最新インプラント症例ブログ

2007年1月15日

昨日はサイナスリフト法を2件行いました

サイナスリフト法

約1週間ぶりのブログです。
少し忙しいのがおちついてきましたので再開したいと思います。

今日はインプラントの治療の中でも難症例に対して行うサイナスリフト(上顎洞底挙上術)という治療についてお話します。

上顎の奥歯にインプラントを行おうとしても骨の高さがないとできなくなります。
歯が欠損したままになっていたり、歯周病を放置したりすると骨は吸収を起こします。上顎の奥歯ではこのように骨が吸収してしまい、インプラントが行えないことが多くあります。
昨日はこのような症例に対し2件のサイナスリフト法を行いました。
2件とも左右ともにサイナスリフト法でした。
サイナスリフト法を行えば、上顎に骨が少なく、インプラントができないと言われた方でも行うことができます。
しかし、当医院では第一選択肢としてサイナスリフト法のお話はしません。
その理由は治療後の腫れが大きいからです。
サイナスリフト法の治療方法を簡単に説明すると、上顎の骨が薄くなっている
(骨が吸収してしまっている)部分に骨の移植手術を行う治療です。
移植する骨は多くの場合下顎の顎先の部分から採取します。
治療自体は静脈内鎮静法(詳細はHP参照)という麻酔で行いますので患者さん御自身は寝ている状態で治療は終了できるので大変さはありませんし、治療中の痛みもありません。しかし、治療後に腫れます。
腫れる程度は個人差があり、まったく腫れない方もいらしゃいますが、多くの方は腫れます。
この腫れは内出血によるものです。
手や足をぶつけると内出血をし、赤あざができるかと思います。そのような状態です。
腫れる部位は下顎の顎と移植を行った上顎の頬から目の下あたりです。
さきほど説明しましたように痛みはさほどありません。
でもこの腫れが大きい場合には生活に支障をきたすことがあります。
他の手術で手や足が腫れるのであれば包帯や衣服でその腫れは隠せますが、顔はどうしても隠せないもので、治療後腫れた場合にはマスクを使用し、腫れを隠すことになります。
腫れている期間も個人差があり、2〜3日程度から長いと2〜3週間は腫れます。
この腫れることを術前に予想することは難しいことす。
患者さんには腫れることは必ずお話しますが、腫れる程度や期間は予想できないものです。
腫れることさえ大丈夫であればサイナスリフト法は骨が少なく、インプラントができない方には最適な治療法です。
今週はサイナスリリフト法が2件あります。
この治療法を希望される方は年々増えています。

インプラントの大船駅北口歯科インプラントセンター


2007年1月8日

世界中で歯科治療の考え方はだいぶ違います

世界中で歯科治療の考え方はだいぶ違います。

一つの症例をディスカッションする時、それぞれの国により治療方針はだいぶ違います。
例えば日本、ヨーロッパ、アメリカだけでもだいぶ違ってきます。
治療方針の違いがでてくる原因として医療費の問題があります。
御承知のとおり日本では歯科治療のほとんどは健康保険が使用でき、患者さんは治療費の一部のみを支払うことになります。
アメリカでは例外はありますが、歯科治療は基本的に自費診療となります。
例えば、歯周病の歯があったとします。
日本では保険診療を使用すると状態にもよりますが、1本あたり数千円で治療可能になります(実際には1本単位ということにはなりませんし、歯周病の状態により違います)。しかし、アメリカでは自費診療になりますのでそれなりの費用がかかります。
アメリカで歯周病の治療を行った後、もし治療した歯がダメになったとします。
患者さんは高額な治療費を払ったのにダメになればショックですし、抜歯後の治療費(義歯にするとかインプラントにするとか)もまたかかります。
歯周病でダメになった場合には歯を支えていた骨の吸収も起っており、その後にインプラントを選択する場合には不利(治療困難)になります。
初診時の治療計画の選択に誤りがあったのではないかということで場合によっては歯科医師が訴えられることもあります。
初診時にダメになる可能性があったなら何故行ったのか?歯周病治療以外の選択肢はなかったのか?等です。
そう考えると重度歯周病であった場合、無理に残すよりはできるかぎり早期に抜歯し、(骨が吸収しないうちに)インプラントとした方が良いという考え方になります。
また確率の問題にもなります。
重度歯周病の生存率とインプラントの生存率です。
基本的な考えとしてアメリカでは確率の低い治療は第一選択肢にはなりません。
そう考えると問題のある歯はどんどんと抜歯し、インプラントにした方が確率的に予後が良いとも考えられますし、歯科医師も予知性のある治療を説明したとして、もしインプラントがダメになっても治療方針という点では訴えられる可能性も低くなります。
患者さんにとっても成功率の高い治療法を選択した方が最終的には治療費もかからないかもしれません。治療にかかる期間や回数も少なくできます。
しかし、日本では確率の問題だけで抜歯するかどうかの選択肢になることは少ないと思います。
治療費という点でもそうです。
先程説明しましたように歯周病の治療は保険診療で行えます。
しかし、インプラントをしたとすると1本で30〜50万円程度かかります。(自費診療ですので医院によって違います。)
患者さんとしては歯周病の治療を行っても1〜2年程度しかもたないのであれば別ですが、ある程度の期間もたすことができればインプラントよりも歯を保存する方のが多いと思います。
しかし日本でもし、歯周病の治療に1歯30万円かかたとします。
数年しかもたないとすれば歯周病の治療を選択する人はだいぶ少なくなると思います。
日本とアメリカどちらが治療方針とし正しいかということではなくその背景にはさまざまなことがあり、最終的には総合して考えることになります。
私個人の考え方としては天然歯はできる限り保存していきたいと思っています。
歯周病の治療(場合によりGTR法やエムドゲイン法等の再生治療)を行えば改善できる歯も多くあります。
しかし、場合によっては抜歯せざるえないこともあります。
歯周病が進行しすぎてしまった状態です。歯周病の治療を行っても改善が認められないような状態になってしまうと残念ながら抜歯しかありません。
逆にこのような状態を放置すると他の歯にも歯周病細菌が感染してしまいます。
また歯の周囲の骨もどんどんと吸収してしまい。最終的に抜歯となった場合、次の治療が困難になってしまいます。
義歯を作製するにも骨の吸収のため安定が悪くなり、インプラントを行うにも骨が痩せてしまい、骨の移植手術が必要になります(あまりにも骨の吸収が進行しているとインプラントができない場合もあります)。
患者さんの中には歯周病の進行が著しく、抜歯しかない状態であったとしてもどうしても抜歯を避けたいという思いで、そのままにしておく方がいらしゃいます。最終的に強い痛みや自然脱落したりして歯を失うことになりますが、その時には周囲の歯にも歯周病細菌が感染してしまっており、他の歯も抜歯せざるをえない状態になります。また先程書きましたように骨の吸収も起り、次の治療を難しくしてしまいます。
重度に進行した歯を残すことは難しいことで早期に抜歯した方が良いことも多きあります。
最終的な判断は私達歯科医師の立場から考えることだけではなく、現在の歯の状態や治療方法、治療費、将来性、歯を残すことの利点、欠点等を患者さんにお話し、十分納得され上で決めていきたいと思っています。
単に生存率や確率等で決めるものではありません。

この続きはまた書きたいと思いますが、今週は論文の締めきりが近づいているため1週間程度ブログを休ませていただきます。
再開は1/15(月)を予定しています。


インプラントの大船駅北口歯科インプラントセンター


2007年1月7日

喫煙と歯周病の関係

喫煙と歯周病の関係

昨日の続きです。
歯周病と喫煙は非常に大きな関係があります。
詳細はHPの歯周病の中に書いてありますが、ここでは少し違ったお話をしたいと思います。
私達は症例検討会や症例報告会ということをよく行っています。
一つの症例に対し、さまざまな先生の意見を聞き、ディスカッションすることにより適切な治療方針を立てること、治療が終了した症例を何年にもわたり経過をおっていくことを報告することにより自分自身が行った治療を振り返ることができ、適切な治療であったかということを再度見直すことが目的となります。
また他の先生が発表した症例をとおして知識を得ることも大切な目的です。
その際に重要なことの一つが喫煙です。
例えば、重度の歯周病の症例の検討をしたとします。
場合により喫煙者と非喫煙者では治療方法も変わってくることがあります。
歯周病のため歯を支えている骨が高度に吸収している場合、抜歯かどうかの判断基準として喫煙の有無があります。
重度歯周病であったとしても骨の再生治療であるGTR法(GTRの詳細はHPを参考にして下さい)を行えば、抜歯しなくてもよいケースもあります。しかし、喫煙者であるとGTR法の効果も低いですし、歯周病の治療後の再発率も高くなります。
そうした場合には無理にGTR法を行わず、抜歯という選択になることもあります。
喫煙者は歯肉の治りが悪いからです。

こうした話しをするのは喫煙は明らかに歯周病やインプラントにとってリスクのあることですのでできるかぎりリスクを減らすことをしていただきたいのです。
時間をかけて治療しても後にダメになってしまうのは悲しいことです。


インプラントの大船駅北口歯科インプラントセンター


2007年1月6日

喫煙とインプラントの関係

喫煙とインプラントの関係

先日HPで『インプラントを希望される方は禁煙しましょう』という話しを新しくアップしました。
インプラントを行う場合には喫煙はリスクがありますので、医療サイドとしては行いたくないものです。
得にインプラント手術前後2週間は成功に大きく関係します。
しかし、患者さんをずっと見ていることは無理ですので、基本的に患者さんにおまかせすることになります。
『手術前後は禁煙して下さい』と話しをしても喫煙をしている多くの患者さんは楽観的に考えており、『わかりました』と言います。
実際に吸っているかどうかはわかりませんが…
結果的にインプラントが成功しないこともあります。そうした場合には再度インプラントを行うことになりますので患者さんには負担がかかります。
インプラント手術をやり直すことは時間も含め大変なことです。
患者さん御自身のことですから十分注意なさって下さい。

明日は喫煙と歯周病の関係です。

インプラントの大船駅北口歯科インプラントセンター




2007年1月3日

歯科と喫煙

歯科と喫煙

喫煙が身体に悪いということはみなさん御承知のことと思います。
肺癌はもとより他の呼吸器疾患の原因及び増悪因子として最も重要であるばかりか、動脈硬化、虚血性心疾患、糖尿病など多くの成人病の危険因子であることは周知の事実です。

現在歯科と喫煙について得にインプラントと喫煙についてまとめているところです。
明日から何回かに分けてお話いたいと思います。

第一回目の明日はインプラントの基礎ページにて新しくアップしますのでそちらを御覧になって下さい。

まだ年初めなので今日はこれでおしまいです。

インプラントの大船駅北口歯科インプラントセンター
2007年1月1日

新年明けましておめでとうございます

新年明けましておめでとうございます。

今年も新しい歯科情報をお届けしたいと思います。
今年は新しい企画としてビデオによる歯科情報を行う予定です。

インプラントの大船駅北口歯科インプラントセンター

2006年12月31日

インプラントの治療費の今後

インプラントの治療費の今後

今日のテーマはインプラントの治療費の今後についてです。
昨日患者さんからあった質問です。
インプラントの治療費は保険がきかないため高額なものでです。
こうした治療費は今後や安くなっていくのでしょうか?
答えとしてここ数年(5〜10年程度)は難しい思います。
現在インプラント自体の開発はかなり進んでおり、ほぼ完成型といっても良い状態まできました。
その研究開発費もあり、インプラント自体の材料費はどんどんと上がってきています。
私が主に使用しているI.T.Iインプラント(ストローマン社製)も新しいインプラントの形状がでるたびに単価が上がっています。
また少しずつは変わってきていますが、主要なインプラントメーカーに人気が集中しており(例えばトヨタに人気が集中するようなことです)、主要メーカーが値下げをしないことも安くならない原因になります。
世界中で使用されているインプラントは約200メーカーあります。
しかし、日本で主に使用されているインプラントは5〜6のメーカーに集中しています。
私が使用する場合でもどこのインプラントメーカーでもいいというわけではありません。
やはり信頼できる基礎研究実績および臨床実績がないととても使用しようとは思いません。
ブローネマルクインプラント、I.T.Iインプラント、アストラインプラントというようなメーカーはこうした信頼性が高いためユーザーも多くいます。
しかし、今後他のメーカーも信頼性のあるデータを出していけば使用する先生も増えていくことでしょう。
そこまでくるにはまだ10年はかかるかと思います。
しかし、インプラントのニーズが高まっている現在、すぐではありませんが、将来的には治療費は下がってくると私は思います。

今年のブログはこれで終了です。
毎日のように見ていただいている方も多くいらしゃるようで時々メールをいただきます。
ありがとうございます。
来年もここでしか見れないような歯科情報をできるかぎり毎日お届けしたいと思います。

来年もよろしくお願い致します。
1月1日から書きたいと思います。(朝の日課ですので…)

インプラントの大船駅北口歯科インプラントセンター



2006年12月30日

インプラントと骨が結合しない確率

インプラントと骨が結合しない確率

インプラントと骨が結合(くっつかない)ことがあります。
もちろん頻繁に起ることではありませんが、時々あります。
当医院では約1%程度の方もこうしたことが起ります。
1%という確率を低いと考えるか高いと考えるかにより違いますが、けして低いことではないと思います。
その1%に当たった患者さんにとっては大きな問題です。
(当たったという良い方はへんですが…)
もしインプラントと骨が結合しなかった場合には再度インプラントを埋入させていただきます。
最終的にインプラントが問題なく機能することが一番大切です。
インプラントが骨とくっつかない原因はインプラントの基礎知識を参考にして下さい。



インプラントの大船駅北口歯科インプラントセンター


2006年12月29日

歯周病の治療にかかる費用

歯周病の治療にかかる費用

歯科治療のほとんどは保険診療で行えます。
歯周病の治療も特殊な治療(GTR法やエムドゲイン法の再生治療等)を除いては保険が適応されます。
歯周病の治療はその程度により治療回数も治療費もまったく違ってきます。
本当に軽度であれば1〜2回の歯石の除去のみで終了できます。
治療費も検査を含め3000円程度です。
しかし、重度歯周病であれば治療期間は1年程度かかることもあります。
保険診療ですので1回の治療費が何万円ということはありませんが、歯周外科治療等を行うと1回に5〜6千円程度かかります。
時々『歯周病の治療はいくらかかりますか?』という質問があります。
非常に難しいことです。
先程書きましたように歯周病の程度によりまったく違いますので、正確に
お答えするのは困難なことです。
日本の保険診療は『歯周病の治療1回でいくら』という設定にはなっていないからです。
しかし、患者さんにとっては治療費がわからないと心配があるかと思います。
御心配な場合には一度検査を受けた後、担当歯科医師にどれくらい治療回数がかかるのか?治療費は?といったことを相談されて下さい。
歯石の除去に何回で1回この程度治療費がかかります。歯周外科処置になった場合、1回この程度の治療費がかかります。といったことがお話できるかと思います。
このようなことを治療中に話すのは言いにくいと思うかもしれませんが、そうした御心配はされないで下さい。
患者さんがわからないことを歯科医師がお話するのは当然のことであり、それは治療内容だけでなく、治療費もそうです。
逆にこうしたことをしっかり説明してくれない先生は問題があると思います。
治療内容だけでなく治療費等のことも親身になって相談にのってくれる信頼性のある先生に治療してもらうことが大切です。


インプラントの大船駅北口歯科インプラントセンター

2006年12月27日

歯周病は予防できるかの?

歯周病は予防できるかの?

現在歯周病にかかっていなければ今後のケアーしだいで予防は十分可能です。
しかし、現在歯周病になっている状態であればいくらがんばってブラッシングをしたとしても自然に完治することはないので、一度きちんと歯周病の治療を行い治すことが必要です。
歯周病は自覚症状がでにくいので何でもないと思っていても進行していることがあります。
また歯周病になって一度治療したとしても再度歯周病になる可能性もあります。
基本的に歯周病は再発する可能性が高いので御自身でのブラッシングのみでは完全に予防することは難しいものです。 
定期的に検査を行うことが大切です。
定期検査の期間は問題がない方であれば1年に1回でもよいでしょう。
重度歯周病になった方では治療終了後3ヶ月に1回程度になるかと思います。
定期検査の期間は個人差がありますので担当歯科医師と十分お話の上、無理のない期間(生涯にわたって行うため)で行うことが必要になります。

今日のテーマである『歯周病は予防できるのか?』の答えですが、歯周病を御自身のケアーのみで完全に予防することは難しいことです。
そのため定期検査は非常に大切になってきます。
定期検査(メインテナンス)の詳細については歯周病のページを御覧になって下さい。

インプラントの大船駅北口歯科インプラントセンター

最近の投稿
カテゴリ
アーカイブ

PAGE TOP