最新インプラント症例ブログ

2010年5月13日

インプラント症例:45回目

5/13(木曜日)です。
このインプラント症例ブログは毎週 月曜日木曜日にアップしています。
今日も『45回目のインプラント症例』になります。

前回のブログ(5/10) では、上顎の奥歯の上方に存在する上顎洞 という空洞が
抜歯を行うと下方に下がっていくことを症例を通して解説しました。
この上顎洞 の存在が上顎の奥歯にインプラントを埋入する際に 大きな問題となっているのです。

上顎の奥歯を抜歯し、長期的に欠損状態を放置している患者様の多くは、上顎洞 が下がってきており、インプラント治療を困難にしているのです。
今回で45症例目となりますが、その半分近くは上顎洞 が存在するために、インプラント治療が困難になった症例を紹介してきました。

骨吸収および上顎洞 の存在によりインプラントを埋め込むための骨の高さが少ない場合には、さまざまな方法を行ってインプラントを埋入します。

上顎の奥歯において 残っている骨の高さ10ミリ程度あれば、
インプラント治療にはまったく問題ありません。

上顎の奥歯において 5ミリ程度しか骨の高さがない場合には、
ソケットリフト法 という治療法で対応します。
ソケットリフト法 は患者様にとって負担の少ない治療法です。
そのため、手術に対する大変さは最小限に抑えられます。

しかし、上顎の奥歯において 3ミリ以下しか骨の高さが残っていない場合には、
サイナスリフト法(上顎底挙上術) という治療法を行いインプラントを埋入します。
この治療は大変です。
骨移植を伴うため、治療後の腫れ も大きく起こる治療です。
患者様のことを考えればできるだけ避けたい治療です。

また、骨の高さが非常に少なくても
骨移植をしないでインプラントを埋入しようとする方法もあります。
インプラントの埋入場所 や 埋入方法、ブリッジの対応等 さまざまな工夫をすることによって 骨の少ないのをカバーしようとする治療法です。
こうした方法には以下のような方法があります。
カンチレバー
インプラントの傾斜埋入
です。
このブログでもこうした方法はよく ご紹介しています。
(ご興味のある方は是非以前のブログをご覧になって下さい)
前回のブログでも 骨吸収 と 上顎洞が下がってきたため、
骨の高さが少なく なっていたケースでしたが、インプラントの傾斜埋入 で対応しました。

本日紹介するケースは、どうしてもサイナスリフト法(上顎底挙上術) を行うしか方法がなかった症例です。
ただし、この症例に付け加えると 
始めは 大変なサイナスリフト法(上顎底挙上術) を避けたいと思っていたため、
骨移植を伴わない計画で治療を進めたのですが、
途中で奥まで歯を作成したいとのご希望があったため、サイナスリフト法(上顎底挙上術) を追加した症例です。
かなり珍しいケースといってもいいでしょう。

以下が初診時になります。
上顎左側の奥歯がグラグラして噛めないとのことで来院されました。
スライド01

診査の結果、上顎左側の奥歯は、根の先まで骨吸収が進行している状態でした。
いつものように 骨吸収の状態を分かりやすくするために
骨吸収の状態を線で書いたのが以下のレントゲンになります。
青線が骨吸収を起こす前の骨の位置です。
赤線は、現在の骨の位置です。
緑線は上顎洞です。
上顎洞(緑線の上方)は空洞です。
骨ではなく、穴が開いているのです。
上顎洞の詳細は、以下を参考にして下さい。
        上顎洞
スライド02

診査の結果、上顎左側の奥歯は抜歯(×印)となります。
スライド03

患者様には、抜歯後には骨吸収が著しく、
骨の高さが1〜2ミリ程度しか残らないとの説明をしました。
同部にインプラントを埋入する場合には、骨移植を伴うサイナスリフト法(上顎底挙上術) が必要であることを説明しました。
患者様は、
『骨移植までしてインプラントを埋入することは希望しない!』
との希望がありました。
しかし、サイナスリフト法(上顎底挙上術) を行わないということは、
奥には歯がないということです。
患者様も かなり悩んだようですが、以下のような治療計画になりました。
スライド04

まだある程度骨が残っている手前の部分のみにソケットリフト法 を行い、インプラントを1本のみ埋入する計画です。
以下が手前の部分にインプラントを1本埋入した直後です。
スライド05

このインプラントは、ソケットリフト法 を応用して埋入しました。
スライド06

その後、治療期間中は、以下のような仮歯を作成しました。
スライド07

この仮歯を作成した時点で患者様は、
『奥まで噛めない!』
とご不満を持っていました。
『なんとか奥まできちんと噛みたい!』
という気持ちが強くなっていったのです。
そこで、奥まで噛むためには、サイナスリフト法(上顎底挙上術) を行うしか方法がないことを再度お話しました。
最終的に患者様は、今後のことを考えて、サイナスリフト法(上顎底挙上術) を行うことを決意されました。
治療計画の変更です。
スライド08

しかし、この部位にインプラントを埋入するためには、どうしても骨移植が必要です。
以下のレントゲンの緑色の部分に骨を増大させることが必要です。
スライド09

以下がサイナスリフト法(上顎底挙上術) 後です。
スライド10

先に埋入したインプラントの後方が白っぽく見えると思います。
これが、移植した骨(人工骨とのミックス)です。
分かりやすくするために、サイナスリフト法(上顎底挙上術) 前後を線で書いてみましょう。
以下の緑線が治療の上顎洞の位置です。
黄色線が骨移植の上顎洞の位置です。
スライド11

骨が増大した範囲が以下です。
スライド12

これで奥にインプラントを埋入する準備ができました。
移植した骨が安定するまで約6ヶ月待ちます。
奥にインプラントを埋入したのが以下になります。
スライド13

今度は、奥のインプラントと骨が結合するまで さらに4ヶ月程度待つ必要性があります。
その間は、以下のような仮歯を使用します。
スライド14

以下は治療後のレントゲンです。
スライド15

以下のレントゲンは、治療の上顎洞 と 治療の上顎洞の位置の比較です。
緑線は、治療前の上顎洞です。
黄色線は、現在の上顎洞です。
サイナスリフト法(上顎底挙上術) によって大幅に骨の増大が可能になりました。
スライド16


本日の症例は、サイナスリフト法(上顎底挙上術) を行うことにより骨吸収が高度に起こっていた部位にインプラント治療が可能になりました。
この症例はサイナスリフト法(上顎底挙上術) 以外ではインプラントを行うことができないケースでした。

次回のブログは5/17(月曜日)になります。
次回もまだまだ続く『インプラント症例』です。
さまざまケースを紹介しますので、きっと あなたと同じような症例があるはずです。

本日は話しが長くなってしまいましたので これで終了です。



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大船駅北口歯科インプラントセンターインプラント 歯周病 専門医

神奈川県横浜市にある 日本歯周病学会歯周病専門医 国際インプラント学会認定医の歯科医院
I.T.Iインプラント認定医でもあり、 GBR法 サイナスリフト 審美インプラント等の難症例も行います。
HPでは 治療費(費用)の説明や インプラント症例 無料相談コーナーもあります。
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