インプラントがダメになる:骨の性状(骨の硬さ)

インプラントがダメになる:骨の性状(骨の硬さ)

前回と同様にインプラントがダメになる話しです。

インプラントがダメになる時期として一番多いは、インプラントを埋入した直後です。
インプラントが骨とくっつくまでの期間です。
その原因としては大きく分けて以下のことが考えられます。
1. 骨の硬さによる問題
2. 感染による問題
3. インプラントに無理な負荷がかかった場合
まず一番目の骨の硬さによる問題ですが、骨には軟らかい骨と硬い骨とがあります。問題となるのは軟らかい骨です。わかりやすい話しをしますと骨粗鬆症という骨の状態があります。聞いたことはあるかと思います。骨がぼそぼそで軟らかい骨のことです。転んだだけでも骨折するような骨のことです。
軟らかい骨は上顎、特に奥歯に認められます。女性と男性を比較すると女性に多く、年齢が高くなればなるほどその傾向は高くなります。
もしインプラントの手術時に骨が軟らかいと思われた場合には通常よりも長い期間お待ちいただくことになります。
またインプラントの本数を増やす等の対応も有効になります。
次に感染による問題です。
インプラント手術直後は傷口から感染しないように抗性物質を服用していただくとともに毎食後に抗菌性のある口洗剤でうがいをしていただきます。
しかし、十分うがいができていない方は感染を起こすことがあります。
もし初期に感染を起こし、骨と結合していないと判断した場合には早期にインプラントを摘出させていただきます。感染を疑った状態で無理に放置することは周囲の骨を吸収させてしまいのちの治療を困難にさせるからです。摘出後は肉の治りを待ち再度インプラントの埋入をさせていただきます。
3番目のインプラントに無理な負荷(力)がかかった場合です。
これがインプラントの初期の失敗で最も多いことです。
インプラントと骨が結合するまでは無理な力が加わらないように安静にします。
欠損が少ない場合には問題はあまりありませんが、総義歯のように大きな義歯を使用している場合には問題が起る可能性があります。
義歯から加わる圧力でその下にあるインプラントに負荷がかかるのです。
義歯を使用している方には義歯とインプラントが接触する部位をくり抜き
負荷がかからないようにしますが、やはり歯肉が腫れてきたりしますとどうしても義歯による圧迫が起ります。
歯肉の腫れがおさまるまでの期間は外出する時や食事以外はできる限り義歯の使用は控えていただきたいと思います。

インプラントの大船駅北口歯科インプラントセンター