最新インプラント症例ブログ

2009年1月15日

歯根破折

1/15(木曜日)です。
今日は、『歯根破折』の話になります。
歯根破折の話の後で『今週(1/13〜14)のインプラント手術報告』を解説しますが、
その症例が『歯根破折』なのです。
そのため、先に『歯根破折』について解説します。

『歯根破折』とは、その名前のように 歯の根が折れてしまう ことです。
歯の根が割れてしまうことはよくあります。
こうしたことはほとんどの場合、神経のない歯で起こります。

神経のない歯は 脆く 通常の咬む力でも割れてしまうことがあります。
こうした状態を患者さんに説明する時に “木” に例えてお話しすることがあります。
生き生きとした 木 はたたいたり、蹴ったりしても 折れたりすることはありませんが、
枯れた木 は折れる可能性があります。
神経を取った歯も 枯れた木 と同じような状態になります。
神経のない歯は 血液供給がなくなるため もろくなってしまうのです。

特に日本人では、神経のない歯が非常に多いのです。
その理由は、いくつかあります。

一つは、保険制度にあります。
世界的にみると 虫歯が深く 歯の神経を取り除くような歯科治療は、保険が適応されないことが多いのです。
そのため、アメリカでは歯の神経を取り除くためには、高いところですと5〜10万円程度の費用がかかってしまいます。
また、神経を取った歯は被せ物(差し歯)を行うことが多いので、被せ物(差し歯)の費用もかかります。
5〜10万円程度です。
場合によってはもっとかかることもあります。
そのため、治療費の問題から 神経を取り除くよりは “抜歯” を選択する場合も多いのです。

日本ではどうでしょうか?
神経を取り除く治療のみでは、1.000〜3.000円程度(保険3割負担の場合)になります。

また、こうした治療費の大きな違いは、治療方法にも影響を及ぼします。
先程、神経を取り除き、被せ物を行った場合、合計で10〜20万円程度かかることを説明しましたが、
それだけ治療費がかかるのであれば、抜歯をし、インプラントを選択する場合も多くなってきます。

この理由として、神経を取り除いた歯は『歯根破折』を起こすリスクが高いため、将来性を考えれば抜歯してインプラントを行った方が結果的に 治療をやり直す負担 や 費用の負担が少ない と考えている歯科医師もいるためです。

そのため、日本より抜歯する基準が高いのが現状です。

日本と海外との治療方針の違いについては以下を参考にして下さい。
   ・ 同じ病名でも治療方針は歯科医師、そして国により違います 
      
さて話は戻ります。
歯根破折後 問題なのが 折れてしまった歯が何とかならないものだろうかと考え、抜歯をためらい、
時間が経過してしまうことです。
破折したままの状態でいると破折した部分から感染が起こり、周囲骨の吸収が起こります。

骨の吸収が大きく起こると その後にインプラントを埋入する場合に非常に不利な状態になります。

もし、歯根破折と診断された場合には早期に対処(抜歯となることが多い)する必要性があります。


次回のブログは1/19(月曜日)になります。

今週(1/13〜14)のインプラント手術報告

先の歯根破折でも説明したように 今日ご紹介する症例は、歯根破折により抜歯となったケースです。

患者様は半年程前に歯肉が腫れたとのことで来院されました。
そのため、レントゲン撮影を行い、歯肉(歯周病)の検査等も行いました。

歯肉(歯周病)に問題がなく、神経がない歯であったため、
以下の2つの可能性が高いことをお話しました。
1. 『根尖病巣(根の先に膿みが溜まっている)』
2. 『歯根破折』

当日の治療としては、腫れが大きかったため、抗生物質を処方しました。
腫れがなくなってから再度被せ物を撤去することにしました。

しかし、その後、痛みや腫れが消退したために、来院はなくそのままになっていました。

その後、数ヶ月して同じ部位が腫れたとのことで再度来院されました。
被せ物を撤去すると『歯根破折』していました。

歯根破折している部位は、レントゲンでは写りにくいものです。
多くの場合、レントゲンには写らないと言ってもいいでしょう。

そのため、歯根破折の場合には、痛み、腫れ、レントゲンによる神経の有無、膿みの影の状態、歯自体の状態 等を総合的に判断することが必要です。

そして、『歯根破折』していた場合には早期に抜歯することが重要です。

先の説明でもあったように早く抜歯しないと感染は進行し、
根の周囲の骨の吸収が起ってしまうのです。

今回のケースは まさに骨が吸収してしまった状態でした。

そのため、治療自体も困難になりました。

早めの判断と対応が重要なのです。

治療部位は、上顎の奥歯です。
使用したインプラントは、 ストローマン・インプラント ( I.T.Iインプラント)  SLAタイプ 直径4.8ミリ、長さ10ミリ が1本でした。

また、埋入と同時に骨が吸収した部位にGBR法を行いました。

吸収した部位が大きかったので、 人工骨(β―TCP)も使用しています。

今後の治療スケジュール
今後の予定としては、
1. 約7〜10日後に“抜糸”、
2. その後、 約3〜4ヶ月後に型を取り、
3. 型取りの後、 約10日で完成した被せ物を装着し、完了です。


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大船駅北口歯科インプラントセンターインプラント 歯周病 専門医

神奈川県横浜市にある 日本歯周病学会歯周病専門医 国際インプラント学会認定医の歯科医院
I.T.Iインプラント認定医でもあり、 GBR法 サイナスリフト 審美インプラント等の難症例も行います。
HPでは 治療費(費用)の説明や インプラント症例 無料相談コーナーもあります。
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