インプラントモニター症例:その3

12/3(木曜日)です。
クリスマスシーズンなので、壁紙を変えてみました!
今日も前回の続きで、『インプラントモニター症例:その3』になります。
前回のインプラント症例報告でインプラントの傾斜埋入の話をしました。
本日は、傾斜埋入を行ったインプラントモニター症例をご紹介します。
症例は、7年前に私がインプラント治療を行った患者様です。
初診時 上顎は、前歯部のみ残っている状態でした。
奥歯は、もちろん義歯(入れ歯)を使用していました。
しかし、どうしても義歯に違和感があり、
『なんとか義歯でない方法を行いたい!』とのご希望をお持ちでした。
また、下顎の右側奥歯も欠損しており、同部分は 義歯を使用せず そのままになっていました。
同部分にもインプラントを行い、
『噛めるようになりたい!』とのご希望がありました。
診査の結果、下顎の奥歯の骨の状態には、まったく問題はありませんでしたが、
上顎の奥の部分は、骨吸収が高度に起こっている状態でした。
上顎左右の奥歯(第一大臼歯)部分の骨の高さは、約2ミリ程度しかありませんでした。
第二大臼歯(一番奥の歯)の部分は、骨の高さがある程度は存在していましたが、短いインプラントしか埋入できない状態です。
上顎の奥歯の場合、短いインプラントであると噛む力に耐えきれないことがあります。
そのため、できるかぎり長いインプラントを埋め込むことが有効です。
今回は、第二大臼歯(一番奥の歯)のさらに奥にあたる
親知らずの部分に骨が十分存在していたため、
この部分にインプラントを斜めに埋入すれば、より長いインプラントが埋入できるため、
第一大臼歯と第二大臼歯には、インプラントを埋入しないで、親知らずの部分のみにインプラントを埋入することにしました。(インプラントの傾斜埋入)
以下が初診のレントゲン写真です。
分かりやすいように骨の状態を赤線 と 緑線 で書いてあります。
赤線は、上顎洞という上顎の中にある “穴” です。
緑線は、骨の位置を表しています。
分かりやすく言えば、赤線緑線の間が骨なのです。
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クリックすると拡大されます。
中央部分では、赤線緑線の隙間が非常に少なくなっていることが分かるかと思います。
つまり、骨の高さがほとんど存在しないということです。
今回のインプラント傾斜埋入は、この吸収している部分を避けて、
骨が十分存在している親知らずを利用しようという治療方法です。
インプラント傾斜埋入以外の治療方法としては、
サイナスリフト法(上顎底挙上術) 等の骨移植を行い、十分に骨を再生させた上でインプラントを埋入する方法もありましたが、
治療期間が長くなることと
腫れ 等の治療に対する術後反応が大きいことから 患者様は、できるぎり負担の少ない治療を行いたいとのご希望がありました。
また、よりインプラントを安定させる方法としては、
さらにインプラントを埋め込む本数を増やすことも考えられます。
具体的には、第一大臼歯と第二大臼歯にも短くはなりますが、インプラントを埋入することです。
骨の高さが十分にない場合には、埋入するインプラントの数を増やすことは、
非常に有効な方法です。
しかし、欠点としては、インプラントの使用本数が増えるため、治療費が高くなることです。
できるかぎり治療費を抑える!
治療期間を短くする!
治療に対する負担(腫れ 等)を最小限にする!
といったことを考えた上で今回のインプラントの傾斜埋入という選択肢になりました。
現在の状態(7年後)が以下のレントゲン写真です。
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クリックすると拡大されます。
治療終了時には、左下の奥は、患者様のご希望もあり 抜歯しませんでしたが、
6年後に左下の一番奥の歯がダメになったために
現在 左下に1本のインプラントを埋入するところまで治療が進んでいます。
今後さらに奥までインプラントを埋め込むことができれば、
もっと噛む能力が増すでしょう。
現在、新規にインプラント症例集のページを作成しています。
さまざまなケースを見ていただくことにより、よりインプラント治療についてご理解していただきたいと思います。
そのため、症例を公開しても大丈夫という方(インプラントモニター)を募集しています。
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今回のモニター募集は、できるかぎり多くの症例を掲載したいと思っているため、1歯欠損も募集しています。
何歯欠損でも大丈夫ですので、ご希望がございましたらご連絡下さい。
今週(12/1〜2)のインプラント手術報告
今週(昨日)のインプラント手術の中から、
難しいケース であったり、
特殊なケース 等を抜粋して、紹介するコーナーです。
それでは、今週のインプラント手術の中から下顎にインプラント埋入を行った1症例について解説します。
患者様は、もう少しで70歳に近い方です。
欠損している(歯がない部分)部分は、下顎の奥歯1歯のみです。
他の歯は全て残っています。
70歳で欠損しているのが1歯のみということはすごいことです。
この欠損部は、少し前に他歯科医院で抜歯されたそうです。
歯周病の問題もあったため、欠損部の治療を含め、
専門医である当医院を紹介され来院された方です。
診査の結果、骨の状態等に大きな問題はなく、治療自体も非常に簡単にできる状態です。
ただし、私は 患者様に以下のようなお話をしました。
『欠損している部分は、最も奥歯の1歯だけであり、他の残っている歯の状態は非常に良く 今後悪く(ダメになる)可能性は低いので、食べることに大きな問題がなければ、今回の欠損部には、インプラントを積極的に行うことはしなくても良いかもしれませんよ』
とお話しました。
『もう少し経過をみて本当にご不自由であれば、インプラントを行ってみてはいかがですか?』
ということです。
そして、歯周病治療のみ行うことにしました。
暫くして、やはりインプラントを行いたいとのご希望のご連絡があったため、
今回のインプラント治療となったのです。
歯が1本だけでなく、もっと多くの歯が欠損していても
噛むことに大きな問題を感じない方もいらっしゃいますし、
今回の患者様のように1歯欠損しただけで、
『食事ができない!』
と大きく問題となる方もいらっしゃいます。
もちろん欠損部がまったくなく、奥歯まで全てあった方が理想的ではありますが、
本当にインプラントが必要かどうかは、
残っている歯の状態や、噛み合わせ、患者様のご希望をふまえ決定することが重要です。
今回使用したインプラントは、ストローマンインプラント(ITIインプラント) が1本です。
今後の治療スケジュール
今後の予定としては、
1. 約7〜10日後に“抜糸”、
2. その後、 約2〜3ヶ月後に型を取ります。
ちょっとしたお話…こんなことがありました!
2010年のオリコン(音楽のオリコンチャートが有名ですが…)の
顧客満足度の高いインプラント歯科医院(神奈川県版) で当医院が総合2位になったそうです。
調査方法は、オリコンが独自で行っているようで、
調査結果がでてから 当医院に報告があったので 詳しいことはわかりませんが、
治療を受けられた患者様の評価が高かったことは、素直にうれしいのですが、
調査方法を見ると 調査数が少ないのではないかと思います。
また、どういった点が良かったのか等が分かるともっと良いのではないかと思います。
でも 病院として評価が高かったことは良かったです。
・ オリコン 2010年度版 顧客満足度の高い インプラント歯科医院ランキング神奈川県版
・ オリコン
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さい。
基本的に、当日に回答させていただきます。
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大船駅北口歯科インプラントセンターインプラント 歯周病 専門医
神奈川県横浜市にある 日本歯周病学会歯周病専門医 国際インプラント学会認定医の歯科医院
I.T.Iインプラント認定医でもあり、 GBR法 サイナスリフト 審美インプラント等の難症例も行います。
HPでは 治療費(費用)の説明や インプラント症例 無料相談コーナーもあります。