最新インプラント症例ブログ

2007年9月9日

インプラントと歯周病

今日はインプラントと歯周病の基本的な話です。
こうした歯周病とインプラントの話はこのブログでもよく書く内容です。
非常に大切だからです。
インプラント治療を行う際にはほとんどの場合、歯周病の検査も行います。
インプラントも天然歯と同様に歯周病になるからです。
インプラントが歯周病になった状態を インプラント周囲炎と言います。

インプラント周囲炎の治療についてもブログやHPで書いてあります。

また、 歯周病患者様におけるインプラント治療のリスクについてもホームページのさまざまなところで書いてきました。

しかし、最も大切なのは歯周病にならないということです。
そのためには歯周病の予防が必要になります。
歯周病の予防というと
『歯ブラシをきちんとする』
ということが考えられますが、患者様の中には『歯ぶらしはきちんとしていたのに…』
と思われる方もいらしゃるかと思います。

現実的には歯周病になりやすい人となりにくい人がいます。
どこに違いがあるのでしょうか?
その具体的な話は明日からしたいと思いますが、
その前に今日はまず、基本的なインプラントと歯周病との関連について簡単に説明したいと思います。


歯周病が進行すると骨が吸収し、インプラントを埋入するための骨がなくなってしまいます。
歯周病であり、なおかつインプラントを希望される方の多くはこのように骨の吸収が進行しており、まったく問題なくインプラントができる方は少ないのが現状です。
また歯周病の検査を行った結果、重度歯周病と診断された歯を抜歯した方が良いのか?徹底して治療して保存した方が良いのか?という判断は難しいことです。
それは治療を行う私達側からみれば、治療を行っても保存することは難しいと判断しても、患者さんからみればなんとしてでも保存したいということがあります。
このような場合、無理に保存することにより骨の吸収は進行していくので、抜歯した方が良いことを強く勧めますが、患者さんによってはそれでも保存を希望することがあります。
歯周病は痛みを強く伴うことがないため自覚症状がないのが現状です。診査の結果ダメであれば無理矢理保存することは危険です。とくに将来的にインプラントを希望される場合には早期に抜歯が望ましいと思います。
歯肉から出血がある、歯がぐらぐらする、歯科医院にて歯周病と言われた等思い当たることがあれば早期に歯周病の精密検査をされた方が良いでしょう。

今日の話は明日から始まるシリーズ『リアルタイムPCR法:歯周病のリスク診査』につながります。
簡単に説明すると遺伝子レベルで歯周病になりやすいかどうかを診査する方法の話です。

明日からのシリーズお楽しみに!

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I.T.Iインプラント認定医でもあり、GBR法、サイナスリフト、審美インプラント等の難症例も行います。
HPでは治療費(費用)の説明やインプラント症例、無料相談コーナーもあります。
2007年9月8日

オールセラミックジルコニア:(ジルコニア関連のマニアックな話編)その5

今日はオールセラミックジルコニアの最終回です。

ジルコニアの特徴 その5:金属アレルギーの心配がない!

『金属アレルギー』が最近、多くなったと思います。
また、実際には金属アレルギーではなくても口腔内に金属の詰め物や被せ物を装着したくないと希望される方も非常に増えています。
金属アレルギーの代表的な症状としては指輪やピアス、ネックレスといった金属製のアクセサリーをしていると皮膚が赤くなり、かゆくなるような症状です。
これはりっぱな『金属アレルギー』です。
このアレルギーが発症する理由は、金属が汗等により金属中のイオンが体内に流出した結果、生体の拒絶反応が起ったためです。
とくにピアスは皮膚を貫いているため、金属アレルギーが発症しやすいと言われています。
日本の歯科では保険診療においては被せ物の全てが金属を使用しています。
また使用できる金属も『12%パラジウム合金』と言われるものです。
『12%パラジウム合金』は同じ金属でもアレルギー反応が出やすい金属です。
また歯科で使用する代表的な金属のうち、アレルギー反応が出やすい順番として
1 ニッケル
2 コバルト
3 クロム
4 亜鉛
5 銅、 
6 銀、
7 プラチナ、
8 金
9 チタン
です。
チタンは安定が良く、アレルギー反応が最もでにくい金属です。
そのため、インプラントにも適しているわけです。
ちなみに上記の金属は合金、つまり純度が低いとイオン化しやすく、アレルギー反応も出やすいのです。
先程の『12%パラジウム合金』はアレルギー反応が多い金属が非常に多く使用されている合金です。
ニッケルやコバルト、クロムも歯科では多用されている金属の一つです。
また、歯科では『アマルガム』という金属が使用されています。
されていた(過去形)。と言った方が良いかもしれません。
私自身は使ったことはありませんが、時々患者様の口腔内を見ると
『アマルガム』が使用されている治療を見ます。
『アマルガム』は水銀、銀、銅が含まれています。
(現在は水銀が入っていないアマルガムが一般的に使用されています)
私からすれば、『アマルガム』がまだ歯科の保険診療の中にあるなんて考えられないことです。
他にもっといい材料はいっぱいあるのに…
日本の保険診療はかなり遅れていますからね。

金属アレルギーの方は治療する際には担当歯科医師に相談されて下さい。
また、ニッケルはアクセサリーに多用されている金属です。
これも注意が必要です。

『私は金属アレルギーかどうか分からない』
という方は皮膚科で
『パッチテスト』という検査を受けて下さい。
歯科医院で口腔内を見ただけでは金属アレルギーなのかどうかを判断することはできません。
また、どの金属に反応しているのかも分かりません。
そのため、金属アレルギーが疑われる方は是非、皮膚科で『パッチテスト』を受けて下さい。
基本的に金属アレルギーを完治させる方法はありません。
『パッチテスト』の結果、反応があった金属の使用を避けることがまず第一です。
しかし、金属アレルギーの難しいところは、現在アレルギー反応がなくても
(もしくは反応がでていない金属でも)、今後、急にアレルギー反応が出る可能があります。
そうしたことからも、金属アレルギーが疑われる方は金属を使用しない『オールセラミック』は非常に良い材料と言えます。

ジルコニアについてだいぶ分かったと思います。
オールセラミックジルコニアは今後歯科を変えていく素材になるでしょう。
現在の問題点としては保険が適応されないことと、作製する歯科技工所が少ないことです。(CAD/CAMという器械が高額であり、まだ日本では普及していないため)

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2007年9月7日

オールセラミックジルコニア:(ジルコニア関連のマニアックな話編)その4

大変な台風でしたね。
私の家は海の前なので、台風のたびに心配です。

今日はジルコニアの特徴 その4です。

ジルコニアの生体親和性になります。

今までのセラミッククラウンは数年が経過し、歯肉が退縮し歯の根元が見えてくると歯肉とセラミックの境目が黒く見えてくることがあります。     
私達はこの現象を『ブラックライン』や『ブラックマージン』と言います。
そのため、歯肉が退縮し、『ブラックマージン』が見え審美的に問題を生じるとセラミックを再製する必要性がありました。             
ジルコニアは金属を全く使用しないため、歯肉が退縮しても『ブラックマージン』が見えません。
また歯肉とのなじみが良いことも挙げられます。
歯肉とのなじみが良いことはジルコニアがインプラントの素材にも使われ始めていることからも言えます。
現在、インプラントの素材は純チタンでできています。
理由は骨を結合し、生体親和性があるものがチタンのみとされているからです。
以前には人工サファイヤや他の金属もインプラントの素材として使用されてきましたが、どれも予後が悪く、現在はチタンのみになっています。
しかし、最近はジルコニアのインプラントも開発されています。
まだまだ実用化には時間がかかりますが、医科でも人工関節に使用されているように生体親和性が良い点からも実用されるかもしれません。
もし、インプラント本体のジルコニアが実用化されれば、究極の審美インプラントになるでしょう。
歯科の分野でのオールセラミックを臨床で使用しているとたしかに歯肉の炎症が少ないと実感しています。

明日はジルコニアとアレルギーについてです。
最近は金属アレルギーがだいぶ増えてきていると実感しています。
ジルコニアはもちろん金属ではないので、金属アレルギーの心配はいりません。
明日のテーマは今まで使用していた、歯科材料と生体との関係についてです。

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2007年9月6日

オールセラミックジルコニア:(ジルコニア関連のマニアックな話編)その3

台風が接近していますね。
大事にならなければいいのですが…

さて今日もオールセラミックジルコニアのマニアックな話の続きになります。

ジルコニアの特徴 その3:連結が可能!ブリッジが可能!
今までのオールセラミッククラウンは単独の歯(1歯、1歯)に限られていました。
つまり、 ブリッジには適応されていませんでした。
その理由は強度の問題で連結した長いブリッジは壊れてしまうからです。
ジルコニアはブリッジにも対応可能です。
しかし、あまりにも長いブリッジにはまだ完全には対応していません。
それは10歯程度の長いブリッジであるともし、ほんも少しでも歪み等の誤差があると歯やインプラントにフィットしないからです。
また、先日書きましたようにジルコニアは元々ブロック状の物をコンピューターで削り出すわけですが、大きなブリッジであるとこのジルコニアブロック自体も非常に大きな物になってしまいます。
さらにジルコニアブロックが大きくなるとそれを削り出す機械(CAD/CAM)自体も大きくなります。
さまざまな問題からジルコニアは4歯程度のブリッジとなっています。
ほとんどのジルコニアを使用したCAD/CAMを作製しているメーカーは
4歯程度までの作製が可能になっています。
しかし、ゼノテックシステムと言われるものは多数歯のブリッジにも対応しています。
今後は多数歯のブリッジにも対応したCAD/CAMシステムが開発されると思われます。

CAD-CAM-1








台風になると犬の散歩に行けないですよね。


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2007年9月5日

オールセラミックジルコニア:(ジルコニア関連のマニアックな話編)その2

今日もオールセラミック:ジルコニアについてです。

ジルコニアの特徴 その2:耐久性がすごい!

ジルコニアセラミックになる前のもともとの形は、ジルコニアブロックという塊になっています。
そのブロックからコンピューターが、自動的にセラミックの形を削りだしてくれます。
このコンピューターによる削りだす器械をCAD/CAMと言います。
そして削り出して完成したジルコニアセラミックを焼成(瀬戸物みたいに高温で焼くのです)します。
焼成前のジルコニアブロックはある程度の柔らかさがあります。
これはコンピューターにより削り出しやすいためです。
しかし、ジルコニアを焼成すると非常に硬くなります。
従来のセラミックの硬さを60〜80MPとすると
ジルコニアはその数倍の強度があります。
今までのセラミックもかなりの強度はあるのです。
しかし、セラミックの強度は時間の経過とともに、減少し、作製後10年程度で強度が半減してしまいます。
そのため、時間の経過とともにセラミックは欠けたりすることがありました。ジルコニアも時間の経過とともにその強度は減少しますが、
強度が半減したとしても従来のセラミックの5倍以上の強度を保つとされています。
さすが、スペースシャトルやF1に使用されているだけあって耐久性や強度はすごいです。

明日はブリッジが可能になったオールセラミックについてです。


CAD-CAM-4











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2007年9月4日

オールセラミックジルコニア:(ジルコニア関連のマニアックな話編)その1

この項目は『ジルコニアについてもっと知りたい』という方の話です。
ジルコニアの一般的な話については金属を使用しない オールセラミックス『ジルコニア』を御覧下さい。


歯科以外でジルコニアの名前を聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれません。
『キュービックジルコニア』と言えばもっと分かるかもしれません。
宝飾品で使用されている材料です。
歯科で使用するジルコニアと宝飾品のジルコニアは結晶構造は異なりますが、ほぼ同じ成分で出来ています。
歯科や宝飾品以外では、スペースシャトルの断熱保護材、高級外車、F1カーのブレーキ部分など、様々な用途に用いられています。
また、医科の分野では人工股関節に使用されてきており、その効果は実証されています。
つまり、『ジルコニア』は宝飾品の分野では審美性、スペースシャトルやF1では過酷な環境下での耐久性、人工関節では生体適合性が認められている材料なのです。
日本の歯科医療では2005年3月に、国内認可がおり、臨床で使用されてきました。
海外の歯科界では日本より10年程前から使用されてきています。

それではジルコニアの特徴について始めたいと思います。

ジルコニアの特徴 その1:強度がすごい!
オールセラミック ジルコニアは像が踏んで壊れないと言われる程硬い材料です。
従来のセラミックと比較して約3倍程度の強度があります。
またジルコニアは金属より硬いにもかかわらず、重さは金の三分の一程度と、軽いのも特徴の一つです。
その強度(硬さ)からオールセラミッククラウン(金属をまったく使用しない被せ物)が可能になっています。
今までのセラミックは『金属焼付陶材冠』と言います。
作製方法はまず、歯型を取って できた模型上で、金属のフレーム(枠組み)を作製します。
その後、金属のフレーム(枠組み)にセラミックを焼き付けて完成です。
この金属のフレーム(枠組み)を先に作製する理由として、
噛み合わせの力の強すぎる部位では、セラミックの内側に金属で補強を行わないと、割れてしまったからです。
また強度に優れているため、金属を全く使用しないでも ブリッジが可能になっています。

今までにもオールセラミックはありましたが、強度の問題からブリッジは適応外でした。
しかし、オールセラミックジルコニアはブリッジもまった問題がなく行えます。

明日はジルコニアの特徴 その2(耐久性についてです)

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2007年9月3日

CAD/CAM:(コンピューターによるインプラント補綴物作製器械)その3

今日は『 CAD/CAM 』の3回目です。
『 CAD/CAM 』の利点と欠点について解説します。

今までのセラミックは作製するのに非常に時間がかかり、作製する歯科技工士の技術差も大きいものでした。
これは昨日、一昨日に書きました従来のセラミックは全て人の手で作製するフルオーダーメイドだったからです。
しかし、『 CAD/CAM 』はコンピューターにより制御された器械により作製されるため、精度のエラーが非常に少なく、短時間にセラミックの補綴物の作製が可能になりました。
『 CAD/CAM 』による『オールセラミック』の利点は以下のようになります。

1 金属を使用しないため、審美性に優れる
2 今までのセラミックと比較すると強度は比べ物にならないくらい強い
3 今まで、何時間もかかっていた作製時間が数分になった
4 コンピューターで作製するため、作製者の技術的なエラーが非常に少ない
5 金属を使用しないため、金属アレルギーの患者様にとっては有効な治療と
  なる。
等です。

欠点として
1 『 CAD/CAM 』という器械自体がまだ高価なものであるため、どこの歯科技
  工所にもあるわけではない。
2 『 CAD/CAM 』自体が高価な器械のため、今までのセラミックよりもCAD/CAM
   によって作製された『オールセラミック』の方が費用がかかるため、
  患者様の負担がある。
3 現時点ではまだ全ての症例に適応できない。
等があります。
しかし、将来的には費用も下がり、症例の適応範囲も向上する結果、『 CAD/CAM 』を使用した『オールセラミック』が主流となるでしょう。

『 CAD/CAM 』についてはこれで終了です。
明日からは以前ブログに書いていました『オールセラミック:ジルコニア』の話です。
明日からのオールセラミック:ジルコニアは以前に話た内容より、かなりマニアックな内容にする予定です。
お楽しみに!

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2007年9月2日

CAD/CAM:(コンピューターによるインプラント補綴物作製器械)その2

今日もCAD/CAM についての続きになります。
CAD/CAM で作製されるオールセラミッククラウンですが、
今までのセラミックとはどこが違うのでしょうか?
その違いと歴史について解説したいと思います。

CAD-CAM-2







『ジルコニア』はオールセラミッククラウンです。
『オールセラミッククラウン』とは金属をまったく使用しない被せ物(補綴物)です。
それでは今までの『セラミック』はどうなっていたのでしょうか?
今までのセラミックは『メタルボンドクラウン(メタルセラミックス)』と言います。
『メタルボンドクラウン(メタルセラミックス)』は1960年代から使用され始め、現在のセラミック治療の主流となっています。
この『メタルボンドクラウン(メタルセラミックス)』の作製方法ですが、
一度金属のフレームを作製し、その上にセラミックを盛り足し、焼成し、形態をつけていくものです。
つまり、セラミックの白い色の下(中)には金属が使用されていたのです。
このセラミックの下(中に)金属を使用していたことにより、透明感がない歯になっていました。
そのため、天然歯と同様な透明性をもった明るく白い歯が求められるようになってきました。
それが金属をまったく使用しない『オールセラミック』です。

『オールセラミック』は1980年代に臨床に使用され始めました。
しかし、『オールセラミック』は審美性に優れているのですが、金属を使用していないため、強度に大きな問題がありました。
噛む力に耐えきれず、欠けたり、割れたりしていたのです。
そうしたことから 当時『オールセラミック』は臨床ではあまり普及していなかったのです。

その後、1990年代になると強度が向上した『オールセラミック』が登場しました。
『IPS Empress』と『In Ceram』という商品です。
この2つは審美性と強度が格段に向上したのですが、作製時間が非常に長くかかり、作製自体も複雑で難しいものでした。
(この2つは優れた特性を持っているため、現在でも使用されています)

そして2000年代になるとコンピューターを使用し作製する『 CAD/CAM 』による『オールセラミック』が登場したのです。
『 CAD/CAM 』により作製された『ジルコニア』を代表とする新しい『オールセラミッククラウン』は非常に高い強度を持っています。
そして 金属の裏打ちがなくてもまったく問題がない状態に改善されました。

現在(2005年)、『オールセラミック』の治療普及率はアメリカで22%、ヨーロッパで16%と言われています。(修復治療に対する割合)
これからはこの普及率はどんどんと上昇し、金属を使用した『メタルボンドクラウン』を完全に追い越すとされています。
日本ではどうでしょう。
日本における『オールセラミック』の普及率は2%とされています。(2005年)
その理由の一つとして日本ではいまだ『オールセラミックは破折しやすい』
という考え方をもっている歯科医師が多いことが挙げられます。
そしてもう一つ大きなこととして日本では『 CAD/CAM 』の普及が非常に遅れているからです。
この『 CAD/CAM 』の普及が今後の日本の歯科医療を大きく変えていくことになります。

明日は『 CAD/CAM 』の利点と欠点になります。

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2007年9月1日

CAD/CAM:(コンピューターによるインプラント補綴作製器械)その1

今日から新しいテーマになります。
『 CAD/CAM 』です。
この『 CAD/CAM 』は 『ジルコニア:オールセラミッククラウン』に関係した内容になっています。

CAD/CAM の話は患者様が直接役立つ臨床的な話ではないので、
歯科治療をもっと知りたい!
とご興味のある方はどうぞ御覧になって下さい。
ちょっとマニアックな話ですが…

従来、歯科で作製する被せ物(クラウン、セラミック、ハイブリッドセラミック等)や義歯等は全て歯科技工士による手作業でした。
これら歯科技工士が作製する物を『補綴物』と言います。
補綴物全てが人間の手によるフルオーダーメードなのです。
器械で大量生産する現代においても歯科での『補綴物』はどうしても人の手で作製しなければ、ならないのが現状でした。
その理由として先程書きました『補綴物』は患者様個人個人に合わせた、
完全なフルオーダーメードだからです。

今まで器械で『補綴物』を作製する試みはありました。
臨床にも応用されています。
しかし、ほとんど普及していません。
『補綴物』の精度は1/100ミクロンの精度を有する物であり、1歯、1歯、その形態はまったく違うものだからです。
人間の作製する精度にはどうしてもかなわなかったのです。
しかし近年、『補綴物』を器械で作製する方法の技術的な向上があり、臨床でも十分使用できる物になってきました。
それが、CAD/CAM というものです。
『 CAD/CAM 』とは
Computer aided design / Computer aided manufacturing milling の略で,コンピュータによって
歯科の被せ物(補綴物)の作製を自動的に行うシステムです。

CAD-CAM-1








話はずれますが、なぜ『 CAD/CAM 』が『インプラント審美』の中に入っているかと言いますと、
『ジルコニア』というオールセラミックを作製する場合、この CAD/CAM を使用して作製するからです。
現在、『ジルコニア:オールセラミッククラウン』は審美歯科の革命と言ってもいいほど注目されている素材です。
その『ジルコニア:オールセラミッククラウン』を作製するのが、
『 CAD/CAM 』なのです。
このテーマである『 CAD/CAM 』を御覧になる前に 『ジルコニア:オールセラミッククラウン』を見て下さい。

明日もCAD/CAMの続きです。

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2007年8月31日

最新医療:PRP法:その2

今日も昨日と同様に最新医療:PRP法の続きです。

昨日は『 PRP 』は『 Platelet Rich Plasma 』の略で日本語では『 多血小板血漿 』
と言いうことを解説しました。
また『 PRP 』とは『血液中の血小板を濃縮した血漿』であることも書きました。

今日は『 PRP 法』のさらなる詳細です。

まず、成長因子としてのPRPについてです。

PRPは凝固反応する時に、
1 PDGF(細胞増殖の促進、血管の新生などに関係する成長因子)
2 TGF―β(細胞サイクルを刺激し、細胞の分化や増殖、遊走を調整する成
  長因子)
3 VEGF(局所の血管新生と炎症をコントロールする成長因子)
4 EGF(上皮細胞の成長を促進し、創傷部表面を被覆する成長因子)
などの様々な組織成長因子を放出します。
また、PRPが凝固反応をおこし形成されるフィブリン網(かさぶたのようなもの)が遊走してきた骨芽細胞や線維芽細胞の足場となり、創傷治癒が促進されると考えられています。

さて次にPRPの生成方法です。

ステップ 1:20〜30ccの採血を行います。 
       静脈内鎮静法という麻酔を行う際には同時に採血しますので、
       特別な作業はいりません。

ステップ 2:採取した血液を遠心分離器にかけます。
       当医院ではHeraevs社製のLabofuga300 という器械を使用して
       います。

ステップ 3:『PRP』と『PPP』の遠心分離作業
       まず、血小板が濃縮された血漿:『PRP』と
       血小板の少ない血漿『PPP』に分離します。

ステップ 4:アクチベータの生成
       『PRP』に自己トロンビン(0.75cc)と塩化カルシウム
(0. 25cc)を混合し、1ccのアクチベーターを生成し
ます。

ステップ 5:完成した『PRP』をインプラント本体に塗布したり、骨欠損部に
       入れたり、人工骨や自家骨と混ぜて使用したりします。
       またコラーゲンのシートにこの『PRP』をしみ込ませて使用する
       こともあります。


PRP-2







このように作製します。
患者様にとっては採血するだけの簡単なものです。
今、『 PRP 法』は美容外科の分野でものすごく注目(はやっているそうです)されています。
PRPを患者様の皮下に注入するらしいです。
皮膚の張りがでたり、シワが消えたり、美容効果があるそうです。
もちろんPRPはご自身の血液ですので、拒絶反応がありませんので、安心して使用できる点も注目されているのでしょう。
私の周囲ではPRPを皮膚に注射した人はいませんが…

先日PRPに必要な注射器等のセットがあるのですが、これを業者に注文しようとしたら、
『在庫がないので、納品までに時間がかかります』との連絡がありました。
今まではこんなことがなかったのに…
理由を聞いてみると『今、一番注文が多いのは美容外科です』とのこと。
ちなみに私が調べたところ、美容外科での PRPの皮下への注入費用は1回(1本)15万円程度です。
あまりにもぼったくりすぎ!
というくらい高いです。
どうしたらこのような料金になるのでしょう。
これでも支払う患者様はいっぱいいらしゃるのですから…
美容はおそろしい!

明日からまた新しいテーマになります。

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