患者様から受ける質問特集:その16

10/9(木曜日)です。

今日も前回の続きで、『患者様から受ける質問特集:その16』になります。

さて今日も、前回の続き(質問18の続き)になります。

まずは、2回にわたって行った質問18を再度以下に記載します。

質問18
歯周病で抜歯したところにインプラントを考えているのですが、
インプラント治療を行うと、もともとあった天然歯と同じような状態にまで回復できますか?
噛んだ感じは、天然歯と同じでしょうか?
また、審美的には、どうでしょうか?

上記の回答を何回かに分けて行ってきましたが、
今回は、審美的な問題の中でも『歯肉の厚み』についてです。

インプラント治療後に歯肉が退縮を起こし、審美的に問題を生じることがあります。

薄い歯肉は時間の経過とともに退縮していきます。
少しでもこの退縮を防止するためには予め歯肉を厚くする治療を行うことが有効です。
そのためインプラントを埋入時もしくはインプラント埋入後(型を取る前)に歯肉を厚くする治療を行う必要性がある可能性があります。
(この歯肉の厚くする治療法を『歯肉結合組織移植』と言います)

通常、歯周病等の病的な状態でなくとも加齢とともに歯肉は下がってくるものです。
これは生理的な現象です。
歯肉退縮には個人差があり、下がりにくい方もいれば
下がりやすい方もいらっしゃいます。
特に歯肉が薄い場合、歯肉が下がりやすくなります。
歯肉が下がってくるとインプラントの金属部分が見えてくることがあります。

奥歯の場合であれば、歯肉の退縮がある程度起っても審美的に大きな問題を生じることはありませんが、前歯では問題となります。

歯肉退縮の予防策として歯肉の厚みをあらかじめ増やす(増大させる)治療法があります。
この治療を『歯肉結合組織移植』と言います。

治療方法は、上顎の内側に麻酔を行い、歯肉を採取します。
採取した歯肉を歯肉の薄い部分に移植します。
治療は麻酔をして行いますのでもちろん痛みはありませんが、
治療後、採取した上顎の内側の部分に違和感を感じたり、
食事がしずらいということがあります。
その期間は1日程度から人により10日程度になることもあります。

しかし、こうした方法は、必ず行うということではありません。

また、治療前に骨の吸収が著しくあった場合で
『歯が長く見える』ような場合には、以下のような対策を取ることもあります。

歯(被せ物)を若干横に大きくする方法や長くなってしまった歯(被せ物)は、
長い部分のみ歯肉の色にし、目立たなくさせる方法があります。
長くなった部分を歯肉色にするため、目立たなくなります。

今日で質問18は終わりです。
質問18では、インプラント治療後に起ることについて解説してきました。
インプラント治療を受けられる患者様にとっては、治療を行うと100%元の状態に回復できると思われている方も多くいらしゃいます。
しかし、どこまで元の状態に回復できるかは、骨の吸収等に左右されます。
特に審美的なことに対しては起こりえます。

インプラントは義歯と違い、固定式にはなりますが、100%天然歯と同じような状態に回復できるものではありません。
術前の状況により、歯肉や骨の状態等完全に回復できないこともあるのです。

今回の質問に対する回答は、何回にも分けて長くなってしまいました。

ご心配な点がありましたら、事前に担当医にご相談されて下さい。

次回のブログは10/13(月曜日)になります。
次回は、今日の続きで、『患者様から受ける質問特集:その16』です。
好評につき まだ暫くこの質問特集を続けます。

今日は、これからインプラントのセミナー(勉強会)に出席しなければならないので、
すみませんが、『今週のインプラント手術報告』は、お休みさせていただきます。

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大船駅北口歯科インプラントセンターインプラント 歯周病 専門医

神奈川県横浜市にある 日本歯周病学会歯周病専門医 国際インプラント学会認定医の歯科医院
I.T.Iインプラント認定医でもあり、 GBR法 サイナスリフト 審美インプラント等の難症例も行います。
HPでは 治療費(費用)の説明や インプラント症例 無料相談コーナーもあります。