最新インプラント症例ブログ

カテゴリー: インプラントの記事一覧
2005年5月14日

今日のインプラント:サイナスリフト後の埋入

今日は上顎に4本のインプラント埋入です。

数カ月前にインプラントを埋入するための骨の高さがなかったためあらかじめサイナスリフト(上顎洞挙上術)を行ったケースです。

サイナスリフトについてはホームページを参考にして下さい。

上顎では歯周病を放置していたり、歯を抜歯してから時間が経過するとインプラントを埋入するための骨の高さがなくなってしまいます。
適切にインプラントを埋入するためには最低10mm程度の骨の高さが必要です。
しかし、上顎では10mm以上の骨の高さが存在することの方が少なく、治療を困難にしています。
5mm程度の高さであればインプラント埋入と同時にソケットリフト(詳細HPを参考)法を行うことにより簡単に長い(10mm程度)インプラントを埋入することができますが、もともと5mm以下の高さがない場合にはインプラントの埋入が非常に困難になります。
そのような場合に行うのがサイナスリフト法です。
欠点としては時間がかかる(サイナスリフト後、骨ができるまで3〜6ヶ月かかります)ことと、手術を2回受けなければならないということです。
しかし、骨の高さがまったくない場合にはこのような方法を行わないとインプラント埋入はできないのです。

ホームページアップしました。御覧になって下さい。




インプラントの杉山歯科医院
2005年5月13日

今日のインプラント:午前と午後;移植材の話し

今日は午前に1件、午後に1件のインプラントがあります。

午前中は上顎の奥歯(4歯欠損)です。
骨の高さも厚みも少ないためソケットリフト法とGBR法の両方とも同時に併用します。両方の治療の詳細についてはHPを参考にして下さい。

多くの場合(得に上顎)こうように単純にインプラントを埋入できるケースは少なく、骨の増大法を併用することがあります。
そしてこの骨の増大法に必要なのは移植骨です。
移植骨には人工的な物と患者さんご本人の骨があります。
やはり良いのは御自身の骨、つまり自家骨です。
御自身の骨を移植すると聞くとびっくりするかもしれませんが、
さほどたいしたことではありません。
今回は上の奥歯にインプラントを埋入するので同じ手術部位から骨を採取します。骨を採取する時間は1分もかかりません。
上の奥歯のさらに奥の上顎結節というところから採取します。
“ノミ”のようなこので少したたいて骨を採取します。
得に痛みがあることもなく、先程話しましたように1分程度で終了しますので、御心配されるようなことではありません。

次にそれ以外の骨ですが、大きくわけて、人工で作られた骨と他の生物から得られた骨があります。
人工で作られたものには多数の移植材料があります。これらは生体内でアレルギー反応等の問題を起こすことがないため安全性があります。しかし、基本的には生体の骨とは構造が違うためそれ単体では骨にはなりません。御自身の自家骨と混ぜて使用することになります。
そして次ぎは他の生物から得られた骨です。これには同じ人間ですが、他人の骨のことです。アメリカを中心として使用されていますが、日本では認可がおりていないため使用はできません。また日本では他人の骨というと多くの患者さんで拒絶されます。日本では認可がおりてもなかなか使用は難しいかと思います。人間以外の動物から得られた骨を使用するという方法もあります。
動物?と聞くと嫌な感じがするかもしれませんが、同じ骨です。免疫反応が起らない処理をすればまったく問題がありません。
しかし、狂牛病(BSE)で有名になったように実際には問題がなくても『牛の骨を使用します』と言ったら現在は希望する人はいないかと思います。
医療の分野においては牛やブタの骨を使用した材料は古くから多く存在します。もちろんその安全性も高く、効果も実正されています。しかし、患者さんが希望しないかぎり勝手に使用はできません。
そのため現在当医院では自家骨をまず第一に考え、自家骨では足らない場合には人工の骨を使用します。(人工の骨は安全性という点では優れていますが骨の再生能力は低いものです。そのため自家骨と混ぜて使用します)
話しが長くなりましたが、この詳細は後日ホームページにて詳しく掲載します。




2005年5月11日

今日のインプラント:上顎の奥歯に骨の高さがないケース

今日は上顎に6本の同時埋入があります。

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上顎には歯がまったくない状態です。
義歯ではなく完全に固定式の歯を希望されていましたが、奥歯にはまったく言う程骨の高さがない状態でした。

数日前にまったく歯がない(総義歯)方の治療法として6〜8本のインプラントを埋入し、ブリッジとする治療法を紹介しました。これは前歯から奥歯までおおよそ1本とばしで埋入します。

話しは戻りますが、今日の患者さんは奥歯には骨がありませんでした。
通常このような場合には奥歯に骨を再生させるためサイナスリフト法(詳細は特殊な治療法を参考にして下さい)行うことになります。このサイナスリフト法は奥歯に骨の高さがない場合に非常に有効な方法ですが、2つの欠点があります。
一つは時間がかかるということです。サイナスリフト法を行ってから骨ができるまで4〜6ヶ月またなければなりません。
二つ目は骨を再生させるための手術が必要なことです。
この2つの問題点があるため奥歯に骨の高さがない場合でもサイナスリフト法を希望されないことがあります。
そのような時には下の写真のようにインプラントを埋入できる前方部に複数のインプラントを埋入し、それを全て固定し、一番奥にはダミーの歯を付けたして、あたかも奥歯まで歯がある状態にします。
この奥歯の付けたした歯をカンチレバーと言います。
噛み合わせ等の一定の条件さえ問題がなければ有効な方法です。

インプラントの杉山歯科医院

2005年5月10日

今日のインプラント

今日は上顎のインプラントです。

抜歯即時インプラントです。上顎の前歯部は審美的に非常に重要な部位なので、適応基準さえ問題なければ抜歯即時インプラントは非常に有効な治療です。
というのは抜歯を行うと時間の経過とともに、歯を支えていた骨は吸収を始めます。
2ヶ月程度すると頬側の骨は薄い場合には1/3程度吸収してしまいます。そのため抜歯後歯肉が安定してからインプラントを行おうとするとインプラントを埋入するための骨の幅や高さは減少してしまい、適切にインプラントが埋入できなくなる場合があります。

もし骨が減少した状態でインプラントを行う場合にはインプラントと同時に骨を増大する方法(GBR法:インプラントの特殊な治療を参考にして下さい)やあらかじめGBR法を行ってからインプラントを埋入することになります。
通常のインプラントを行うよりも若干大変な治療になりますし、あらかじめGBR法を行うことになれば治療の期間も長くかかります。
そのため条件さえ合えば、抜歯即時インプラントを行えば、抜歯と同時にインプラント埋入ができるばかりか、骨の吸収を起こす期間もなくなります。
大変有効な治療法です。
しかし、この治療を行うには事前の検査が重要です。適応症を間違えると上手くいきません。




インプラントの杉山歯科医院
2005年5月7日

今日のインプラント

今日の午前中は1件のインプラントです。
下顎に3本、上顎に1本の埋入です。

下顎は3歯分欠損しています。3歯分欠損している場合、何本のインプラントが必要であるかということですが、多くの場合には2本のインプラントを埋入し、ブリッジとします。
3本の場合もあります。
2本か3本の違いですが、まずインプラントにはさまざまな長さがあります。私が使用しているI.T.Iですと短いもので6mm、それから2mm間隔で12mm(それ以上長いものもありますが一般的にはこの長さまでです)までの長さがあります。
インプラントの長さによってその成功率(生存率)は異なります。
例えば骨の幅や高さがしっかりしていて、歯ブラシの状態も非常に良い、歯周病ではない、噛み合わせもしっかりしている、歯ぎしりもないとなれば12mmの長さのインプラントが埋入されればその成功率は非常に高いものでです(統計的には10年後の生存率で98%以上の報告が多くあります)。
しかし、6mm程度のインプラントしか埋入できないとするとその生存率はかなり低くなります。
単純に短いインプラントしか埋入できなければ力学的に噛む力に耐えきれないということです。

話しは戻りますが、3歯欠損であっても上記のような条件あり、骨がしっかりしていて10mm以上のインプラントが埋入できるとすれば2本のインプラントでブリッジは可能です。
しかし、8mm程度のインプラントしか埋入できないような骨の状態であれば2本でブリッジは厳しいことになります。
そのような状態であれば3歯欠損に3本のインプラントを埋入した方が予知性(安心感)があります。

このように同じ3歯欠損であっても骨の状態等により埋入本数は変わってきます。逆に言えば条件さえよければインプラントの本数は少なくても問題は起りません。
4歯欠損においても2本のインプラントを埋入してブリッジをすることも十分可能です。

このようなことを考えると歯が1本もない(総入れ歯の方)方で完全に固定式を希望される場合、骨の状態さえ良ければ6本のインプラントを埋入し、ブリッジとすることも可能です。
インプラントは費用がかかる治療ですから最小の治療(最小のインプラント埋入)で最大の効果を得るように計画をたてることが大切です。
しかし、無理をするような計画(埋入本数)であれば将来的に問題が起りますので、厳密な診査が必要です。

インプラントの杉山歯科医院
2005年4月30日

今日のインプラント:2件

ゴールデンウイークですが診療です。

今日は午前1件、午後1件のインプラント手術があります。
午前中はソケットリフト法(詳細はホームページ参照)、
午後は抜歯即時インプラントです。
どれも簡単にはいきませんが、現在のインプラント治療はこうした特殊な治療がほとんどになってきました。
治療が複雑になる分、私達の技術力や知識も高めることが大切で、私をい含め他の先生もみな日々努力をしています。
ただし、新しい治療法というのはなかなか難しいところです。
技術的に難しいということではなく、まだ長期的な結果がでていないため、治療法の信頼性という意味で難しいということです。
新しい治療法が発表されたらすぐ飛びつくのではなく、その治療法が本当に正しいのかということを見極めることが大切です。
またある程度新しい治療法の臨床結果がでてから行うということも大切なことです。
治療を受けるのか患者さんですからまず安全が第一です。



それにしても連休は混んでいます。
しかし、連休しかお休みがとれない方にはこうした日は重要です。
得に最近は予約が非常に混んでおり、患者さんには御迷惑をおかけしています。

インプラントの杉山歯科医院


2005年4月28日

今日のインプラント:骨の硬さの話し

今日の午後は1件のインプラントがあります。
骨の幅、高さともに大きな問題はないので、簡単な手術です。
毎回このような状態であるといいのですが…

今日はインプラントを行う時の骨の硬さの話しです。

以前下顎の骨の硬さについて以下のように話しをしました。
今日はそれに続いて上顎の骨の話しをします。

インプラントを行う際には骨の硬さがインプラントの治癒を大きく左右します。
上顎の骨は多くの場合軟らかいことが多く、インプラントの安定には適しているとは言えません。しかし、軟らかい骨の方が血液の循環が良いことが多く、治りとしては良いということになります。
下顎は骨の質としては硬く、インプラント埋入直後の安定は良いのですが、硬い骨は血液の循環が悪いことがあり、治癒としては良くない場合があります。
しかし、硬いといってもその差はあり、非常に硬い骨でなければ得に問題は起りません。
当医院でも昨年は400本以上のインプラントがありましたが、治癒がよくないであろうという非常に硬い骨は2〜3ケース程度です。このように血液循環が良くない(出血が少ないということ)場合には埋入時に出血を多くさせてインプラント周囲に血液が行き渡るようにします。
そうすることにより対応するのです。

ここまでは以前話しをしたところです。

今日は上顎の骨が軟らかい場合の対処法です。

インプラントを埋入する際にはドリルのようなものでインプラントのホール(穴)を開けていきます。
当医院で使用しているI.T.Iインプラントは通常直径4.1mmというものを使用します。
そうするとドリルによるホール(穴)は直径3.5mmまで開けます。
3.5mmのホール(穴)に4.1mmのインプラントを埋入するため
タイト(きつく)に埋入され、安定します。
しかし、現実にはドリルでホール(穴)を形成する時に若干のブレがあると形成したホール(穴)は予定より大きくなることがあります。
得に上顎のように柔らかい骨の場合にはそのような傾向があります。
軟らかい骨の場合にはドリルで形成する時に、3.5mmよりさらに小さい大きさまでしか形成せず、そのホール(穴)に4.1mmのインプラントのねじ込むように埋入します。
またもっと安定させるためにはドリルはほとんど使用せず、キリのようなものを使用し、骨の中央部にそのキリを刺し、上からたたいて穴を押し広げるようにします。
そしてインプラントを先程と同様にねじ込むように埋入します。
インプラントの杉山歯科医院
2005年4月26日

今日のインプラント:午前と午後

今日の午前中は1件、午後も1件のインプラント埋入です。

午前中のインプラントは抜歯即時インプラントです。
症例としてはかなり簡単なインプラント手術でした。

午後は上顎ですが、インプラントを埋入するため骨の高さがまったくありませんでした。この日記でもよく話していますが、上顎においてはこのように骨の高さがないことは良くあることです。
骨の増大手術を行ってからインプラントを埋入する方法もありますが、増大手術を行ってから実際に骨ができるまでには3ヶ月程度の期間が必要です。そのため全体の治療期間が長くなってしまいます。
そのような場合骨がある部位に埋入するという方法があります。下の写真のように骨がある部位にインプラントを斜に埋入して行う治療法もあります。
ここで、インプラントを斜に埋入することがいいのかということになりますが、斜に埋入しても数本のインプラントと連結(つなぐ)すれば斜でない場合と比較して予後は変わりません。
いわゆるカメラの三脚のような状態になります。
インプラントを埋入するための骨がない場合いろいろな方法を行うことによりインプラントの埋入は可能となるのです。

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お知らせ:ゴールデンウィークの休診について

5/3(火曜日)、5/4(水曜日)、5/5(木曜日)は休診させていただきます。

インプラントの杉山歯科医院

2005年4月20日

今日のインプラント

今日は上顎に4本のインプラント埋入がありました。
左上にはソケットリフト法で2本埋入しました。
右側はソケットリフト法でも対応できないくらい骨の高さがないため約半年前に骨の高さを増大させるサイナスリフト法を行ってあります。
サイナスリフト法を行う前は骨の高さは1〜2mm程度しかありませんでしたが、サイナスリフト法を行うことにより骨の高さは12mm程度までに増大させることができました。
この程度まで骨の高さを増大させると十分な長さのインプラントが埋入でき、予知性は非常に高まります。
もし短いインプラントしか埋入できない場合にはインプラントの予知性は低いものとなります。予知性が低いということはインプラントがダメになるということです。
長いインプラントと短いインプラントはその予後に非常に影響を及ぼします。
サイナスリフト法は治療期間が長くなり患者さんにとって大変な治療ですが、何十年と使用することを考えれば、きちんと持つような治療を行うことが大切です。

サイナスリフト法やソケットリフト法についてはホームページの
インプラントの中の『特殊な治療』を参考にして下さい。

また4/22(金)、23(土)は日本歯周病学会出席のため休診させて頂きます


インプラントの杉山歯科医院
2005年4月19日

今日のインプラント:歯の挺出の話し

今日は午前1件、午後1件のインプラントがあります。

今日は歯の挺出の話しです。

午前中は2下顎に2本のインプラント埋入ですが、骨の幅、高さも十分あるため埋入自体は非常に簡単なものです。
しかし、この症例もそうですが、奥歯の欠損を長期にわたり放置することにより、その噛合う(今回は下顎が欠損のため噛合う歯は上顎です)歯が挺出してくることがあります。
つまり歯は上と下が噛合ってこそ維持されるもので、例えば下の歯がなくなり放置しておくと上の歯が下に落こってきます(挺出)。
あまりにも落こって(挺出)くると、インプラントを埋入してもインプラントの被せ物(歯)を作るスペース(隙間)がなくなってしまいます。
そのような時には落ちて(挺出した)きた歯を削り、下の歯を作製するための隙間を作らなければなりません。
つまり上の歯を削らなければならないということです。
上の歯がすでに削られていて被せ物をしてある場合には被せ物を再製すれば良いのですが、上の歯が天然歯の場合にはなんでもない歯を削る必要性がありますので、歯にとっては良いことではありません。
もし、歯を抜歯した場合にはその後噛合う歯が挺出したりするので、早期に対処した方が良いでしょう。
なにごともそのままにすることはよくありません。


インプラントの杉山歯科医院


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