老化:3

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さて前回は『DNA』についてお話しました。
ヒトは『細胞』からできていてその中には『細胞核』があり『細胞核』の中には『染色体』があります。
そして『染色体』を構成しているのが『DNA』でした。
『DNA』は『生命の設計図』とも言われ、さまざまな情報が集まっているところです。
今回はこの『DNA』と『テロメア』の関係についてです。
『テロメア』についてちょっと戻ります。
おさらいです。
今回のテーマである『老化』ですが、『人間の細胞』は約50回程度分裂を繰り返した後、分裂を停止し死んでしまいます。これを発見した人の名前をとり『ヘイフリック限界』と言います。
また動物ではこの細胞分裂の回数と寿命が関連するということも分かってきました。
その原因の一つが『テロメア』と関係があるとされています。
そして『テロメア』を知ることが『老化』を知ることにつながります。
それでは本題です。
『テロメア』とは『染色体の末端部』にある構造です。細胞分裂による『染色体』の複製や安定化に必要な特殊な構造を持っています。
染色体の末端部にある『テロメア』の長さは、細胞分裂を繰り返すごとに短縮されていき、ある程度短くなったところでその細胞は活動を停止します。
この『テロメア』の長さが寿命に関わってくるとされています。
『細胞分裂』が行われなくなった状態が『老化』です。
では『細胞分裂』に制限(細胞が活動を停止する)があるというのはなぜでしょう?
先にも話しましたが、『DNA(染色体)』は『生命の設計図(情報源)』と言われています。
この情報源である『DNA(染色体)』は紫外線や放射線により壊される可能性があります。通常は破壊された部分を修復する機構がありますが、修復しきれないほどの損傷を受けると異常な遺伝子が伝えられることになってしまいます。
異常な遺伝子が伝えられると困ってしまいますよね。
そのため細胞は分裂する回数を制限しています。
さきほど話しました『ヘイフリック限界』のことです。
その機構が『テロメア』であり、『DNA(染色体)』が複製(細胞分裂)される度に短くなって最終的には複製(細胞分裂)が出来ないようになります。
『テロメア』 難しい話ですが、なんとなくわかってきたと思います。
あまり難しい話ばかりだと退屈になりますので、次は聞いたことがある話をしたいと思います。
『クローン羊のドリーちゃん』の話です。
次回はこの『クローン羊のドリーちゃん』と『テロメア』との関係をお話したいと思います。

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