最新インプラント症例ブログ

2005年11月20日

今日のインプラント:ナローネックインプラント

今日は上顎に2本、下顎に2本のインプラント手術がありました。
今日はインプラントの埋入距離の話しをします。
通常インプラントとインプラントの間は3mm開けます。
(インプラントとインプラントの距離が3mmということです)
またインプラントと天然歯との間は2mm開けます。

通常、一般的に使用するインプラントの直径は4.1mmですので、
天然歯の間に2歯分の欠損が存在するとインプラントを埋入するために必要な幅(距離)は以下のようになります。
天然歯とインプラントとの距離2mm×2+インプラント同士の距離3mm+インプラントの直径4.1mm×2=15.2mmということになります。
つまり2歯欠損していた場合、その幅が15.2m以上ないと通常の幅のインプラントが埋入できないことになります。
本日のケースは欠損の長さ(距離)が14mmでしたので通常(直径4.1mm)のインプラントでは2本埋入するだけの幅がありません。
そこで通常よりも細いインプラントを使用することにしました。
この細いインプラントの直径は3.3mmです。
直径3.3mmのインプラントは1本単独では細く、強度に問題があるため使用することは少ないですが、通常の太さ(直径4.1mm)以上のインプラントと連結すれば問題はありません。

本日のケースも直径4.1mmのインプラントと直径3.3mmのインプラントとを連結することになります。

インプラントの杉山歯科医院
2005年11月16日

HP大幅リニューアル

このとことHPの更新が数カ月していません。
現在大幅にHPをリニューアルしているところです。
今年中には完成予定です。

今日はインプラントの手術はありませんでしたが、インプラントの型を取るのが非常に多い1日です。
特に1本、2本というインプラントの型ではなく、ほとんど全体的な型を取る(6〜8本程度インプラントを埋入したケースです)治療です。
数本程度の型であれば型を取ってから1〜2週間もあれば被せ物は完成です。
しかし、6〜8本程度のインプラントの型となると非常に大変です。ちょっとしたエラーで被せ物はうまくできません。
エラーというのは被せ物を作製する段階でいろいろなところで起ります。
まず型を取るときです。
どんなに精度の良い材料を使用して型を取ろうとしても必ず型は変型します。
その後に、型に石こうというものを注ぎ模型を作るのですが、この石こうも変型を起こします。
もちろん変型と言っても非常にわずかなものですが、このわずかな変型が最終的に大き問題を起こすことがあります。
そのため型を取ったり、石こうを注ぐ時には最新の注意が必要になります。また変型は型を取るときだけでなく、被せ物を作製する段階でも起ります。
また被せ物を作製するのは歯科技工士さんという専門の方ですが、この歯科技工士の技術的な差もあります。
全体的な被せ物を作製するまでにはおおよそ1ヶ月(その間に3回程度来院していただきます)かかります。

インプラントの杉山歯科医院
2005年11月14日

今日のインプラント午後2件

今日は午後に2件のインプラント手術がありました。
1件は下顎の前歯部にインプラント埋入です。
もう1件は上顎に4本のインプラント埋入でした。

奥歯にはインプラントを埋入するための骨の高さが十分ないため『カンチレバー』という方法を行いました。
カンチレバーとは奥歯の骨が吸収しており、インプラントが埋入できない場合などに行う方法で、前歯に埋入したインプラントを連結し、骨のない奥歯に被せ物を追加し、奥歯でも噛めるようにする方法です。
通常、上の奥に骨の高さがない場合には上顎洞挙上術(サイナスリフト)という骨の高さを増大させる治療法を行いますが、この治療は時間(サイナスリフトだけでも3〜6ヶ月程度かかります)がかかります。また患者さんにとってこのサイナスリフトは負担もあり、少し大変な治療です。
そのためケースによっては『カンチレバー』という方法を行うこともあります。

実際の症例が下の写真のようになります。        
奥に付けたダミーの歯を『カンチレバー』と言います。

051114_1



それではこのようなカンチレバーは良いのでしょか?
問題は起らないのでしょうか?
以下にはカンチレバーを行った被せ物の予後を10年間観察した論文を報告します。

論文著者:Curtis M Becker
掲載論文誌:Quintessence International 6/2004
対象患者 :36名
使用インプラント:I.T.Iインプラント
使用本数および被せ物の数:115本、60の装置

以上の条件のもと埋入したインプラントを10年間観察した。

結果 :10年後に全ての症例、全てのインプラントにおいて口
    腔内、レントゲン所見において異常は認められなかっ
    た。
考察 :カンチレバーによる治療は条件さえそろえば良好な結果
    を得る治療であることがわかった。その条件とは以下の
    ようなことである。

   1.骨との結合が良いインプラント表面をもったものを使用
     すること。
    (これはSLAインプラントと言われるもので当医院ではこ
     のインプラントを100%使用しています)
  
   2.直径4.1mm以上のインプラントを使用すること
    (当医院でも特別なことがないかぎり直径4.1mm以上の
インプラントを使用しています)  
   
3.ネジ式でない接着剤を使用した被せ物にすること
 
上記のようなことであればカンチレバーという治療は問題なく行えるということです。

インプラントの杉山歯科医院
2005年11月9日

昨日のインプラント

このところ発表の資料作製があり、日記を書くことができない日があります。
昨日は下顎の前歯部に2本のインプラント埋入がありました。
前歯部においてインプラントを行うことは審美性がかかわり、難しい場所です。
一番問題となるのはインプラント埋入後の歯肉の退縮です。
インプラント埋入後、インプラント周囲の骨は若干吸収します。
これば病的なことではなく、一般的に起ることで、生理的な現象です。また骨の吸収に伴い、歯肉の退縮も起ります。
こうしたことを予測して前歯部の場合には若干インプラントを深めに埋入します。
本日はこのインプラント埋入後に起る歯肉退縮ついての論文(多数あるうちの一つ)を紹介します。

           論文タイトル:
 インプラント治療後における唇側軟組織レベルの長期的変化

         研究者名:Oates TW 他
        
         論文掲載誌:Implant Dent.2002

インプラントの埋入法にはインプラント埋入時に歯肉の中にインプラントを入れ、後で再度インプラントの上の部分(頭の部分)を出す2回法(2回の手術が必要)と当医院で使用しているI.T.Iインプラントのように手術時にインプラントの上の部分を露出させて終了する1回法(違いの詳細はHPを参考にして下さい)
があります。
1回法は2回法に比較して軟組織への侵襲が少ないため歯肉の退縮が少ないとされてきました。
しかし、前歯部のように審美性がとわれる部位は通常よりも深くインプラントを埋入します。
深く埋入するということは最終的にインプラントと被せ物の境目が歯肉の中深くに位置することになります。
こればインプラントと被せ物の境目が見えないようにするためです。
しかし、境目が歯肉の深い位置にあると歯肉に対する侵襲が認められ、歯肉は退縮する傾向にあります。

本研究では39名の患者さんに対し、106本のI.T.Iインプラントを埋入し、2年間歯肉の退縮を観察しました。
結果として39名のうち24名が1mm以上の歯肉の退縮が起りました。
退縮の経時的な変化は被せ物を装着した直後から6ヶ月間で平均0.6mm退縮しました。
その後の退縮率は減少していますが、一般的には約6ヶ月〜1年程度は退縮傾向が続きます。
このことから上顎前歯部にインプラントを行う場合にはある程度歯肉が退縮することを考慮にいれ、インプラントを行う必要性があることがわかります。
ただし、この退縮は骨の厚み、歯肉の厚み、噛み合わせ等さなざまな条件により異なります。
つまり審美性が問われる部位のインプラントは難しいのです。



インプラントの杉山歯科医院
2005年11月4日

今日のインプラント

今日の午前中は1件のインプラント手術がありました。
無歯顎(総入れ歯)の状態でしたので、7本のインプラントを埋入し、完全固定式にします。
奥歯は骨の吸収が著しいため同部にインプラントの埋入は困難でしたので前歯からその後ろに集中して埋入し、最終的にはカンチレバ−(詳細はHPを参考にして下さい)になる予定です。
また顎幅が薄いため骨の幅を増大させるリッジエクスパンジョン法(これも詳細はHPを参考にして下さい)を行いました。

今回は一度に7本の埋入でしたが、局所麻酔のみで行いました。
患者さんはお口を開ける時間も長く大変だったと思います。
お疲れさまでした。

インプラント手術に不安のある方や恐怖心のある方は笑気麻酔や静脈内鎮静法を行います。
両方とも詳細はHPを参考にして下さい。



インプラントの杉山歯科医院
2005年11月2日

今日のインプラント

今日は午後に2件のインプラントでした。
1件は下顎に3本のインプラント埋入です。
4歯欠損に3本のインプラントを埋入し、最終的にはブリッジとします。
通常4歯欠損ですと2本(欠損の両端に埋入)のインプラントを埋入し、ブリッジとします。今回3本の理由は骨の高さが少ないため若干短かめのインプラントを埋入することになりました。
そのため本数を増やし、インプラントの安定を図ったのです。

もう一症例は上顎の無歯顎(いわゆる総入れ歯の状態)に義歯を安定させるために2本のインプラントを埋入しました。
 
歯が1本もない場合(総義歯の場合)、完全に固定式(もともと歯が合った状態に回復できます)にすると、片顎につき6〜8本(顎の大きさや骨の高さにより違います)のインプラントを埋入し、ブリッジとします。(ブリッジがどのようなものかについてはホームページのインプラントのページを参考にし下さい)
しかしこのような方法は固定式で違和感もなく非常に良いものですが、治療の費用がかかってしまいます。
そこで完全固定式ではありませんが、義歯を動かなくするためにインプラントを使用する方法もあります。
義歯にはなりますが、インプラントと義歯が完全に固定されますので、義歯が動いたり、食事や会話中に外れたりすることはありません。
2〜4本のインプラントを埋入し、義歯の固定源として利用します。
義歯にはアタッチメントという留め金のようなものを組込みます。
インプラントと義歯に埋込こんだアタッチメントにて義歯が落ちないようにします。

このようにアタッチメントを使用すると義歯の上蓋のプラスチックの部分を取除くことができ(場合によりできないこもあります)義歯の安定が得られるだけでなく、装着感も向上します。

この場合、現在ご使用の義歯を利用すればさらに費用も抑えらます。



インプラントの杉山歯科医院
2005年11月1日

今日のインプラント

今日は骨を増大させるGBR法を行いました。
手術部位は上顎の前歯部です。
移植するための骨は上の奥歯(親知らずがあった場所です)から採取してきます。採取する方法ですが、“のみ”のような器具で骨をたたき、採取します。2分程度でこの処置は終了します。
採取した骨を移植します。
そして移植した骨の上にGBR膜というものを置きます。
当医院ではこうしたGBR 法に対し2種類の膜を使用します。
一つは吸収する膜:Tiuuse GuideTM メンブレンで、もう一つは吸収しない膜:
GORE-TEXメンブレンです。
Tiuuse GuideTM メンブレンはコラーゲンからできており、吸収するため後から取り出す必要性がないので 治療の回数が少なくなります。しかし、この膜には適応症が限られており、 大幅に骨を再生させることはできません。
GORE-TEX メンブレンは吸収しないため後から取り出す必要性がありますが、GBR 法の多くはこの膜を使用します。 GORE-TEX メンブレンは1969年に開発されたもので、歯科領域以外でも、人工血管や人工硬膜、 縫合糸等で400万症例に使用されており、医療分野において非常に高い評価を得ている材料です。
どちらの膜を使用するかは適応症があり、その状態によって異なります。

インプラントの杉山歯科医院
2005年10月29日

今日のインプラントと大船駅北口インプラントセンターの追加報告

今日の午後は抜歯即時インプラントでした。
抜歯即時インプラントにはいくつかのパターンが考えられます。

1 抜歯して即時インプラント埋入

2 歯の根に膿みを持っていたりする場合には抜歯後、3週間程度まって腫れや、膿  みが減少してからインプラントを埋入

3 多少骨の吸収がある場合には抜歯と同時にインプラントを埋入し、さらに骨の増  大治療(GBR法)を行います。通常の抜歯即時埋入より若干治癒の期間が長くな  ります。

4 あまりにも骨の吸収が大きい場合には先に抜歯し、3週〜1ヶ月程度待ち、その  後骨の増大治療(GBR法)を行い、2〜3ヶ月程度骨が再生(増大)するまで待  ちその後インプラントを埋入します。この場合には7ヶ月程度の治療期間がかかります。

一般的には 1 の方法が考えられますが、現在の状況によりさまざまなことが考えられます。
大船駅北口インプラントセンター(仮称)の開院について

トップページにも記載してありますが、開院日(予定)は平成18年4月4日です。
診療日は火曜日、水曜日、金曜日、土曜日、日曜日です。

今後詳細がわかりしだい報告します。



インプラントの杉山歯科医院
2005年10月28日

今日のインプラント

今日は上顎の奥歯に2本のインプラント埋入がありました。
歯を抜歯して即時に埋入です。
また埋入と同時に骨の高さがないためソケットリフト法(詳細はHP参照)をおこないました。
ソケットリフト法は難しい治療ではありませんが、問題がこの歯を抜歯した理由が歯周病であったということです。
抜歯即時インプラントという治療は時々行うことですが、そのほとんどが虫歯等で抜歯したり歯の根が折れたり(折れてすぐの抜歯が望ましい)した場合がほとんどで、歯周病が進行した歯を抜歯し、即時に行うことは危険があるためあまり行いません。
歯周病になっているということは歯の根の周囲の骨が吸収していて、ぐらぐらしているということです。
その骨が吸収してしまう原因が歯周病細菌なのです。
抜歯をしただけでは骨の中には歯周病細菌がある程度は残ってしまいます。
しかし、実際には抜歯した穴を徹底的にきれいにしてからインプラントを埋入するためまず問題が起ることはありませんが、万が一抜歯した穴に歯周病細菌が残った状態でインプラントを埋入するとインプラントにも細菌が感染し、ダメになってしまいます。
また骨が吸収してしまっているということはインプラントを埋入してもその周囲に骨がないため骨を増大する治療法が同時に必要になってきます。
しかし、骨の吸収が著しい場合には骨の増大法(GBR法:詳細はHP参照)とインプラントの埋入を同時に行うことは難しくなってきます。
同じ抜歯即時インプラントであっても抜歯する歯がどのような状態で抜歯に至ったかによりその難易度はことなります。
患者さんにとっては抜歯、インプラント埋入、同時GBR法(骨増大法)を一度に行えば、“楽”ですが、リスクも高くなります。
そのためこうした治療法を選択する場合には術前の診査が非常に重要になってきます。



インプラントの杉山歯科医院
2005年10月25日

今日のインプラント

今日の午前中は上顎にインプラントの埋入でした。
ソケットリフト法を行いましたが、手術自体はさほど難しい治療ではありませんでした。しかし、最終的な被せ物は通常の状態ではありません。
どのような状態かと言いますと、インプラントと天然歯の連結です。
一般的にインプラントと天然歯を連結することはありません。
何故かと言いますと、天然歯は噛むと若干動きます。これは『歯根膜』というクッションのようなものが歯の根の周りに存在するためです。このようなクッションが存在する理由ですが、噛む力は非常に強いものです。
特に就寝時にはかなり噛みしめる方がいらしゃいます。
いわゆる『歯ぎしり』と言われるものです。『歯ぎしり』はどんな方でも大抵します。ギリギリと音として聞こえる方もいれば、そうでない方もいらしゃいます。
この『歯ぎしり』の力は強く、『歯根膜』という歯の根のクッションがないと歯はダメージを受けてしまいます。
いわゆる『打撲』のような状態です。
『歯根膜』があるために歯は噛んだ時に上下、左右に動くのです。
しかし、インプラントは骨と完全に結合しているため動きません。そのため動く天然歯と動かないインプラントをつなぐ(連結)ことはしません。
しかし、どうしても連結しなければならないことが稀ですが、あります。このような場合にはインプラントの方に特別な装置を着けます。
インプラントと被せ物の間に緩衝材のようなものを着けます。
『内冠』といわれる物です。
どのような物かというのは文書で説明するには難しいので緩衝材と思って下さい。
この内容についての詳細はまたHPでアップします。




インプラントの杉山歯科医院
最近の投稿
カテゴリ
アーカイブ

PAGE TOP