義歯を使用している人は、義歯からの口臭がある?:その2

6/16(月曜日)です。
前回の続きで、『義歯を使用している人は、義歯からの口臭がある?:その2』になります。
前回、義歯についた『傷』等から汚れ(細菌)が付着し、それが原因となり、臭いを発生するという話をしました。
また、臭いの防止方法として、義歯の清掃方法の話もしました。
今日は、義歯の臭いを防止する他の方法について解説します。
まずは、義歯のコーティングです。
ネットでピカパワー というものを見つけました。
銀イオンで義歯をコーティングするそうです。
私自身は、使用したことはありませんので、効果等は分かりませんが、考え方としては良いと思います。
次に、臭いが付着してしまった義歯を効果的に直す方法として、歯科医院で、義歯の研磨を行う方法です。
一度汚れた面を一層削除(研磨)し、きれいにする方法です。
私達歯科医師は、さまざまな義歯を見ています。
時々、義歯の人工歯と人工歯の間に歯石が付着していたり、義歯が傷ついており、その部分に汚れが付着している状態を見ます。
このような場合、義歯からは『臭い』がします。
また、長期的に使用している義歯や、市販されている義歯安定剤を使用し、それが一部分残っていた場合、その部分に汚れが付着していることもあります。
そのような場合、汚れをきれいに取り除き、傷ついた部分を『ツルツルに研磨』すると臭いは減少します。
また、義歯が合わなくなっている場合には、再製した方が良い場合もあります。
義歯の臭いで悩んでいる方は、一度歯科医院でご相談されてはどうでしょうか?
義歯をきれいに研磨することはさほど大変なことではありませんので…
今回2回に分けて、『義歯の臭い』について解説してきました。
なぜ、このようなテーマなのかと言いますと、『口臭』を主訴として来院される方が非常に多いからです。
その中で、『義歯を研磨すれば治る…』という方も多くいらっしゃったからです。
次回のブログは6/19(木曜日)になります。
次回は、『インプラント治療は簡単か?』です。
今、ブログでご紹介する新しい『ネタ』を作製しているところです。
ブリッジ、インプラント、被せ物(差し歯、セラミック、金属冠…等)の平均寿命についてのまとめです。
これも治療を受ける患者様には、非常に気になる内容です。
まとめ終わりましたらブログでアップします。
今週(6/13〜15)のインプラント手術報告
今週(昨日)のインプラント手術の中から、
難しいケース であったり、
特殊なケース 等を抜粋して、紹介するコーナーです。
日々の臨床で、どのようなことを行っているか 知っていただきたいと思い 今年から始めました。
それでは、今週のインプラント埋入手術は、特に複雑なものではなかったので、
下顎にGBR法 のみを行った1症例について解説します。
まず、なぜインプラント埋入ができず、骨の増大法(GBR法のみを行ったのか? ということですが、
骨が吸収しており、インプラントを行う骨の高さや幅がまったくなかっためです。
骨が吸収してしまった原因は、 歯根破折です。
骨が吸収してしまったのは、歯の根が割れた状態のまま放置した結果です。
歯の根が割れたままでいると 割れた部分から バイ菌 や 血液 が入り込み、
感染を起こします。
そして、膿み となってしまうのです。
膿みは、歯の周囲の骨を溶かしてしまいます。
そのため、歯の根が割れた場合には、すぐにでも抜歯する必要性があります。
それでは、なぜ 歯根破折したのでしょう?
歯根破折する歯は、神経がない歯です。
神経のある歯は、根が割れることは ほとんどありません。
また、神経がないため、 歯根破折を起こしても痛みがでないことが多いのです。(歯肉が腫れて痛みが起ることもあります)
そのため、 歯根破折しても そのまま放置してしまう方が多いのです。
歯根破折を放置した結果、骨の吸収がどんどんと進行してしまいます。
骨を増大するGBR法は、魔法の治療ではありません。
どのような状況でも骨が元どおりに再生できるわけではありません。
治療には、時間もかかりますし、治療後の腫れ等、患者様自身の負担もあります。
また、骨が吸収しすぎると インプラントができない こともあります。
歯根破折している場合には、できるかぎり早期に対応することが必要です。
今回の治療方法は、GBR膜という特殊な材料を歯肉の中に埋め込むものです。
その後、約3ヶ月程度で骨が増大(再生)されます。
手術時間は、約15分程度でした。
今後の治療スケジュール
今後の予定としては、
1. 約7〜10日後に“抜糸”、
2. その後、 約2〜3ヶ月後にインプラントを埋入
3. その後さらに約2〜3ヶ月後待ち、型を取ります。
4. 型取りの後、 約10日で完成した被せ物を装着し、完了です。
治療費
GBR法の費用は、52.500円(税込)になります。
医療情報コーナー
前回の医療情報に続き、歯周病と全身疾患の関係です。
歯周病は、動脈硬化と、心臓発作、脳卒中などの冠状動脈性の心臓病とのはっきりとした関係が報告されました。
研究チームは、60歳未満の人々が、歯周病があると、冠動脈心疾患のリスクが6.6倍と高くなることを発見しました。
歯周病と冠状動脈性の心臓病は、多くの人々に見られる状態です。
デンマークのコペンハーゲン大学歯学部歯周療法学のカレン・ガイスマー ( Karen Geismar ) 氏らが、 Journal of Periodontology誌9月号に発表しました。
研究チームは、歯周病による、4ミリメートルを超える歯槽骨の損失がある、60歳未満の人々で、冠動脈心疾患が増加するのを発見しました。
前回の 歯周病と『ガン』の話といい、
歯周病は、さまざまな病気と大きな関係があることが近年、報告されています。
歯周病は、万病の元です!
注意しましょう。
また、歯周病は予防が可能な病気です。
早期発見、早期治療が大切です。
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大船駅北口歯科インプラントセンターインプラント 歯周病 専門医
神奈川県横浜市にある 日本歯周病学会歯周病専門医 国際インプラント学会認定医の歯科医院
I.T.Iインプラント認定医でもあり、 GBR法 サイナスリフト 審美インプラント等の難症例も行います。
HPでは 治療費(費用)の説明や インプラント症例 無料相談コーナーもあります。