2007年3月20日				
				夜間の歯軋りによってインプラントがダメになってしまう!
今日から新しい話です。
 ここのところ基礎的な難しい話でしたので今回からは分かりやすい臨床の話をしたいと思います。
 今日のテーマは
 『歯軋りやくいしばりがある場合、夜間の歯軋りによってインプラントがダメになってしまう!』です。
 インプラントにとって歯軋やくいしばりは大きな問題です。
 天然歯は噛むと若干動きます。これは『歯根膜』というクッションのようなものが歯の根の周りに存在するためです。このようなクッションが存在する理由ですが、噛む力は非常に強いものです。
 特に就寝時にはかなり噛みしめる方がいらしゃいます。
 いわゆる『歯ぎしり』と言われるものです。『歯ぎしり』はどんな方でも大抵します。ギリギリと音として聞こえる方もいれば、そうでない方もいらしゃいます。
 この『歯ぎしり』の力は強く、『歯根膜』という歯の根のクッションがないと歯はダメージを受けてしまいます。
 いわゆる『打撲』のような状態です。
 『歯根膜』があるために歯は噛んだ時に上下、左右に動くのです。
 この動くというのが重要なのです。
 しかし、インプラントは骨と完全に結合しているため動きません。
 クッションがないため噛んだ力は直接インプラントに加わってしまいます。
 こうした問題が起らないようにインプラントの被せ物を行う時に調整を行いますが、歯軋やくいしばりに対応することはできません。
 そのため、歯軋やくいしばりがある方は就寝時にナイトガード(マウスピースのような物)を装着していただきます。
 インプラントの長期的な安定のためにはとても重要なことです。
次回も臨床的な話です。
インプラントの大船駅北口歯科インプラントセンター