患者様から受ける質問特集:その1

8/14(木曜日)です。

今日から新しいテーマです。
このところ難しい話ばかりでしたので、今日からは、簡単な話にしたいと思います。

それでは、『患者様から受ける質問特集:その1』を始めたいと思います。

毎日のように患者様からメール相談が来ます。
また、ネット上の歯科関連のポータブルサイトでも
歯科に関連する質問コーナーの回答者をしています。

本当にいろいろな質問があります。
質問にお答えすることで、私自身も勉強になることもあります。
『こんなことが分からなかったんだ』とか
『こうした質問が非常に多い』とか
診療室では、直接聞けなかったことでも
メールでは、話せる!
ということも多くあるようです。

その中からインプラントに関連する質問について解説していきたいと思います。

質問1
 現在海外で生活しており、こちらで、インプラント治療を行う予定です。
しかし、こちら(海外)で使用予定のインプラントメーカーを調べてみると
日本では、あまり使用されていないインプラントのようです。
日本であまり使用されていないインプラントメーカーであった場合、
もし日本に帰国した時に、メインテナンスは受けられるのでしょうか?
また、修理等が必要になった場合、大丈夫でしょうか?

回答1
 メインテナンスに関しては、問題ありません。
日本の多くの歯科医院でフォーローアップ(メインテナンス)できます。
しかし、インプラントの被せ物やインプラント自体に問題が生じた場合には、対応が困難になる可能性があります。
例えば、被せ物が取れた場合や、破損した場合で、再度型を取らなければならなかった場合ですが、インプラントの型は、それぞれのインプラントメーカーに合わせた型を取る装置(器具)があります。
そのため、日本であまり使用されていないインプラントメーカーであると
対応が困難になる可能性があります。
そうした点を現在の担当の先生にあらかじめ聞いておくことが必要です。
また、今後生活の拠点が日本になるのであれば、帰国後にインプラントを考えることも一つの方法です。
インプラント治療は治療後の後のケアー(メンテナンス)が非常に大切です。

質問2
 インターネットを見ると、インプラント手術と同時に仮歯が入るということが書いてあるのですが、本当ですか?

回答2
インプラント手術後の仮歯には、いくつかの方法があります。
まず一つは、インプラント自体に仮歯が付くのではなく、周囲の歯に仮歯を固定する方法や、仮の入れ歯を作製する場合もあります。
もう一つの方法としては、インプラント手術日にインプラントに直接仮歯を付けることもあります。
これを『インプラント即時負荷(荷重)』と言います。
通常、インプラントを骨に埋入(手術)する場合、インプラントと骨が結合するまで、2〜4ヶ月程度待ちます。
その後、インプラントに力を加えることが可能になります。
しかし、インプラント埋入時に骨との安定が良い場合等のいくつかの条件がそろえば、手術当日にインプラントに直接仮歯を付けることが可能になります。
ただし、『インプラント即時負荷(荷重)』には、骨の状態や噛み合わせ、インプラントの長さ、本数等多くの条件がそろわないと行えません。
そのため、多くの場合、インプラントに直接仮歯を付けるのではなく、周囲の歯を利用し、固定したり、義歯を利用します。
例えば、上の前歯が1本欠損していた場合、欠損に仮のプラスチックの歯を置き、両側の歯に透明な接着剤で固定します。
これは、審美的にも問題が起ることはほとんどありません。
ただし、歯がほとんどない場合等で、固定する天然歯が存在しない場合には、暫くの間義歯になります。
実際にどのような状態になるのかは、検査を行えば分かります。

質問3
 現在、歯周病で歯がグラグラしており、通院中の歯科医院で抜歯を勧められています。
しかし、抜歯には抵抗があり、保つところまで抜歯せず、使用し、最終的取れてしまったらインプラントを行いたいと考えていますが、大丈夫でしょうか?

回答3
 歯周病は、放置すると歯を支えている骨が吸収(溶けていく)してく病気です。
現在歯がグラグラするということは、歯周病はかなり進行していると考えられます。
おそらく骨の吸収もかなり進んでいると思われます。
インプラント治療は、骨にチタンでできたネジを埋入する方法です。
インプラントが将来にわたり どれだけ安定するかどうかは、できるかぎり長いインプラントが骨内に埋入できるかがポイントです。
現在のまま、歯周病を放置するとさらに骨吸収は進んでしまいますので、
その後にインプラントを行おうと思ってもインプラントができない、もしくは、非常に困難になることがあります。
また、歯周病は放置すると他の歯にも感染します。
現在は、1歯のみがグラグラしているのかもしれませんが、時間の経過とともに、他の歯も歯周病になり、グラグラとしてきます。
インプラントを行うかどうかは別にしても、歯周病の治療は必ず行わないといけません。
そのまま放置すると将来的には、ほとんどの歯がなくなり、場合により総義歯になる可能性もあります。

次回のブログは8/18(月曜日)になります。
次回は、今日の続きで、『患者様から受ける質問特集:その2』です。

8/10(日)〜8/15(金)は、夏期休暇になります。

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大船駅北口歯科インプラントセンターインプラント 歯周病 専門医

神奈川県横浜市にある 日本歯周病学会歯周病専門医 国際インプラント学会認定医の歯科医院
I.T.Iインプラント認定医でもあり、 GBR法 サイナスリフト 審美インプラント等の難症例も行います。
HPでは 治療費(費用)の説明や インプラント症例 無料相談コーナーもあります。