インプラントの2次手術の話

8/27(木曜日)です。
今日は、症例報告の内容も含め『インプラントの2次手術の話』になります。
この2日間は、インプラントの2次手術が多かったです。
インプラントの2次手術とは、
インプラントを2回 埋込むことではありません。
2回目の手術なのです。
インプラントの埋入方法には、
1回法 と 2回法 があります。
1回法は、インプラントを埋込んだ時にインプラントの上部が口腔内に見えている状態です。
それに対し、2回法は、インプラントを埋込む時に、インプラント自体を歯肉の中に埋込みます。
手術後、インプラントは、見えません。
それでは、どうしてこのような違いがあるのでしょうか?
根本的な違いは、インプラントの開発時期の話から始まります。
インプラントは、1950年にスウェーデンの化学者ペル・イングウァール・ブローネマルク博士によって発見されたもので、その当時は2回法でした。
このインプラントシステムは、 ブロネマルク インプラントといいます。
ブローネマルク博士は、チタンが骨と結合することを発見したのです。
インプラントは、手 や 足 が 骨折をした場合の 骨同士をつなげるための ネジ と同じ考え方です。
そのため、歯肉の内部に埋込み、骨とチタンのネジが結合(くっつく)まで じっと 待つのです。
開発当初は、インプラントと骨が結合するまで6ヶ月以上の期間がかかっていました。
2回法は、利点もありますが、欠点もでてきたのです。
その一つとして、
インプラントの埋入時 と
インプラントと骨が結合した後 の
2回手術が必要なことが このインプラントの一つの欠点でした。
その後、2回法の欠点を補うべく スイスから1回法のインプラントが開発されました。
これが、 I.T.Iインプラント(ストローマン インプラント)です。
1回法は、1回目の手術当日からインプラントの上部(蓋になります)が歯肉の上に見えているため、数ヶ月して骨と結合した段階で、2回目の手術は必要なく、単に蓋を取れば、すぐ型を取れます。
*他にも1回法の利点、欠点はありますが、ここでは省略します。
もともとは、こうした開発コンセプトの違いが あったのです。
患者様にとっては、1回法の方が手術回数が少なくて良い ということになります。
それでは、 I.T.Iインプラント(ストローマン インプラント)を使用すれば、全て1回法でインプラントを行うことができるのかと言いますと
違います。
1回法 か 2回法かは、使用するインプラントのみでは決まらないのです。
歯周病 歯根破折で抜歯した場合や 長期的に歯がない場合 には、骨の吸収が起ります。
インプラントは、骨の中にネジを埋込む治療ですので、骨の状態(骨の吸収程度)により
インプラントが可能なのか?
インプラント治療の難易度は変わってきます。
骨の吸収が大きい場合には、骨を増大する治療法 等が必要になります。
骨の増大治療の一つをGBR法 と言います。
このような骨増大法が必要な場合には、例え I.T.Iインプラント(ストローマン インプラント)を使用しても 歯肉の中に埋込む2回法になります。
1回法2回法かは、
使用するインプラントの種類や骨の状態、GBR法(骨増大法) の有無により変わってきます。
ここ数日で、2次手術が多かったのは、このような理由があったからです。
次回のブログは8/31(月曜日)になります。
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大船駅北口歯科インプラントセンターインプラント 歯周病 専門医
神奈川県横浜市にある 日本歯周病学会歯周病専門医 国際インプラント学会認定医の歯科医院
I.T.Iインプラント認定医でもあり、 GBR法 サイナスリフト 審美インプラント等の難症例も行います。
HPでは 治療費(費用)の説明や インプラント症例 無料相談コーナーもあります。