最新インプラント症例ブログ

2007年1月21日

サイナスリフト法:治療法 その4

サイナスリフト法:治療法 その4

 今日も今週ずっと続いているサイナスリフト法についてです。
昨日は移植する骨についての話しをしました。
移植する骨は御自身の骨以外にも使用することがあり、人工の骨があることをお話しました。
今日はその中でも『β-TCP』と言われる人工の骨についてお話します。

このサイナスリフト法の話しの中では最もマニアックな話しになります。
非常に難しい話になり、ブログに書くのはどうかと思いましたが、このブログの主旨である新しい情報および他にはない話しを書くということですので書きたいと思います。
他のHPではまず記載していないような内容ですので、御興味のある方は是非御覧になって下さい。

『TCP』の正式名称は『リン酸三カルシウム:Tricalcium phosphate』と言い、その組成はCa3(PO4)2で骨材料として使用されるものとしては2種類の変態があります。
変態というのは組成が同じで結晶構造の異なる物質のことです。
その一つがβ型であり、今回のテーマである『β-TCP』になります。
『β-TCP』は歯科の臨床上小さな顆粒状態で使用されます。使用する用途により異なりますが、大きさはコマ粒より小さいものです。
『β-TCP』自体が骨になるわけではありません。
『β-TCP』が生体内に移植された後、周囲の骨の細胞(御自身の生体内で生きている骨の細胞です)が『β-TCP』に入り込み次第に骨に置き換わっていきます。
『β-TCP』はその時吸収を起こします。
『β-TCP』が少しずつ吸収し、骨に置き換わる過程を専門用語で『リモデリング』と言います。
しかしどのような条件でも骨に置き換わるわけではありません。
御自身の骨の細胞が生きていけるような状態でないといけません。
例えばコップの中に血液を満たしたとします。
骨の細胞はそのコップの中で生きることはできますが、コップの外に出ることはできませんし、コップの外で生きることはできません。
生体内でも同じようなことが起きます。
血液が充満しているような状況(血流の良い状況)では骨の細胞もいきいきしており、その結果、移植骨である『β-TCP』も骨に置き換わりやすいという環境になります。
骨の表面に単に移植材『β-TCP』を置いても骨にはなりにくいため、骨表面からわざと出血を起こしやすいようにします。
出血を起こすと移植した『β-TCP』は血液に被われることになります。
血液の中には骨の増殖を促す細胞が含まれています。
このようにわざと骨表面から出血を起こすことを『ディコルチケーション』と言います。
また移植した『β-TCP』が動かないようにすることも大切です。
明日はこの移植材『β-TCP』がさらに効果を発揮するための方法をお話します。

ちょっと難しすぎましたね。
明日もちょっと難しい話しになりますが、その後はできるかぎりわかりやすい話しにしたいと思います。

インプラントの大船駅北口歯科インプラントセンター


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