が必要です。

その一つが食生活の改善です。

噛むことは口臭対策にとって非常に有効です。
噛むことで口腔に関する筋肉が鍛えられ、舌の活動も活発になります。
舌の動きについては、今後詳細に解説していきますが、
よく噛むことで 口腔生理機能が鍛えられます。
これが、唾液の正常な分泌につながります。

1口30回を目安にして食べるようにして下さい。
なかなか1口30回は、難しいことです。

例えば、一口食べた場合、
箸を置きます。
箸を置くことで、自然と噛む回数は増えます。

噛む時間を長くすると
当然食事時間がかかります。
そのため、30分早く起きて下さい。

朝食にパン と コーヒー 等だけの人も多くいますが、
こうした食生活は噛む回数が少なくなるだけでなく、
炭水化物や糖分を含む粉系の食べ物は、粘膜に付着した残りやすい食品です。
繊維質を多く含む食生活が重要です。

食後の食べかすは、
歯の隙間に約10%、
舌の上や頬等の粘膜に約90%残ります。

炭水化物、乳製品は、粘膜に残りやすい(付着しやすい)ので、
注意が必要です。
この粘膜に付着した炭水化物、乳製品が口臭の原因となっていきます。

噛む重要性、
粘膜の付着
ということを考えて、
繊維質の多い、和食を中心することが良いです。

続きは、また次回解説します。

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