ワンピースインプラント:その5

11/5(木曜日)です。

今日は、木曜日ですが、一昨日が祝日だったため、診療します。

ブログの前に今週のお知らせです。
今度の日曜日(11/8)は、院長は インプラントの勉強会のため、不在です。
他にも北浜先生も学会のため 不在ですので、日曜日は、山科先生と真鍋先生の2人での診療になります。

今日も前回の続きで、『ワンピースインプラント:その5』になります。

このシリーズも今日で最終回です。

まずは、 今までの おさらいをしたいと思います。
同じような話にはなってしまいますが、分かりづらい話でしたので…

最初に インプラントの基本構造のおさらいです。
通常 使用されているインプラントのほとんどが、ツーピースタイプのインプラント です。

以下は、ツーピースタイプのインプラントのの写真です。
3つのパーツでできています。
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クリックすると拡大されます。

1. 上記写真の 最もの部分は、 インプラント本体: 『フィクスチャー』と
言います。

2. 上記写真の 間の部分は、 アバットメント: 被せ物の歯を付ける『土台』
のことです。

3. 上記写真の 最もの部分は、 上鵜構造『補綴物(ほてつぶつ)』とも
言います。:被せ物のことです。

上記のように インプラントの構造は大きく分けて この3つから成り立っています。

一般的な手術方法は、第一段階として『フィクスチャー』と言われる ネジ の部分のみを 骨の中に埋め込みます。(インプラントの手術時です)
そして、骨とインプラントが結合(くっつく)まで 約2〜4ヶ月程度待ちます。
その後、『フィクスチャー』の上に 『アバットメント』を接合します。
そして、型を取るのです。
この3つのパーツは、全て別々である ということです。

しかし、ワンピースインプラントは、始めから 『フィクスチャー』と『アバットメント』が一体型になっています。

インプラント と アバットメント が結合する部分は、緩んだり 取れたりすると問題になってしまいますので、非常に精密な構造になっています。

コストの面からすると このアバットメントの価格は、インプラント本体(フィクスチャー)とさほど変わらないのです。
そのため、インプラント と アバットメント が一体型になっている ワンピースインプラントは、コストが安くできるのです。

もう少し 違いについてのおさらいは続きます。

インプラント手術後には、インプラントと骨が結合するまで、安静にすることが重要です。
具体的には、インプラントに外力が加わらないようにすることが重要なのです。

ツーピースタイプのインプラント は、インプラントを埋入する手術直後には、インプラント自体は、歯肉の中に埋め込まれることになります。
(インプラントの種類 等によっては、インプラントの蓋のみが歯肉の上に見える  1回法 の場合もあります)

これは、インプラント自体に外力が加わらないようにするためです。
しかし、ワンピースインプラントは、インプラント本体(フィククチャー)と土台(アバットメント)が一体型になっているため、手術直後から棒状のアバットメントが見えるのです。
そのため、舌に触れたり …等外力が加わりやすいのです。

また、インプラント手術を行う際には、インプラントを埋め込むための骨の状態が大きく関係してきます。
骨の幅や高さが十分に存在することが重要です。
しかし、現実的には、骨の吸収が起こっていることが多いのです。

骨の吸収が起こっている場合には、 骨増大治療(GBR法) を行います。
この場合には、インプラント本体(フィクスチャー)を歯肉の中に埋め込むことが基本になります。

そのため、骨吸収が起こっているケースでは、ワンピースインプラントは一般的には、使用されないことが多いのです。

また、インプラントの土台(アバットメント)についても解説しました。
ツーピースタイプのインプラント の場合、このアバットメントを選択することが可能です。
アバットメントの高さ や 角度を自由に選択できるのです。
これは、大きな利点になります。

次に、セラミック等のインプラントの被せ物です。
インプラントの被せ物には、
セメント(接着剤)で固定する『セメント固定式』と
ネジで固定する『スクリュー固定式』があることも解説してきました。
症例によっては、後で取り外しが可能な『スクリュー固定式』の方が有利なことが多いのです。
『スクリュー固定式』は、ツーピースタイプのインプラント でしか行えません。

それでは、『ワンピースインプラントは良くないのか?』
ということですが、
そうではありません。
確かに ツーピースタイプのインプラント と比較すると 治療の選択範囲は遥かに少ないですが、利点もあります。

ワンピースインプラントの最大の利点は、コストです。
治療費は、 ツーピースタイプのインプラント に比べ、圧倒的に安くなります。

インプラント治療は どうしても治療費が大きな問題になりますので、安く行えるワンピースインプラントは、大きなポイントになります。

現在、世界的にみて ほとんどのインプラントは、ツーピースタイプのインプラント です。

ツーピースタイプのインプラント の方が圧倒的に利点が多いからです。

しかし、きちんとした適応症さえ守れば、ワンピースインプラントも十分可能であると考えられます。

本日は、診療中で 朝途中まで書いていたブログを 現在 お昼休み中に書き終えました。

もうすぐ午後の診療ですので、本日のブログはこれで終了です。
午後は、インプラントの手術から診療開始です。
骨吸収が進行した上顎に5本のインプラントを埋入します。

次回のブログは11/9(月曜日)になります。

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大船駅北口歯科インプラントセンターインプラント 歯周病 専門医

神奈川県横浜市にある 日本歯周病学会歯周病専門医 国際インプラント学会認定医の歯科医院
I.T.Iインプラント認定医でもあり、 GBR法 サイナスリフト 審美インプラント等の難症例も行います。
HPでは 治療費(費用)の説明や インプラント症例 無料相談コーナーもあります。