今日のインプラントとテレビで放映された虫歯治療(3MIX)について

今日は上顎に3本のインプラント埋入があります。
上顎の奥歯はよくこの日記でも書きますが、骨の高さがほとんどない症例です。
骨の高さのない部分には埋入を避け、骨のある部分に傾斜埋入という方法をとり行います。

       インプラントの傾斜埋入とは
例えば、上顎の奥歯2本がなかったとします。
そこでインプラントを埋入しようとしましたが、骨の高さがないためその部分にはインプラントが埋入できません。
このような場合には若干の骨が残っていればソケットリフト法(詳細はHP参照)やサイナスリフト法(詳細はHP参照)を行います。
それ以外の治療法としてインプラントの傾斜埋入という方法ああります。
上顎の奥歯2本欠損しているさらに奥の親知らずの部分に斜にインプラントを埋入して行う方法です。
今回はそのような方法をとります。詳細はHPを参考にして下さい。

また先日テレビで3MIX法という虫歯治療が報道されていました。
虫歯に薬を詰めれば大きく削らず、神経も取らずに簡単に行えるという報道でした。
しかし、こうした報道は3MIX法の良い部分のみを報道し、正確に伝わっていないのが現状でした。
どのような虫歯であっても薬(3MIX)を詰める隙間の部分のみ削除し、詰めれば完了というような内容でした。
虫歯の3MIX治療はそんなに新しい治療法ではありません。
当医院でも行っていますし、かなりの歯科医院で使用しているものです。テレビで報道された医院のみが行っているような特殊な治療ではありません。
たしかに3MIX治療は良い治療だと思いますが、これで全ての虫歯治療がきでるということではありません。
虫歯が大きく、痛みがあったり、明らかに大きい虫歯は無理です。
それ以外にも虫歯自体をほとんど取らずに行うことはやはり無理なことです。
この3MIX治療を否定するわけではありません。
一定に基準のもと行えば、たしかに良いケースはあります。
しかし、魔法の治療ではないので、無理をして行えば、それなりのリスクはある治療です。
御興味のある方は現在治療をされている歯科医院でご相談をされてみて下さい。
3MIXで使用している薬はどの歯科医院でも簡単に入手できる薬ですし、特殊なものではありません。
それ以前にそんなに簡単なものであればどの歯科医院でも使用しているはずですしね。
簡単で万能なものなんてそんなにはないものです。

インプラントの杉山歯科医院