最新インプラント症例ブログ

カテゴリー: インプラントの記事一覧
2008年3月3日

どのような状態が難症例か?:その5

3/3(月曜日)です。

今日も前回の続きで、『どのような状態が難症例か?:その5:歯周病による難症例とは?』になります。


歯周病が存在する方はインプラントの難症例です。

インプラントは絶対に虫歯にはなりません。
しかし、歯周病のような状態になります。
インプラントが歯周病のような状態になったことを インプラント周囲炎と言います。

インプラント治療後に歯ブラシが不十分になると汚れは歯肉とインプラントの境目から内部に侵入していきます。
この汚れは歯周病細菌と同様の細菌です。
インプラント周囲炎になると初期の段階では歯肉が腫れて行きます。
その後インプラントを支えている歯槽骨が吸収してしまいます。
最終的にはインプラントはダメになり、撤去することになります。
人工物であるインプラントには神経が通っていません。
そのため初期の段階では多くの場合、自覚症状がありません。
そのため、かなり状態が進行しなければ気付かないのが特徴です。

インプラント治療前には必ず歯周病の検査を行うことが必要です。
もし、歯周病と診断された場合には、インプラント治療前に徹底した歯周病治療が必要になります。
歯周病の状態のままインプラントを行うとインプラントがダメになるリスクが高くなります。

また、歯周病は再発率が高い疾患です。
治療後に徹底した歯ブラシができないと歯周病が再発してしまいます。
歯周病が再発するとインプラントにも歯周病細菌が感染しますので、
徹底した管理が必要になります。
当医院では、インプラント治療を希望される方で、歯周病であった場合、
歯周病治療を希望されない場合には、インプラントは行いません。
また、あまりにも歯ブラシができない方はインプラントをお勧めしません。

しかし、現在歯周病であったとしても、インプラント治療前に徹底して歯周病治療を行い、治せば、大丈夫です。

ただし、その後の メインテナンスがきちんとできないと再発する可能性がありますので注意が必要です。

歯周病のある方は難症例と言ってもいいでしょう。


次回のブログは3/3(月 木曜日)になります。
次回は、今日の続きで、『どのような状態が難症例か?:その6:全身疾患による難症例とは?』です。


今週(2/29〜3/2)のインプラント手術報告

今週(昨日)のインプラント手術の中から、
難しいケース であったり、
特殊なケース 等を抜粋して、紹介するコーナーです。
日々の臨床で、どのようなことを行っているか 知っていただきたいと思い 今年から始めました。
それでは、今週のインプラント手術の中から上顎の前歯部にインプラント埋入を行った1症例について解説します。


上顎の前歯部は、インプラント治療にとって 最も難しいケースです。
その理由はいくつかあります。

まず、審美性です。

インプラントを行う場合、当然ですが、歯がない部位に行います。

歯がダメになるということは、それなりの理由があります。

歯周病であったり、
歯根破折
等です。

こうした状態を長期間放置すると、
歯を支えている骨が吸収してしまいます。
骨が吸収すると歯肉が退縮します。

これが大きな問題なのです。

歯肉が退縮してしまった状態で、インプラントを行うと
完成したセラミック等の被せ物の被せ物は、
歯が長くなったり(長く見えたり)します。

この詳細は以下を参考にして下さい。
   ・ 歯と歯の間に隙間ができる原因 !歯が長く見える原因!

インプラントを希望される方の多くは、骨の吸収が起っていることが多く、
前歯部においては難症例になります。

今回治療したケースでも骨の吸収がかなり起っていたため、難しいケースでした。

それでは、今回紹介するケースの詳細を説明します。

骨の幅は約3ミリでした。
通常、最適な骨の幅は、6ミリは必要です。
今回は3ミリですので、かなり骨幅が少ないことがわかります。

また、骨吸収により、骨の高さも2ミリ退縮していました。

幅が半分、高さも2ミリ吸収ですから、かなりの難症例です。

こうした場合には、骨の増大治療( 『GBR法』)が必要になります。

この 『GBR法』には、
あらかじめ、骨を増大(増やす)させてから、インプラントを埋入する方法( ステージド・アプローチ
インプラント埋入と同時に骨を増大する方法( サイマルテイニアス・アプローチがあります。

簡単に言えば、
ステージド・アプローチは2回の手術(骨増大とインプラント埋入)が必要であり、
サイマルテイニアス・アプローチは1回(インプラント埋入と同時の骨増大)の手術で、治療を行うことになります。

もちろん、治療を受ける患者様にとっては、手術回数の少ない、1回の手術が良いということになりますが、全てのケースで、同時(サイマルテイニアス・アプローチ)が適応されるわけではありません。

しかし、私自身は、できるかぎり、少ない手術回数で治療を行うことは非常に大切なことと考えています。

今回は、 インプラント同時GBR法(サイマルテイニアス・アプローチ)にて手術を行いました。

また、通常は“ ドリル ”で骨にインプラントを埋入するための“ 穴 ”をあけるのですが、今回は、“ ドリル ”をほとんど使用しない、
『スプリッティング法』を行いました。

“ ドリル ”で骨を削除しないため、少ない骨を温存できる利点があります。

今回のような骨幅が少ないケースでは、できるかぎり骨を削らないことが大切です。

さて、 『スプリッティング法』にて少しずつ、骨幅を拡大させ、
元々3ミリ程度であった骨幅は、6ミリ近くまで拡大されました。

この時点で、骨の増大をさほどしなくても大丈夫な状態にまでできました。

この点が大切なのです!

そして、さらに骨の幅を増大させるために、 『GBR法』も行いました。

『骨幅が6ミリあれば、十分なのでは?』

と思われるかもしれません。

しかし、実際には6ミリでは骨幅は十分ではないのです。

その理由として、インプラント手術後には骨が多少は吸収してしまうのです。

インプラント手術を行う際には、最適な(目標の)骨幅の20〜30%増で骨幅の増大を行うことが大切です。

この点も大切なことです!

今回は、 『GBR法』を行う際に、 人工骨(β―TCP)を使用しました。

人工骨の利点はいっぱいあります。

今回はブログですので、ポイントのみ簡単に説明します。

まず、 人工骨ですので、 自家骨のようにご自身の骨を削って採取する必要がありません。

つぎに、 人工骨は、吸収しにくいという利点があります。

ご自身の骨( 自家骨)のみを移植するとかなりの割合で吸収し、なくなってしまいます。

先程『20〜30%増で、骨幅を増やす』
と書きましたが、 自家骨では、かなりの割合で吸収してしまうため、効果が半減してしまいます。

その点、 人工骨(β―TCP)は吸収スピードが少ないため、使用しやすい材料です。

今日はだいぶ話しが長くなってしまいましたので、これで終わりにしたいと思います。

こうした、話はさまざまなテーマをホームページ上からみつける場合には、
ホームページの右上にあるサイト内検索のバー部分に
知りたい文字や文章を入力(書いて)すれば、簡単に検索できます。
このブログはちょっと難しい内容がありますので、調べたことがありましたら、どうぞご利用下さい。



手術時間は、GBR法も行いましたので、約20分程度でした。

今後の治療スケジュール
今後の予定としては、
1. 約7〜10日後に“抜糸”、
2. その後、 約3〜4ヶ月後に仮歯の作製
3. その後、型を取り、
型取りの後、 約20日で完成した被せ物を装着し、完了です。

治療費
インプラントが1本21万円(税込)、
最終的な被せ物は、
ハイブリッドセラミックで105.000円(税込)
の合計315.000円(税込)です。

この中には、治療中のレントゲン撮影や薬代、今回のスプリットクレスト法の費用も全て含まれています。



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 さい。
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欠損部からインプラントの治療費や治療期間(治療回数)等をお答えします。

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HPでは 治療費(費用)の説明や インプラント症例 無料相談コーナーもあります。


2008年2月28日

インプラントの難症例:どのような状態が難症例か?:その4

2/28(木曜日)です。

今日も前回の続きで、噛み合わせによる難症例


噛み合わせによる難症例として、
『歯ぎしり』
『くいしばり』
があります。

歯ぎしりくいしばり は、インプラントにも天然歯にも影響があります。

しかし、インプラントの方が歯ぎしりによる問題は大きいのです。
その理由として、インプラントには『歯根膜』が存在しません。

歯根膜?

『歯根膜』とは歯の根の周囲にある薄い膜状のもので、歯と骨をつなぐ『じん帯』のような役割をしています。

また、『歯根膜』の中には咬む力を感知する知覚神経が存在します。
『歯根膜』には一定の幅があり、物を咬むとこの幅の分だけ歯は動きます。

つまり『歯根膜』『クッション』のような役割をしています。
この『クッション』が噛む力をコントロールするのに非常に大切なのです。

しかし、インプラントにはこの『クッション(歯根膜)』は存在しません。

骨と『クッションがないインプラント』がダイレクトに骨と接触しているため、咬むカによって動くことは ほとんどありません。

そのため噛合わせに問題がある場合には無理な力がインプラントに直接加わり 影響を及ぼします。

『歯ぎしり』『くいしばり』がある方はこうした力をさらに受けやすいのです。

こうした傾向が強い方にはインプラントをお勧めしないこともあります。
(歯軋りを強くしている方は歯を見ると削れている部分が認められます。また歯軋りで天然歯がダメになった場合にはインプラントを行っても同様にダメになる可能性があります)

『歯ぎしり』『くいしばり』による『力』はものすごいものです。

私は『歯ぎしり』『くいしばり』をしていない!
と思われるかもしれませんが、
その頻度や強さに違いはありますが、
ほとんどの方がしています。
『ギリギリ』と音として聞こえる方もいれば、
まったく音がしない方もいらっしゃいます。

『歯ぎしり』『くいしばり』によって歯はどんどんと削れていくのです。

硬い歯でも、被せ物の金属でも必ず すり減ります。

毎日のことですから、感じないとは思いますが、
歯を良く見ると、削れた痕(あと)があります。

『歯ぎしり』『くいしばり』が強い方ですと、歯の1/3程度まで削れている場合があります。

そんなに削れるのか?
と思われるかもしれません。
しかし、実際には結構 歯は削れるのです。

『歯ぎしり』『くいしばり』がある方はインプラントの難症例です。


次回のブログは3/3(月曜日)になります。
次回は、今日の続きで、難症例その3:歯周病による難症例とは?です。


今週(2/26〜27)のインプラント手術報告

今週(昨日)のインプラント手術の中から、
難しいケース であったり、
特殊なケース 等を抜粋して、紹介するコーナーです。
日々の臨床で、どのようなことを行っているか 知っていただきたいと思い 今年から始めました。
それでは、今週のインプラント手術の中から上顎にインプラント埋入を行った1症例について解説します。

今回紹介する患者様は高齢で、上下顎ともに歯が1本もありません。

いわゆる、『総入れ歯』です。

しかし、義歯の安定が悪いため、食事中には義歯が落ちてきます。
どうにかならないかと当医院を受診されました。

歯が1本もない場合、片顎で、6〜8本程度のインプラントを埋入すれば、
ブリッジにすることが可能です。

ブリッジは固定式のため、ともとも歯があった状態のように回復が可能です。

実際のインプラントによるブリッジの症例は、下記のレントゲン写真を参考にして下さい。
buri2








しかし、こうしたインプラント・ブリッジによる治療は、インプラントの埋入本数が多くなり、治療費が高くなってしまいます。

そこで、治療費を抑える方法として歯が全てない場合、できる限り少ないインプラントの埋入で治療を行う方法もあります。

まず、2本のインプラントを埋込みます。
そして、インプラントと義歯をつなぐアタッチメントという金具を装着します。
これにより義歯とインプラントは強固に固定されますので、義歯が落ちてくるということはありません。

この治療法をアタッチメント義歯と言います。

下の写真は下顎にアタッチメント義歯を行ったものです。
aa










さて、話を今回の症例に戻します。

今回は上顎にインプラントの埋入を行いましたが、下顎にはすでにアタッチメント義歯が終了しているのです。

下顎の義歯の方が食事中に動きやすく、取れやすかったので、
まずは、下顎にインプラント治療を行いたいとの希望がありました。

そして、下顎をアタッチメント義歯にした結果、非常に快適であったため、顎も行いたいという希望があり、今回のインプラント手術となりました。

使用したインプラントは、 ストローマン・インプラント  ( I.T.Iインプラント)   SLAタイプ
直径4.1ミリ、長さ10ミリが2本でした。

埋入方法は、 『スプリッティング法』でした。
この方法は、ドリルをさほど使用せず、骨の幅を押し広げながらインプラントを埋入するこの方法は骨にダメージが加わりにくく、術後の腫れが少ない治療法です。

もちろん手術直後から義歯は使用できます。
(多少の制限はありますが…)

手術時間は、約15分程度でした。

今後の治療スケジュール
今後の予定としては、
1. 約7〜10日後に“抜糸”、
2. その後、 約3ヶ月後にアタッチメントを取り付ければ終了です。

治療費
インプラントが1本21万円(税込)×2本、
アタッチメントが1個52.500円(税込)×2個分、
ですので、合計525.000円(税込)になります。

この中には、治療中のレントゲン撮影や薬代、今回のスプリットクレスト法の費用も全て含まれています。



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2008年2月25日

インプラントの難症例:どのような状態が難症例か?:その3

2/25(月曜日)です。

昨日 私は、都内で『インプラントのセミナー』に参加してきました。
テーマは『インプラントの最新外科』です。
300名ぐらいの歯科医師が参加していたでしょうか?
会場は満員でした。
とくに目新しい内容ではありませんでしたが、時々こうしたことに参加するのは気分もリフレッシュされて良いですね。
他の3名の先生は、留守番で診療でしたが…

さて、今日も前回の続きで、骨の吸収を起こす“3つの理由”その3になります。


3 歯がないまま(欠損のまま)にした結果、骨が吸収してしまった!

  不適切な義歯の使用や 歯が抜けたままにしていると 顎の骨は吸収してきます
  骨は機能圧(噛むカ)が加えられることによりその高さや幅は維持されます
  歯周病に問題がなく 歯がきちんとあれば 顎骨の吸収はほとんどありません。
  しかし、抜歯を行うと 個人差はありますが、必ず顎骨は吸収していきます。
  特に、上顎の奥歯においては、骨が吸収するとインプラントが非常に困難
  になります。
  この理由として、上顎の奥歯の上方には『上顎洞』という空洞が存在しま
  す。
  上顎洞とは、
  上顎の奥歯の上に存在する骨の空洞になっている部分のことです。
  この空洞は頬骨の奥に存在し、鼻腔へとつながっていて、鼻柱骨により左
  右に分かれています。
  多くの場合、歯が存在するとこの上顎洞と上顎の骨の距離は一定の幅があ
  りますが、歯周病や欠損状態が長く、骨が吸収してしまうと上顎と上顎洞
  との距離が薄くなってしまいます。
  その結果インプラントを行えないことがあります。

  欠損状態を放置すると難症例になります。


次回のブログは2/28(木曜日)になります。
次回は、今日の続きで、難症例その2:噛み合わせによる難症例とは?です。


今週(2/22〜24)のインプラント手術報告

今週(昨日)のインプラント手術の中から、
難しいケース であったり、
特殊なケース 等を抜粋して、紹介するコーナーです。
日々の臨床で、どのようなことを行っているか 知っていただきたいと思い 今年から始めました。
それでは、今週のインプラント手術の中から上顎にインプラント埋入を行った1症例について解説します。

今回のケースは、口腔内全体を治療した症例です。
今日は、インプラントの話というより 治療開始から現在までの治療の進め方について解説したいと思います。

これも患者様にとって非常に興味があることだと思います。

『どのように治療は進めるのか?』ということです。

今回の患者様は、初診時に 口腔内には全て、セラミックの被せ物がされていました。

そのほとんどが虫歯になっており、インプラントもされていましたが、全てのインプラントが摘出しなければならないような状態でした。

つまり、今まで行ってきた、全ての治療がやり直しなのです。

患者様にとっては大変なことです。

しかし、患者様はそうした状況はすでに ご理解されていたようで、初診時には、『全ての被せ物をやり直してきちんとしたい!』という希望をお持ちでした。

このようなケースでは、全ての被せ物を一度 取り外すことから始めなければなりません。

まず、セラミックを取り外すに型を取ります。

そして、歯科技工士により、口腔内全体の仮歯を作製します。
つまり、セラミックを取り外すすでに仮歯は出来上がっているのです。

ちなみに仮歯といっても、審美的に問題になることはまったくありません。

そして、上顎、下顎と2回に分けて虫歯になっている古いセラミックを除去し、仮歯に置き換えます。

セラミックを除去した当日に仮歯が入りますので、審美的にも、食生活にも問題が生じることはありません。

きちんとした仮歯が作製されると 治療は スムーズに行えます。

歯周病の治療 や インプラント治療の際には、仮歯を一度取り外した方が断然治療が行いやすいのです。

そして、欠損部位にはインプラントを5本埋入することになりました。

今回のインプラント手術は そのうちの1本のみの埋入でした。

通常、多数のインプラント埋入の予定がある場合、
一度に埋入してしまうことが多いのです。
この理由として、何度もインプラント埋入を行うのは、患者様にも大変なことであるためです。

ここで、例えとして、
上下左右の奥歯にインプラント埋入の必要性が合った場合、以下のような進め方があります。
1 上下顎左右ともに1回で全て埋入する
2 上顎、下顎の2回に分けて埋入する
3 上顎右側、上顎左側、下顎右側、下顎左側 の4回に分けて埋入する
です。


どの方法が良くて どの方法が悪いということではありません。

患者様 個人個人により違います。

通院回数を少なくしたい希望があれば、1回で行った方が良いでしょう。

一度に行うのが不安であれば、最初は1本のみにし、治療の結果、不安が無くなれば、次回から2本にしたり、残りを全て行うという方法もあります。

また、埋入本数が多いと腫れる可能性が高くなるため、何回にも分けることもあります。

埋入方法は それぞれです。

今回は、『仕事上、腫れると困る』というご希望がありましたので、5本埋入予定のインプラントは、3回に分けて埋入することになりました。

今回は、その3回目の埋入(1本のみ)の日だったのです。

骨の状態はすごく悪い分けではありませんでしたが、骨の吸収が起っていたため、インプラントの埋入と同時に骨の増大法を行いました。
『GBR法』です。

使用したインプラントは、
ストローマン・インプラント   ( I.T.Iインプラント)

SLAタイプ  直径4.1mm 長さ10mmが1本でした。

麻酔方法は虫歯の治療で行うような普通の歯科麻酔です。


今後の治療スケジュール
今後の予定としては、
1. 約7〜10日後に“抜糸”、
2. その後、 約3ヶ月後に型を取ります。

ちなみに、型は上顎、下顎に分けて一度に全て同時に行います。

多数の型を取る場合、何回にも分けて行うことより、一度に行ったしまうことが多いです。

この方が、色や形態、噛み合わせを 合わせるのが“ 楽 ”だからです。
もちろん、患者様にとっても何回も型を取るのは大変ということもあります。

今回は、インプラントと骨が結合した後、全ての型を一度で取る予定です。





このブログが難しいという方に非常に簡単な『基礎から始めるインプラントブログ』を開設しました。
簡単な話が聞きたい!という方はどうぞご覧になって下さい。
かなり簡単な話ですが…
毎週曜日にアップします。
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SEO対策:インプラント
2008年2月18日

インプラントの難症例:どのような状態が難症例か?:その1

2/18(月曜日)です。
今日から新しいテーマになります。
テーマは、『インプラントの難症例:どのような状態が難症例か?』になります。


難症例その1:骨の状態による難症例とは?
インプラントを埋め込む手術自体は、顎の骨がしっかりしていれば、さほど大変な治療ではありません。

大変でないというのは、『治療時間が短かったり、腫れたりすることが少ない』ということです。

例えば、骨の幅や高さがしっかり存在する場合、インプラントを1本埋入するだけであれば、早ければ3分、長くても10分あれば十分です。
また、術後の腫れの程度には、その後の過ごし方や個人差はありますが、
9割以上の人は腫れないでしょう!

インプラント治療を始めて受けられる方は、
治療に伴う痛みや 腫れ等 不安なことがあるかと思います。
しかし、骨の状態さえ異常なければ、先程説明しましたように腫れたりする確立は非常に低いものです。

しかし、現実的には、インプラント治療を希望される患者様の多くは、骨がしっかりとしていません。
多くの方が 骨の幅や 高さに問題があるということです。

なぜこのように 骨の吸収が起ったのでしょう?
大きく分けて “3つの理由”が考えられます。

その1 歯周病により骨が吸収してしまった!
  最も多いことです。
   歯周病とは、
  歯周病細菌の感染により歯を支えている骨が吸収することです。
  歯周病を放置すると骨はどんどんと吸収してしまい、
  最終的には“歯がグラグラ”してきます。
  この段階では、骨の吸収が大きく、単純にインプラントを行うことができ
  ない可能性が高くなります。
  骨の増大治療が必要になります。
  失った骨を増大させる治療を 『GBR法』と言います。
  もちろん、骨の吸収程度にもよりますが、 歯周病で高度に骨が吸収してしま
  った状態は難症例になります。



次回のブログは2/21(木曜日)になります。
次回は、今日の続きで、『骨吸収を起こす3つの理由:その2』です。


今週(2/15〜17)のインプラント手術報告

今週(昨日)のインプラント手術の中から、
難しいケース であったり、
特殊なケース 等を抜粋して、紹介するコーナーです。
日々の臨床で、どのようなことを行っているか 知っていただきたいと思い 今年から始めました。

それでは、今週のインプラント手術の中から 『スプリットクレスト法』を行い、インプラント埋入と同時に 『GBR法』および 『ソケットリフト法』を行った1症例について解説します。

今回の症例は、上顎に 5歯の連続欠損 と 1歯の欠損があったケースです。
5歯の連続欠損には、3本のインプラントを埋入し、ブリッジとしました。

このように 多数の欠損がある場合、欠損全てにインプラントを埋入する必要性はありません。
通常は、欠損数の半分以上のインプラントの本数であれば、問題ありません。

埋入する本数が少なければ、治療費も抑えられますし、手術に対する負担も軽くなります。

それでは、5歯欠損の場合、どのようなケースでも、3本のインプラント埋入が必要なのでしょうか?

インプラントが必要な本数は、骨の状態 や 噛み合わせ等に大きく左右されます。

インプラントには さまざまな長さがあります。
当医院において主に使用している ストローマン・インプラントですと 短いもので6mm、それから2mm間隔で12mm(それ以上長いものもありますが一般的にはこの長さまでです)までの長さがあります。

インプラントの長さによってその成功率(生存率)は異なります。
例えば、骨の幅や高さがしっかりしていて、歯ブラシの状態も非常に良い、歯周病ではない、噛み合わせもしっかりしている、歯ぎしりもないとなれば 12mmの長さのインプラントが埋入されればその成功率は非常に高いものです(統計的には10年後の生存率で98%以上の報告が多くあります)。

しかし、6mm程度のインプラントしか埋入できないとすると その生存率はかなり低くなります。
単純に短いインプラントしか埋入できなければ 力学的に噛む力に耐えきれないということです。

話しは戻りますが、今回のように 5歯欠損であっても上記のような条件を満たし、骨がしっかりしていて10mm以上のインプラントが埋入できるとすれば3本のインプラントでもブリッジは十分可能です。
しかし、6mm程度のインプラントしか埋入できないような骨の状態であれば 3本でブリッジは厳しいことになります。
そのような状態であれば 5歯欠損に4本のインプラントを埋入した方が予知性(安心感)があります。

このように同じ5歯欠損であっても骨の状態等により埋入本数は変わってきます。逆に言えば、条件さえよければインプラントの本数は少なくても問題は起りません。

例えば、4歯欠損においても 骨の状態さえ良ければ、2本のインプラントを埋入してブリッジをすることも十分可能です。

話はだいぶ長くなりましたが、今回は、5歯の連続欠損に3本のインプラントと1歯欠損の合計4本のインプラント埋入を行いました。

骨の状態はかなり悪く、欠損状態(歯がなかった期間)が長かったため、骨の吸収が高度に起ってしまっていました。

歯がないと骨が吸収してしまう現象は以下をご覧下さい。
歯がないと顎の骨はどんどんと吸収していきます!

具体的には、骨幅が2ミリ程度しかありませんでした。
インプラントの直径は約4ミリですので、十分な骨幅とは言えません。

そこで、骨幅を増大させる 『スプリットクレスト法』 『GBR法』を併用しました。

また、今回は骨の幅が少ないだけでなく、高さも少なかったため、骨の高さを増大させるための、 『ソケットリフト法』も併用しました。

今回は特に骨幅が少なく、難症例でした。

しかし、どんなに骨幅が少なくとも、インプラントができないということは基本的にはありません。
骨を増大治療を行えば可能になります。
しかし、治療に伴う大変さはありますが…

今回 使用したインプラントは、
ストローマン・インプラント   ( I.T.Iインプラント)

SLAタイプ  
直径4.1mm 長さ12mmが2本、直径4.1mm 長さ10mmが1本、直径3.3mm 長さ10mmが1本でした。

麻酔方法は 『静脈内鎮静法』 です。
静脈内鎮静法は寝ている間に治療が終了するため、治療を受ける患者様にとっては楽な麻酔方法です。

この麻酔方法の欠点は手術時間が長くかかるということです。

つまり、
麻酔の準備にかかる時間と
麻酔が効くまでの時間、
麻酔がきれるまでの時間
麻酔がきれた後の待つ時間です。

実際の手術時間は、約30分程度でしたが、麻酔がきれるのを含め、帰宅されるまで、120分程度かかりました。

しかし、1回の手術で、緊張や不安もなく、行えますので、 『静脈内鎮静法』 は、患者様に非常に好評な麻酔方法です。

とくに今回のような難症例の場合、患者様、術者ともに 『静脈内鎮静法』 を行った方が楽な治療になります。

今回から 治療のスケジュール と 治療費 についても記載したいと思います。

治療スケジュール
今後の予定としては、
1. 約7〜10日後に“抜糸”、
2. 約4ヶ月後に型を取り、
3. 型取りと噛み合わせ後、 約20日で完成した被せ物を装着し、完了です。
以外に治療回数はかからないものなのです。

治療費
今回の手術を含め、5歯欠損の治療費の合計は、
インプラントが1本21万円(税込)×3本、
最終的な被せ物は、
手前がハイブリッドセラミックで1歯105.000円(税込)×2歯分、
奥が金属製で73.500円(税込)×3歯分
ですので、合計1.060.500円(税込)になります。
この中には、治療中のレントゲン撮影や薬代、型を取る費用、被せ物の費用、
今回のスプリットクレスト法、GBR法、ソケットリフト法の費用も全て含まれています。


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神奈川県横浜市にある 日本歯周病学会歯周病専門医 国際インプラント学会認定医の歯科医院
I.T.Iインプラント認定医でもあり、 GBR法 サイナスリフト 審美インプラント等の難症例も行います。
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2008年2月11日

オベイド・ポンティック:審美的に治療を行うために…その3

2/11(月曜日)です。

今日のテーマは、オベイド・ポンティックの3回目で、『ポンティックについてさらに詳しく…』になります。

前回までの内容で、ポンティックとは、ブリッジの欠損部のことであることがお分かりになっていただけたと思います。

ポンティックは欠損部の歯肉の上に乗っかっているだけのものです。
当然、歯肉とくっついているわけではありません。
単に歯肉の上の乗っかっているだけなのです。
そのため、ポンティック部分には食事をすると多少の食物が溜まります。
通常これは、さほど気になることはありません。
(ちなみに私自身も前歯はブリッジになっており、ポンティックがありますが、食事中 特に気になることはありません…体験済みです。)

しかし、場合(個人差はあります)により、歯がない部分は時間の経過とともに痩せていく傾向があります。(歯肉が退縮してく)
これは、歯がないと噛む力が直接骨に加わらないため、骨が痩せてくる現象が起るためです。
この詳細は こちらを参考にして下さい。

ポンティック部分の歯肉が痩せてくると
その部分に食物が詰まりやすくなったりします。
また、審美的にも問題が出てきます。

それでは、一般的なポンティックの形について解説したいと思います。

通常のポンティックの形態
一般的なポンティックの形態は以下の図のようになります。
rijjirappu
クリックすると拡大されます。





1 鞍状型(あんじょうがた)
  馬の鞍(くら)のように歯肉をまたぐように設定されています。
  物が詰まりにくいのですが、逆に清掃性が難しいという欠点があります。

2 船底型(ふなぞこがた)
  通常、下顎の奥歯に使用するタイプです。
  船の底のような形をしているため、このような名前になっています。
  清掃性に優れています。
  しかし、上顎の前歯部にこの形態を採用した場合、発音に問題が生じやす
  いことがあります。

3 リッジラップ型
  通常、上顎の前歯部に採用する形態です。
  発音と清掃性を考慮すると優れた方法です。
  しかし、歯肉に圧力が加わりにくいので、歯肉が痩せてくることがありま
  す。
  歯肉に圧力が加わるということは、その下にある骨にも圧力が加わるため、
  骨が吸収しにくいことがあります。(全てのケースではありませんが…)
  この詳細については こちらを参考にして下さい。


ここまでで、ポンティックについてだいぶ お分かりになったと思います。

次回のブログは2/14(木曜日)になります。
次回のテーマから いよいよ本題に入ります。
『審美性を重要視したオベイド・ポンティックとは?』です。

今週(2/8〜9)のインプラント手術報告

今週(昨日)のインプラント手術の中から、
難しいケース であったり、
特殊なケース 等を抜粋して、紹介するコーナーです。
日々の臨床で、どのようなことを行っているか 知っていただきたいと思い 今年から始めました。

それでは、今週のインプラント手術の中からインプラント埋入と同時骨増大治療(GBR法)および骨幅拡大治療(スプリットクレスト法)を行った1症例について解説します。

症例は上顎の前歯部です。
初診時にすでに、前歯が2歯分欠損しており、欠損部の両側の天然歯2歯を土台として、ブリッジをしていました。
その土台である天然歯が歯根破折してしまったため、抜歯となったケースです。

歯根破折についての詳細は以下を参考にして下さい。
    ・ 歯根破折

ホームページやこのブログでも良く書きますが、
神経のない歯は脆く、歯根破折する可能性が非常に高いのです。

この歯根破折についての論文は多く報告されており、
2004年にAxelssonが報告した論文によると、
30年間の長期にわたり、歯の喪失率をまとめた結果、
歯を失った原因で最も多かったのは、『歯根破折』であったとしています。

歯根破折は、歯周病や虫歯で抜歯となったことよりも多かったのです。

神経のない歯は寿命が短いのが現状です。

もちろん虫歯が深かったり、痛みがあった場合などは、神経を取り除く必要性がありますが、できるかぎり歯の神経を取らない方が将来的な予知性は高くなります。

もっと言えば、神経を取るような状態にまで、虫歯を放置しないということです。

虫歯治療も早く行えば、神経も取らずに、簡単に行えます。

早期発見、早期治療が最も大切なのです。

話は今回の症例に戻りますが、2歯は 歯根破折していたため、抜歯になりました。

また、もともと歯がない部分(ポンティック部)は、骨の吸収が著しく認められました。

歯がない部分の骨は、力が加わらないため、骨がどんどんと痩せていくのです。
今回のようにブリッジの歯がない部分(ポンティック)は、力が直接骨に加わらないため、痩せていきます。

歯が欠損していると骨が痩せてくる原因については以下を参考にして下さい。
歯がないと骨は痩せていきます

この症例では、骨が痩せた結果、厚みが2〜3ミリ程度しかありませんでした。
今回使用したインプラントは直径が4.1ミリでしたので、骨の幅がぜんぜん足らないことになります。

骨の厚みが2〜3ミリしかない部分に、直径4.1ミリのインプラントを埋入するのですから、無理があるのは当然です。

通常、4ミリ程度のインプラントを埋入するためには、骨の厚みが6ミリはないとダメなのです。

そのため、今回は骨の幅を押し広げる方法を併用してインプラントの埋入を行いました。
この方法を 『スプリットクレスト法』と言います。

上顎の骨が薄い場合には良く行う方法です。(骨の状態により下顎でも行うこともあります…)

今回はインプラント埋入前にこの 『スプリットクレスト法』を行い、骨幅を増大させてからインプラントの埋入を行いました。

それでも骨の幅が不十分な場所には、β―TCPという人工の骨を使用し、骨の増大治療( 『GBR法』)を行いました。

『β―TCP』は人工的に生成された骨なので、それ自体が完全に骨になったりすることはありませんが、ご自身の骨や血液中の細胞が混ざることにより、骨に置換しやすいものです。
また、完全人工生成のため、非常に安全性が高いのも特徴です。
日本において 『β―TCP』は、歯科よりも整形外科等で、複雑骨折の治療等で普及している材料です。

また、 GBR膜 として吸収性『コラーゲン膜』を使用しました。
吸収性膜は、歯肉とのなじみも良く、インプラント同時の GBR法 では世界的に最も使用されている膜で、吸収性膜なしでは、 インプラント同時GBR法は成り立たない治療法です。
日本人にインプラント治療を行う場合、骨の幅が不十分であることが多く、
多くのケースにおいて GBR法を行います。
当医院においてもインプラント治療の約半数はGBR法を併用しています。
吸収性膜なしでは、インプラント治療は行えないと言ってもくらい重要な材料です。

使用したインプラントは、
ストローマン・インプラント   ( I.T.Iインプラント)

SLAタイプ  直径4.1mm 長さ10mmが2本でした。

麻酔方法は虫歯の治療で行うような普通の歯科麻酔です。
インプラントの埋入本数が少なかったり、
インプラント手術に際し、さほど不安がない方にはこうした簡単な麻酔方法でインプラント埋入を行います。
もし、インプラント治療に不安がある場合には
『静脈内鎮静法』
にて麻酔を行います。

今回の治療は、骨吸収等があり、 『スプリットクレスト法』 『GBR法』を併用したため、腫れる可能性があります。

インプラントに対する患者様の不安なこととして、治療後の痛み腫れがあります。

骨の状態に問題がなく、インプラントの治療本数も少ない場合、
手術後に腫れることはほとんどありません。
しかし、今回のような場合には腫れる可能性があります。
腫れた場合、2〜7日程度腫れます。
もちろん個人差はあります。
また、手術後の過ごし方にもよります。
しかし、腫れたからといっても痛みが長く続くようなことはほとんどありません。


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2008年1月10日

審美的にインプラント治療は行えるのか?:その5

さて、今日は、歯と歯の間に隙間ができる原因 !歯が長くなる(長く見える)原因の最終回です。

前回まで、前歯部は審美的にインプラントを行うことは難しい場所であることを書きました。
それは、術前に骨吸収や歯肉が薄い場合には、特に審美的に行うことが難しいことを書きました。
そして、そうした場合、 GBR法 歯肉結合組織移植が必要であることを書きました。

今日は、今回のまとめになります。

前歯部のように審美性が重要視されるインプラント治療の場合、
その症例が持っている難易度を見極めることが重要です。
そして難易度の程度により治療の進め方は違います。
また、患者様が希望されている審美性の希望(満足度)によっても
治療方法は違います。
そのためには、事前の診査が非常に重要になってきます。
CT検査もその一つです。
難易度が高い場合には必要な検査の一つです。

この項では、治療前の段階で、
高度の骨吸収
歯肉が薄い
の問題がある場合には、治療後に必ずしも100%の審美性を獲得することは難しいことがあることをお話しました。
また、高度の骨吸収があったり、歯肉が非常に薄い場合の対処方法として、
GBR法等の 骨の増大治療を行ったり、
歯肉結合組織移植を行ったり
する方法があることもお話しまた。

特に前歯部は審美性が重要視されるため、
インプラント治療にとって難しい部位になります。

難症例を治療するには、さまざまな対応(治療)があります。
しかし、こうした治療の中には
絶対的に行う必要性がある治療
行った方が良いだろう
という治療法もあります。
それは、様々な治療を行えば、それだけ、治療期間が長くなり、
患者様ご自身の負担も増えていきます。
そのため、術前にどれだけ、診断ができるかが、重要なポイントになります。

インプラント治療の研究はかなり進んできています。
インプラントの基本的なことは十分信頼できるレベルに達しています。
それは、インプラントの臨床応用期間や成功率からも立証されています。
今後は、現在のインプラントに付加的な治療法が加わることでしょう。
そしてさらに良いものになっていくでしょう。

しかし、術前に骨吸収が大きい場合には、やはり治療は困難になることでしょう。
今回のテーマである『審美的にインプラント治療は行えるのか?』ということの重要なこととして、
術前に高度に骨吸収を起こさないようにしておくことが最も大切であると思います。
高度の骨吸収があるということはやはり『難症例』であることに違いはなかいからです。
『難症例(骨吸収を起こす)』になる前にきちんとした対応ができるかどうかが一番大切なことです。
具体的なこととして、
1  歯周病を放置しないこと
2  歯根破折した場合にはそのまま放置しない
3  歯がない状態を長期間放置しない
4 進行した虫歯をそのままにしない
等 が挙げられます。
早期対応、早期治療が歯を残すための最も重要なことですし、難症例にならないポイントです。
これは、歯科以外の医科の分野においても大切なことです。
病状が進行(悪化)した段階での治療は困難を極めますし、場合によっては
“手遅れ”になることもあります。

もちろん 医者は“神様”ではありません。
どのような状態でも100%もとに戻せるわけではありません。
早めの対応が最も重要なことなのです。


次回のブログは1/14(月曜日)になります。
次回のテーマは『プラットホームスイッチング』です。
昨年インプラント界において最も話題になったことの一つですし、
今年も中心的な話になるでしょう。


今週(昨日)の手術報告

今週(昨日)の手術(インプラント埋入等)の中から、
難しいケース であったり、
特殊なケース 等を抜粋して、紹介するコーナーです。

日々の臨床で、どのようなことを行っているか 知っていただきたいと思い 今年から始めました。

昨日、一昨日で、2件のインプラント埋入手術がありました。
特に難しいケースではありませんでしたが、
1件は、インプラントを義歯の安定に使用(利用)するケースでした。
今日は、この症例を紹介します。

治療部位は上顎です。

現在、上顎に1歯しか歯が残っていない方です。
その残っている1歯に義歯の金具をつけて入れ歯を安定させていたのですが、
唯一残っていた1歯もグラグラしてきたため、
もし、この歯が無くなったら…
義歯が安定せず、食事ができないかもしれない…

という不安があり、先を見越して、義歯を安定させるために、あらかじめ、インプラントを最小限の本数埋入する計画を立てました。

この方法は、歯が1歯もない方(総入れ歯)や歯が多数ない方(部分入れ歯)に行う治療法です。

通常、歯が1本もない場合、
完全固定式(元々歯があった状態まで回復できます)にするには、
6〜8本のインプラントを埋入し、ブリッジとします。
このような治療法を行うと、入れ歯ではなくなります。
非常良い治療法です。
しかし、インプラントの埋入本数が多くなるため、治療費がかかります。

そのため、 最小限のインプラント(2本)を埋入し、
そのインプラントを義歯の安定のために、利用する治療法
があります。
この治療を『アタッチメント義歯』と言います。

まず、2本のインプラントを埋込みます。
インプラントが骨と結合するまで、2〜3ヶ月待ちます。
もちろん手術直後から義歯は使用できます。
そして、義歯とインプラントが結合したら、
インプラントと義歯をつなぐアタッチメントという金具を装着します。
これにより義歯とインプラントは強固に固定されますので、
義歯が落ちてくるということはありません
また、固定が強いため義歯を非常に小さくできるという利点があります。

この場合の治療費ですが、
インプラントが1本21万円(税込)、
アタッチメントが1個52.500円(税込)ですので、
合計、525.000円(税込)かかります。


使用したインプラントは、
ストローマン・インプラント ( I.T.Iインプラント)

SLAタイプ  直径4.1mm 長さ10mmが2本でした。

麻酔方法は虫歯の治療で行うような普通の歯科麻酔です。
インプラントの埋入本数が少なかったり、
インプラント手術に際し、さほど不安がない方にはこうした簡単な麻酔方法でインプラント埋入を行います。
もし、インプラント治療に不安がある場合には
『静脈内鎮静法』
にて麻酔を行います。

骨の状態はかなり悪く、欠損状態(歯がなかった期間)が長かったため、
骨の吸収が起ってしまっていました。
歯がないと骨が吸収してしまう現象は以下をご覧下さい。
歯がないと顎の骨はどんどんと吸収していきます!

そのため、骨幅を増大させながらインプラントを埋入する
『スプリッティング法』
および
GBR法
を併用しました。
GBR法に使用した材料は 『自家骨』および、『人工骨』です。
使用した人工骨は 『β―TCP』 です。
β―TCPは完全に人工に生成された骨です。

また、 GBR膜 として吸収性『コラーゲン膜』を使用しました。

この患者様は高齢ということと、 GBR法を併用したということからインプラント埋入後の治癒(待つ期間)は、
若干長く、約4ヶ月です。
4ヶ月後には、インプラントと入れ歯を固定する アタッチメントが装着されますので、
快適な入れ歯となるでしょう。


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大船駅北口歯科インプラントセンターインプラント 歯周病 専門医

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2008年1月7日

審美的にインプラント治療は行えるのか?:その4

今年2回目のブログです。

審美的にインプラント治療は行えるのか?:その4になります。

歯肉が薄い場合に起る問題

以下は歯肉が薄い方に起ることです。
薄い歯肉は時間の経過とともに退縮していきます。
退縮を起すと審美的に問題を生じる可能性があります。
少しでもこの退縮を防止するためには予め歯肉を厚くする治療を行うことが有効です。
そのためインプラントを埋入時もしくはインプラント埋入後(型を取る前)に歯肉を厚くする治療を行う必要性がある可能性があります。
(この歯肉の厚くする治療法を『歯肉結合組織移植』と言います)

歯肉の増大治療(歯肉結合組織移植)

通常、歯周病等の病的な状態でなくとも加齢とともに歯肉は下がってくるものです。 
これは生理的な現象です。
歯肉退縮には個人差があり、下がりにくい方もいれば下がりやすい方もいらっしゃいます。
特に歯肉が薄い場合、歯肉が下がりやすくなります。
歯肉が下がってくるとインプラントの金属部分が見えてくることがあります。
奥歯の場合であれば歯肉の退縮がある程度起っても審美的に大きな問題を生じることはありませんが、前歯では問題となります。
歯肉退縮の予防策として歯肉の厚みをあらかじめ増やす(増大させる)治療法があります。
この治療を『歯肉結合組織移植』と言います。

治療方法は上顎の内側(口蓋側)に麻酔を行い、歯肉を採取します。
採取した歯肉を歯肉の薄い部分に移植します。
治療は麻酔をして行いますのでもちろん痛みはありませんが、
治療後、採取した上顎の内側の部分に違和感を感じたり、食事がしずらいということがあります。
その期間は1日程度から人により10日程度になることもあります。

この治療法は
インプラント埋入時(インプラント埋入と同時)に行う場合と
インプラント埋入後(インプラント埋入後2〜3ヶ月後)に行う場合
の2つの方法があります。

上顎の前歯部等審美的な部位であれば行った方が無難な治療です。

ketugousosiki

画像はクリックすると別ウィンドウで拡大表示されます。









今年から、インプラント情報(歯科情報)以外にも、
インプラント手術報告も書いて行きます。

まず、今年最初のインプラントの手術報告です。
上顎に5本のインプラント埋入を行いました。

使用したインプラントは、
ストローマン・インプラント ( I.T.Iインプラント)
SLAタイプ  直径4.1mm 長さ12mmが4本、
SLAタイプ  直径4.1mm 長さ8mmが1本でした。

麻酔方法は 『静脈内鎮静法』 です。
静脈内鎮静法は寝ている間に治療が終了するため、治療を受ける患者様にとっては楽な麻酔方法です。

5本のうち4本はインプラント埋入と同時に 『GBR法』を行いました。
GBR法に使用した材料は 『自家骨』および、『人工骨』です。
使用した人工骨は 『β―TCP』 です。
β―TCPは完全に人工に生成された骨です。
世界的には他の動物(牛や豚)の骨を使用した人工骨(Bio-Oss®等)の使用が一般的ですが、こうした動物由来の人工骨は、日本においては、患者様が希望されることが少ないため、当医院では使用していません。
* しかし、世界的には骨の再生が良いことと、安全性が 多くの研究に
  より報告されています
『β―TCP』は人工的に生成された骨なので、それ自体が完全に骨になったりすることはありませんが、ご自身の骨や血液中の細胞が混ざることにより、骨に置換しやすいものです。
また、完全人工生成のため、非常に安全性が高いのも特徴です。
日本において 『β―TCP』は、歯科よりも整形外科等で、複雑骨折の治療等で普及している材料です。

また、 GBR膜 として吸収性『コラーゲン膜』を使用しました。
吸収性膜は、歯肉とのなじみも良く、インプラント同時の GBR法 では世界的に最も使用されている膜で、吸収性膜なしでは、 インプラント同時GBR法は成り立たない治療法です。
日本人にインプラント治療を行う場合、骨の幅が不十分であることが多く、
多くのケースにおいて GBR法を行います。
当医院においてもインプラント治療の約半数はGBR法を併用しています。
吸収性膜なしでは、インプラント治療は行えないと言ってもくらい重要な材料です。
また、埋入方法はドリルをほとんど使用しない、 『スプリッティング法』を応用しました。
この方法も年々増えて来ている方法です。
当医院においても骨の柔らかい上顎では、ほとんどの症例において行っている方法です。

残りの1本は 『ソケットリフト法』を行いました。
これもインプラント治療において当たり前に治療になっています。
上顎の奥歯で、骨の高さが少ない場合、 『ソケットリフト法』 は、患者様の負担も少なく、非常に優れた治療法です。
インプラント治療を手がける先生の多くは行っている処置法です。

ただし、このようにインプラントの埋入本数が多かったり、 GBR法 を併用すると治療後に腫れる可能性が高くなります。

次回のブログは1/10(木曜日)になります。
次回は審美的にインプラント治療は行えるのか?:その4(最終回)です。


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大船駅北口歯科インプラントセンターインプラント 歯周病 専門医

神奈川県横浜市にある日本歯周病学会歯周病専門医 国際インプラント学会認定医の歯科医院
I.T.Iインプラント認定医でもあり、GBR法、サイナスリフト、審美インプラント等の難症例も行います。
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2008年1月3日

謹賀新年:審美的にインプラント治療は行えるのか?:その3

明けましておめでとうございます
本年もよろしくお願い致します

今年最初のブログになります。
今日は、新年ですので、インプラント情報の話の前に
昨年(2007)の当医院の状況 と 今年の当医院(抱負)について話したいと思います。
(今日は、ちょっと長いブログになります)

東京(杉山歯科医院)から大船(大船駅北口歯科インプラントセンター)に移転して2年になります。
早いものです。
移転したばかりでしたので、病院が混むまで時間がかかるかと思いましたが、
私が考えている以上にインプラント治療を希望される患者様は多く、
昨年1年間で、466本のインプラントを埋入しました。
(1日に約2本ペースでのインプラント埋入になります。
1日に何件ものインプラント手術があった日もありましたが、
ほぼ、毎日インプラント手術をしていた感じはします)

あらかじめドクターの人数を6名と増やしておいて よかったです。
東京では5名の歯科医師(1名は矯正専門医)が勤務していました。

1年に500本近いインプラントの埋入件数となると
2〜3名の歯科医師ですと、診療がバタバタになってしまいます。
インプラント手術自体は、
院長である私がほとんど行いますが、
当然、他の治療もあるわけです。

歯周病の治療であったり、虫歯の治療、入れ歯やインプラントの型を取ったり、被せ物を装着等もあります。
時間が必要(時間がかかる)になることの一つとして『診査』と『治療計画の説明』があります。
この診査と治療計画の説明にはかなりの時間を必要とします。

十分なカウンセリングを行うためには2時間以上必要なこともあります。
そのため、私自身が全てを行うのは時間的に難しいことになります。
私自身はインプラントの手術等をメインに行いますので、
1日に診察できる患者様の数には限界があります。
適切な診療を行うためには、
1日5〜10人が限界かと思います。
(1人の患者様の1時間の診療時間として8時間の診療ですと…)

そのため、移転とともに新たに常勤になった『真鍋先生』がフル回転で活躍してくれました。
真鍋先生は当院で最も若い先生(卒業後5年になります)ですが、
患者様の話を聞く姿勢や優しい話し方は好評で、
当医院の大戦力になりました。

また、麻酔科医『北浜先生』も東京の時より引き続き勤務していますので、
静脈内鎮静法等の麻酔と全身管理については信頼をおいてまかせています。
麻酔専門医がいることはインプラント手術において非常に大きなポイントになります。

また、義歯や噛み合わせを専門としている『渡辺先生』も現在の
『補綴専門医』に加えて 日本歯周病学会 『歯周病専門医』の1次試験を昨年末に受けました。
今年は2次試験を受け、合格すれば、ゴールデンウィーク頃には結果が分かるでしょう。
結果はまた、ブログや 認定医賞のところで報告させていただきます。

また、『山科先生』も東京の時から常勤として継続8年の勤務になり、院内のことをほとんど理解しています。

『島崎先生』も 元 口腔外科医として一般歯科医とは違った面から診療をサポーロしてくれます。

もちろん、歯科医師だけでなく、受付や歯科衛生士のみなさんにも大変お世話になりました。
歯科衛生士2人については昨年 『日本歯周病学会の歯周病認定衛生士』の試験に合格し、日本では、数少ない『歯周病の専門歯科衛生士』になりました。

こうしたスタッフに恵まれたこともあり、昨年は忙しい日々でした。

全てのスタッフに感謝しなければなりません。

最初に書きました昨年(2007)の466本というインプラントの埋入本数は現在の当医院の状況を考えると適度な治療数であると考えられます。
あまり多すぎ(忙しすぎても)ても、質の低下につながります。
今年も、無理をせず、マイペースで診療していきたいと思います。

よく、インプラントの経験数(年間埋入本数)を歯科医院を選択する一つの基準になさっている方もいらっしゃいますが、
同じ経験度(年間インプラント埋入本数)でも、歯科医院に勤務する歯科医師の数やスタッフの数等により1人の歯科医師が実際に行っているインプラント経験やそれ以外の時間の取り方にも差があるかと思います。
また、インプラント治療後のメインテナンスの問題もあります。
現在インプラントを行う歯科医院を考えられている方は、
歯科医院を選択される場合には、ホームページで見つけた1カ所の歯科医院にするのではなく、いくつかの歯科医院でカウンセリングされ、十分検討された上でお決めになることが大切です。
セカンドオピニオンも大切です)

また、今年は新しいインプラントの種類(インプラント・メーカー)を導入する予定です。
より、審美性を重視したインプラントです。
この話はまた、次回のテーマの時にお話したいと思います。

話が長くなってしまいましたね。
そろそろ今日の本題に入りたいと思います。


今日のテーマは審美的にインプラント治療は行えるのか?:その3:難症例で起る審美障害を図で解説です。

以下では、難症例に起る問題点とその対処法について図で解説していきたいと思います。
*以下は前歯部のインプラントにおいてよく起る話ではなく、骨の吸収が高度に起っているような難症例に対する話です。

sukima
画像をクリックすると拡大されます。
拡大された画像は別ウインドウで表示されますので、その画像を見ながら下記の説明をご覧下さい。










図①
  骨がしっかりあると歯と歯の間の骨もしっかり残っています。
それに伴い、歯肉もしっかりと存在し、歯と歯の間を埋めています
図②
  しかし、歯周病や歯根破折、抜歯後時間が経ってしまうと骨は吸収してし
  まいます。
図③
  骨や歯肉が吸収(痩せて)した状態であるとインプラント後に、歯と歯の
  間に隙間(すきま)
が若干できることがあります。
  また、骨の吸収状態によっては歯(被せ物)自体が長くなってしまうこと
  があります。
  これは、細菌感染や欠損状態が長いことにより骨が吸収してしまったため
  で、インプラント治療を希望される患者様の多くで起っていることです。
  奥歯であれば、審美的にも見える範囲ではないので、さほど問題にはなら
  ないことが多いのですが、前歯部では審美性を損なう可能性があります。
  現実的には、治療後に歯と歯の間に隙間が多少ある程度や
  歯が多少長くなる程度であれば、
  唇で隠れ、見えないために問題となることはさほどありませんが、
  笑うと歯肉まで見えるような方は審美的問題を生じる可能性があります。
  こうした場合には以下のような対処法が必要です。

図④
  インプラント治療前に GBR法を行い、骨の増大を十分行う。
歯肉の厚みを増やす(歯肉結合組織移植)。
ということが必要です。
しかし、術前の状態が悪いとこの治療を行っても完璧ではありません。

図⑤
  次に歯と歯の間に開いてしまった隙間を埋めるため、歯(被せ物)を若干
横に大きくする方法


図⑥
  長くなってしまった歯(被せ物)は長い部分のみ歯肉の色にし、目立たな
  くさせる方法

があります。
どちらにせよ、骨の吸収が大きかったり、歯肉薄い場合には、歯と歯の隙間ができたり、歯(被せ物)が長く見えるといったことが起こる可能性があります。


今日はこれで終了です。
次回のブログは1/7(月曜日)になります。
次回のテーマは審美的にインプラント治療は行えるのか?:その4:歯肉が薄い場合に起る問題です。

また、今年からはインプラント最新情報とともに、インプラント手術情報も書いていきたいと思います。
どのような症例であったのか?
どのようなインプラント手術を行ったのか?
手術のポイントは?
等をインプラント情報と共に書いていきます。

今年もよろしくお願い致します。

診療は1/5(土曜日)9:30から開始致します。


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大船駅北口歯科インプラントセンターインプラント 歯周病 専門医

神奈川県横浜市にある日本歯周病学会歯周病専門医 国際インプラント学会認定医の歯科医院
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2007年12月13日

インプラント動画ブログ

以前にも紹介しましたインプラントの動画です。

今回はいくつかの動画をまとめてみました。

次回のブログ(12/17:月曜日)は歯科最新情報をお届けします。

それでは動画をご覧下さい。

静脈内鎮静法によるインプラント手術の実際:2分18秒
インプラント治療はチームアプローチです。メインドクター、麻酔科医、第一アシスタント、弟二アシスタント、介助ドクター等によ り手術は行われます。
この動画では、静脈内鎮静法による麻酔を行ったインプラント手術を見ていただきます。







インプラント手術の実際:5分11秒
いろいろなホームページを見ていられる方はインプラント治療に対する知識はだいぶあるかと思います。
しかし、『インプラント治療は実際にどのようにするの?』
と思われている方も多くいらっしゃるかと思います。
インプラント治療の手順を模型を使用して、実際に見ていただきます。







インプラント骨再生治療(GBR法)の実際:6分28秒
インプラントを行うにあたり、インプラントを植立するための骨幅や骨の高さがない場合、そのままの状態でインプラントを行うと成 功率は非常に低くなります。適切な状態で植立してこそインプラントの長期安定が望めるのです。
GBR 法とはインプラントを行うにあたり、骨の幅や高さがない時に、骨を再生させる方法です。







インプラントの型取りの実際:4分30秒
模型を使用し、実際にインプラントの型とっていきます。
I.T.I(ストローマン)インプラントの場合、型をとる方法はいくつもあり、今回は最もシンプルな『ソリッドヘッドによるスナ ップオン法』
について解説したいと思います。
まず、ビデオを見る前に型を取る(印象)手順を解説します。

1 ヒーリングキャプ(金属の丸い蓋)を外し、内部を消毒します。
  1回法インプラントの場合、手術直後からこの蓋が口腔内に見えます。
2 インプラント本体に土台(アバットメント)を装着します。
3 インプラントの型を取るための装置を土台に取り付けます。
  この器具はインプラントの土台の位置を再現するためです。
4 この取り付けた器具ごと型を取ります。
  インプラントの型(印象)は2回行います。
5 1回目の型は歯列の大まかな型になります。
  約1分で硬化します。
6 次に2回目の型(精密印象)になります。
  硬化時間は約4分です。
7 歯列から型を外し、石膏(せっこう)を注入します。
  これにより歯型の模型が完成します。







インプラント治療(骨吸収のメカニズム):4分51秒
この動画は、抜歯後に顎の骨がどのように吸収していくのかを解説します。
そして、骨が吸収してしまった場合、インプラントが困難になります。







インプラント手術器具の説明:1分2秒
インプラント手術に使用する基本的な器具を解説します。
GBR法、ソケットリフト法、サイナスリフト法等の治療に使用する器具については他で解説します。






大船駅北口歯科インプラントセンターインプラント 歯周病 専門医

神奈川県横浜市にある日本歯周病学会歯周病専門医 国際インプラント学会認定医の歯科医院
I.T.Iインプラント認定医でもあり、GBR法、サイナスリフト、審美インプラント等の難症例も行います。
HPでは治療費(費用)の説明やインプラント症例、無料相談コーナーもあります。

2007年12月10日

新しい虫歯治療:歯を削らずらない虫歯治療(カリソルブ):その3

今日は削らない最新の虫歯治療『カリソルブ』の最終回です。

カリソルブの治療費 および 私個人の考え方

現在カリソルブは保険適用外の治療法です。
治療費は歯科医院により違いますが、
1歯 5000〜10.000円程度でしょう。
(上記の費用はカリソルブによる虫歯除去からレジン充填まで全てを含みます)

私個人の考え方としては、C1C2程度の小さな虫歯であれば、
カリソルブを使用しなくても、通常のタービン(ドリル)を使用し、
削っても“あっという間”です。
タービン(ドリル)を使用すれば、保険も適応されます。
(保険であれば、1000〜1500円程度です)

私が、1998年頃に海外で虫歯を溶かす新しい薬『カリソルブ』が発売されたことを知った時、
『これはすごい!』
『虫歯治療は大きく変わるかもしれない!』
と思いました。
しかし、カリソルブの本当の能力や適応症を知ると
『まあ、そんなものか』
と思いました。
前回のブログで書いたようにC1、C2程度の小さな虫歯であれば 、
『保険が使用できる今までの治療の方がいいかも…』と思っています。

また、虫歯の程度をC1、C2と確実に診断できるかということも問題の一つだと思います。
明らかにC1、C2と診断できる範囲の虫歯であればいいのですが、
『C2? 場合によってもう少し進行しているかも? C3に近い?』
という“グレーゾーン”の場合には難しいでしょう。
C2だと思ってカリソルブを使用していたが、思ったより虫歯が深かった場合、
『カリソルブでは無理』と判断したとします。
その場合、その時点から麻酔を行い、タービン(ドリル)で削り出します。
このようなことが起る可能性は十分ありうると考えられます。
診断の難しさもこの治療にはあると思います。

ただし、歯科恐怖症であったり、麻酔を使用できない方であったり、
寝たきりの等で適応症が合えば、カリソルブの真価が発揮されます。
また、カリソルブが開発された基本的な考え方の一つとして
『虫歯以外の歯をできるかぎり削らないで治療ができないか?』
という考えは非常にすばらしいことだと思います。

カリソルブは魔法の薬ではありませんが、適応症が守れば、良い『虫歯治療薬』となるでしょう。

最後は個人的な意見でしたが…

次回のブログは12月13日(木曜日)になります。


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大船駅北口歯科インプラントセンターインプラント 歯周病 専門医

神奈川県横浜市にある日本歯周病学会歯周病専門医 国際インプラント学会認定医の歯科医院
I.T.Iインプラント認定医でもあり、GBR法、サイナスリフト、審美インプラント等の難症例も行います。
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