最新インプラント症例ブログ

2007年9月11日

リアルタイムPCR法:細菌検査によるリスク診断:その2

今日も昨日の続きの『リアルタイムPCR法』です。
今日は『虫歯や歯周病は細菌感染であることをきちんと理解する!』というテーマで書きたいと思います。

虫歯や歯周病は口腔内の細菌による『感染症』であることがさまざまな研究により判っています。
虫歯は 『Streptococcus mutans 』等の細菌
歯周病は 『Porphyromonas gingivalis 』等の細菌
がその代表的な口腔内細菌です。
(細菌の種類やその詳細については後で詳しく解説します)
また、こうした細菌の感染経路も明らかにされています。
虫歯の細菌は、2歳前後に母親から子供に感染するとされています。
細菌の量(数)や質には個人差があり、
あらかじめ、上記のような細菌が多いと判明した場合には、それなりの対応が必要になります。
例えば、母親がStreptococcus mutans等の虫歯細菌が多いと判明した場合には、子供が2歳になる前に母親の細菌数を減らす(除菌する)ことをしておけば、子供には 『悪い細菌』が感染しにくいということになります。
『悪い細菌』が感染した場合には子供の将来は大変なこととなるでしょう!
虫歯が多いということは、
何度も歯科医院に通院しなければ、ならず、時間も治療費も大変になります。
虫歯が深ければ、神経を取る治療も行わなければなりません。
また虫歯治療箇所が多い状態で大人になれば、さらに問題は拡大し、歯を失うことにもなります。
歯周病もそうです。
例えば、若い方に見られる歯周病(以前は若年性の歯周病とも言われていました)の原因菌とされているA a菌( Actinobacillus actinomycetemcomitans )
は大人から大人へと感染することはなく、 まだ永久歯が生えそろわない、
10歳程度の時期に大人から子供へ感染することが最近の研究により報告されています。

PCR-1











つまり感染した場合、小さい時にすでに将来的に歯周病になることが分かっているのです。
歯がなくなれば、当然噛めなくなりますし、胃への負担も大きくなり、全身的な問題も増えていきます。
歯がほとんどなくなれば、総入れ歯です。
総入れ歯では噛めず、悩んでいる方は多くいらしゃいます。
大変ですよね。
歯が悪いと一生悩み事がついてきます。
『歯が丈夫な人はうらやましい!』
となっているかもしれません。
しかし、本当は十分予防できたのです。
虫歯も歯周病も…
『ああ、細菌感染しなければ…』
『こんなふうにならかなったのに…』
後で考えても遅いのです。
虫歯、歯周病のリスクが分かっていれば、それなりの対処法があったのです!まず、虫歯や歯周病は細菌感染で起ることを理解して下さい。
そしてリスクが高い方はそれなりの対処法が必要なのです。
虫歯の感染についての詳細は こちらを御覧になって下さい。
歯周病の感染については こちらを御覧になって下さい。
インプラント後の歯周病の感染(インプラント周囲炎)については こちらを御覧になって下さい。


ブログランキングにご協力下さい。下記をクリックして下さい。
人気blogランキングへ
クリックしていただくとランキングに1票入ります。


大船駅北口歯科インプラントセンターインプラント 歯周病 専門医

神奈川県横浜市にある日本歯周病学会歯周病専門医 国際インプラント学会認定医の歯科医院
I.T.Iインプラント認定医でもあり、GBR法、サイナスリフト、審美インプラント等の難症例も行います。
HPでは治療費(費用)の説明やインプラント症例、無料相談コーナーもあります。
2007年9月10日

リアルタイムPCR法:細菌検査によるリスク診断

昨日はインプラントも歯周病になることを解説しました。
そして歯周病の根本的な原因の一つとして口腔内の汚れ、つまり、ブラッシングが適切にできていないことが挙げられます。
しかし、歯周病になりやすい方はいらしゃいます。
その一つが歯周病細菌の存在です。

リアルタイムPCR法は口腔内の細菌を調べることで、患者様の歯周病(虫歯)のリクス(将来)を予測することができる検査法です。

『毎日一生懸命歯ブラシをしているのに虫歯や歯周病になりやすい…』
『どんどんと歯がなくなっていく…』
『毎年、治療をしている!』
『一度治療したところがまた…』
『歯周病の治療をしたのに再発した…』
『歯が弱いのは遺伝のせい?』
『将来、歯周病にならないかと心配だ!』
『私は歯周病のリスクが高いの?』
等のご心配の方、
口腔内の細菌検査をされることをお勧めします。
口腔内の細菌を科学的に調べることにより、患者様個人に合わせた歯周病や
虫歯のリスクを判定することができます。
細菌検査の結果、もし、リスクが高いと判定された場合、リスクの度合いに合わせた予防方法を行う必要性があります。

明日の続きは、歯周病や虫歯は細菌感染であることの話しです。

ブログランキングにご協力下さい。下記をクリックして下さい。
人気blogランキングへ
クリックしていただくとランキングに1票入ります。


大船駅北口歯科インプラントセンターインプラント 歯周病 専門医

神奈川県横浜市にある日本歯周病学会歯周病専門医 国際インプラント学会認定医の歯科医院
I.T.Iインプラント認定医でもあり、GBR法、サイナスリフト、審美インプラント等の難症例も行います。
HPでは治療費(費用)の説明やインプラント症例、無料相談コーナーもあります。

2007年9月9日

インプラントと歯周病

今日はインプラントと歯周病の基本的な話です。
こうした歯周病とインプラントの話はこのブログでもよく書く内容です。
非常に大切だからです。
インプラント治療を行う際にはほとんどの場合、歯周病の検査も行います。
インプラントも天然歯と同様に歯周病になるからです。
インプラントが歯周病になった状態を インプラント周囲炎と言います。

インプラント周囲炎の治療についてもブログやHPで書いてあります。

また、 歯周病患者様におけるインプラント治療のリスクについてもホームページのさまざまなところで書いてきました。

しかし、最も大切なのは歯周病にならないということです。
そのためには歯周病の予防が必要になります。
歯周病の予防というと
『歯ブラシをきちんとする』
ということが考えられますが、患者様の中には『歯ぶらしはきちんとしていたのに…』
と思われる方もいらしゃるかと思います。

現実的には歯周病になりやすい人となりにくい人がいます。
どこに違いがあるのでしょうか?
その具体的な話は明日からしたいと思いますが、
その前に今日はまず、基本的なインプラントと歯周病との関連について簡単に説明したいと思います。


歯周病が進行すると骨が吸収し、インプラントを埋入するための骨がなくなってしまいます。
歯周病であり、なおかつインプラントを希望される方の多くはこのように骨の吸収が進行しており、まったく問題なくインプラントができる方は少ないのが現状です。
また歯周病の検査を行った結果、重度歯周病と診断された歯を抜歯した方が良いのか?徹底して治療して保存した方が良いのか?という判断は難しいことです。
それは治療を行う私達側からみれば、治療を行っても保存することは難しいと判断しても、患者さんからみればなんとしてでも保存したいということがあります。
このような場合、無理に保存することにより骨の吸収は進行していくので、抜歯した方が良いことを強く勧めますが、患者さんによってはそれでも保存を希望することがあります。
歯周病は痛みを強く伴うことがないため自覚症状がないのが現状です。診査の結果ダメであれば無理矢理保存することは危険です。とくに将来的にインプラントを希望される場合には早期に抜歯が望ましいと思います。
歯肉から出血がある、歯がぐらぐらする、歯科医院にて歯周病と言われた等思い当たることがあれば早期に歯周病の精密検査をされた方が良いでしょう。

今日の話は明日から始まるシリーズ『リアルタイムPCR法:歯周病のリスク診査』につながります。
簡単に説明すると遺伝子レベルで歯周病になりやすいかどうかを診査する方法の話です。

明日からのシリーズお楽しみに!

ブログランキングにご協力下さい。下記をクリックして下さい。
人気blogランキングへ
クリックしていただくとランキングに1票入ります。


大船駅北口歯科インプラントセンターインプラント 歯周病 専門医

神奈川県横浜市にある日本歯周病学会歯周病専門医 国際インプラント学会認定医の歯科医院
I.T.Iインプラント認定医でもあり、GBR法、サイナスリフト、審美インプラント等の難症例も行います。
HPでは治療費(費用)の説明やインプラント症例、無料相談コーナーもあります。
2007年9月8日

オールセラミックジルコニア:(ジルコニア関連のマニアックな話編)その5

今日はオールセラミックジルコニアの最終回です。

ジルコニアの特徴 その5:金属アレルギーの心配がない!

『金属アレルギー』が最近、多くなったと思います。
また、実際には金属アレルギーではなくても口腔内に金属の詰め物や被せ物を装着したくないと希望される方も非常に増えています。
金属アレルギーの代表的な症状としては指輪やピアス、ネックレスといった金属製のアクセサリーをしていると皮膚が赤くなり、かゆくなるような症状です。
これはりっぱな『金属アレルギー』です。
このアレルギーが発症する理由は、金属が汗等により金属中のイオンが体内に流出した結果、生体の拒絶反応が起ったためです。
とくにピアスは皮膚を貫いているため、金属アレルギーが発症しやすいと言われています。
日本の歯科では保険診療においては被せ物の全てが金属を使用しています。
また使用できる金属も『12%パラジウム合金』と言われるものです。
『12%パラジウム合金』は同じ金属でもアレルギー反応が出やすい金属です。
また歯科で使用する代表的な金属のうち、アレルギー反応が出やすい順番として
1 ニッケル
2 コバルト
3 クロム
4 亜鉛
5 銅、 
6 銀、
7 プラチナ、
8 金
9 チタン
です。
チタンは安定が良く、アレルギー反応が最もでにくい金属です。
そのため、インプラントにも適しているわけです。
ちなみに上記の金属は合金、つまり純度が低いとイオン化しやすく、アレルギー反応も出やすいのです。
先程の『12%パラジウム合金』はアレルギー反応が多い金属が非常に多く使用されている合金です。
ニッケルやコバルト、クロムも歯科では多用されている金属の一つです。
また、歯科では『アマルガム』という金属が使用されています。
されていた(過去形)。と言った方が良いかもしれません。
私自身は使ったことはありませんが、時々患者様の口腔内を見ると
『アマルガム』が使用されている治療を見ます。
『アマルガム』は水銀、銀、銅が含まれています。
(現在は水銀が入っていないアマルガムが一般的に使用されています)
私からすれば、『アマルガム』がまだ歯科の保険診療の中にあるなんて考えられないことです。
他にもっといい材料はいっぱいあるのに…
日本の保険診療はかなり遅れていますからね。

金属アレルギーの方は治療する際には担当歯科医師に相談されて下さい。
また、ニッケルはアクセサリーに多用されている金属です。
これも注意が必要です。

『私は金属アレルギーかどうか分からない』
という方は皮膚科で
『パッチテスト』という検査を受けて下さい。
歯科医院で口腔内を見ただけでは金属アレルギーなのかどうかを判断することはできません。
また、どの金属に反応しているのかも分かりません。
そのため、金属アレルギーが疑われる方は是非、皮膚科で『パッチテスト』を受けて下さい。
基本的に金属アレルギーを完治させる方法はありません。
『パッチテスト』の結果、反応があった金属の使用を避けることがまず第一です。
しかし、金属アレルギーの難しいところは、現在アレルギー反応がなくても
(もしくは反応がでていない金属でも)、今後、急にアレルギー反応が出る可能があります。
そうしたことからも、金属アレルギーが疑われる方は金属を使用しない『オールセラミック』は非常に良い材料と言えます。

ジルコニアについてだいぶ分かったと思います。
オールセラミックジルコニアは今後歯科を変えていく素材になるでしょう。
現在の問題点としては保険が適応されないことと、作製する歯科技工所が少ないことです。(CAD/CAMという器械が高額であり、まだ日本では普及していないため)

ブログランキングにご協力下さい。下記をクリックして下さい。
人気blogランキングへ
クリックしていただくとランキングに1票入ります。


大船駅北口歯科インプラントセンターインプラント 歯周病 専門医

神奈川県横浜市にある日本歯周病学会歯周病専門医 国際インプラント学会認定医の歯科医院
I.T.Iインプラント認定医でもあり、GBR法、サイナスリフト、審美インプラント等の難症例も行います。
HPでは治療費(費用)の説明やインプラント症例、無料相談コーナーもあります。

2007年9月7日

オールセラミックジルコニア:(ジルコニア関連のマニアックな話編)その4

大変な台風でしたね。
私の家は海の前なので、台風のたびに心配です。

今日はジルコニアの特徴 その4です。

ジルコニアの生体親和性になります。

今までのセラミッククラウンは数年が経過し、歯肉が退縮し歯の根元が見えてくると歯肉とセラミックの境目が黒く見えてくることがあります。     
私達はこの現象を『ブラックライン』や『ブラックマージン』と言います。
そのため、歯肉が退縮し、『ブラックマージン』が見え審美的に問題を生じるとセラミックを再製する必要性がありました。             
ジルコニアは金属を全く使用しないため、歯肉が退縮しても『ブラックマージン』が見えません。
また歯肉とのなじみが良いことも挙げられます。
歯肉とのなじみが良いことはジルコニアがインプラントの素材にも使われ始めていることからも言えます。
現在、インプラントの素材は純チタンでできています。
理由は骨を結合し、生体親和性があるものがチタンのみとされているからです。
以前には人工サファイヤや他の金属もインプラントの素材として使用されてきましたが、どれも予後が悪く、現在はチタンのみになっています。
しかし、最近はジルコニアのインプラントも開発されています。
まだまだ実用化には時間がかかりますが、医科でも人工関節に使用されているように生体親和性が良い点からも実用されるかもしれません。
もし、インプラント本体のジルコニアが実用化されれば、究極の審美インプラントになるでしょう。
歯科の分野でのオールセラミックを臨床で使用しているとたしかに歯肉の炎症が少ないと実感しています。

明日はジルコニアとアレルギーについてです。
最近は金属アレルギーがだいぶ増えてきていると実感しています。
ジルコニアはもちろん金属ではないので、金属アレルギーの心配はいりません。
明日のテーマは今まで使用していた、歯科材料と生体との関係についてです。

ブログランキングにご協力下さい。下記をクリックして下さい。
人気blogランキングへ
クリックしていただくとランキングに1票入ります。


大船駅北口歯科インプラントセンターインプラント 歯周病 専門医

神奈川県横浜市にある日本歯周病学会歯周病専門医 国際インプラント学会認定医の歯科医院
I.T.Iインプラント認定医でもあり、GBR法、サイナスリフト、審美インプラント等の難症例も行います。
HPでは治療費(費用)の説明やインプラント症例、無料相談コーナーもあります。

2007年9月6日

オールセラミックジルコニア:(ジルコニア関連のマニアックな話編)その3

台風が接近していますね。
大事にならなければいいのですが…

さて今日もオールセラミックジルコニアのマニアックな話の続きになります。

ジルコニアの特徴 その3:連結が可能!ブリッジが可能!
今までのオールセラミッククラウンは単独の歯(1歯、1歯)に限られていました。
つまり、 ブリッジには適応されていませんでした。
その理由は強度の問題で連結した長いブリッジは壊れてしまうからです。
ジルコニアはブリッジにも対応可能です。
しかし、あまりにも長いブリッジにはまだ完全には対応していません。
それは10歯程度の長いブリッジであるともし、ほんも少しでも歪み等の誤差があると歯やインプラントにフィットしないからです。
また、先日書きましたようにジルコニアは元々ブロック状の物をコンピューターで削り出すわけですが、大きなブリッジであるとこのジルコニアブロック自体も非常に大きな物になってしまいます。
さらにジルコニアブロックが大きくなるとそれを削り出す機械(CAD/CAM)自体も大きくなります。
さまざまな問題からジルコニアは4歯程度のブリッジとなっています。
ほとんどのジルコニアを使用したCAD/CAMを作製しているメーカーは
4歯程度までの作製が可能になっています。
しかし、ゼノテックシステムと言われるものは多数歯のブリッジにも対応しています。
今後は多数歯のブリッジにも対応したCAD/CAMシステムが開発されると思われます。

CAD-CAM-1








台風になると犬の散歩に行けないですよね。


ブログランキングにご協力下さい。下記をクリックして下さい。
人気blogランキングへ
クリックしていただくとランキングに1票入ります。


大船駅北口歯科インプラントセンターインプラント 歯周病 専門医

神奈川県横浜市にある日本歯周病学会歯周病専門医 国際インプラント学会認定医の歯科医院
I.T.Iインプラント認定医でもあり、GBR法、サイナスリフト、審美インプラント等の難症例も行います。
HPでは治療費(費用)の説明やインプラント症例、無料相談コーナーもあります。
2007年9月5日

オールセラミックジルコニア:(ジルコニア関連のマニアックな話編)その2

今日もオールセラミック:ジルコニアについてです。

ジルコニアの特徴 その2:耐久性がすごい!

ジルコニアセラミックになる前のもともとの形は、ジルコニアブロックという塊になっています。
そのブロックからコンピューターが、自動的にセラミックの形を削りだしてくれます。
このコンピューターによる削りだす器械をCAD/CAMと言います。
そして削り出して完成したジルコニアセラミックを焼成(瀬戸物みたいに高温で焼くのです)します。
焼成前のジルコニアブロックはある程度の柔らかさがあります。
これはコンピューターにより削り出しやすいためです。
しかし、ジルコニアを焼成すると非常に硬くなります。
従来のセラミックの硬さを60〜80MPとすると
ジルコニアはその数倍の強度があります。
今までのセラミックもかなりの強度はあるのです。
しかし、セラミックの強度は時間の経過とともに、減少し、作製後10年程度で強度が半減してしまいます。
そのため、時間の経過とともにセラミックは欠けたりすることがありました。ジルコニアも時間の経過とともにその強度は減少しますが、
強度が半減したとしても従来のセラミックの5倍以上の強度を保つとされています。
さすが、スペースシャトルやF1に使用されているだけあって耐久性や強度はすごいです。

明日はブリッジが可能になったオールセラミックについてです。


CAD-CAM-4











ブログランキングにご協力下さい。下記をクリックして下さい。
人気blogランキングへ
クリックしていただくとランキングに1票入ります。


大船駅北口歯科インプラントセンターインプラント 歯周病 専門医

神奈川県横浜市にある日本歯周病学会歯周病専門医 国際インプラント学会認定医の歯科医院
I.T.Iインプラント認定医でもあり、GBR法、サイナスリフト、審美インプラント等の難症例も行います。
HPでは治療費(費用)の説明やインプラント症例、無料相談コーナーもあります。
2007年9月4日

オールセラミックジルコニア:(ジルコニア関連のマニアックな話編)その1

この項目は『ジルコニアについてもっと知りたい』という方の話です。
ジルコニアの一般的な話については金属を使用しない オールセラミックス『ジルコニア』を御覧下さい。


歯科以外でジルコニアの名前を聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれません。
『キュービックジルコニア』と言えばもっと分かるかもしれません。
宝飾品で使用されている材料です。
歯科で使用するジルコニアと宝飾品のジルコニアは結晶構造は異なりますが、ほぼ同じ成分で出来ています。
歯科や宝飾品以外では、スペースシャトルの断熱保護材、高級外車、F1カーのブレーキ部分など、様々な用途に用いられています。
また、医科の分野では人工股関節に使用されてきており、その効果は実証されています。
つまり、『ジルコニア』は宝飾品の分野では審美性、スペースシャトルやF1では過酷な環境下での耐久性、人工関節では生体適合性が認められている材料なのです。
日本の歯科医療では2005年3月に、国内認可がおり、臨床で使用されてきました。
海外の歯科界では日本より10年程前から使用されてきています。

それではジルコニアの特徴について始めたいと思います。

ジルコニアの特徴 その1:強度がすごい!
オールセラミック ジルコニアは像が踏んで壊れないと言われる程硬い材料です。
従来のセラミックと比較して約3倍程度の強度があります。
またジルコニアは金属より硬いにもかかわらず、重さは金の三分の一程度と、軽いのも特徴の一つです。
その強度(硬さ)からオールセラミッククラウン(金属をまったく使用しない被せ物)が可能になっています。
今までのセラミックは『金属焼付陶材冠』と言います。
作製方法はまず、歯型を取って できた模型上で、金属のフレーム(枠組み)を作製します。
その後、金属のフレーム(枠組み)にセラミックを焼き付けて完成です。
この金属のフレーム(枠組み)を先に作製する理由として、
噛み合わせの力の強すぎる部位では、セラミックの内側に金属で補強を行わないと、割れてしまったからです。
また強度に優れているため、金属を全く使用しないでも ブリッジが可能になっています。

今までにもオールセラミックはありましたが、強度の問題からブリッジは適応外でした。
しかし、オールセラミックジルコニアはブリッジもまった問題がなく行えます。

明日はジルコニアの特徴 その2(耐久性についてです)

ブログランキングにご協力下さい。下記をクリックして下さい。
人気blogランキングへ
クリックしていただくとランキングに1票入ります。


大船駅北口歯科インプラントセンターインプラント 歯周病 専門医

神奈川県横浜市にある日本歯周病学会歯周病専門医 国際インプラント学会認定医の歯科医院
I.T.Iインプラント認定医でもあり、GBR法、サイナスリフト、審美インプラント等の難症例も行います。
HPでは治療費(費用)の説明やインプラント症例、無料相談コーナーもあります。

2007年9月3日

CAD/CAM:(コンピューターによるインプラント補綴物作製器械)その3

今日は『 CAD/CAM 』の3回目です。
『 CAD/CAM 』の利点と欠点について解説します。

今までのセラミックは作製するのに非常に時間がかかり、作製する歯科技工士の技術差も大きいものでした。
これは昨日、一昨日に書きました従来のセラミックは全て人の手で作製するフルオーダーメイドだったからです。
しかし、『 CAD/CAM 』はコンピューターにより制御された器械により作製されるため、精度のエラーが非常に少なく、短時間にセラミックの補綴物の作製が可能になりました。
『 CAD/CAM 』による『オールセラミック』の利点は以下のようになります。

1 金属を使用しないため、審美性に優れる
2 今までのセラミックと比較すると強度は比べ物にならないくらい強い
3 今まで、何時間もかかっていた作製時間が数分になった
4 コンピューターで作製するため、作製者の技術的なエラーが非常に少ない
5 金属を使用しないため、金属アレルギーの患者様にとっては有効な治療と
  なる。
等です。

欠点として
1 『 CAD/CAM 』という器械自体がまだ高価なものであるため、どこの歯科技
  工所にもあるわけではない。
2 『 CAD/CAM 』自体が高価な器械のため、今までのセラミックよりもCAD/CAM
   によって作製された『オールセラミック』の方が費用がかかるため、
  患者様の負担がある。
3 現時点ではまだ全ての症例に適応できない。
等があります。
しかし、将来的には費用も下がり、症例の適応範囲も向上する結果、『 CAD/CAM 』を使用した『オールセラミック』が主流となるでしょう。

『 CAD/CAM 』についてはこれで終了です。
明日からは以前ブログに書いていました『オールセラミック:ジルコニア』の話です。
明日からのオールセラミック:ジルコニアは以前に話た内容より、かなりマニアックな内容にする予定です。
お楽しみに!

ブログランキングにご協力下さい。下記をクリックして下さい。
人気blogランキングへ
クリックしていただくとランキングに1票入ります。


大船駅北口歯科インプラントセンターインプラント 歯周病 専門医

神奈川県横浜市にある日本歯周病学会歯周病専門医 国際インプラント学会認定医の歯科医院
I.T.Iインプラント認定医でもあり、GBR法、サイナスリフト、審美インプラント等の難症例も行います。
HPでは治療費(費用)の説明やインプラント症例、無料相談コーナーもあります。
2007年9月2日

CAD/CAM:(コンピューターによるインプラント補綴物作製器械)その2

今日もCAD/CAM についての続きになります。
CAD/CAM で作製されるオールセラミッククラウンですが、
今までのセラミックとはどこが違うのでしょうか?
その違いと歴史について解説したいと思います。

CAD-CAM-2







『ジルコニア』はオールセラミッククラウンです。
『オールセラミッククラウン』とは金属をまったく使用しない被せ物(補綴物)です。
それでは今までの『セラミック』はどうなっていたのでしょうか?
今までのセラミックは『メタルボンドクラウン(メタルセラミックス)』と言います。
『メタルボンドクラウン(メタルセラミックス)』は1960年代から使用され始め、現在のセラミック治療の主流となっています。
この『メタルボンドクラウン(メタルセラミックス)』の作製方法ですが、
一度金属のフレームを作製し、その上にセラミックを盛り足し、焼成し、形態をつけていくものです。
つまり、セラミックの白い色の下(中)には金属が使用されていたのです。
このセラミックの下(中に)金属を使用していたことにより、透明感がない歯になっていました。
そのため、天然歯と同様な透明性をもった明るく白い歯が求められるようになってきました。
それが金属をまったく使用しない『オールセラミック』です。

『オールセラミック』は1980年代に臨床に使用され始めました。
しかし、『オールセラミック』は審美性に優れているのですが、金属を使用していないため、強度に大きな問題がありました。
噛む力に耐えきれず、欠けたり、割れたりしていたのです。
そうしたことから 当時『オールセラミック』は臨床ではあまり普及していなかったのです。

その後、1990年代になると強度が向上した『オールセラミック』が登場しました。
『IPS Empress』と『In Ceram』という商品です。
この2つは審美性と強度が格段に向上したのですが、作製時間が非常に長くかかり、作製自体も複雑で難しいものでした。
(この2つは優れた特性を持っているため、現在でも使用されています)

そして2000年代になるとコンピューターを使用し作製する『 CAD/CAM 』による『オールセラミック』が登場したのです。
『 CAD/CAM 』により作製された『ジルコニア』を代表とする新しい『オールセラミッククラウン』は非常に高い強度を持っています。
そして 金属の裏打ちがなくてもまったく問題がない状態に改善されました。

現在(2005年)、『オールセラミック』の治療普及率はアメリカで22%、ヨーロッパで16%と言われています。(修復治療に対する割合)
これからはこの普及率はどんどんと上昇し、金属を使用した『メタルボンドクラウン』を完全に追い越すとされています。
日本ではどうでしょう。
日本における『オールセラミック』の普及率は2%とされています。(2005年)
その理由の一つとして日本ではいまだ『オールセラミックは破折しやすい』
という考え方をもっている歯科医師が多いことが挙げられます。
そしてもう一つ大きなこととして日本では『 CAD/CAM 』の普及が非常に遅れているからです。
この『 CAD/CAM 』の普及が今後の日本の歯科医療を大きく変えていくことになります。

明日は『 CAD/CAM 』の利点と欠点になります。

ブログランキングにご協力下さい。下記をクリックして下さい。
人気blogランキングへ
クリックしていただくとランキングに1票入ります。


大船駅北口歯科インプラントセンターインプラント 歯周病 専門医

神奈川県横浜市にある日本歯周病学会歯周病専門医 国際インプラント学会認定医の歯科医院
I.T.Iインプラント認定医でもあり、GBR法、サイナスリフト、審美インプラント等の難症例も行います。
HPでは治療費(費用)の説明やインプラント症例、無料相談コーナーもあります。
最近の投稿
カテゴリ
アーカイブ

PAGE TOP