最新インプラント症例ブログ

2009年5月7日

ストローマン インプラント

5/7(木曜日)です。

今日まで当医院は、休診になります。

さて今日のテーマは、インプラントの種類の話になります。
インプラントの種類は、日本で使用されているものでも30〜40種類あると言われています。
世界中で使用されているメーカーは、さらに多くの種類があります。

車で言えば、トヨタ、日産、ホンダ…等
多くの自動車メーカーがあるのと同じです。

そのインプラントの中でどれも同じなのでしょうか?

答えとしては、どれでも同じということではありません。

そこで今回は、数あるインプラントメーカーの中で 
最も信頼性の高い インプラントメーカーの一つである
『ストローマン インプラント( ITI)』について解説します。

I T I インプラント(ストローマン インプラント) 

はじめに 歴史から
 I T I インプラント(ストローマン インプラント)は、
現在、日本で最も使用されているインプラントの一つです。
世界的には、2番目に使用されているインプラントです。
I T I インプラント(ストローマン インプラント)は、スイスで開発されたインプラントであり、1974年から臨床に応用されています。

まず、このインプラントの名称ですが、
『 I T I インプラント? 』
『 ストローマン インプラント? 』
どちらが 正しい名前なのでしょか?
以前は、『 I T I インプラント システム』という名称でしたが、
現在は、『ストローマン インプラント システム』という名称に変更されています。
そのため、以下から『ストローマン インプラント』で統一させていただきます。

この 『ストローマン インプラント』は、
もともと I T I と ストローマン という まったく異なる2つのグループから構成されていました。
後で解説しますが、この まったく異なるグループであることが インプラント システムとして世界中に大きな信頼性を得ることになったのです。

まず、『 I T I 』は、International Team for Implantology の略で、
歯科学・口腔外科学・歯科補綴学・生物学・生化学・歯科技工学 など各分野の専門家で構成され、科学的理論に基づいた実験や臨床研究を行っている非営利の国際的な学術グループです。
簡単に言えば、利益を求めない研究者のグループです。
そして、ストローマン(Straumann)は、スイスにある 骨整形外科分野で40年余りの実績を持つ会社です。

高い研究レベルと知識、情報をもった研究グループ(ITI)と
医療開発において高い技術力と実勢をもつ会社 が提携することにより、
公平で、信頼性の高いインプラントが開発されたのです。

もし、一つの会社が研究から開発まで行うと さまざまな問題が生じることがあります。
例えば、研究開発費です。
歯科学・口腔外科学・歯科補綴学・生物学・生化学・歯科技工学 等の全てのスペシャリストを集めると、ものすごいコストがかかります。
コスト削除のために、研究者を少なくすれば、偏ったデータになったり、
信頼性に乏しいデータになったりする可能性があります。

また、研究者自身が会社の人間であった場合、会社に有利な方向へと動いてしまう可能性もあります。
私達 歯科医師が信頼できるデータは、偏った研究データではなく、
客観的で信頼性のあるデータです。

この 基礎研究から しっかりとしたデータのことを エビデンス と言います。
『ストローマン インプラント』は、エビデンスの高いデータをもとにして
開発されているからこそ、世界中の歯科医師から信頼を得ているのです。
その歴史は、1974年から今まで変わらず続いているのです。

もちろん 他のインプラントメーカーがダメということはありません。
優れたインプラントメーカーは、他にもいっぱいあります。
この詳細は、また後日このブログで解説します。
当医院においても『ストローマン インプラント』以外のインプラントも
使用しています。


ストローマン インプラントの特徴

その1:使用材料
 ストローマン インプラントの材質は、全て純チタン(グレード4:ISO規格5832/II)です。
チタンは、生体親和性を有し、生体組織内で合併症を起こさず、アレルギー反応も報告されていません。
チタンは、耐食性に優れ、工業界から医療材料まで幅広く使用されています。
医療業界においては、インプラント以外にも、骨折した際に骨と骨をつなぎとめる
プレートやスクリューにも使用されています。
最も安全性の高い素材です。

その2:表面性状
 ストローマン インプラントの骨内表面部は、「SLA」という ストローマン社が開発した独自のものです。
このSLA表面は、母体のチタンに マクロラフネス と マイクロラフネスを与えるもので、細胞活性が促進され、優れた骨性固定が得られます。
簡単に言えば、インプラント表面は、非常に細かい凸凹があり、
その凸凹に骨の細胞が入り込むように設計されています。
このSLA表面により、より確実に 骨とインプラント体のコンタクトが得られ、機能負荷の時期を早めることができます。
骨と結合(くっつきやすい)しやすい ことは、治療期間を短縮できるということです。
もともとインプラントが開発された時点では、
インプラントと骨が結合(くっつく)まで 約6ヶ月かかりました。
しかし、SLA表面の開発により 治療期間(治癒期間)が最短で6週間と非常に短くできます。
ただし、この期間は、骨の状態 等により大きく左右されます。
現在、世界で最も治療期間が短く、信頼性が高いインプラントと言えます。

その3:日本人に適している!
 インプラントは、顎の骨の中に“ ネジ ”のようなものを埋込むものです。
そのため、顎の骨がしっかりしていることが大切です。
一般的に、インプラントの太さ(直径)は、約4ミリあります。
直径4ミリのインプラントを埋込むためには、骨の幅は約6ミリは必要です。
つまり、インプラントよりも 骨の幅の方が太いことが重要なのです。
また、骨の高さについても十分存在することが重要です。
短い長さのインプラントよりも 長い長さのインプラントを埋込んだ方が
より安定が良いのです。

しかし、日本人の骨は、細く、高さも存在しないことが多いので、
海外で使用しているインプラントは、日本人には、適していない場合もあります。
ストローマン インプラントは、骨との結合力に優れており、短いインプラントでも強固な安定性を得られます。

その4:1回法である
 インプラントの手術方法には、 1回法と2回法があります。
簡単に言えば、1回法は、手術が1回で終了しますが、
2回法は、インプラント手術時 と インプラントと骨が結合した後の2回の手術が必要になります。
治療を受ける患者様にとっては、できるかぎり少ない手術回数で行えることは大きな利点になります。
ただし、ストローマン インプラントでも2回法として使用することもあります。

その5:ストローマン インプラントの欠点
 ストローマン インプラントにも欠点があります。
前歯部のような審美性が重要視される部位では、適さないこともあります。
これは、インプラントの形状によるものです。
もともと、ストローマン インプラントは、手術が1回で済むために開発された1回法インプラントであり、審美部位を重要視して開発されたインプラントではないからです。
もちろん、骨の幅 や 歯肉の厚み 等によっては、前歯部であっても
ストローマン インプラントが適している症例もあります。
ただし、2009年 ストローマン インプラントから
bone leve インプラント が日本でも発売されました。
bone leve インプラントは、そのような審美部位でも問題なく使用できるとして大きく期待されています。

        *上記の全てデータは、2009年時点での情報になります。



次回のブログは5/11(月曜日)になります。



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2009年5月4日

インプラント症例 ゴールデンウィークですね

5/4(月曜日)です。
 昨日から当医院もゴールデンウィークです。
5/3(日)〜5/7(木)まで休診になります。

今日もインプラント症例の話のみになります。



今週(5/1〜2)のインプラント手術報告

今週(昨日)のインプラント手術の中から、
難しいケース であったり、
特殊なケース 等を抜粋して、紹介するコーナーです。

この数日も非常に難症例が多かったのですが、
今回は、比較的簡単なケースについて解説したいと思います。

難症例というのは、『インプラントを埋込むための骨が少ない!』ということです。
骨が吸収してしまったのです。

骨が吸収してしまった原因については、このブログで良く書く内容です。
同じ内容になりますが、骨吸収が起る原因は、以下のようになります。

歯根破折
歯周病
欠損状態の放置
等です。

難症例になると、インプラント治療自体が大変になります。
手術自体が大変になりますので、治療後の腫れが大きくなり、
治療期間も長くなります。
また、骨吸収部位に対しては、骨の増大治療を行うのですが、骨の増大治療は魔法の治療ではありませんので、骨の再生(回復)程度には限界があります。
そのため、骨が吸収しないうちに対応することが最も重要なのです。

インプラント治療の失敗の多くは、難症例で起ります。


今回の話は、早期に対応ができたために、治療が比較的簡単に行えた症例をご紹介します。


それでは、今週のインプラント手術の中から上顎にインプラント埋入を行った1症例について解説します。

上顎の奥から2番目の歯が 歯根破折したため、抜歯となった患者様です。
歯根破折した場合には、ほとんど抜歯となることが多いのです。
このブログでも 歯根破折による抜歯について よく書いています。

今回の患者様は、 歯根破折してから、抜歯までの期間が短かったため、骨吸収がさほど起っていませんでした。
歯根破折は、痛み等がないことが多く、被せ物等が取れて、来意されることが多いのです。
そして、検査の結果、 歯根破折が分かるのです。
歯根破折の場所にもよりますが、多くは抜歯になってしまいます。
しかし、患者様にとっては、抜歯はもちろん嫌なことです。
特に痛みや腫れの症状がない場合には、抜歯をためらうものです。
当然だとは思います。
ただし、 歯根破折した歯に再度 被せ物を行っても くっつかないのです。
そのため、脱離した被せ物を再度 接着剤で装着しても すぐ取れてしまいます。
そして、脱離した被せ物を再度付けるために来院されます。
このようなことを繰り返しているうちに、折れた部位から感染が起こり、
歯根周囲の骨吸収が起ります。
最終的に抜歯した時には、高度の骨吸収により難症例になってしまうのです。

話は、今回ご紹介する症例に戻ります。
歯根破折してから早く抜歯したため、骨吸収は最小限ですみました。
ただし、他の問題もかかえていました。
骨の高さがもともと少なかったのです。

上顎の奥歯の上方には、上顎洞という大きな空洞が存在します。
この空洞があるために、上顎の奥歯では、骨の高さに限りがあるのです。
今回のケースでは、骨の高さが6ミリ程度でした。
そのため、 『ソケットリフト法』という治療を併用し、インプラントを埋入しました。
このことで、長さ10ミリのインプラントを埋入することができました。

・ 使用したインプラントは、 ストローマン・インプラント ( I.T.Iインプラント)  SLAタイプ  直径4.8ミリ、長さ10ミリ が1本でした。

直径4.8ミリ というインプラントは、通常の太さより、太めのインプラントです。
インプラント治療を行う場合には、できるかぎり 長く、太い インプラントを埋込むことが
その後の将来性を大きく左右します。

今回の症例で、もし、もう少し 抜歯が遅れていた場合には、
直径4.8ミリ のインプラントは無理だったでしょう。
また、10ミリというインプラントも無理だったかもしれません。

無理ということは、インプラント治療ができない! もしくは、
骨移植等を伴う 上顎洞底挙上術(サイナスリフト法)を行う必要性があったかもしれません。
上顎洞底挙上術(サイナスリフト法)はかなり大変です。

通常1年以上の治療期間がかかり、
手術後の腫れ等も大きくなり、
骨移植等の治療費もかかります。

早く対応すれば、それだけ、簡単に済むだけでなく、
将来性も高くなります。

今回の症例の話は、歯根破折を早めに抜歯して良かったという内容でした。


今後の治療スケジュール
今後の予定としては、
1. 約7〜10日後に“抜糸”、
2. その後、 約3〜4ヶ月後に型を取り、
3. 型取りの後、 約1週間で完成した被せ物を装着し、完了です。
以外に治療回数はかからないものなのです。

治療費
インプラントが1本21万円(税込)になります。
この中には、治療中のレントゲン撮影や薬代、ソケットリフト法の費用も全て含まれています。



次回のブログは5/7(木曜日)になります。

歯周病専門サイトを新しく作成しました。
現在のHPの内容をさらに充実させたサイトです。
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2009年4月30日

インプラント手術報告

4/30(木曜日)です。

いつもは、木曜日は、休診ですが、昨日が祝日で休診だったために、
本日は、臨時の診療日です。

今日は、通常のブログではなく、インプラント手術報告の話になります。

今週(4/28)のインプラント手術報告

一昨日のインプラント手術の報告になります。
2件のインプラントがありましたが、2件とも骨の量が非常に少ないケースでした。

最近本当に骨が吸収している難症例が多いです。

その理由として、本来は、抜歯しなければならないようなケースでも
抜歯したくないとの理由から 無理矢理残すようなことが多くなってきています。
一昨日のケースもそのような症例でした。

歯の根が折れていたケースです。
歯の根が折れていたのは、もう1年以上前です。
神経がない歯の被せ物が 1年前に取れてきました。
取れた歯を見ると
歯の根が完全にまっぷたつに折れていました。
患者様には、抜歯しか方法がないことをお話しましたが、
『どうしても抜歯したくない!』
との希望があったため、取れた被せ物を再度接着剤でつけました。

しかし、折れた歯に再度被せ物を装着しても くっつくことはありません。
そのことも説明した上で、抜歯せず、再度くっつけたのです。

予想通り、1ヶ月もしないうちに再度取れてしまいました。
しかし、患者様は、
『抜歯したくないので、再度くっつけてほしい!』
との希望がありましたので、
そのまま強力な接着剤でつけました。
しかし、今度は、1ヶ月もしないうちに 取れてしまいました。

再度抜歯しか方法はないことと 折れた状態で放置するこは、折れた部位から感染を起こし、
歯を支えている骨が吸収してしまうため、非常にまずい状況になってしまうことも再度お話しましたが、
それでも『なんとか抜歯したくない!』とご希望がありましたので、
また、そのままつけることにしました。

しかし、今度は、1週間程度で取れてしまいました。

そして また再度つける…

このようなことを1年も繰り返してきました。

最終的には、歯はボロボロとなり、被せ物を付けることもできない状況になってしまいました。

それでも患者様は、『抜歯をしたくない!』というご希望がありました。

そのうち強い痛みと腫れが何度も繰り返すようになってきました。

そして、あまりにも痛みが続くため、ようやく抜歯となりました。

悪い状態が長く続いたため、その周囲の歯まで感染は広がり、
本来、1歯のみの抜歯で済んだところが、3本の歯を抜歯する必要性がでてきました。

大変なことです。

しかも、抜歯後の治療方針として、骨吸収が進行した現状では、
入れ歯しか治療方法がありませんでした。

患者様は、『入れ歯はどうしても嫌!』とのご希望がありましたので、
骨移植を行い、インプラント治療を選択することになりました。

それが、一昨日の手術の1件だったのです。

治療は大変でした。
なにせ難症例だったのですから…

骨移植を行い、 GBR法を行いました。

それでは、このGBR法を行えば、骨は元通りに再生するのかと言いますと、
完全に元の状態に回復できるわけではありません。

GBR法には限界があります。

現実的には、インプラント治療の多くは、このようなGBR法を併用しますが、
どの程度大変であるかは、骨の吸収程度によって変わってきます。

さほど骨の吸収がなければ、 GBR法も大変ではありません。
腫れたりすることもさほどありません。

しかし、今回のケースのようにあまりにも骨吸収が大きい場合には、
骨移植もかなり行うため、かなり大変です。

通常、骨の状態に問題がなければ、インプラントを1本埋入するだけであれば、5分もかかりません。
あっと言う間に終わってしまいます。
ほとんどの方が、『もう終わってしまったのですか?』とビックリされます。
虫歯の治療と比較してもはるかに簡単なものです。

しかし、今回行った骨移植を伴うケースですと
治療時間は、1本で30分程度かかりました。
もちろん麻酔をしていますので、手術中の痛みはまったくありませんが、
治療後の腫れ等が強くでてしまいます。

できるかぎり骨が吸収しない状態で インプラント治療を開始したいものです。

一昨日の2件の手術は、それでもまだインプラントを行うことができましたが、
あまりにも骨が吸収してしまっている場合には、できないこともあります。
その場合には、義歯(入れ歯)になってしまうケースもあります。

早めに対応することが最も大切なのです。


4/3〜4/7まで休診になります。
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2009年4月27日

インプラント症例

4/27(月曜日)です。
今日は、これから出かけなければならない ところがあるので、『今週(4/24〜26)のインプラント手術報告』のみになります。


今週(4/24〜26)のインプラント手術報告

今週(昨日)のインプラント手術の中から、
難しいケース であったり、
特殊なケース 等を抜粋して、紹介するコーナーです。

それでは、今週のインプラント手術の中から上下顎にインプラント埋入を行った1症例について解説します。

患者様は、重度歯周病です。
インプラント治療を行う方の多くは、歯周病により歯が欠損してしまった方です。

歯周病は、
『歯周病細菌による感染症』 により
歯を支えている骨が吸収(溶ける)してしまう病気です。

骨が吸収する結果、最終的には、歯が抜け落ちてしまいます。

骨吸収により 歯を失うと、その後のインプラント治療が難しくなっていきます。

インプラントは、骨の中に “ ネジ ” のようなもの を埋込む治療です。
そのため、インプラントを埋込むための 骨の幅 や 高さ が存在しない場合には、治療は困難になってしまいます。
歯周病を放置した場合には、骨の吸収が進行するので、インプラント治療を難しくするのです。

さて、話は、今日ご紹介する患者様に戻ります。

上顎の奥歯においては、骨吸収のため、骨の高さが 4ミリ程度しか存在しない状態でした。
3〜4ミリ程度でした。

上顎の奥歯において 将来的に安定するために必要な骨の高さは、10ミリ程度は 必要です。

また、インプラントの直径(太さ)は、約4ミリ程度はありますので、
必要な骨の幅は、約6ミリは必要です。

先程書きましたように、今回の患者様は、上顎の奥歯において、
骨の高さが 4ミリ程度、
3〜4ミリ程度
しか存在しませんので、このままでは、適切なインプラントが行えないことになります。
いわゆる『適応症ではない』、『難症例』になります。

このようなケースに対して、
まず、骨の高さを増すために、 『ソケットリフト法』を行いました。

次に、骨のを増大させるために、 『スプリットクレスト法』
『GBR法』
を行いました。

この結果、
骨の高さは、10ミリ以上になり、
骨の6ミリ以上の拡大されました。

現実的には、インプラント治療を行う方の多くは、骨吸収等の問題をかかえています。

骨の幅、高さともに十分存在する方の方が少ないのです。

しかし、骨が吸収しているからといって、インプラント治療が行えないということではありません。
今回のように
『ソケットリフト法』
『スプリットクレスト法』
等を併用することによりインプラント治療が可能になります。

ただし、骨の吸収程度があまりにも大きいと インプラントが不可能になることもあります。

骨の吸収が進行しないうちに対応することが大切です。

使用したインプラントは、 ストローマン・インプラント  ( I.T.Iインプラント)が4本です。


治療費

インプラントが1本21万円(税込)×4本、
最終的な被せ物は、
1歯105.000円(税込)×4歯分になります。

この中には、治療中のレントゲン撮影や薬代、型を取る費用、被せ物の費用、
今回のスプリットクレスト法、GBR法、ソケットリフト法の費用も全て含まれています。



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2009年4月23日

インプラント周囲炎:その3

4/23(木曜日)です。
今日も前回の続きで、『インプラント周囲炎:その3』になります。

前回と前々回の2回で インプラントも歯周病のような状態になることを解説しました。
『インプラント周囲炎』です。

そして、前回の2回目では、インプラント周囲炎の治療方法についても解説しました。

もし、インプラント周囲炎になっても骨吸収がさほど起っていなければ、
治療は可能です。
しかし、骨吸収が大きく起っていた場合には、
インプラントを摘出する必要性があります。

昨年度、インプラント治療が終了した後で、
インプラント周囲炎となり、摘出した方が1名いらっしゃいました。

摘出までは いかなくても インプラント周囲炎の治療を行った方も
何人か いらっしゃいました。
インプラント周囲炎の治療を行った方は、全て改善しました。

これらの改善した方は、早い段階で分かったからです。
早めの対応をすれば、インプラント周囲炎になっても十分改善しますが、
骨吸収があまりにも進行するとダメ(インプラント摘出)です。

先程のインプラントを摘出した1名の方は、インプラント周囲炎の状態が非常に長かったために、手遅れになってしまったのです。

歯周病もまったく同じです。
歯周病が進行していなければ、治療により十分改善は可能ですが、
歯周病が進行してしまうと抜歯になってしまいます。
できるかぎり早い段階で発見することが最も重要です。

そのためには、定期検査が最も重要です。
歯周病もインプラントも定期検査が大切になります。

インプラントの定期検査(メインテナンス)では、
口腔内全体の状態を検査します。
歯周病の検査、噛み合わせの検査 等です。

そして、口腔内の清掃を行います。
この定期検査(メインテナンス)で行う口腔内の清掃のことを
『PMTC』と言います。

『PMTC』とは、『 Professional Mechanical Tooth Cleaning』の略で、
歯科医師や歯科衛生士のように特別に訓練を受けた専門家が
器具やペースト(フッ素入り歯面清掃剤)を用いて
歯面および歯周ポケット内部に存在している
『バイオフィルム』を機械的に除去することを言います。

『バイオフィルム』とは、
『細菌などが集まってできたヌルヌル、ネバネバした塊』のことです。
そう言ってもピンとこないと思いますので、私達が生活する上で存在する『バイオフィルム』の話しをします。
台所や風呂場の清掃を少ししないでいるとそこは、
“ ヌルヌル ”としてきます。
その“ ヌルヌル ”を除去しようと思っても、
塩素系の薬剤等を使用しない限り、
ブラシのみではなかなか取除くことは困難であると思います。
この除去しづらい“ ヌルヌル ”が『バイオフィルム』です。

口腔内でも同様の『バイオフィルム』が形成されます。
『バイオフィルム』の内部には複数の『細菌』が生息しています。
『バイオフィルム』という家の中で複数の『細菌』が共同生活をしていると思って下さい。
問題なのは『バイオフィルム』は薬剤や殺菌剤などの外敵から身を守るためにバリアとして働いていることです。
かなりの高濃度の薬剤でもない限り、
内部の細菌を殺すことは困難です。

ではどうしたら『バイオフィルム』内部の細菌を除去できるのでしょうか? 

答えは、機械的にこすり、除去することです。


次回のブログは4/27(月曜日)になります。

今週(4/21〜22)のインプラント手術報告

今週(昨日)のインプラント手術の中から、
難しいケース であったり、
特殊なケース 等を抜粋して、紹介するコーナーです。

それでは、今週のインプラント手術の中から下顎にインプラント埋入を行った1症例について解説します。

上顎と下顎では、骨の硬さが違います。
インプラントの安定を考えれば、硬い骨の方が利点が多いのです。
そして、下顎の骨の方が硬いのです。

また、インプラントが長期的に安定するためには、
短いインプラントより
長いインプラントの方が良いのです。

つまり、硬い骨で、長いインプラントを埋め込むことができれば、
最も安定が良いと言えます。

逆に言えば、軟らかい骨で、短いインプラントしか埋入できない場合には、
長期的な安定は得られないと言えます。
具体的に言えば、上顎に短いインプラントを埋入した場合には、長期的な安定は得にくいということになります。

昨日行ってケースでは、骨の吸収 等があり、
短いインプラントしか埋入できない状態でしたが、
下顎であったために、骨は硬く安定が良い状態でした。
そのため、インプラント自体は、短かったのですが、
その将来性は、決して悪いものではありませんでした。

これが、もし上顎であれば、同じような短い長さのインプラントでは無理であったと考えられます。

使用したインプラントは、 ストローマン・インプラント  ( I.T.Iインプラント)   SLAタイプでした。

今後の治療スケジュール
今後の予定としては、
1. 約7〜10日後に“抜糸”、
2. その後、 約2〜3ヶ月後に型を取り、
3. 型取りの後、 約2週間で完成した被せ物を装着し、完了です。
以外に治療回数はかからないものなのです。

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2009年4月20日

インプラント周囲炎:その2

4/20(月曜日)です。

今日も前回の続きで、『インプラント周囲炎:その2』になります。

前回のブログでは、インプラントも歯周病のような状態になってしまうことを説明しました。
これを『インプラント周囲炎』と言います。

天然歯の場合、歯周病になったら、歯周病の治療を行います。
歯周病治療を行うと 歯周病の進行を停止させることが可能になります。
しかし、あまりにも歯周病が進行してしまった場合には、
歯周病の治療を行っても治らないのです。
抜歯になってしまいます。

それでは、インプラント周囲炎はどうでしょうか?
治るのでしょうか?
それとも摘出しなければならないのでしょうか?

まず、結論から言いますと、インプラント周囲炎も治療可能です。
しかし、インプラント周囲炎があまりにも進行してしまうと
治療は不可能になってしまいます。


以下は、インプラント周囲炎の進行程度による治療方法です。


1.出血があり、歯周病ポケットが3ミリ程度の場合

  治療法:PMTC で治ります。
  『PMTC』とは、『 Professional Mechanical Tooth  Cleaning』の略で、
  歯科医師 や 歯科衛生士 のように 特別に訓練を受けた専門家が 器具や
  ペースト(フッ素入り歯面清掃剤)を用いて 歯面 および 歯周ポケット
  内部に存在している汚れ(細菌)を機械的に除去することを言います。


2.出血があり、歯周ポケット4〜5mmの場合

  治療法:PMTC と 薬液で歯周ポケット内部を洗浄し、グルコン酸クロルヘキシジンで毎日口洗することで治ります。
  使用する薬液は0.1〜0.2%のグルコン酸クロルヘキシジンが有効
  とされています。(商品名:コンクール)
  また、0.2%のグルコン酸クロルヘキシジンジェルを歯肉に塗布する
  ことも有効とされています。
  こうした薬液による口洗を約3週間続けます。
  もちろん歯ブラシを徹底して行うことは基本です。
  徹底した歯ブラシができないと薬液の効果はありません。
  

3.出血があり、歯周ポケット5〜6mm程度の場合

  まず、レントゲンによる検査が必要になります。
  レントゲン検査の結果、骨の吸収がない場合には以下の処置を行います。

治療法:PMTC と 薬液で歯周ポケット内部を洗浄し、グルコン酸クロルヘキシジンで毎日口洗します。
  そして、3週間程度経過したら再度検査を行い、問題がないか確認します。
  問題があれば、次の治療に以降する可能性があります。


4.出血があり、歯周ポケットが5mm以上で さらに、骨吸収がある場合
 
  まず、レントゲンによる検査が必要になります。
  レントゲン検査の結果、骨の吸収が2mm以下であれば、以下の処置を行い
  ます。
  骨の吸収が起っているということは大きな問題です。
  早急に対応しないと問題が広がり、インプラントを摘出する可能性があり
  ます。

  治療法:PMTC と 薬液で歯周ポケット内部を洗浄し、グルコン酸クロルヘキシジンで毎日口洗する。
  +全身的 あるいは 歯周ポケット内部への抗生剤の使用
  約10日間続けます。
  上記のようなことを行い、改善しない場合には以下の治療を行う
  必要性があります。


5.出血があり、出血があり、歯周ポケットが5mm以上で さらに、骨吸収が2ミリ以上ある場合

  レントゲン検査の結果、骨の吸収が2mm以上であれば、以下の処置を行い
  ます。
  2mm以上の骨吸収は大きな問題です。
  早急の対応が必要です。
  場合により摘出する可能性があります。

  治療法:PMTC と 薬液で歯周ポケット内部を洗浄し、グルコン酸クロルヘキシジンで毎日口洗する。
  +全身的 あるいは 歯周ポケット内部への抗生剤の使用
  +外科処置を行う
  骨の吸収が著しい場合には外科処置を行う必要性があります。
  外科処置とは麻酔をし、歯肉を切開し、内部の汚れを取り除きます。


インプラント周囲炎が 治るか 治らないかどうかの判断基準は、
骨吸収の有無に大きく左右されます。

インプラント周囲の歯肉が少しでも腫れた場合には、できる限り早期に対応することが最も大切です。

インプラントがダメになってしまった場合には、再度インプラント治療が必要になったりしますので大変です。


次回のブログは4/23(木曜日)になります。


今週(4/17〜19)のインプラント手術報告

今週(昨日)のインプラント手術の中から、
難しいケース であったり、
特殊なケース 等を抜粋して、紹介するコーナーです。

それでは、今週のインプラント手術の中から上顎にインプラント埋入を行った1症例について解説します。

この3日間のインプラント手術は、骨の吸収が非常に大きく、大変な治療ばかりでした。
その中の1症例ですが、上顎の奥歯において、
骨のが2〜3ミリ程度しかなく、
さらに骨の高さも4〜5ミリ程度しかないケースでした。

通常、上顎の奥歯において、インプラントを適切に行うためには、
骨のは6ミリ程度
骨の高さが10ミリ以上
存在することが良い条件です。

そう考えると今回のこの症例は、大変 難症例といっても良いでしょう。

そのため、今回行った治療は、

を増大するために、
『スプリッティング法』『GBR法』を併用し、

高さを増大させるために、
『ソケットリフト法』を併用しました。

   *各治療の詳細は、それぞれをクリックして下さい。


もう少し骨吸収が進んでいれば、インプラントを行うこと自体無理だったかもしれません。

最近、このように骨吸収が非常に進行してから
来院される方が多くなってきています。
早めに治療すれば、する程 治療が楽にできますので、インプラント治療をお考えの方は、できるかぎり早期にインプラント専門歯科医院を受診されることとお勧めします。



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 さい。
 基本的に、当日に回答させていただきます。

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神奈川県横浜市にある 日本歯周病学会歯周病専門医 国際インプラント学会認定医の歯科医院
I.T.Iインプラント認定医でもあり、 GBR法 サイナスリフト 審美インプラント等の難症例も行います。
HPでは 治療費(費用)の説明や インプラント症例 無料相談コーナーもあります。
2009年4月16日

インプラント周囲炎:その1

4/16(木曜日)です。
今日は、インプラントと歯周病の話をしたいと思います。

現在、新たに、歯周病の専門サイト(HP)を作製しているところです。

歯周病とインプラントは、非常に大きな関係があります。

このブログでも良く書きますが、インプラントは、虫歯にはなりませんが、
歯周病のような状態にはなってしまいます。

インプラントが歯周病のような状態になることを
『インプラント周囲炎』と言います。

インプラント周囲炎とは、インプラントが歯周病と同じような症状になることです。

インプラント治療後に歯ブラシが不十分になると
汚れは 歯肉とインプラントの境目から 内部に侵入していきます。
この汚れは 歯周病細菌と同様の細菌です。

そして、初期の段階では インプラント周囲の歯肉が腫れて行きます。
その後 インプラントを支えている 歯槽骨を吸収してしまいます。
最終的には インプラントは ダメになり、撤去することになります。

人工物であるインプラントには神経が通っていません。
そのため 初期の段階では 多くの場合、自覚症状がありません。
そのため、かなり状態が進行しなければ気付かないのが特徴です。

『インプラント周囲炎』にならないためには、
『歯磨き』が最も重要です。

インプラントを行う方は、もちろん 歯がない ということです。
歯がなくなる原因として最も多いのが、『歯周病』です。

歯周病になってしまう ということは、
その方が 歯ブラシがきちんとできていなかった ということになります。

『歯磨きがきちんとできていなかった』から歯がなくなってしまった
と言ってもいいでしょう。

そのため、歯周病で歯を失った方で、その後にインプラントを行うと
どうしても 歯磨きできちんとできない方 がいらしゃします。

多くの方は、歯周病で歯を失うと、大変なことになることを経験されていますし、
インプラント治療において高額な治療費を支払っていることもありますので、
『なんとかインプラントがダメにならないようにしたい!』
という強い意志をもっていらしゃいます。

しかし、時間の経過とともに そうした意識は少しづつ薄れて行きます。

だんだんと歯磨きがおろそかになっていくのです。

その結果、インプラント周囲に汚れが付着し、
『インプラント周囲炎』となってしまうのです。

インプラント周囲炎になってしまった場合には大変です。
状況によっては、インプラントを摘出することになってしまいます。

インプラント周囲炎の治療方法については、次回解説します。



今日は、これで終了です。
今週のインプラント手術報告は、お休みさせていただきます。
というのは、これから『往診』に行かなければならないからです。

当医院では、『往診』は行っていませんが、
知り合いの方で『緊急でどうしても治療をお願いしたい』という連絡が昨日あり、
本日の『往診』となったのです。

患者様は、現在『認知症』の方で、老人ホーム(?)で入れ歯をなくしてしまった
とのことでした。

歯が1本もない 総入れ歯の方ですから、早く作製しないと食事もできません。

入れ歯を紛失することは、『認知症』の方や 高齢の方で 良くあることです。

高齢の方にとって 食べることは、非常に大切なことです。
また、『認知症』の方にとっては、『噛む』という行為自体が大変効果が高いことです。

本日は、入れ歯の型取り と 噛み合わせを行います。
通常、総義歯の場合、型取り と 噛み合わせ には、2回以上の治療回数がかかりますが、
早急に作製しないといけませんので、
本日は、型取りの後、型に 石膏 という物を入れ、硬化まで、2時間程度待ち、模型を完成させます。
その後、模型上で、噛み合わせの装置を作製し、噛み合わせを行い、帰宅予定です。
半日は、かかるので、午前中から始めたいところです。




次回のブログは4/20(月曜日)になります。
次回は、今日の続きで、『インプラント周囲炎:その2』です。




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2009年4月13日

インプラント手術報告

4/13(月曜日)です。
4/9(木)と4/10(金)のブログは、体調不良のため、当然休みましてすみませんでした。
4/8は、とても診療できる状況ではなかったので、他の先生にまかせて私は、休んでいました。
次の日の木曜日が定休日でしたので、1日ゆっくりと身体を休め、金曜日から仕事開始でした。

急性胃炎のため、2日間ほとんど食事を取らなかったので、さすがに金曜日の診療は大変した。
しかも、4/10〜12の3日間で件の手術(インプラント、GBR法…等)が入っていたため、
これまた、大変なことでした。
今日は、休診日ですので、ブログを書いた後、ゆっくりと休みたいと思います。

今日は、仕事が溜っているので、インプラント手術報告のみにさせていただきます。

今週(4/10〜12)のインプラント手術報告

今週(昨日)のインプラント手術の中から、
難しいケース であったり、
特殊なケース 等を抜粋して、紹介するコーナーです。

それでは、今週のインプラント手術の中から上顎の前歯部にインプラント埋入を行った1症例について解説します。

上顎の前歯が5歯欠損していたケースです。
骨吸収が大きく、この半年の中で最も大変なケースでした。

欠損期間が長かったこともあり、骨の吸収がかなり起っていました。

今回使用したインプラントの直径(太さ)は、3.5ミリです。
直径3.5ミリのインプラントを埋入するためには、
約5.5ミリ骨幅が必要です。

しかし、実際には、5ミリも6ミリも骨幅が存在するケースは、ほとんどありません。
残っている骨幅が4ミリ程度のケースが多いのです。
そのため、インプラントを埋込むと同時に 骨の少ない部分に 『GBR法』を行い、骨増大を行います。

今回のケースは、骨幅が1.5ミリ程度しか存在しない状態です。

通常、骨幅が2ミリ程度の場合には、インプラントと同時に 『GBR法』は、行わずに、先に骨の増大のみを行います。
そして、骨が十分に回復(増大)してから、改めてインプラントの埋入を行うのです。
ただし、この方法ですと、骨増大 と インプラント埋入 の2回の手術を行うことが必要であることと
治療期間が非常に長くかかってしまいます。

患者様は、手術に対する不安をお持ちであることともあったため、
手術回数を少なくするため、インプラントと同時に 『GBR法』を行う選択をしました。

まず、1.5ミリ程度しか骨幅が存在しないため、 『スプリットクレスト法』にて骨の幅を押し広げる方法を行いました。
この方法は、幅1.5ミリの骨の中心に “ ノミ ” のようなものを挿入し、たたき、少しずつ幅を押し広げていきます。
ちょっとずつです。
“ ノミ ” を打ち込んだ溝は、少しづつ広がります。
そして、最終的に骨の真ん中にできた “ 溝 ” にインプラントを埋込むのです。

1.5ミリしかなかった骨幅は、 『スプリットクレスト法』で 3ミリ近くにまで拡大されました。

そして、インプラントを埋込みました。
この時点で、インプラントがグラグラせず、安定していればOKです。
しかし、インプラントが安定していないような状態であれば、良くありません。
結果的に失敗する可能性もあります。

1.5ミリしかなかった骨幅は、 『スプリットクレスト法』で 3ミリ近くにまで拡大され、
直径3.5ミリのインプラントが埋入できました。
しかし、これだけでは、十分ではありません。

埋込んだインプラントの一部分は、骨の中に埋まっておらず、
インプラントのネジ部分が露出している状態です。

今度は、このネジが露出した部分に骨の増大を行う必要性があります。

自家骨と 人工骨(β―TCP)を混合したものを吸収している部位に設置します。

そして、 GBR膜を使用します。

GBR法を行う場合、必要以上の骨を増大させる必要性があります。

これは、移植した骨の20〜50%程度は、吸収してしまうからです。

そのため、6ミリ程度の骨幅を獲得したい場合には、8ミリ程度の骨幅になるように 自家骨と 人工骨(β―TCP)を混合したものを設置します。

今回も治療後の骨吸収をみこして、8ミリ程度の骨幅になるようにGBR法を行いました。

話は、最初に戻りますが、もともと骨の幅は、1.5ミリ程度しかなかったものを
8ミリまで増やしたことになります。
これは、かなり大変なことなのです。

そのため、最初に書きましたように
この半年で最も大変な治療となりました。

今後のスケジュールとして、
約3〜4ヶ月後にGBR膜を撤去する治療を行います。

GBR膜の中には、時間の経過とともに自然に吸収していく膜と
まったく吸収しない膜が存在します。

この使い分けは、もともとの骨の吸収程度や 骨増大の量 等により決定されます。

現在は、自然に吸収される膜を使用することがほとんどになっていますが、
骨の増大を大幅に行うようなケースでは、
吸収しない膜を使用することが多いのです。

ただし、この吸収しない膜は、取り扱うのが非常に難しい材料です。

使用したインプラントは、 アンキロス・インプラント 長さ11ミリが3本です。

麻酔は、 静脈内鎮静法にて行いました。

大変な治療であったため、治療後はかなり腫れると思います。


次回のブログは、4/16(木)になります。


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2009年4月10日

4/9(木)のブログはお休みです。

院長の体調不良につき、4/9(木)のブログはお休みさせていただきます。

すみません。

次回のブログは、4/13(月)になります。
2009年4月6日

アタッチメント義歯:その2

4/6(月曜日)です。
今日も前回の続きで、『アタッチメント義歯:その2』になります。

前回のブログでは『アタッチメント義歯』について解説しました。

アタッチメント義歯とは、
入れ歯を使用している方で、
『入れ歯が動いて噛みにくい!』
『入れ歯が合わない!』
『入れ歯がすぐ取れてしまう、落ちてくる!』
…等
入れ歯の問題点を解決するための、治療法です。

前回と同様の話にはなりますが…

例えば、歯が1本もない方がいらしたとします。
現在、総入れ歯 を使用しているが、上記で記載したように
入れ歯が動いたり、取れてしまうので、
どうしても 食事 や 会話 が困難になっている場合、
2本から4本のインプラントを埋込み、義歯が動かないように固定をします。
この義歯とインプラントをつなぐ装置を『アタッチメント』と言います。

他の方法として、歯が1本もない場合、
6〜8本のインプラントを埋入し、固定式のブリッジとする方法もありますが、
多くのインプラントを埋入するとどうしても治療費が高くなってしまいます。
そこで、治療費を抑えるという点でも『アタッチメント・義歯』は、有効な方法です。

具体的には、歯が1本もない方に6〜8本のインプラントを埋入し、ブリッジとした場合と比較して、
アタッチメント義歯にすると1/4〜1/6以下の治療費で行えます。

しかし、実際の臨床では、多くの方がインプラント・ブリッジをご希望されます。
その理由として、
『入れ歯から解放されたい!』
『入れ歯が合わない!』
『もともと歯があった頃と同様に食事をしたい!』
といったご希望があるからです。
このような ご要望の場合には、取り外し式の入れ歯ではなく、
完全固定式のインプラント・ブリッジが適しています。

しかし、入れ歯を使用していること自体には、大きな問題はないが、
入れ歯が取れたり(外れたり)、
入れ歯が動いたり、
食事 や 会話中に 入れ歯が落ちたり
しないようになれば良い
ということがご希望の場合には、固定式のインプラントブリッジではなく、
アタッチメント義歯の方が良いでしょう。

どのような治療がベストかは、口腔内の状況 や 患者様のご希望をふまえ決めるものです。
そのため、現在、歯が欠損していたり、入れ歯で悩んでいたり、
抜歯と診断され、その後の治療方法をどうしようかと悩んでいる方は、
まず、どのような治療方法あるのかを担当医と話し合うことが大切です。


次回のブログは4/9(木曜日)になります。

今週(4/3〜5)のインプラント手術報告

今週(昨日)のインプラント手術の中から、
難しいケース であったり、
特殊なケース 等を抜粋して、紹介するコーナーです。

昨日行った症例は、本日のテーマであるアタッチメント義歯です。
患者様は、80歳近い患者様です。
以前から義歯を使用していましたが、年々抜歯する歯が増えてきて、
現在では、上顎は総入れ歯、
下顎は、残っている歯が 3歯のみ になってしまったとのことでした。
患者様の主訴は、下顎の義歯です。
入れ歯が動き、食事もできないくらいになってしまったとのことです。
ご自宅の近くの歯科医院にて長年治療を行ってきましたが、
年々入れ歯が合わなくなってきたため、どうしようかと悩んでいらっしゃいました。
そして、ご家族のご紹介により、当医院を受診することになりました。

先に書きましたように、歯がほとんどない場合、
インプラントブリッジにするか?
アタッチメント義歯にするか?
という選択肢になりますが、患者様は、高齢ということもあり、
あまり、大きな治療は避けたいというご希望と
入れ歯が嫌ではなく、食事がきちんとできる入れ歯になれば良い
というご希望でしたので、義歯を最大限安定させるために、
4本のインプラントを埋込みました。

手術当日から義歯は使用できます。
手術日から2〜3日は腫れがありますが、食事ができないということではありません。

今まで、合わなかった義歯ですが、手術終了直後から 『以前より 入れ歯が安定している!』
と喜んでいました。
なぜインプラント手術直後から入れ歯が安定してきたのでしょうか?
これは、使用したインプラントが  1回法を基本コンセプトとする  ストローマン・インプラント  ( I.T.Iインプラント)であったため、手術直後からインプラントの上部が少し出っ張っています。
この出っ張りで義歯を安定させることができのです。

インプラントと骨が結合するまで約2〜3ヶ月かかりますが、
以前の義歯より、安定するので食事も楽になると思います。

また、3ヶ月後には、アタッチメントを装着できますので、
食事 や 会話中に義歯に取れることはまったくなくなります。


麻酔は、静脈内鎮静法です。
高齢の方には、安全性の高い麻酔方法です。



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