最新インプラント症例ブログ

2005年11月14日

今日のインプラント午後2件

今日は午後に2件のインプラント手術がありました。
1件は下顎の前歯部にインプラント埋入です。
もう1件は上顎に4本のインプラント埋入でした。

奥歯にはインプラントを埋入するための骨の高さが十分ないため『カンチレバー』という方法を行いました。
カンチレバーとは奥歯の骨が吸収しており、インプラントが埋入できない場合などに行う方法で、前歯に埋入したインプラントを連結し、骨のない奥歯に被せ物を追加し、奥歯でも噛めるようにする方法です。
通常、上の奥に骨の高さがない場合には上顎洞挙上術(サイナスリフト)という骨の高さを増大させる治療法を行いますが、この治療は時間(サイナスリフトだけでも3〜6ヶ月程度かかります)がかかります。また患者さんにとってこのサイナスリフトは負担もあり、少し大変な治療です。
そのためケースによっては『カンチレバー』という方法を行うこともあります。

実際の症例が下の写真のようになります。        
奥に付けたダミーの歯を『カンチレバー』と言います。

051114_1



それではこのようなカンチレバーは良いのでしょか?
問題は起らないのでしょうか?
以下にはカンチレバーを行った被せ物の予後を10年間観察した論文を報告します。

論文著者:Curtis M Becker
掲載論文誌:Quintessence International 6/2004
対象患者 :36名
使用インプラント:I.T.Iインプラント
使用本数および被せ物の数:115本、60の装置

以上の条件のもと埋入したインプラントを10年間観察した。

結果 :10年後に全ての症例、全てのインプラントにおいて口
    腔内、レントゲン所見において異常は認められなかっ
    た。
考察 :カンチレバーによる治療は条件さえそろえば良好な結果
    を得る治療であることがわかった。その条件とは以下の
    ようなことである。

   1.骨との結合が良いインプラント表面をもったものを使用
     すること。
    (これはSLAインプラントと言われるもので当医院ではこ
     のインプラントを100%使用しています)
  
   2.直径4.1mm以上のインプラントを使用すること
    (当医院でも特別なことがないかぎり直径4.1mm以上の
インプラントを使用しています)  
   
3.ネジ式でない接着剤を使用した被せ物にすること
 
上記のようなことであればカンチレバーという治療は問題なく行えるということです。

インプラントの杉山歯科医院
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