インプラントにおける難症例

0222488e.gifインプラントにおける難症例

最近、インプラント治療の中でも難症例が非常に多くなっています。
なにが難症例かと言いますと、インプラントを埋入するための骨の高さや幅がないことです。
幅や高さがない場合には骨を増大させる『GBR法』や骨移植を行い骨の高さを増大させる
『(上顎洞底挙上術)サイナスリフト法』、骨の高さを増し長いインプラントを埋入するための『ソケットリフト法』、骨幅の増大を骨移植を伴わないで行う『リッジエクスパンジョン法』
等があります。

新しいシリーズとしてこうした骨を増大させる治療法について書きたいと思います。

現在毎日のようにインプラントの手術はありますが、ほとんどの症例においてこの骨を増大させる治療法を併用します。
一番多いのはインプラントの埋入と同時に行うGBR法です。
このGBR法についてはブログで何度も書いてきましたが、また視点を変えてお話したいと思います。

インプラントを行うにあたり、インプラントを植立するための骨幅や骨の高さがない場合、そのままの状態でインプラントを行うと成功率は非常に低くなります。適切な状態で植立してこそインプラントの長期安定が望めるのです。
GBR 法とはインプラントを行うにあたり、骨の幅や高さがない時に、骨を再生させる方法です。
術式としては2つの方法があります。
一つはインプラントを植立する前に骨の増大をはかる方法です。これはインプラントの前準備としてのGBR 法です。(図参照:2回法のGBR)
まず、歯肉の中に骨の再生を促す特殊な膜を入れます。状態によって異なりますが、3〜4ヶ月間骨が成熟するのを待ちます。その後、膜を除去するとインプラントに適した骨が膜の下に再生しています。そこで初めてインプラントの植立を行います。この方法は治療期間が長くなりますが、もともと大きく骨の幅がない人などはこのGBR 法を行ってからインプラントを行う必要性があります。無理な状態でインプラントを行ったとしても長期的な安定は期待できません。今後のことを考えれば確実な選択といえます。
次にインプラントと同時にGBR 法を行う方法です。
これはインプラントを行うには骨が少ないが(骨幅に問題があるが)、術前GBR 法をしなくても大丈夫な場合に適応します。インプラントを植立すると同時にGBR 膜を併用します。3〜6ヶ月後に膜を除去し、後は上部構造を作製するだけです。

この膜は後で取り出す必要性があるもの(非吸収性膜)と自然に溶けてなくなるもの(吸収性膜)があります。

インプラントの大船駅北口歯科インプラントセンター