最新インプラント症例ブログ

2009年10月12日

ドリルを使用しないインプラント治療:その2

10/12(月曜日)です。
今日も前回の続きで、『ドリルを使用しないインプラント治療:その2』になります。

前回は、ドリルを使用しないインプラント治療の利点を7つ列挙しました。
(前回のブログを見られていない方は、是非 前回のブログを見て下さい)

その中で、まだ解説していなかったのが、4番目に列挙した『骨幅を増大できる!』です。

それでは、なぜ『ドリルを使用しないインプラント治療』は、『骨幅を増大できる!』のでしょうか?

前回解説しました『ドリルを使用しないインプラント治療』の術式をおさらいします。

まず、顎の骨に 針のような細い器具(リーマー)を挿入します。
その後、リーマーより若干太い器具(キリのようなもの)を挿入します。
少しずつ、この器具を大きくしていきます。

通常のインプラントで使用される『ドリル』は 骨を削るものですが、
『ドリルを使用しないインプラント治療の器具』は、骨を削ることはありませんので、
穴が開いた(押し広げられた)分だけ 骨の幅は広がっていきます。

この時、『骨は本当に広がるのか?』と思われるかもしれません。
骨には弾性があります。
骨をゆっくりと押し広げることにより、穴は少しづつ大きくなるのです。

最終的に押し広げられた 穴 が4ミリになったとします。
結果的に、骨の幅は、押し広げられた分だけ、幅が増大するのです。
(現実的には 4ミリの骨幅が広くなることはありませんが、ある程度は、押し広げられます)

この骨幅が押し広げられるということは、インプラント治療において非常に有効な方法です。

私が日々診療する インプラント治療(手術)の中で 骨の吸収があり、そのままでは、インプラントが埋入できない症例がほとんどを占めます。

つまり、多くの症例において骨吸収が起っているのです。

骨吸収が起る原因として、歯周病 であったり、歯根破折であったり、歯がない状態を放置 したり 等があります。

骨の吸収がある場合には、そのままでは、インプラントを埋込むことができません。

通常インプラントの幅(直径)は、約4ミリあります。
直径4ミリのインプラントを埋込むためには、6ミリ程度の骨幅が存在することが必要です。
もし、骨の幅が3ミリ程度であった場合には、そのままの状態では、インプラントを埋込むことが困難になります。

そこで、骨の増大治療が必要になってくるのです。
骨の増大治療のことをGBR法(骨増大法) と言います。

しかし、GBR法(骨増大法) は、万能な治療法ではありません。

どのような状態でも骨が元通りに再生できるわけではありません。
GBR法(骨再生治療)には限界 があるのです。


また、GBR法(骨増大法) の欠点として治療の難しさがあります。

5ミリ程度の骨幅であった場合、1ミリ程度の骨幅を増大させるために GBR法(骨増大法) を行うことはさほど難しくありませんが、
始めの段階で1〜2ミリしか骨幅が無かった場合には、6ミリまで骨の幅を増大させることは非常に難しい治療になります。

治療の難易度が高ければ、手術時間も長くなり、治療に伴う患者様の大変さも高くなります。(腫れたり、痛みを伴うということです)

また、経験の浅い歯科医師では骨幅を4ミリも5ミリも増大させるような治療は困難を極めます。

難易度が高いということは失敗(骨が増大できない)する可能性も高くなります。

その点、骨幅を押し広げるこの治療法は、初診時に狭い骨幅であっても少しずつ押し広げることにより、 GBR法等を行わなくても骨幅を改善させることが可能になります。

もちろんこの方法により、 GBR法(骨増大法) がまったくいらなくなったということではありません。

例えば、2〜3ミリ程度しか骨幅がない場合でも『ドリルを使用しないインプラント治療』により、骨幅を5ミリ程度まで拡大できれば、
あと1ミリ分GBR法(骨増大法) のみで骨幅を増大すれば、
良いことになります。

GBR法(骨増大法) により1ミリ骨幅を拡大させることはさほど難しいことではありません。

治療の難易度も低くなりますし、リスクも低くなります。

これが、ドリルを使用しないインプラント治療の利点の一つなのです。



次回のブログは10/15(木曜日)になります。

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神奈川県横浜市にある 日本歯周病学会歯周病専門医 国際インプラント学会認定医の歯科医院
I.T.Iインプラント認定医でもあり、 GBR法 サイナスリフト 審美インプラント等の難症例も行います。
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