今日のインプラント:歯の挺出の話し

今日は午前1件、午後1件のインプラントがあります。

今日は歯の挺出の話しです。

午前中は2下顎に2本のインプラント埋入ですが、骨の幅、高さも十分あるため埋入自体は非常に簡単なものです。
しかし、この症例もそうですが、奥歯の欠損を長期にわたり放置することにより、その噛合う(今回は下顎が欠損のため噛合う歯は上顎です)歯が挺出してくることがあります。
つまり歯は上と下が噛合ってこそ維持されるもので、例えば下の歯がなくなり放置しておくと上の歯が下に落こってきます(挺出)。
あまりにも落こって(挺出)くると、インプラントを埋入してもインプラントの被せ物(歯)を作るスペース(隙間)がなくなってしまいます。
そのような時には落ちて(挺出した)きた歯を削り、下の歯を作製するための隙間を作らなければなりません。
つまり上の歯を削らなければならないということです。
上の歯がすでに削られていて被せ物をしてある場合には被せ物を再製すれば良いのですが、上の歯が天然歯の場合にはなんでもない歯を削る必要性がありますので、歯にとっては良いことではありません。
もし、歯を抜歯した場合にはその後噛合う歯が挺出したりするので、早期に対処した方が良いでしょう。
なにごともそのままにすることはよくありません。

インプラントの杉山歯科医院