新しい虫歯治療:歯を削らずらない虫歯治療(カリソルブ):その3

今日は削らない最新の虫歯治療『カリソルブ』の最終回です。

カリソルブの治療費 および 私個人の考え方

現在カリソルブは保険適用外の治療法です。
治療費は歯科医院により違いますが、
1歯 5000〜10.000円程度でしょう。
(上記の費用はカリソルブによる虫歯除去からレジン充填まで全てを含みます)

私個人の考え方としては、C1C2程度の小さな虫歯であれば、
カリソルブを使用しなくても、通常のタービン(ドリル)を使用し、
削っても“あっという間”です。
タービン(ドリル)を使用すれば、保険も適応されます。
(保険であれば、1000〜1500円程度です)

私が、1998年頃に海外で虫歯を溶かす新しい薬『カリソルブ』が発売されたことを知った時、
『これはすごい!』
『虫歯治療は大きく変わるかもしれない!』
と思いました。
しかし、カリソルブの本当の能力や適応症を知ると
『まあ、そんなものか』
と思いました。
前回のブログで書いたようにC1、C2程度の小さな虫歯であれば 、
『保険が使用できる今までの治療の方がいいかも…』と思っています。

また、虫歯の程度をC1、C2と確実に診断できるかということも問題の一つだと思います。
明らかにC1、C2と診断できる範囲の虫歯であればいいのですが、
『C2? 場合によってもう少し進行しているかも? C3に近い?』
という“グレーゾーン”の場合には難しいでしょう。
C2だと思ってカリソルブを使用していたが、思ったより虫歯が深かった場合、
『カリソルブでは無理』と判断したとします。
その場合、その時点から麻酔を行い、タービン(ドリル)で削り出します。
このようなことが起る可能性は十分ありうると考えられます。
診断の難しさもこの治療にはあると思います。

ただし、歯科恐怖症であったり、麻酔を使用できない方であったり、
寝たきりの等で適応症が合えば、カリソルブの真価が発揮されます。
また、カリソルブが開発された基本的な考え方の一つとして
『虫歯以外の歯をできるかぎり削らないで治療ができないか?』
という考えは非常にすばらしいことだと思います。

カリソルブは魔法の薬ではありませんが、適応症が守れば、良い『虫歯治療薬』となるでしょう。

最後は個人的な意見でしたが…

次回のブログは12月13日(木曜日)になります。

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大船駅北口歯科インプラントセンターインプラント 歯周病 専門医

神奈川県横浜市にある日本歯周病学会歯周病専門医 国際インプラント学会認定医の歯科医院
I.T.Iインプラント認定医でもあり、GBR法、サイナスリフト、審美インプラント等の難症例も行います。
HPでは治療費(費用)の説明やインプラント症例、無料相談コーナーもあります。